MS戦記異聞シャドウファントム#34 The battlefield of madness / Dec.8.0079

  • 144
  • 2
  • 0

「意外と広いね。」

 コクピットシートの後ろの、わずかな隙間に身を縮こめ、カルアが言った。念の為、ノーマルスーツを着せられてはいるが、手足はもちろん拘束されている。 

 レッドウォーリアのコクピットは、視界が前方にドーム状に広く、コクピットシートの後ろにも、人一人が潜り込める程度の余裕がある。コアブロックシステムはオミットされているものの、次世代機用コクピットモニターへの移行に向けた技術が取り入れられている。

『準備はできたな?』

 出撃前のハンガーで、ジン・サナダ曹長といつものように個人通話に興じるべく、トニー・ローズ曹長が回線を開いた。

『一か八か、なんて言ってもさ。お前の腕とその機体の性能なら、どんな敵が来てもイチコロだろう。』

「どうかな、カルアが一緒に乗っているから、いつものようにはいかないかも知れない。」

『惚気るな、そんないい女とタンデムなんて、てめえだけいい思いしやがって。』

 トニーの声はあからさまに敵意を含んでいる。トニーの人生の目標の一つが、顔かスタイルのいい女と寝ることであるのは、これまでの彼とのやり取りからも明白だ。カルアはそのどちらも満たしている。つい数日前まで、キョウ・ミヤギの男に向けられていた感情の矛先が、自分に向いているとジンは感じた。

「不快に思わせてすまないな。戦いが終わって落ち着いたら、ルナ2でオペレーターをやっていた娘を紹介するよ。たぶんお前の好みのタイプだ。」

ジンは、適当なことを言ったが、トニーは、忘れるなよ、と念を押して、機体をトレーラーに乗せた。声色から機嫌を直したように感じられた。

「カルア、大丈夫か?」

 シートの後ろ側に首を伸ばし、ジンは、恋人を労うような優しい声を出した。トニーに聞かれると面倒なので、こちらからの回線は一度切っている。カルアの前では、彼女を思いやる心優しい恋人に擬態するのが、ジンの新たな習慣となった。

「平気。あなたと一緒にいられるなら。」

カルアも、陶酔した表情と声で応える。こいつのニュータイプ能力は本物だと思う。ジンの本心も、とっくに見抜いているはずだが、彼女もまるで舞台劇でも演じる女優かのように、恋する乙女になりきっている。

「ねえ、ルナ2の女って、何?」

 カルアは膨れつらを作る。

「何って、ここにくる前の同僚だよ。何度か食事をした。」

「ふーん……そいつ、ジンに気があるんだ。」

「どうかな。誘ってきたのは確かにどちらも向こうだったけど。」

「気がなきゃ誘わないよ。ハンター気取りで、ワンチャン狙いの男たちと、女は違う。」

カルアのような境遇でも、こんな普通の発想ができることが、ジンには驚きだった。

「安心してくれていいよ。カルア以外に興味はない。」

「今はね。前はどうかなんて分かんないよ。」

困ったな、と、苦笑いを浮かべてみせると、自分たちが本当に、普通の学生のカップルかのように思えてくる。カルアを調略するために始めたこの新たな擬態は、思いの外ジンに楽しさを感じさていた。

「なら試しに俺の心を覗いてみればいいさ。君なら全部、分かってしまうんだろう?」

「しないよ。せっかくお互い楽しんでるんだから、もう少し、続けよう。こういうの。」

 やはり、ジンの態度が”擬態”に過ぎないことは見抜かれている。

 ねえ、とカルアが猫撫で声を出す。振り向くと、瞳を閉じている。ジンは、ヘルメットを脱ぎ、そっと口接けてやった。

 後頭部がしびれるような快感を味わいながら、どちらが相手の思惑に付き合っているのか、分からなくなってきている自分に気づく。”デューク”の言うとおり、この女に絆されてしまっているのかもしれない。

「あ……来る。」

 唇を離すと、うっとりとした目つきのまま、カルアが呟く。3秒後、斥候が敵の進軍を始めのを確認したと、通信が入る。

 情報が来るよりも、カルアの察知の方が早い。やはり、本物だ。

 今回は、陸路で迎え撃つ。G13部隊に加えて、増援で合流したジムも1個中隊を引き連れる。敵も動員できる戦力は、せいぜいMS中隊1個程度らしい。数が同じなら、武器の性能の分、こちらの戦力は実質の倍がけだ。負けることは、まずあるまい。

