グリプス宙域、ティターンズとエゥーゴの最終決戦に突入する中、レコア少尉は何故か戦闘宙域に独り、取り残されていた。
レコア「エマ中尉、行っちゃったわね。私もサラを探しに行かなきゃ。」
レコア「エマ中尉を追わなければ......。確かあの辺り....!あ、見つけたわ!あれはボリノーク・サマーン!でもエマ中尉の戦闘機がドッキングしてる?」
レコア「え?敵艦に向かってる!?危険だわ!サラ!止まって!突撃なんて!」
どーん!!
レコア「きゃあああ!サラーーーっ!!」
レコア「なんて事!コレはエマ中尉がやった事なの!?許せない.....っ!」
レコア「ガンダムMkーⅱ!....ガンダムMkーⅱ!エマ中尉!よくも!!」
レコア「エマ中尉!見つけたわ!よくもサラを!」
エマ「え!?レコア少尉!?」
レコア「よくもサラを戦艦の砲撃に突っ込ませてくれたわね!」
エマ「レコア少尉!?」
レコア「あの娘、シロッコ様に媚び売って嫌いだったけど、私の後輩だったのよ、それをむざむざと!エマ中尉!貴女を許す事は出来ないわ!」
エマ「少尉!違うわ!誤解よ!」
レコア「問答無用!!」
エマ「止めて!レコア少尉!」
レコア「エマ中尉!貴女は私のサラの仇なの!はっきり言って気に入らない娘だったけど、初めての私の後輩だったのよ!それを!」
エマ「誤解よ!あの娘なら脱出したわ!私達が戦う必要なんて無いのよ!」
レコア「いいえ!違うわ!それだけじゃない!私はティターンズ!貴女達エゥーゴの敵!裏切り者なのよ!エマ中尉!私と戦いなさい!」
エマ「レコア少尉....!何故!?」
レコア「私と戦うのよ!」
エマ「レコア少尉!何故!?何故、こんな....!」
レコア「(何故.....?何故かしら.....。こうなったのは、あれは.....。)」
−回想 アーガマ艦内−
クワトロ「あの木星から来たジュピトリスとかいう艦、やはり不穏な物を感じるな。」
ブライト「しかし、一体何者が乗っているのか...。」
クワトロ「やはり確かめる必要がある。潜入捜査が必要だろう。」
ブライト「しかし、誰が?」
クワトロ「私が行こう。潜入なら何度も経験がある。」
ブライト「まさかとは思いますが、百式に乗って、その赤いノースリーブの格好で行く気ですか?」
クワトロ「ふむ、そのつもりだが?」
ブライト「(....ダメだコイツ。)クワトロ大尉、貴方は今やエゥーゴの最重要人物です。そんな危険な任務を任せる訳には行きません。」
クワトロ「む?そうか。しかし、ならばどうするか...?」
レコア「私が行きます。」
クワトロ「レコア少尉....!」
ブライト「しかし危険な任務だ。」
レコア「私なら適任です。やらせてください。」
クワトロ「そうか。ならばここは、レコア少尉に頼むとしよう。」
ブライト「.....よし、潜入の際の機体を用意しよう。今やレアなキットのゲルググJを使用する。アストナージに早速組み立てて貰おう。」
レコア「そのゲルググで潜入するのですね?」
ブライト「そうだな、コロニー住民の道楽で、旧MSを復旧して試運転時にトラブル起こしてジュピトリスに救難して貰うという形で潜入してくれ。」
クワトロ「ふむ、いい作戦だな。では私も同行しよう。」
レコア「大尉、百式で来る気ですか?」
クワトロ「無論、そのつもりだ。」
レコア「絶対ついてこないで下さい。」
クワトロ「つれないな。」
レコア「こっちが危ないですから。」
クワトロ「サングラスはするさ。」
レコア「いいからついて来ないで下さい!」
クワトロ「意固地だな。」
レコア「私を心配してくれてるんですか?」
クワトロ「私は潜入が好きなのさ。」
レコア「貴方ってホント最低。キャプテン、クワトロ大尉の事、絶対止めておいて下さい。」
ブライト「わかった。では整備班にゲルググJの素組みを急がせよう。」
アストナージ「作業急げ!膝の装甲もさっさと外すんだよ!手が遅いんだよなぁ。」
カミーユ「これ、このゲルググ、たまたまヤマダで売ってたヤツ?」
アストナージ「ああ、コレをさっさと作れってんだから、無茶な話さ。オラ、クレーン!もっとゆっくりだ!」
