HGUCマラサイさんにバリュートパックを装備させたものを2機同時制作しました。
マラサイさん本体は劇中の雰囲気とキットの良さを損なわない様にほぼ素組と見た目が変わらないように制作しました。
バリュートパックは以前百式さんの時にスクラッチした時と同様にスクラッチしましたが、カラーはティターンズ仕様にしてあります。
キットの感想
このキットは放映当時の設定画からは程遠い造形の部分が散見されますが、最新のグリプス戦役キットと並べた時に違和感の無い程に素晴らしい造形になってます。また、発売時期を考えるとオーパーツかと思う程に素晴らしい造形のハンドパーツが付属していたり、パーツ割りも塗装や組み立てがし易い非常に素性の良いキットだと思います。
制作のポイント
グリプス戦役コンプリート計画の一環としてマラサイさんを制作しました。マラサイさんが登場するシーンでも特に有名な2機を1機に見せるシーンや、カクリコンが戦死するジャブロー降下作戦シーンを再現するべく2機同時制作となり、更にバリュートパックも新規にスクラッチしました。
マラサイさん本体への改造は、バリュートパックを装備させるためにネオジム磁石を埋め込み、塗装の利便性を上げるために胴体とビームライフルを後ハメ化、更にモノアイの可動化、ノーズ部分ダクトの別パーツ化、手首付近の別パーツ化、股関節の可動範囲を向上させた位です。組み上げると殆ど見えなくなりますが、腰アーマー類は全てプラ材でディテールアップしてあります。
また、このキットのハンドパーツの造形は非常に素晴らしいのですが、左手は若干緩めに開いた平手しか付属していないために、ビームサーベルを左手で持たせるのが非常に困難です。なのでシステムウェポンに付属してくるハンドパーツを少々改造してマラサイさんの手の甲のパーツが付けられるようにしました。
他には旧キットのZガンダム武器セットに入っていたバズーカを付けました。
この完成品の見どころ
この完成品の一番の見どころは勿論バリュートパックが付いた状態のマラサイさんが2機揃って拝めるところです。
HGUCのマラサイをバリュートパック付きで2機揃った状態の完成品は中々無いと思いますので、劇中のシーンを思い出しながら楽しんで頂けると幸いです。また今回オマケとして展開テスト状態のバリュートも制作しました。TV版の11話で数秒出てきた程度のシロモノで、こんなアホなものを作るのは多分私だけかと思います。他にも劇中や設定では存在しませんが、ガンダムMk-2等が装備していた連邦製のバズーカも合わせて制作しました。マラサイさんにバズーカは結構似合います。
基本塗装はファレホにて全塗装してあります。各所情報量を増やすために設定画とは若干塗り分けを変えてあります。そして今回初めて水溶性の色鉛筆を使用して墨入れをしました。下地を全く侵さないし全く臭くないし保存性も使い勝手もいいので、基本塗装に水性塗料を使うモデラーさんが墨入れ用塗料として使用するのに特にお薦めです。
使用した塗料や、後ハメ加工の詳細などに興味があれば、私のブログ「なにとぞ」にて製作記事やらここで紹介しきれなかった別の画像等がまだまだありますので、よろしければそちらも合わせて御覧くださいませ。
まずはバリュートパック無しの状態で。
モノアイは可動化してあります。レンズ部分はWAVEさんのHアイズとHiQパーツさんの丸くカット済みのシールを使用する事で、どの角度から見ても光って見えるようになってます。
飽きが来ない様に設定画とは若干配色を変えています。
バックパックや武器にはホワイトをアクセントに入れています。
装甲裏はジャーマンパンツァーグレーを使用しました。
Zガンダム武器セット(旧キット)に入っているバズーカを制作しました。
そのままだと持たせにくいのでグリップ部分を可動化させてあります。このバズーカは他のHGUCキットに付属している同型のバズーカよりも大きいので非常に見栄えがよくなりますのでお薦めです。
ビームサーベルは根本付近をホワイトで、全体を蛍光イエローで塗装しました。
左手は若干開いた平手しかキットには付属していないので、システムウェポン付属のハンドパーツを、キットの手の甲のパーツがしっかり付けられるように少し改造してあります。
2機を1機に見せるシーンを再現してみました。
太もものパーツのポリキャップ付近を削ってあるので、よりハの字に脚を開けるようになってます。
バリュートパックを装備する事で更にずっしり感が上がります。