 ジンは、ヘルメットを被り直すと、一度、カルアの存在を思考から消し去った。

~~~~~~~~~~~~~~~

『……ジン・サナダは、危険だ。』 

『……ジン・サナダは、危険だ。』

 "デューク"こと、クリント・トーゴ少尉からの個人通話に、ケーン・ディッパー中尉も同意する。

「ああ、互いの狂気に、当てられているな、二人とも。」

『不審があれば、撃つぞ、俺は。』

"デューク"なら、それが出来るだろう。

「そうならないことを願おう。それに、敵にも手練がいる。」

まずは、目の前の敵に集中しろ、と言う意味のことを言ったつもりだった。だが、"デューク"の懸念は分かる。獅子心中の虫、というか、ジンの狂気と、この作戦提案は、どう考えても正常ではない。

 だが、コヴ少佐だ。

 事務処理は遅く、積極的に兵と交わる気質でもない。現場からの信頼は薄く、上層部からも仕事のできないお荷物扱いだが、戦争では生き生きする男なのだ。抜群に冴える勘で、大胆な作戦を成功させてきた。その男が、ギラつく眼光を見せたことが、ジンの提案に賛成させるだけの非合理的な確信をケーンに持たせた。

(俺も、この戦場の毒気に当てられている……。)

そう考えた直後、

(大丈夫。その狂気に身を委ねればいい……。)

カルアの、少女のような、無邪気な声が頭に響いた気がした。

 ケーンは、僅かに目眩を感じた。

■■■■■■■■■■■■■■■

 どうやら、敵はカルアを前線に連れて来るらしい。グレンの赤いザクが狙いで、カルアを餌におびき出すつものようだと、敵のスパイから、情報が入る。いや、グレンという英雄気取りの男の性格を見抜いて、あちらから故意に流された情報ではなかろうかと、アイザック・クラーク中尉は思った。だとしたら、カルアが喋った。こちらの情報は、どこまで伝わっているだろうか。

「やはり、わたしは神に選ばれた英雄だな。向こうから、おとぎ話の悪役を買って出てくれるとは。」

情報を聞いたグレンは嬉しそうに言うが、カルアを乗せて前線に出てくるのは、例の”赤鬼”だと言うではないか。

「あんたの腕じゃ、あいつは落とせないでしょうが。」

 アイザックが吐き捨てるように言ってから、グレンの前を通り過ぎていく。昨日、テキサスの荒野で拾ってきた新型MS、MS-14ゲルググには、アイザックが乗ることになった。”赤鬼”にとどめを刺すとすれば、自分がその役目を担うことになるだろう。

(さて、俺の腕と、こいつの性能で、どこまで食い下がれるかな。) ハンガーから機体を出し、地表を少し滑らせてみる。ザクやグフのように、歩行主体の機動だが、下半身各所に設置されたバーニアをふかせば、ホバーの真似事もできそうだ。俺好みだ、と思った。これなら、少しはやれるか、と思った矢先、先日自分の目で見た”赤鬼”の猛威を思い返す。(彼ならちゃんと殺してくれるわ。あなたが望ように、死力を出し尽くした戦いの果てに。)同時に、カルアの熱っぽい囁きも蘇る。 本当か? ビームもある。 機動力も申し分ない。 だが、本当に、それで、あのバケモノに太刀打ちできるのか。 アイツの戦い方には、機体性能やパイロットの技量以上の、不気味なプレッシャーを感じた。機体そのものなのか、パイロットになのか、とにかく

(さて、俺の腕と、こいつの性能で、どこまで食い下がれるかな。)

 ハンガーから機体を出し、地表を少し滑らせてみる。ザクやグフのように、歩行主体の機動だが、下半身各所に設置されたバーニアをふかせば、ホバーの真似事もできそうだ。俺好みだ、と思った。これなら、少しはやれるか、と思った矢先、先日自分の目で見た”赤鬼”の猛威を思い返す。

(彼ならちゃんと殺してくれるわ。あなたが望ように、死力を出し尽くした戦いの果てに。)
同時に、カルアの熱っぽい囁きも蘇る。

 本当か?

 ビームもある。

 機動力も申し分ない。

 だが、本当に、それで、あのバケモノに太刀打ちできるのか。

 アイツの戦い方には、機体性能やパイロットの技量以上の、不気味なプレッシャーを感じた。機体そのものなのか、パイロットになのか、とにかく"赤鬼"には何かがある。そう、まるで、夢うつつに狂気を囁くカルアのような不気味さだ。

(”赤鬼”の中に、あいつがいるだと?)

 ふと、これから向かう戦場のことを思う。

 なんだそれは。

 バケモノが、バケモノを抱き込んで、俺たちを待ち受けている。