カミーユ「動くんですか、こんな旧式?」
アストナージ「可動は狭いが外見の形状は良いぜ。それにコイツはゲルググJの素組みに色塗っただけだよ。」
カミーユ「でも、見張りぐらいにしか使えないな。戦闘は無理でしょ?」
アストナージ「あれ、聞いてないの?レコア少尉が、ゲルググを使ってジュピトリスに潜入するのさ。本人が志願したんだってさ。」
カミーユ「ジュピトリスって、あの木星にいた…?」
アストナージ「コラァ、そこ!ライフルはいらないって言ったろ!」
作業員A「ええ!?ウソでしょ!?ライフルは要りますよ!」
作業員B「スジボリはどうしますか!?」
作業員C「ディテール追加しなきゃ!」
作業員D「エアブラシは用意出来てるのか!」
アストナージ「ええい、止めろ止めろ!ここの制作者は可変開発以外は何も出来ないんだ、そういうのは要らないんだよ!」
カミーユ「レコアさん、ジャブロー時みたいに無茶をする気なのか…。」
レコア「では、行きます!」
ブライト「宜しく頼む。」
カミーユ「レコアさん、行ってしまった。」
ファ「何よ、心配ならついて行けばいいじゃない。」
カミーユ「ゼータで付いてったら怪しまれるじゃないか。」
ファ「やっぱり付いて行きたかったんだ?」
カミーユ「ファは心配じゃないのか?」
ファ「心配するに決まってるでしょ。」
カミーユ「なんだよ、それ。」
ブライト「まあ心配なのはわかるが、レコア少尉ならやってくれる。彼女を信じよう。」
−ジュピトリス艦内−
レコア「なんだかすんなり潜入できちゃったわ。嘘みたい。あ、コレが情報通り1隻だけで行動する船…。なんて大きい…。」
クルーA「よう姉ちゃん、よくもまぁ、こんな旧式で遊んでたもんだなぁ。ゲルググJなんて今や激レアキットだぞ。」
クルーB「コレ、いくらで売ってくれるって?」
レコア「残念だけど、売りに来た訳じゃないわ。コレってマニアの間ではちょっとした人気タイプなのよ。復元するのにいくらかかったと思う?」
クルーB「メルカリかい?」
レコア「いえ、たまたま普通に売ってたの。」
クルーB「そいつはラッキーだったな。今じゃとても手に入らんぜ。」
クルーC「おーい、チェック完了だ。ただのオモチャだな、このゲルググJは。組み立てて色塗っただけだぜ。スジボリもディテールUPもしてねえ。」
レコア「このレビューのメイン機体じゃないんだから、勘弁して頂戴。」
クルーA「ところであんた、どこのコロニーのスペースノイド?」
レコア「え?えーとサイド2の.....。」
クルーB「あ、キャプテンだ。」
レコア「あれが、パプテマス・シロッコ...。」
クルーC「じゃ、俺たちはしばらくゲルググJ眺めてるからアンタは自由にしててイイぜ。素組みとはいえ、今じゃ貴重だからなあ。」
クルーA「だから入艦許可したんだからさ。あ、一応艦内は決められたエリア以外は撮影禁止でお願いするぜ。」
レコア「ありがとう。じゃ遠慮なしで自由にさせて貰うわ。」
クルーB「そこに案内板あるから見ていきな。」
レコア「あら、ありがとう。へえ〜、東京ドーム50個分の広さがあるんだ。凄いなあ。居住区もあって街が丸ごと入っちゃってるのね。まるでマクロスだわ。あら、ここにガーデニングエリアあるじゃない、こっちにはフードコートもあるわ。お買い物エリアも多いのね。素敵だわ。一日で見て回れるかしら。あ、いけない、潜入調査だったっけ。あら、MSの開発工場エリアなんてあるんだ。お仕事だし、ここに行かなきゃ。」
レコア「ここがMS開発工場エリア...。何かしら、この大きいMS...。新型かしら。」
???「やあ、お姉さん、見学かい?」
レコア「貴方は?」
oyz「私はMSの開発担当を任されている可変開発室長のoyzという者だよ。」
レコア「あら。私はレコアって言います。このMSは何?とても大きいわ。私こんな大きいMS見た事ないわ。」
oyz「このMSは”パラスアテネ“シロッコ様が設計した新型のMSだよ。」
レコア「やっぱり新型なの!?」
