HG1/144 MS-09 リック・ドム シャリア・ブル専用機(GQ)を、ガイア機を改造して製作しました。同スケールのシャリア・ブル大尉のノーマルスーツ姿のフィギュアも併せて製作しています。どうしても、来年2月のキット発売まで待てませんでした…!
■頭部
モノアイはハイキューパーツルミドーム2蛍光ピンクに置き換えました。好みで、指揮官機特有のブレードアンテナをプラ板で自作して取り付けています。完成後の強度を確保するため、モノアイガードの上面に0.9mmBMCタガネで溝を彫ってから接着しました。
ジークアクス公式サイトに掲載されている設定画によると、モノアイガードの外側はレッド、内側はブルーに彩色されている(ように見える)ため、塗装で再現してみました。
■胸部
エッチングパーツやプラ材を貼り付けたり、スジ彫りを行ったりすることにより、モールドを追加しました。
■スカート・腰部
パネルラインやハッチをスジ彫りで表現し、塗装時にシェードとハイライトで強調しました。
腰部後方のスラスターのノズルは、ハイキューパーツ製のメタルスラスター(8.0mm×2個)とウェーブ製のU・バーニアSサイズ×4個を使用しています。
■脚部
接地性を向上させるため、足首のボールジョイントをプラ材で6.0mm延長しました。強度と剛性を確保するため、φ2.0mm真鍮線で軸打ちを行うとともに、接着材は耐衝撃の瞬間接着剤を使用しています。
足首を延長したことによりスカートのフチに隙間ができますが、エバーグリーン製の凹凸モールド入りプラ板のスライスをアーチ状に接着することにより、隙間を目立たなくしました。
足の周囲には、好みでウェーブ製のリベットを24個貼り付けています。
■胴体の延長
腹部のボールジョイントを3.0mmほどプラ板でかさ上げすることにより、胴体を若干延長しました。これにより、可動に支障が出ないように配慮しつつ、プロポーションの変更と可動範囲の拡大を行うことができました。
■1/144シャリア・ブルのフィギュア
ビルダーズパーツのフィギュアを改造して製作しました。元のフィギュアは直立したタイプであり、ヘルメットを切り取って手に持たせるとともに、頭部をランナーから削り出しました。ジークアクス世界線での宇宙世紀0079、階級が大尉であった時のノーマルスーツ姿を再現しています。
■カラーリング
胸部・腕部・脚部ブルー…ウルトラブルー
両肩・両ひざ・腹部…ティターンズブルー2
腰部バーニア等…ミディアムブルー
モノアイガード・レッドのライン…パンツァーレッド
スカート…メカサフSUPER HEAVY+コバルトブルー少々
ヒート・サーベル(使用時)…ゴールデンイエロー
■バーニアの塗装
熱を発して光り輝き噴射するさまを塗装で表現したいと思いました。ホワイトの下地に、ノズルのフチにクリアオレンジとクリアレッドをエアブラシで吹き付けています。
以前製作したガイア機はクリアオレンジのみ、トクワン機はクリアブルーのみでしたので、今回初めて2色のグラデーションにしてみました。
■仮組状態
塗装前の状態です。白色や灰色の部分はプラ板・プラ材・市販パーツを貼り付けており、スジ彫りの状態が分かると思います。
■ジャイアント・バズーカ
グリップの三角形の支柱をφ0.8mm真鍮線で自作し、耐衝撃の瞬間接着剤で固定しました。また、肉抜き穴は0.3mmプラ板で塞ぎ、ウェーブ製のリベットを貼り付けています。照準器内にハイキューパーツの金属製プレート及びルミドーム2蛍光ブルーを設置し、精密感を高めてみました。弾倉周辺を中心にプラ板とプラ材でディティールを追加しています。
■塗装方法
下地にメカサフSUPER HEAVYを使用し、それをプレシェードとして生かしつつ基本色を塗装しました。その後、ホワイトを加えたハイライト色を作り、広い面の中央や各パーツの上側に薄っすらと吹き付けています。一つの面にシャドウとハイライトを意識的に入れることにより、立体感や重厚感を演出することができたと思います。基本塗装終了後、ブラウン系のエナメル塗料でスミ入れを兼ねたウェザリングを行いました。
レッドのラインは、①グレーサフ吹き、②ホワイト吹き付け、③レッドを吹き付け、④マスキングテープ貼付け、⑤再度グレーサフ吹き、⑥基本色塗装、⑦ハイライト吹き付けの順序で塗装しています。
なお、マスキングテープの幅は0.4mmと0.7mmの2種類を使用し、ラインのサイズにメリハリを付けてみました。