「地獄じゃねえか……。」 本当に、一刻も早く、こんなところから抜け出したい。誰か、俺を宇宙に帰してくれ。 全軍に、出動の号令がかかる。赤いザクを先頭に、巨人たちが列をなして荒野を進む。こいつらは、一体何を思って死地へ向かうというのか。いや、それは、俺も同じだ。アイザックは、自分ももうとっくに壊れているということを自覚してしまった。◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️

「地獄じゃねえか……。」

 本当に、一刻も早く、こんなところから抜け出したい。誰か、俺を宇宙に帰してくれ。

 全軍に、出動の号令がかかる。赤いザクを先頭に、巨人たちが列をなして荒野を進む。こいつらは、一体何を思って死地へ向かうというのか。いや、それは、俺も同じだ。アイザックは、自分ももうとっくに壊れているということを自覚してしまった。

◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️

「来たよ!来たよ、来たよ!」 シートの後ろで、カルアが歓声をあげる。「黙ってろ、舌を噛むぞ!」 目の前のザクの腹に、ビームライフルで風穴を開ける。「素敵!壊してるとき、そういう顔してるのね!」首を伸ばして、ヘルメットの中の横顔をのぞき込もうとしてくる。「おい、邪魔だ!」「ほら、右!」今度はドムだ。レッドウォーリアは右のバズーカで敵機を粉砕する。カルアや、アイザックとかいうのが乗っていた黒いドムではない。「少佐やアイザックは来ないのか!?」「分かんない、みんな飛び回っているから、感じない!」「分かったら教えろ!」言いながら、敵陣のさらに奥へと機体を走らせる。『”チェリー”先行しすぎだ!』 ケーン中尉から通信が入るが、ジンは機体を止めない。「だって、赤いのと俺との、一騎打ちをお望みでしょう!」「”チェリー”って、コールサイン?」カルアが楽しそうに笑う。「そうなの?」「うるさい!」「そうなんだ!可愛い!」「うるさいと言った!」「あ、来た!」 カルアが叫ぶ。

「来たよ!来たよ、来たよ!」

 シートの後ろで、カルアが歓声をあげる。

「黙ってろ、舌を噛むぞ!」

 目の前のザクの腹に、ビームライフルで風穴を開ける。

「素敵!壊してるとき、そういう顔してるのね!」

首を伸ばして、ヘルメットの中の横顔をのぞき込もうとしてくる。

「おい、邪魔だ!」

「ほら、右!」

今度はドムだ。レッドウォーリアは右のバズーカで敵機を粉砕する。カルアや、アイザックとかいうのが乗っていた黒いドムではない。

「少佐やアイザックは来ないのか!?」

「分かんない、みんな飛び回っているから、感じない!」

「分かったら教えろ!」

言いながら、敵陣のさらに奥へと機体を走らせる。

『”チェリー”先行しすぎだ!』

 ケーン中尉から通信が入るが、ジンは機体を止めない。

「だって、赤いのと俺との、一騎打ちをお望みでしょう!」

「”チェリー”って、コールサイン?」

カルアが楽しそうに笑う。

「そうなの?」

「うるさい!」

「そうなんだ!可愛い!」

「うるさいと言った!」

「あ、来た!」

 カルアが叫ぶ。

 瞬間、あの時の、時が止まる感覚に没入する。 三方向から、他とは違う敵意が迫る。 群がる巨人の群れの後方に、明確な殺意が走っていた。(わかる?真ん中が少佐。右がアイザック。左が大尉。)(わかる。これは、なんだ?この感覚は?)(あなたと、わたしの魂が、繋がっている——。)(何?)(あなたも、ニュータイプでしょう?わかる?ニュータイプの共鳴は、こうやって、時間も空間も支配できる——。)(感覚が、拡張しているのか?)(そう、二人で、全部壊そう——!!)  カルアの殺意が、いや、もっと、純粋な、破壊衝動が、レッドウォーリアを中心に、戦場全体に広がっていく。(何だ!?) ケーン、トニー、デューク、アイザック、グレン、ウォルフガング——他、この戦場にいるすべての兵士が、その毒気に当てられたように、動きを止めた。「気色わりい!」 叫んだのはトニーだ。スピーカーを介さず、全員がその声を聞いた。◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 瞬間、あの時の、時が止まる感覚に没入する。 三方向から、他とは違う敵意が迫る。

 群がる巨人の群れの後方に、明確な殺意が走っていた。

(わかる?真ん中が少佐。右がアイザック。左が大尉。)

(わかる。これは、なんだ?この感覚は?)

(あなたと、わたしの魂が、繋がっている——。)

(何?)