oyz「シロッコ様は自分で”俺は天才だ〜“って自称するちょっとアレな感じの方なんだ。先のメッサーラを開発したのもシロッコ様さ。」
レコア「そうなの!」
oyz「あの機体は木星の重力下でも問題なく動作出来る様に大型ブースターを搭載しているんだ。」
レコア「この機体は?」
oyz「コレは対艦制圧を目的としたMSさ。動きこそ鈍重さはあるが、大火力と大型ミサイルを8基装備して敵艦隊を制圧するんだ。」
レコア「へえ。」
oyz「この機体はチームでの行動を目的とし、索敵、偵察を主体としたボリノーク・サマーン、そして敵機排除を主目的とするジ・O、この2機との連係して任務遂行にあたるんだ。特にジ・Oはシロッコ様専用機になる予定なんだよ。」
レコア「凄い!もっと知りたいわ。」
oyz「じゃあ先ずは、このMS。パラスアテネから解説していこう。」
パラスアテネ
本機は全身に多彩な火器を搭載した対艦用モビルスーツとして設計されており、二連装ビーム・ガンや背部バインダーに装備された対艦ミサイル、ビーム砲を搭載したシールド、両肩の拡散ビーム砲など様々な武装を装備する。 (改造内容に合わせて武装説明変えてます。)
しかし、その一方でその重装備から全備重量が80tを超えるため、機動性は同時期の標準機以下にとどまっている。
機動力の不足は他の機体との連携で補い、本機は遠距離攻撃用の支援機としての運用を想定していたとされる。
機能的には第2世代モビルスーツの範疇に含まれるが、火力に特化したその設計思想は、後の第4世代モビルスーツに通ずる面を持ち合わせており、ジ・Oのコンセプトと共に開発者であるシロッコの先見性をうかがい知る事が出来る。
oyz「コレがパラスアテネの概要だよ。」
レコア「なるほど、よく解ったわ。ありがとう。」
oyz「で、このパラスアテネだが、Zガンダム放映時期の旧キットのがベースとなっている。」
レコア「え?」
oyz「旧キットの方だが、最新のHGパラスアテネと全く違う出来栄えで、武器も何も付いていなかった代物だったんだ。」
レコア「旧キットって何かしら?」
oyz「おっと済まなかったね。コレがその旧キットだ。」
レコア「なにこれ?蛍光グリーン一色で、ガチャガチャのおもちゃかしら?」
oyz「いやコレが、本編の純正キットなんだって!」
レコア「昔のキットって...個性的だったのね。」
oyz「コレがまあ、500円くらいで売っててね、前にサザビーやヤクトドーガの旧キット大改造やった事があるから、今回もなんとかなるだろって買ったんです。そしたら....コレが出てきた訳ですよ。」
レコア「あら。」
oyz「見ての通り、言われたらパラスアテネかな?って感じで。そして制作意欲を削がれる眩しいばかりの蛍光グリーン!コレはやっちまったかー!って思いましたね。」
レコア「ケチケチするからよ。」
oyz「ま、それでもどーせ安いんだから、って気を取り直して改修しました。」
レコア「具体的にどうしたの?」
oyz「先ずは関節をどーにかせねば!という事で優秀な鉄血フレーム、今回はグレイズフレームを各関節部に使用しました。コレで簡単にディテールUPと関節可動の改良が出来る訳です。」
レコア「へえ。」
oyz「腰パーツは一体成形で繋がってたので分割!腰パーツにジャンクパーツを集めてそれっぽく!顔パーツもパラスアテネと全然違うイメージの顔で、しかもモノアイ部も繋がっていたので、くり抜いて内部にモノアイを設置、プラ板や頬に追加パーツを付けたりする事で、パラスアテネのイメージに近づけました!」
レコア「だいぶ変わった気がする、かな?」
oyz「なんとかイメージに近づいたと思います!モノアイが奥に設置してあるので、機体の視線がこちらを追従する様に見えるのもポイント!」
レコア「他にポイントある?」
oyz「あとは脛のフレームです!このキットは旧キットならではの、バリバリ合わせ目が出る分割!特に脛のは左右張り合わせの大分割なんです!で、それならば!という事で、あえて分割は消さずに内部フレームが露出する方向にして、パラスアテネの脛中央の変な黄色のラインを、シリンダーを露出させる事で表現してました!」
