量産型νガンダム複合試験型

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 現在、我らがサイド4ではクロスボーン・バンガードとの戦闘が長期化している。そんな中でも駐留軍へ配備が始まったRGM-111<ハーディガン>の活躍は目覚ましく、先日も赤の部隊<レッド・バンガード>と名乗るエース部隊所属のXM-05B<ベルガ・バルス>二機を撃墜している。

 そこで今回は<ハーディガン>に関連してシルエットフォーミュラプロジェクトによって生み出された機体について取り上げる。

 複合試験機の重要性 一年戦争時、ジオン公国系企業の一つであるジオニック社は、自社のMS-07B<グフ>をベースに、地球連邦軍のコア・ブロック・システムに類似した機構を搭載したMS-07W<グフ複合試験型>を開発した。この機体はリトル・ドップと呼ばれる小型戦闘機を胴体に収め、緊急時の脱出機構として機能する他、MSの推進器の役割も果たすことができた。しかし本機は一年戦争中は実戦配備されることはなく、戦後に連邦軍の博物館での展示という形でその生涯を終えていた。 ところが一説では、この機体の合体機構が後のRX-78GP01<ガンダム試作1号機>などのコア・ブロックに採用されるホリゾンタル・イン・ザ・ボディ方式の元になったとも言われている。このように複合試験機というのは特殊な実験機であるという性質上、そのまま実戦投入とはなりづらいが、後のスタンダードとなる技術の礎を築く可能性を秘めているのだ。

 複合試験機の重要性

 一年戦争時、ジオン公国系企業の一つであるジオニック社は、自社のMS-07B<グフ>をベースに、地球連邦軍のコア・ブロック・システムに類似した機構を搭載したMS-07W<グフ複合試験型>を開発した。この機体はリトル・ドップと呼ばれる小型戦闘機を胴体に収め、緊急時の脱出機構として機能する他、MSの推進器の役割も果たすことができた。しかし本機は一年戦争中は実戦配備されることはなく、戦後に連邦軍の博物館での展示という形でその生涯を終えていた。

 ところが一説では、この機体の合体機構が後のRX-78GP01<ガンダム試作1号機>などのコア・ブロックに採用されるホリゾンタル・イン・ザ・ボディ方式の元になったとも言われている。このように複合試験機というのは特殊な実験機であるという性質上、そのまま実戦投入とはなりづらいが、後のスタンダードとなる技術の礎を築く可能性を秘めているのだ。

 新たな翼を得たν U.C.0117年、アナハイム・エレクトロニクス社はシルエットフォーミュラプロジェクトで開発する機体のパーツを組み込む形で既存のMSを改修し、テストを行なっていた。その過程で生まれた機体の一つがこのRX-94W<量産型νガンダム複合試験型>である。本機は第二次ネオ・ジオン抗争時に戦争が長期化した際、ネオ・ジオン軍がヤクト・ドーガのような機体の量産を進めた場合を想定し、開発されたRX-94<量産型νガンダム>をベースにした複合試験機である。ベース機に<量産型νガンダム>を採用した理由としては単に予備機が存在していたからというだけでなく、一年戦争の英雄最後の搭乗機の系列機という魅力的な機体を使用することで、シルエットフォーミュラ計画成功への願掛けにしたかったというのが大きな理由であろう。 特徴として、脚部はシルエットフォーミュラプロジェクトのテストパーツで、フォーミュラ計画でいうところのF89にあたる大型実験機RXF-89のパーツに変更し、それらの性能バランスを補う為に機体の各部位の一部を大元であるRX-93<νガンダム>のパーツに換装、推力向上のためにMSN-06S<シナンジュ>のバックパックを装備している。武装として<シナンジュ>と同型のビーム・ライフル、左腕部に格納されたビーム・サーベル、<νガンダム>のシールドとその内臓ミサイル、内蔵ビーム・キャノン、頭部60mmバルカン砲と<νガンダム>と<シナンジュ>両方の武装をバランスよく装備している。 <シナンジュ>のバックパック及び武装を採用したのは前述の理由だけではなく、テスト後の本機をアグレッサー機(仮想敵機)として利用するための「見掛け」を作るためでもあったのだ。そもそも<シナンジュ>の原型機であるMSN-06S<シナンジュ・スタイン>は<νガンダム>及びそのオプション装備であるHWSを参考にしたパーツが散見され、νの血を引くこの二機が交わるということは必然と言えるのかもしれない。 余談であるが、TX-ff104<アリュゼウス>のコア・ユニットとして改修された機体のフロント・スカートはHWS装備の一部を量産型用に改良したものである。 本機は残存していた原型機を改修する形で三機が作られ(原型機5機のうちの一機は月面でテストを行ない、TX-ff104<アリュゼウス>のコア・ユニットとなった機体、もう一機はRIX-001<ガンダムGファースト>の素体)、アナハイム・エレクトロニクスの実験部隊であるペーターゼン試験部隊によって運用された。1号機には責任者ハインリッヒ・ペーターゼン博士の娘であるヒルデマリー・ペーターゼンが、2号機には彼女の同僚で婚約者のアルム・アルバートが搭乗した。ちなみにカラーリングに関しては、ヒルデマリーの趣味であるという説と、RX-93-ν2<Hi-νガンダム>のカラーリングをリスペクトしたという説が存在する。U.C.0117年11月頃、暗礁宙域で行われたテストの際、開始から数十分後に二機共に行方不明となり、捜索中に本機の一機分の頭部が発見されている。ここからの顛末は諸説あるが、損傷した一機が金星圏の反連邦組織に鹵獲、ヒルデマリーとアルムの二人も誘拐され、その組織の構成員にされたという説や、サイド6に二人でパン屋を開いたという説などが存在するのだが、いずれも明確な証拠がないためあくまで一説に過ぎない。 そして残った3号機に関しては、ペーターゼン隊から離れ、グラナダ工廠のテストチームのパイロットが搭乗し、運用を継続していた。その後この1〜3号機のデータからRXF-89とその発展機で先述のヒルデマリーとアルムの専用機としてハインリッヒ・ペーターゼン博士が設計したRX-115Rなどが開発されている。 これらの機体のデータは今も尚続くコスモ・バビロニア勢力との戦闘においても大きな役割を担っているのだろう。(U.C.0124年6月20日 テンダ・ビギン)