(あなたも、ニュータイプでしょう?わかる?ニュータイプの共鳴は、こうやって、時間も空間も支配できる——。)

(感覚が、拡張しているのか?)

(そう、二人で、全部壊そう——!!)

  カルアの殺意が、いや、もっと、純粋な、破壊衝動が、レッドウォーリアを中心に、戦場全体に広がっていく。

(何だ!?)

 ケーン、トニー、デューク、アイザック、グレン、ウォルフガング——他、この戦場にいるすべての兵士が、その毒気に当てられたように、動きを止めた。

「気色わりい!」

 叫んだのはトニーだ。スピーカーを介さず、全員がその声を聞いた。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「悪霊め!」 戦場を包む狂気の中を、赤い彗星が疾駆する。 グレン少佐の狂気だけが、このプレッシャーの中で自由を得た。「どっちが!!」 向こうから来てくれた。 やってやる。 ジンは、敵を串刺しにしようとビームサーベルユニットを起動させようとした。「ごめんね、ジン。」 瞬間、カルアがシートの後ろから這い出してきた。なぜか、拘束が解かれている。「ねえ、わたし、思いついちゃったの。ちょっと、あっちに戻るね。」 時間が止まっているのか——? 誰も仕掛けてこない。「もっといっしょに壊そうよ。そのためには、MSが要る。ちょっと、もらってくるから、待ってて。」 ふっと微笑みを浮かべ、コクピットハッチを開ける。「少佐!」 カルアが叫ぶと、ザクのコクピットも開いた。金色の長髪をなびかせた、青い瞳の美しい男が見える。ノーマルスーツは着ておらず、赤い、ジオンの軍服姿だった。 宙に飛び出したカルアを、ザクのマニピュレーターが優しく受け止めると、そのままカルアをコクピットへと運ぶ。コクピットの中で、

「悪霊め!」

 戦場を包む狂気の中を、赤い彗星が疾駆する。

 グレン少佐の狂気だけが、このプレッシャーの中で自由を得た。

「どっちが!!」

 向こうから来てくれた。

 やってやる。

 ジンは、敵を串刺しにしようとビームサーベルユニットを起動させようとした。

「ごめんね、ジン。」

 瞬間、カルアがシートの後ろから這い出してきた。なぜか、拘束が解かれている。

「ねえ、わたし、思いついちゃったの。ちょっと、あっちに戻るね。」

 時間が止まっているのか——?

 誰も仕掛けてこない。

「もっといっしょに壊そうよ。そのためには、MSが要る。ちょっと、もらってくるから、待ってて。」

 ふっと微笑みを浮かべ、コクピットハッチを開ける。

「少佐!」

 カルアが叫ぶと、ザクのコクピットも開いた。金色の長髪をなびかせた、青い瞳の美しい男が見える。ノーマルスーツは着ておらず、赤い、ジオンの軍服姿だった。

 宙に飛び出したカルアを、ザクのマニピュレーターが優しく受け止めると、そのままカルアをコクピットへと運ぶ。コクピットの中で、"少佐"はカルアを抱き締めるように回収した。

「よく、戻った!」

「じゃあね、ジン!また会おう!」

 待て、行くな、カルア——俺は——! 止まったままの時間の中で、赤いザクだけが、勢いよく後退していく。「目的は果たした!全機、撤退せよ!」 赤いザクから、鼻につく気取った声が放たれた。 狂気の魔女に支配された戦場が、ようやく息を吹き返す。ジオンの巨人たちは、一斉に後退してしていった。~~~~~~~~~~~~~~~「なんだったんだ、今の感覚は……?」 ケーンは、コクピットの中で、息を切らしながら呟く。 現実のこととは思えない。前方には、ジンのレッドウォーリアが、力なく地面に四肢をついて、座り込んでいる。「なんだ……まるでおとぎ話ではないか。」 敵は、本当にあの女を奪還するためだけに、あの規模の戦力をぶつけてきたと言うのか。囚われの姫を、救い出すために、派手な装束の騎士たちが敵地に踊り込んできた。そんな、馬鹿馬鹿しさだけが印象に残った。自分たち、G13部隊を含めた、15機でぶつかり、失ったのは、4機。敵も同程度の戦力をぶつけてきたようだ。こちらが食ったのは、先行していたレッドウォーリアが撃破した5、6機。いったい、彼らは、何のために死んでいったのか。これは、何のための戦いだったのか。

 待て、行くな、カルア——俺は——!

 止まったままの時間の中で、赤いザクだけが、勢いよく後退していく。

「目的は果たした!全機、撤退せよ!」

 赤いザクから、鼻につく気取った声が放たれた。

 狂気の魔女に支配された戦場が、ようやく息を吹き返す。ジオンの巨人たちは、一斉に後退してしていった。