レコア「なるほどね。」
oyz「あとはダブルビームライフルやシールド、8連対艦ミサイルを用意して装備、ちょっと背面はが寂しかったのでプロペラントタンクを装備させてみました。」
レコア「ありがとう!とても参考になったわ。このMS、写真撮ってもいいかしら?」
oyz「良いですよ。」
レコア「ありがとう。親切ね。」
oyz「いえいえ。そんな事ないですよ〜。」
シロッコ「.....何?アステロイドベルトから地球圏に?」
兵士「はい、例の”アクシズ“とかいうものが。
シロッコ「ティターンズと接触を狙っているというのか。」
兵士「さぁ、そこまでは…。」
シロッコ「ふん、詰まるところ、ジオンもティターンズも一緒だ。ならば.....む?そこのノーマルスーツ!何をしている?」
レコア「あ、ヤバっ!!は、はい。あの、あたし…。道に迷ってしまって…。」
兵士「道に迷った?」
レコア「は、はい。」
シロッコ「何処の所属のものか!?」
作業員A「あ、いた!その女、先ほどご報告した漂流者です。」
兵士「漂流者?漂流者って言ったらバイファムか?何でこんな所に…?」
レコア「あの〜、案内板見て楽しそうだったので....。」
作業員A「嘘を吐け!」
レコア「本当です!」
シロッコ「名前を聞かせてもらおう。それと所属だ。」
レコア「私、レコア・ロンドです。サイド2、85バンチの.....!」
シロッコ「フッ、レコア・ロンド、か。」
レコア「(バレてるかな...。)」
兵士「キャプテン!外に漂流者を名乗る金色のMSが。」
レコア「(あの野郎!)」
シロッコ「追い払っておけ。」
兵士「ハッ。」
シロッコ「フッ、今日は漂流者がよく来る。その漂流者はレコア・ロンド。君の知り合いかな?」
レコア「そんなヤツ知りません。」
シロッコ「フフフ、面白い。ところでレコア・ロンド。君は緑色は好きかな?」
レコア「え?ええ...。緑色は私のパーソナルカラーだわ。でも何故....?」
シロッコ「このパラスアテネが緑色なのは、果たして偶然だと思うかね?」
レコア「え?」
シロッコ「フッ、私はね、この戦いが終わった世界では、男性ではなく、君の様な女性が世界を牽引するべきだと思っている。」
レコア「何故そんな事を...?」
シロッコ「君さえ良ければ、このパラスアテネを君の好きにして良い、と言う事だ。私は君を見込んだのだよ。レコア・ロンド。」
レコア「私に、こちらに来いと!?」
シロッコ「フフフ、そういう事だ。」
兵士「キャプテン!漂流者を名乗る金色のMS、帰りません。」
レコア「(まだ居るのか、あの野郎!)」
シロッコ「撃ち落とせ。」
兵士「ハッ。」
シロッコ「どうかな?それとも、艦内にキミが居るのに外をウロつく、奴の元がいいのかな?」
レコア「......あの、時間を貰えます?」
シロッコ「フフフ、いいだろう。キミには期待している。レコア・ロンド。」
レコア「私、帰っていいのかしら?」
シロッコ「いいだろう。私はいつでも待っているよ。」
シロッコ「貴方は紳士なのね。感謝します。」
作業員A「キャプテン、行かせて宜しいのですか?」
シロッコ「ああ、行かせてやれ。あの女、好きになれそうだ....。」
−アーガマ艦内−
ブライト「レコア少尉、ご苦労だった。あの艦どうだったか?」
レコア「やはりただの艦では無さそうです。」
ブライト「なるほど。レコア少尉の観察力は大したものだ。」
レコア「どうも。」
クワトロ「ご苦労だった、レコア少尉。」
レコア「クワトロ大尉!!なんでクワトロ大尉が来たんですか!しかも百式で!」
クワトロ「レコア少尉が簡単に艦内に侵入してので、私もイケるかと思ってね。追い返されてしまったよ。やはり甘くはないな。」
レコア「なんでイケると思うんですか!作戦が台無しです!私が帰ってきたの、奇跡としか言いようがありません!捕まったらどうするつもりだったんですか!!」
クワトロ「それはすまなかったな。」
ブライト「まあ、レコア少尉、抑えて....。」
レコア「キャプテン!!クワトロ大尉を抑えておいて下さいってお願いしましたよね!!
