FD-03-00 GUSTAV KARL type00
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久しぶりに訪れた地球の空が、思い描いていたそれよりもずっと重たい色をしていたのは、単に地球環境の保全回復が遅々として進んでいないという現実だけのせいでは無い気がしていた。
「へぇー、驚いた。アナハイムの社員さんでも重力酔いされない方がいらっしゃるんですねー!」
「えぇ、出身はサイド6の生まれなんですけどね。士官学校に入学するのに北米へ降りて、それからも、何度も任務の都合で行ったり来たりを繰り返してますから。」
出迎えに来てくれた連邦軍の若い下士官は、気さくそうな雰囲気だ。かつての戦時に宇宙軍に所属していた頃とは、軍人たちの持つ空気感からして違う。
彼の走らせる軍用のジープの他の席では、同行してきた若い部下達がぐったりとしていた。若いスタッフたちは初めての本物の重力に“酔って”いるのだろう。
大規模な戦争も無く十数年。U.C.100年にはジオン共和国さえ、その自治権を返還したこの世界で、地球連邦政府は何の為に新型主力MSの更新を進めているというのだろう…
「あぁ、見えてきました。あちらが、太平洋管区が中央司令部を置く、ダバオ空軍基地です。いやぁ、しかし大きいですよね、今回の新型は。ジム系はもちろん、ジェガンタイプなんかと比べても格段に!」
空軍基地の滑走路には、もう既に哨戒任務で配備されているのであろう、グスタフ・カールの巨体が確認出来た。
翌日からは早速、訓練視察のスケジュールが始まる。
「そもそもの始まりは、連邦政府が大規模な軍縮計画を策定した事に由来します。部隊数の見直しや、パイロット・機体数の削減。これにより、一年戦争以来続いて来た、3マンセル、あるいは4マンセルといったMS小隊編成の最小単位自体を再構築。新たに2マンセルによるMS戦術論を定義することにより、非戦時下における限られた予算内での、MS部隊運用の新たな形のご提案が、このMSグスタフ・カールとSFSケッサリアのパッケージという訳です。」
ひと通りの説明が終わると、軍の将官の一人から質問が上がった。
「しかしね〜、一機あたりのコストは上がっているのだから、ここまでのスペックの機体を開発する必要が本当にあったのかねぇ?アナハイムは儲け至上主義に傾き過ぎではないかな?ジオンも居ない今のこの世界で、一体、どこの誰と戦争をしようというのか…」
その問いに対する一番の最適解は“貴方がたに海岸掃除のお仕事をして頂かない様にする為ですわよ、おじ様方。”と言いそうになったのを飲み込んで、マニュアルどうりの返答を返す。
「我が社としては、地球連邦軍には常に最新鋭の装備を1番にご案内させて頂いております。もちろん、アナハイムと言えども一民間企業ではありますから、商品の買い手が付かなければ、次のお方にという事は十二分に有り得る話としてご承知とは思いますが…」
「ハッハッハッ!少将、さすがに天下のアナハイム・エレクトロニクスです!我々軍人が値切りを仕掛けるには、いささか分が悪い相手でしたな!」
隣にいた別の士官がジョークで返してくれた事で、何とか場は丸く収まったのだが、この愛想笑いが手放せない空気感が、今の地球連邦政府を蝕んでいるものの正体かと思うと、内心の居心地の悪さは最高潮に達した。
『正しい事なんて何処にも無い』
若き日に自分で口走った言葉が的を得ていた事に、今また胸を抉られる。
自らの存在意義の為に勝ち続ける戦争をしなければならない支配者階級と、常に戦争の火種があり続けて欲しい軍需産業。これは、ハナからそんな大人たちの決まり切ったポーカーだったのだ。
「あの重装甲、元々はチョバムアーマーシステムを参考にしたものなんですよね?」
演習が始まると、その様子を見ながら整備班の担当者に尋ねられる。