~~~~~~~~~~~~~~~

「なんだったんだ、今の感覚は……?」

 ケーンは、コクピットの中で、息を切らしながら呟く。

 現実のこととは思えない。前方には、ジンのレッドウォーリアが、力なく地面に四肢をついて、座り込んでいる。

「なんだ……まるでおとぎ話ではないか。」

 敵は、本当にあの女を奪還するためだけに、あの規模の戦力をぶつけてきたと言うのか。囚われの姫を、救い出すために、派手な装束の騎士たちが敵地に踊り込んできた。そんな、馬鹿馬鹿しさだけが印象に残った。自分たち、G13部隊を含めた、15機でぶつかり、失ったのは、4機。敵も同程度の戦力をぶつけてきたようだ。こちらが食ったのは、先行していたレッドウォーリアが撃破した5、6機。いったい、彼らは、何のために死んでいったのか。これは、何のための戦いだったのか。

敵も味方も、正体不明の狂気に当てられたまま、虚しく、戦場を後にした。 【#34 The battlefield of madness / Dec.8.0079 fin.】     お気づきでしょうか。学ラン風のドム、3機いたんですよ。1機はカルア。これはロスト。1機はアイザック。現在です。あともう1機。初登場時は

敵も味方も、正体不明の狂気に当てられたまま、虚しく、戦場を後にした。

 

【#34 The battlefield of madness / Dec.8.0079 fin.】

 

 

 

 

 

お気づきでしょうか。

学ラン風のドム、3機いたんですよ。

1機はカルア。これはロスト。

1機はアイザック。現在です。

あともう1機。初登場時は"3機のドム"と明記されていました。

パイロットは誰なんでしょうね??

まあ、第3部はこれ以上名前付きのキャラを増やす予定はありません。誰か、もう一人、腕利きのパイロットがいると思っておいてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、

MS戦記異聞シャドウファントム

#35 Before the storm of the madness獣は、狂った風を待つ——。      ・

#35 Before the storm of the madness

獣は、狂った風を待つ——。

 

 

 

 

 

 

なんちゃって笑 今回も最後までお付き合いくださりありがとうございました。次回のお越しも心からお待ちしております。

なんちゃって笑

 

今回も最後までお付き合いくださりありがとうございました。

次回のお越しも心からお待ちしております。

オリジナルストーリー第34話

コメント

コメントをして応援しよう

コメントにはログインが必要です

  1. SenGoku 1時間前

    どう展開していくのか、ムズムズするぅ

    早い投稿お願いしますヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

    毎回やすじろうさんに妄想させられてるので、ミヤギの娘妄想して睡眠不足なって下さい。

    ご馳走いたします(笑)

    再来週ぐらいキャノン投稿できると思います^o^

  2. カルア奪還っ!!ナイス少佐、良くピリ付く空気感の中動けました!!カルアへの占有欲が戦場の皆を上回りましたね!!最後、カルアの良い事思い付いちゃった的な無邪気な笑顔素敵でした!!正座では無く残業終わり至福の読み物でした(*^▽^*)!!

押忍やすじろうさんがお薦めする作品

目次(MS戦記異聞シャドウファントム)

HG 陸戦型ガンダム+ジム改・改修型 "パッチーズ"

MS戦記異聞シャドウファントム#20 Single malt…

MS戦記異聞シャドウファントム#25 Bloom of yo…

11
MS戦記異聞シャドウファントム#33 Poison / Dec.7.00079

MS戦記異聞シャドウファントム#33 Poison / De…

「逆だろうが!こんなものを宇宙から降ろせるなら、一人でも多く…

17
コラボ企画/Attack on “Patches”

コラボ企画/Attack on "Patches"

突然ですが、いつもお世話になっている、ヨッチャKIDさんとの…

16
MS戦記異聞シャドウファントム#32 Lovesickness and madness / Dec.5.0079

MS戦記異聞シャドウファントム#32 Lovesicknes…

「少佐には危険なお役目をお願いすることになりますが、よろしい…

11
MS戦記異聞シャドウファントム#31 Demon slayer / Dec.4.0079

MS戦記異聞シャドウファントム#31 Demon slaye…

『赤いザク!少佐だ!無事お帰りだぞ!』  テキサス州にある、…