足裏や腰部のノズルは、光沢クリアをオーバーコートすることでツヤ有り塗装を行い、それ以外はツヤ消しで仕上げています。
■デカールワーク
機体各所にレッドのラインを入れて賑やかになったため、うるさくならないように意識的にデカールの使用を抑えました。設定画に描かれているマーキングの位置やかたちを尊重しつつ、できるだけサイズが小さく、ホワイト色のものを使用しています。
■肩部
形状に手を加えず、塗装時にレッドのラインを0.4mmマスキングテープを使用して塗装で表現しました。左肩にジオン公国章のデカールを貼り付けましたが、やや小さめのものをチョイスしています。
■ヒート・サーベル
ジャイアント・バズーカのランナーの細さが丁度良かったため、ヤスリで整形して使用することにしました。柄との接続はφ1.0mm真鍮線を使用しています。ガイア機のキット付属のヒート・サーベルは、個体差かもしれませんが折れ曲がっており、真っすぐに伸ばすことが難しかったので硬いプラ製に置き換えました。
発光状態の色ですが、カードゲーム?のカードの絵柄で黄色に描かれているのをネット上で見つけたため、ゴールデンイエローで塗装しました。
■電磁ハーケン
形状の変更は行いませんでした。拳との接続は付属のリード線を使用せず、φ1.0mm真鍮線に置き換え、勢いよく射出するさまを表現してみました。
■過去作品との比較
左からトクワン専用機、シャリア専用機、ガイア専用機と3体そろい踏みさせてみました。製作順序は、①ガイア機、②トクワン機、③シャリア機であり、3体に共通したディティールを追加しているところもあれば、機体により異なるモールドを追加している箇所があります。
コメント
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素晴らしい完成度の高さ😆
超かっこいい👍👍👍
しかも違う意味でのトリプルドム🤩
それぞれの機体のこだわりも素晴らしい👍
cinnamon-1さん、素敵なコメントをいただきありがとうございます!励みになります。
さすがに3機目の製作となると、組立説明書を見なくても作れるようになるとか、やってみたかったことをリベンジできるとか、手を抜いても完成度に影響しない箇所が分かる?など、メリットがありました!短期間で立て続けに3機製作とは、どんだけリック・ドム好きやねん!とツッコミが入りそうではありますが…。
写真ですが、トクワン専用機、ガイア/オルテガ専用機、シャリア専用機と3機そろい踏みとなり、御指摘のとおり期せずしてトリプル・ドムのような恰好になりました。元の素材キットは同じなので、塩味・味噌味・醤油味といった風味の違い?を楽しんでいただければ幸甚大です。特に主兵装のジャイアント・バズーカですが、製作時期が異なるとはいえ、同じ武器なので細部が異なるのはおかしいと言えますが、モデラーの性(さが)で、作るたびにディティールが増してます。( ゚Д゚)
毎度惚れ惚れする出来栄えです❗️
なんも言えねぇ〜😅
シャリア・ブルのフィギュア、塗装が凄い👍️
ふと… GQのドム、脚が3本あるのは、ガイアとオルテガが、マッシュのドムから持ってきたと思ってたので、普通のドムは脚2本だったりしませんかね😅
T-Nonさん、コメントをいただき、ありがとうございます!励みになります。
ジークアクス本編に登場した黒い三連星(実質2人)のリック・ドムですが、ご存知のとおり、マッシュのドムの脚部を流用したという事実は劇中で触れられていません。ですが、確証はないものの、もしそうだったら激戦を潜り抜けてきた戦士の絆を感じられて胸熱になりますね!
“普通のドムは脚2本”説は面白い推察だと思います。実際にプラモではアクションベースを使わずに自立させるのは困難なため、宇宙用にドムが改装された際に背面に脚を付け足されたと考えるのが自然なのかもしれませんね!
カラーと一般機との差別化に寄与してる頭部アンテナが特徴的^_^
okinasanさん、ありがとうございます!
ブレードアンテナを付けてみるアイディアを思いついたのはよかったのですが、ザク系MSのブレードアンテナのパーツを家中捜索したところ、これといってジャストサイズのものが見つからず、仕方なくプラ板で任意のサイズと形状に切り出して自作することにしました。設定とは異なりますが、一般機との差別化は確かにできたと思います!
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