「ええ、MSの配備数やパイロットも削減されてゆくこの先の世界を考えた時、今一番目を向けられるべきは、機体の防御性能や、パイロットの生存率向上だと考えました。」
「確か、主任は連邦軍に居た時も、初期のチョバムアーマーシステムの開発に携わっておられたんですよね?」
「あの当時のものは、機体本来の運動性能を犠牲にしたり、運用コンセプトに難があったんだけれど、それから幾つもの変遷を経て、ようやく主力量産機へそのノウハウがフィードバックされた…それがこのグスタフカールです。」
“自分も昔これに命を助けられた事がありましてね”とは、未だに口に出来なかった。
G4実験部隊として赴任したリボーコロニーでの出来事は、そもそもの事の発端である中立地帯のサイド6に連邦軍が“ガンダム”を持ち込んだという事実を隠蔽する為、記録上はグラナダの指揮系統から逸脱して核攻撃まで画策した艦隊指揮官の独断による襲撃と敗残兵のゲリラ活動とされている。
「このオプション武装の、腕部90㍉ガトリングユニットというのは、左腕グレネードランチャーのカウンターウェイトという意味合いもあるんでしょうか?」
不意に若手の整備兵が尋ねてきたので、思わずこう返してしまった。
「まぁ、もしもの時に自分の身を守ってくれる、おまじないの様なものね。」
お久しぶりです!
前回の投稿で、水星の魔女の連載企画「フレイヤの花婿」が完結した事により、しばらく余韻に浸っ……る間も無く、ずっと自分の中でお預けしていた「キルケーの魔女」をやっと観に行けました!(だって、絶対見たあとから、すぐ出てきたMS作りたくなるから!)
まず何から作るかで、メッサー、ペーネロペー等色々手持ちのキットはあったのですが、4月6日のジムの日が近い(映画観たのが3月29日)って事で、一応ジム系の子孫という事で、グスタフ・カール作り始めました!
ハサウェイの時代のMSは設定的にも大型化が進んでいる為、hgといえども場所を取る事がこれまでネックとなり手を出せなかったんですが…ついに解禁です!
自分にとっては、はじめてグスタフカールというMSを見たのって、GジェネFだったんです。(閃光のハサウェイという作品も映画化まではGジェネで知るのみ)
なので、キットの成形色を見るなり「このブルーは濃い」と思い、全体的に明度を上げた、爽やかな水色をメインカラーとしました。青系でも今回3色使い分けてます。
大柄な機体ゆえ、胸部インテーク上のスペースが若干間延びして感じられたので、ここにパネルラインを一本追加しました。
機体が大きく、平面も多いので、いつものデカールも大柄な図案で沢山入れてみました。
リアアーマーにいるのは、ノーズアート的なピンナップガールです。
リアアーマーの形状を見て、一番にピンときたのがヘイズル改などのチョバムアーマーです。今回のショートストーリー中の設定などはそこから来たもので、ヘイズル改を参考にして、寂しかった平面にスラスターディテールなどを入れました。
また、ケネスはダバオ空軍基地の新司令官という事で、公式などでは単にEFF表記のところをEFAF(地球連邦空軍)の表記で入れています。
シールドにも、リアアーマーと同様の手法でスラスターディテールを2箇所と、青系のクラウド迷彩を施しました。
頭部のサイドインテークが埋まっていたのが気になったので、パーツを掘り込み、奥にパンチングメッシュを仕込みました。
また、右側のみのV字アンテナも付けてみました。V字とロッドアンテナが混在している奇妙な状態ですが、あくまで「自分がイメージしていた“あの”グスタフカール」という事で😅笑
気付かれた方がいらっしゃるかも知れませんが、キットのままでは、シールドを後ろ側へ流すという可動が出来無かったので、アームを切り離して、金属線により可動軸を増やすという工作を行いました。
キットがそこそこの値段だったので、ここいらの設計や造形が簡略化されたのは、ちょっと残念だったポイントです。
ノーズアートのピンナップガールと同じポーズで!