ブライト「あ、ああ....。」
レコア「キャプテンはいつもハッキリしないんですね!だからメタスを私のパーソナルカラーにしないで他の娘に乗せたりするんだわ!私、もうこんな所でお仕事出来ません!艦を降ろさせていただきます!」
ブライト「あ...ああ....!待ってくれ!」
クワトロ「.....大丈夫だ、キャプテン。レコア少尉はきっと疲れてるんだろう。彼女には休息が必要なのさ。」
ブライト「そ、そうなのか...?ならば戻った時の為に専用機を用意するか。女性の扱いはどうも苦手だ。」
クワトロ「私もだよ。ハハ。」
......レコア少尉はそのまま艦を降り、二度と戻る事はなかった。なお、その後彼女専用機としてメタス改が作られた事は、あまり知られていない......。
レコア「....そう、あの日から私はアーガマを降り、シロッコ様に忠誠を誓ったのよ。貴女達の敵になったの。」
エマ「そんな事が...!」
レコア「そう、男達は、私達、女を戦争に利用するだけの道具としか思ってないのよ!」
エマ「そんなの、悪いのはクワトロ大尉だけじゃない!」
クワトロ「だからこそよ。私はあの人に私の事を見て欲しかったの。でもあの人は私を見ていない。それが耐えられなかったのだわ。」
エマ「それなら.....!シロッコなら貴女を見てくれているの!?」
レコア「それは....!わからないわ。」
エマ「貴女は....!それは結局、シロッコに利用されてるだけじゃない!」
レコア「そうかもしれない....!でも、もう戻れないのよ。私は...!」
ーピキューンー
レコア「ハッ....!?今!?シロッコ様が.....!?」
エマ「!!貴女も感じたの!?」
レコア「そんな...!シロッコ様が!?」
エマ「レコア少尉!もう終わったのよ!」
レコア「まさか...!」
エマ「貴女も感じたでしょう?私と一緒に帰りましょう。サラなら無事よ。KOUさんのoyz−GUYで脱出したわ。」
レコア「今更、アーガマに帰る場所なんて無いわ。」
エマ「そうじゃないわ。貴女はアーガマじゃなくて、ラーディッシュに還るのよ。ホラ、見て、あの艦よ。」
レコア「え....!?まさか....なんて事...!?.....緑色だわ...!」
エマ「そうよ、レコア少尉、貴女のパーソナルカラーの緑色よ。あの艦で、素敵なお髭の艦長さんが待っているわ。」
レコア「でも...!」
エマ「大丈夫よ。私と帰りましょう。」
ヘンケン「エマ中尉!聴こえるか!?その宙域を今すぐ離脱してくれ!」
エマ「ヘンケン艦長!?」
ヘンケン「グリプス2、いや、コロニーレーザーが敵艦隊に向かってもうすぐ発射される!そこに居たら巻き込まれるぞ!!」
エマ「なんて事!?敵の大将のシロッコは、もうこの世に居ないのよ!これ以上の攻撃は無意味だわ!」
ヘンケン「なんだって!?しかし、コロニーレーザーはすでに臨界点に達している!今更止められないぞ!」
レコア「エマ中尉!今の話、聴こえたわ!」
エマ「レコア少尉!」
レコア「私はコロニーレーザーを止めます!このパラスアテネの火力なら、きっと可能だわ!」
エマ「そんな!無茶よ!」
レコア「あの艦には、たくさんの人達が乗っているわ!私はまだティターンズの兵士よ!仲間を守る義務があるわ!」
エマ「もう間に合わないわ!」
レコア「パラスアテネは伊達じゃないの!対艦専用のMSなのよ!可変して接近してミサイルを全弾、内部に撃ち込めば!!」
エマ「待って!レコア少尉ーー!!」
レコア「コレがコロニーレーザー!!まだ間に合う!対艦ミサイル照準!全弾コロニーレーザー内部へ!!いきなさいー!!」
ドドドド.....!!!!