プラバンをカッティングプロッタでカットしたものを使用してスクラッチしているので、以前百式さんのために制作したものと形状は全く同じです。カラーは劇中のティターンズカラーにしました。
マラサイさんの胸部とバックパックと脚部にネオジム磁石を仕込んであり、それぞれマウントパーツを使ってバリュートパックが付いているので、付け外しは非常に簡単に行えるようになってます。
バリュートパック自体は以前百式さん用に作ったものと同じなので、付替できます。しませんけど。
今回のネタ枠として、TV版11話に数秒登場しただけの展開テスト状態のバリュートです。こんなアホなものは誰も作らないかと思います。
アレクサンドリアにて・・・
ジェリド:「バリュートをやるぞカクリコン。聞こえているか?!」
カクリコン:「ああ、見ている。やってくれ。」
ジェリド;「やるぞ、3、2、1」
カクリコン:「よ〜し、大きさ良好だ。これで大気圏突入は大丈夫だな。」
整備スタッフ:「各機バリュートのカプセル取り付け急げっ」
カクリコン:「後は度胸の問題だが。」
発進後・・・
ジェリド:「ガンダムMk-2は出ているか?!」
カクリコン:「焦るなよ。場所が場所だ、重力に引かれるぞ。」
ジェリド:「だからこそチャンスだと言ったんだろ。」
カクリコン:「そりゃ〜そうだ。」
降下開始・・・
カミーユ:「バリュート無しでそんなにもつのか?!」
カクリコン:「ウェーブライダーにバリュートじゃ、こっちの方が不利だからなっ!!」
カミーユ:「無茶なっ!!」
ジェリド:「カクリコン、これ以上は無理だっ!!」
カクリコン:「バリュートを展開したらこちらがやられるっ!!」
ジェリド:「えぇぃ、これまでかっ!!」
カクリコン:「ジェリドめ弱気なっ!! そんな事じゃ打てんっ!!」
カミーユ:「もう持たないぞっ!! 焼け死ぬぞっ!!」
カクリコン:「うぅ、オートマチックかっ!! こ、これではやられるっ!!」
カミーユ:「もっと離れていれば撃たれなかったのに。」
カクリコン:「うわぁーーーーーっ!! ア、アメリア・・・!!」
とまぁこんな感じです。
流石に大気圏の摩擦熱で溶けるマラサイさんを作るのはしんどいので作りませんでしたw
モノアイの可動化はエバーグリーンのプラパイプ、スリット入りプラ板を使い、レンズ部分はWAVEさんのバーニアパーツ、Hアイズ、HiQパーツさんの丸くカット済みメタルシールを使いました。結構簡単に可動化出来るのでお薦めです。
腰アーマーはトラスディテールだけでなく、多層化した内部ディテールをプラ材で作り込んだ物を埋め込みました。サイドアーマーは予備弾倉等追加武装をマウントさせる機構が内部に存在する事を見立てて作ってみました。
HGUCマラサイさんをバリュートパック付きで2機作りました
コメント
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凄いです!
バリュートのスクラッチとかハンパないな!と思いながら見てたらマラサイ本体もハンパなかったです^^;
hologramCOZさん、ありがとうございまッス!!
パッと見で素組みと見分けが付かないんですが、実は見えない部分に色々と手を加えていたりします。報われませんが(^_^;
以前の投稿もそうでしたが、スクラッチされたバリュートが本当にすごい出来ですね!
ビームライフルが陸戦型ガンダムなどのモノと同じような塗り分けになっている点も、マラサイが連邦軍の機体だということを考えれば非常にしっくりきます。
ハイパーバズーカも良く似合っていますね。
ZOOさん、いつもコメントして頂いて&お褒めのお言葉ありがとうございます(^_^)
武器の塗り分けにはいつもホワイトを入れるようにしていて、今回はそれっぽい感じになったかと思います。
あの名シーンが思い出されました☺️マラサイ格好良いですね。どこかで買えないかな…😞
meg-oceroさん、ありがとうございます。
楽しんで頂けたようでなによりです。
今の御時世中々キットが入手し難いですよね〜。
アラフィフのガンプラ大好きっ子(おっさんですが)です。HGUCを主に作ります。グリプス戦役や0083が大好物で、現在グリプス戦役MSコンプリート計画遂行中です。
ブログ(模型Only)は今のところほぼ毎日更新しております。牛歩ですけどね(^^;
現在ファレホ・シタデル奮闘中。サンプルもブログ上で色々取り揃えております。参考になるか分かりませんけどね(^^;
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