今回のショートストーリーは、内容が何やら伝わるような、伝わらないような会話劇でしたが、立派なガノタの皆さんなら主人公が誰をイメージしたか、すぐに分かると思いますw
もう、半年ぐらいは宇宙世紀の機体を作ってなくて、マルイチモールドなんかを見た時には、「あぁ!コレ、コレ!」となってました☺️笑
引き続き、しばらくは閃光のハサウェイの機体群を作っていきたいと思います。
ご覧頂き、ありがとうございました!
久々の宇宙世紀!
コメント
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此の機体を買うか、買わないか迷っていましたが、ショートストーリーを読ませて頂き、また機体を拝見させて頂き欲しいと思いました🤩👍✨💖
特に彼女が関わった機体ならば🥰💘💞読み進めながら、此処にいた‼️と感激致しました😭ありがとう御座いますm(_ _)m
いつもありがとうございます❗️
ありがとうございます!自分の考えた設定が公式と合致しているかどうかは分かりませんが、ジム系からはかなり着膨れした体型など、細部を見てゆくとかなり合致したディテールを見つけられるので、デザイン上での繋がりはあると思います!
ぜひ、作ってみてください!(gandam-hand2)
コメント失礼します。
このカラーリング、いいですねー。グスタフ・カールのカッコよさを改めて見直しました。シールドの迷彩も素敵です。シールドの元々の凹凸と相まって、角度によって見え方が異なり、面白い迷彩と感じました。各所のデカールもカッコいいです!
いつもありがとうございます❗️
現実の世界では、青迷彩といえばロシア軍機なので、腐敗した強大な連邦政府の尖兵として、そういったイメージも反映させてます。
面積が大きかったので、大胆にマスキングをしていく作業も楽しかったですね👍
綺麗なカラーリングのグスタフカール、とてもかっこいいですね👍
シールドのアーム改造もお見事です😆
また、チョバムアーマーの実用ということで、ポケ戦と繋がるストーリーも楽しめました👍
いつもコメントありがとうございます❗️
劇中の立ち位置的には、(ゴーグルの色からも)かなり悪の尖兵的なグスタフですが、ゲームをプレイした当時、カラーリングではかなり爽やかな印象を受けました!
シールドも、金属軸を仕込むというのは初めての改造でしたが、何とか形になってよかったです☺️
連邦系には珍しい太っちょだったので、この系譜はどこから?と妄想していたら、意外なところにご先祖を発見しました笑
ボロっと言っちゃうと、栗栖さんなのかなぁ〜…
両頬のパンチングメタル、カッコいいです👍️
シールドの改修も👍️
丁寧な仕上がりのグスタフ・カール❗️素敵です✨️
コメントありがとうございます❗️
ご名答!あの方が熟女になった姿を妄想しながら書きました。
最近覚えた金属素材の導入、仕上がりがワンランクアップして楽しいですね(gandam-hand2)
コメント失礼致しますm(_ _)m
爽やかな水色がジムの青緑からの進化を感じさせてくれますね(#^▽^#)♪
シールドの迷彩も同様に素敵です!!
コメントありがとうございます!
実は赤のジムカラーと、最後までカラーリング迷ったのですが、結局、「グスタフといえばこの色!」という水色にしました☺️
迷彩も、今までは3色使いだったのですが、今回は4色使ったので、地味に手間かけたポイントです(renpou_emb)
UC.60生まれ
ジオン第四工科大卒
1年戦争時 工兵の不足により工業科学生でありながら学徒動員・徴用され第603技術試験隊においてオリヴァー・マイ技術中尉付きのメカニック見習いとして、様々な機体に携わり無事終戦まで生き残る。これは、彼の肉眼に映った兵器たちの記録である。
主に微改造・全塗装で仕上げている初心者モデラーです。
ガンプラの取説にある機体解説やショートストーリーが好きで、それに寄せた文章を考えてみました。
お目汚しですが、よろしくお願いします。
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