ヘンケン「コロニーレーザーはどうなった!?」
クルー「これは.....まさか!停止です!沈黙しました!」
ヘンケン「なんと....!」
レコア「やったのかしら...?」
エマ「レコア少尉...!」
レコア「私、間に合ったの...?」
エマ「ええ。貴女はやったのよ。」
レコア「そう、良かったわ...。」
エマ「レコア少尉、帰りましょう。ラーディッシュに。」
レコア「緑色の艦に、ね。」
−かくして、こうして後にグリプス戦役と呼ばれる戦いは、一応の終わりを迎えるのであった。レコア少尉がガーデニングの女王として名を知られる様になるのは、まだ先の話である....。
−エマ、レコア編 Fin−
コレでエマ、レコアのストーリーは完結ですっ!
コメント
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なんとー!
って感じの仕上がり具合でした😆
旧キットと言えど…いや中身スッカスカな旧キットだからこそ室長と相性が良いのかw
いやいや今回も機体も話もボリューム豊富で楽しませて頂きました〜
ギレンの野望でシロッコに接近しただけで離反されるレコアさんを思い出しましたよw
コメントありがとうございます!
そう、頭カラッポの方が〜夢詰め込めるうー♪あ、頭じゃないか
中身空っぽの方が〜ギミック詰め込めるうー♪って結構大変でした、スペース埋めるの。(´ω`;)
ギレンの野望のレコアさん辛辣だな…。今回のストーリーでレコアさんの感情うまく表現出来たかな….?(´ω`;)
って、ガンプラの発表の場だったココ!
今回も熱量が凄いですね。
パラスアテネがGクルーザー風に変形するなんて普通では思い付かないですよ。流石、変型王!!
アレンジされたフォルムにメタリックカラーがカッコいいです。
\(//∇//)\
コメントありがとうございます!
おお、そうか!可変形態に名前付けてなかった!よーし今からこの形態はクルーザーモードだw
メタリックカラーも悩んだんですよ。ありがとうございます!
これが旧キットだとおおお! 相変わらずこの可変開発室長とやらは変態、もとい天才だぜ
いや素晴らしい出来です
コメントありがとうございます!
この旧キットの改修はホントにヤバかったんですよお。
一回諦めましたもん。時間置いて見たら、あ、悪く無いな、って思えて完成できました。
ありがとうございました!変態は褒め言葉っ!
旧キットがここまで徹底改修されてるのが素晴らしいです。それ以上にアストナージと作業員達のやりとりに思わずニヤッとしてしまいました笑
コメントありがとうございます!
旧キットには、昔作って大失敗したので実はリベンジですっ
それでも途中心折れて制作中断したんですけど、コンテストのお陰で完成出来て良かったです。
作業員=モデラー脳って設定ですw
彼らのが自分よりガンプラ上手く作れそうw
次回作も楽しみです❗
コメントありがとうございます!
次のお話はハマーン様が主役っ
お楽しみにっ!
フォース“GUNSTARDOM”可変開発室 室長。
可変機が大好き!作品毎にストーリーを書きます。最近小説みたいになってガンプラの写真が挿絵の様になってます。
嫁がガンプラアンチでナイショで深夜のみで制作。なので塗装は筆です。(´・ω・`)
oyz (オイズ) 可変開発室長さんがお薦めする作品
すーぱーるなまりあ
すーぱーはまーん様
オイズッガイ
SD⇄リアル ストライクガンダム
クルーゼ隊のコロニー強襲から辛くも逃れたアークエンジェルだっ…
μガンダム
宇宙世紀0093年。シャア・アズナブルは新生ネオ・ジオン軍を…
マゼンダさん考案方式 可変ガンダム
どーも、こんにちは!可変開発室のoyzです! 今回は、“可変…
可変検証試作型サザビー
宇宙世紀0093年。シャア・アズナブルは新生ネオ・ジオン軍を…