ライラプス・ジンクス

ELS戦役から2年後に地球連邦平和維持軍が開発した試作機。GN-X IV改修計画(トランザム機能のカットやコアファイター増設)とは別の指揮系統で開発はスタートし今後、地球連邦平和維持軍の所属者においてイノベイターが発生する可能性を考慮し脳量子波対応型として設計された。

しかしイノベイターへの理解不足やGN-Xタイプの設計的限界の到来が重なってしまい、画期的な機構は搭載されないまま本機はシンプルな高出力機という形に収まってしまう。(特に推進器関連は高出力を優先して一般のGN-X IVよりは扱いづらくなっているが、決して脳量子波に適性の無い者では扱えないという程ではない)

重要施設の警戒や哨戒行動など主力機としての運用用途を優先し稼働時間の延長を図ったGN-XⅢと違い本機は高い粒子出力で単体の敵(ガンダム)を素早く制圧する短時間での運用を主目的としている。

その為大型で高威力の武装構成となっており、旧イノベイド勢力のフラッグシップ機「リボーンズガンダム」と同型のGNバスターライフルと生産数が少なく希少な連邦製GNバスターソード、両肩にはGN-X IVの腰部GNバルカンの代用としてGNスラスターに内蔵された新型GNバルカンを搭載している。

アロウズ討伐とELS戦役を経ていよいよCBが人類の守護者として地球圏で英雄視されるようになった結果、遂に正規軍のMSがガンダムと同じ形状を取る事への心理的抵抗が解消され、このライラプスジンクスではGN-Xシリーズの特徴であった頭部の4つ目を廃しガンダムと同じツインアイを持つに至った。

しかし依然としてソレスタルビーイングが連邦政府にとって脅威である事は変わりなく、現在ライラプスジンクスを含めた複数の新型が軍の再編成と並行して秘密裏に進められている。

NGNマテリアルライフル

ライラプスジンクス専用長距離実体弾砲

粒子ビームに次ぐ新たな長距離攻撃手段として用意された試作砲。NGNバズーカで実用化したGN粒子を推進力に実弾を射出する技術を発展させ、砲弾にGN粒子の質量軽減効果を付与して有効射程を拡大させることに成功。この質量軽減効果は標的に弾着する寸前に排除され標的には戦艦のリニアキャノン並の威力を持った大型弾が命中する。

ちなみにヴァージニア級輸送艦のリニアキャノンは国連軍時代にGNアーマータイプDを撃破した実績がありその威力は折り紙付き。

運用試験の為、月面を経由して地球からCB号に移送中………。

何者かに奪取されて起動してしまったライラプスジンクス！

輸送艦のMS部隊が緊急発進、連携して強奪された機体の無力化に挑む。

ここで輸送部隊が全滅してしまうと増援による追跡も出来なくなるが…？

3機の見事な連携で片腕を喪失させる事に成功。しかしライラプスジンクスがトランザムを発動した事で形勢が一転、前衛を担っていた隊長機が撃破されてしまう。

コックピットを外れた斬撃で間一髪命拾いした隊長機。輸送艦を護衛していた直掩機が慌ててカバーに入り、部下に牽引されながら撤退していく。

その場での奪還を諦めた輸送艦MS部隊。一方彼らの目的地であったCB号ではライラプスに次ぐ新たな機体が瞳に妖しい光を宿していた……