 新たな翼を得たν

 U.C.0117年、アナハイム・エレクトロニクス社はシルエットフォーミュラプロジェクトで開発する機体のパーツを組み込む形で既存のMSを改修し、テストを行なっていた。その過程で生まれた機体の一つがこのRX-94W<量産型νガンダム複合試験型>である。本機は第二次ネオ・ジオン抗争時に戦争が長期化した際、ネオ・ジオン軍がヤクト・ドーガのような機体の量産を進めた場合を想定し、開発されたRX-94<量産型νガンダム>をベースにした複合試験機である。ベース機に<量産型νガンダム>を採用した理由としては単に予備機が存在していたからというだけでなく、一年戦争の英雄最後の搭乗機の系列機という魅力的な機体を使用することで、シルエットフォーミュラ計画成功への願掛けにしたかったというのが大きな理由であろう。

 特徴として、脚部はシルエットフォーミュラプロジェクトのテストパーツで、フォーミュラ計画でいうところのF89にあたる大型実験機RXF-89のパーツに変更し、それらの性能バランスを補う為に機体の各部位の一部を大元であるRX-93<νガンダム>のパーツに換装、推力向上のためにMSN-06S<シナンジュ>のバックパックを装備している。武装として<シナンジュ>と同型のビーム・ライフル、左腕部に格納されたビーム・サーベル、<νガンダム>のシールドとその内臓ミサイル、内蔵ビーム・キャノン、頭部60mmバルカン砲と<νガンダム>と<シナンジュ>両方の武装をバランスよく装備している。

 <シナンジュ>のバックパック及び武装を採用したのは前述の理由だけではなく、テスト後の本機をアグレッサー機(仮想敵機)として利用するための「見掛け」を作るためでもあったのだ。そもそも<シナンジュ>の原型機であるMSN-06S<シナンジュ・スタイン>は<νガンダム>及びそのオプション装備であるHWSを参考にしたパーツが散見され、νの血を引くこの二機が交わるということは必然と言えるのかもしれない。

 余談であるが、TX-ff104<アリュゼウス>のコア・ユニットとして改修された機体のフロント・スカートはHWS装備の一部を量産型用に改良したものである。

 本機は残存していた原型機を改修する形で三機が作られ(原型機5機のうちの一機は月面でテストを行ない、TX-ff104<アリュゼウス>のコア・ユニットとなった機体、もう一機はRIX-001<ガンダムGファースト>の素体)、アナハイム・エレクトロニクスの実験部隊であるペーターゼン試験部隊によって運用された。1号機には責任者ハインリッヒ・ペーターゼン博士の娘であるヒルデマリー・ペーターゼンが、2号機には彼女の同僚で婚約者のアルム・アルバートが搭乗した。ちなみにカラーリングに関しては、ヒルデマリーの趣味であるという説と、RX-93-ν2<Hi-νガンダム>のカラーリングをリスペクトしたという説が存在する。U.C.0117年11月頃、暗礁宙域で行われたテストの際、開始から数十分後に二機共に行方不明となり、捜索中に本機の一機分の頭部が発見されている。ここからの顛末は諸説あるが、損傷した一機が金星圏の反連邦組織に鹵獲、ヒルデマリーとアルムの二人も誘拐され、その組織の構成員にされたという説や、サイド6に二人でパン屋を開いたという説などが存在するのだが、いずれも明確な証拠がないためあくまで一説に過ぎない。

 そして残った3号機に関しては、ペーターゼン隊から離れ、グラナダ工廠のテストチームのパイロットが搭乗し、運用を継続していた。その後この1〜3号機のデータからRXF-89とその発展機で先述のヒルデマリーとアルムの専用機としてハインリッヒ・ペーターゼン博士が設計したRX-115Rなどが開発されている。

 これらの機体のデータは今も尚続くコスモ・バビロニア勢力との戦闘においても大きな役割を担っているのだろう。

(U.C.0124年6月20日 テンダ・ビギン)

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