1/100 RX-78F00 ガンダム

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横浜「動くガンダム」立像を見た時の衝撃を形にしようと、
・晴れた初夏の光と影を塗装で再現
・付属台座をアスファルトとDOCK-TOWERのヴィネット風に改造
・片膝をついた場面がサマになる可動範囲の改修
等々GUNDAM FACTORY YOKOHAMAで買ったキットを弄ってみました。

全体はこんな感じ。このポーズだと倒れちゃうんで実物と同じく固定台が必須なんですが、キット付属台座はかなりプレーンだったので色々足してGUNDAM-DOCK風に(あくまで雰囲気)なってもらいました。

全体はこんな感じ。
このポーズだと倒れちゃうんで実物と同じく固定台が必須なんですが、キット付属台座はかなりプレーンだったので色々足してGUNDAM-DOCK風に(あくまで雰囲気)なってもらいました。

無塗装のMGガンダムVer.3.0(右)と。合成写真じゃなく、同じライティングの下で並べて撮ってます。比べて見ると今回どう塗って、どういう効果を出したのか分かりやすいのでは。グラデを伴わないモジュレーション塗装とでも言うのか……「光が当たる面」を明るく、「影になる面」を暗く塗ってます。晴れた横浜の空の下で明暗がパキッと割れた印象を再現してみました。塗装法は色々試しましたが、結局大半は一番慣れてるラッカー塗料のマスキングで塗り分けて、あとは細かいダークグレー部をエナメルの筆塗り&溶剤で拭き取りで片付けました。

無塗装のMGガンダムVer.3.0(右)と。合成写真じゃなく、同じライティングの下で並べて撮ってます。比べて見ると今回どう塗って、どういう効果を出したのか分かりやすいのでは。
グラデを伴わないモジュレーション塗装とでも言うのか……「光が当たる面」を明るく、「影になる面」を暗く塗ってます。晴れた横浜の空の下で明暗がパキッと割れた印象を再現してみました。
塗装法は色々試しましたが、結局大半は一番慣れてるラッカー塗料のマスキングで塗り分けて、あとは細かいダークグレー部をエナメルの筆塗り&溶剤で拭き取りで片付けました。

ツインアイは実物の「ぼんやり反射している」感じを出せないかと、ガイアノーツのミラークロームの上からイエローをうっすら吹いてみました。トサカのカメラはキットでは細かいモールドが造形されてましたが、実物の印象優先でプラ板を上から貼ってディテールを殺してます。肩やヒザの赤・緑のナビゲーションライト(?)は陽の光の下だとほとんど光って見えないので、薄く塗るに留めています。

ツインアイは実物の「ぼんやり反射している」感じを出せないかと、ガイアノーツのミラークロームの上からイエローをうっすら吹いてみました。
トサカのカメラはキットでは細かいモールドが造形されてましたが、実物の印象優先でプラ板を上から貼ってディテールを殺してます。
肩やヒザの赤・緑のナビゲーションライト(?)は陽の光の下だとほとんど光って見えないので、薄く塗るに留めています。

マスクの頬部には謎のフラッグがありましたが、削り取りました。削り取っても特に問題は発生しなかったので、成形の都合?ヒサシは実物と比べていわゆるバンダイエッジが目立つのと、そもそも立像では奥まで一直線なはずのラインがキットではズレてしまっていたので、プラ板とパテで底の厚みをつけつつシャープ化しました。V字アンテナもヤスって実物のシャープな線に近づけています。黄バルカンはピンバイスで穴を開口したんですが、うっかり片方壊しちゃったのでプラ棒で作り直しました。

マスクの頬部には謎のフラッグがありましたが、削り取りました。削り取っても特に問題は発生しなかったので、成形の都合?
ヒサシは実物と比べていわゆるバンダイエッジが目立つのと、そもそも立像では奥まで一直線なはずのラインがキットではズレてしまっていたので、プラ板とパテで底の厚みをつけつつシャープ化しました。
V字アンテナもヤスって実物のシャープな線に近づけています。
黄バルカンはピンバイスで穴を開口したんですが、うっかり片方壊しちゃったのでプラ棒で作り直しました。

キットの可動域では上半身がほぼ屈まないので、青いコクピットパーツが干渉する部分を片っ端から切り落として、前かがみができるようにしました。首元も同様に干渉部を削った上で、頭部を上下動させる軸を真鍮線で足して、必要に応じてアゴを大きく引けるようにしています。

キットの可動域では上半身がほぼ屈まないので、青いコクピットパーツが干渉する部分を片っ端から切り落として、前かがみができるようにしました。
首元も同様に干渉部を削った上で、頭部を上下動させる軸を真鍮線で足して、必要に応じてアゴを大きく引けるようにしています。

胸ダクトは1パーツの「塊」状になっていたので、切り落としてプラ板でフィン構造を作っています。0.1mmプラ板をそれらしい形状に切って、スペーサーに0.5mmプラ板を挟んで接着しました。黄色い襟元の黒いウィングはキットでは省略されていたので、黒く塗ったプラ板をハイグレード模型用で直接接着しています。握り拳は「穴あき手」だったので、手甲部だけ使うことにしてホビーベース 極め手の拳パーツと(干渉部を互いに削って)接合しました。

胸ダクトは1パーツの「塊」状になっていたので、切り落としてプラ板でフィン構造を作っています。0.1mmプラ板をそれらしい形状に切って、スペーサーに0.5mmプラ板を挟んで接着しました。
黄色い襟元の黒いウィングはキットでは省略されていたので、黒く塗ったプラ板をハイグレード模型用で直接接着しています。
握り拳は「穴あき手」だったので、手甲部だけ使うことにしてホビーベース 極め手の拳パーツと(干渉部を互いに削って)接合しました。

固定具の位置は立ち姿用のサイズなので、真ん中で切ってこのポーズと高さを合わせました。地面はタミヤの情景テクスチャーペイントで塗って、自作デカールのコーションを貼り付け。デカールはマークソフターと綿棒で凸凹にフィットさせて、最後にトップコートしてからMr.ウェザリングカラーでウォッシングしています。

固定具の位置は立ち姿用のサイズなので、真ん中で切ってこのポーズと高さを合わせました。
地面はタミヤの情景テクスチャーペイントで塗って、自作デカールのコーションを貼り付け。
デカールはマークソフターと綿棒で凸凹にフィットさせて、最後にトップコートしてからMr.ウェザリングカラーでウォッシングしています。

DOCKの再現は最初から考えず「背後に構造物がある」記号として、山田化学の100円ディスプレイベース×4個と同ミニチュアトラス×1個を切り刻んで形にしています。山田化学ベースは少々SF味が強いので、上からエバーグリーンのプラ棒をじゃんじゃん貼り付けて本来の形を隠しています。

DOCKの再現は最初から考えず「背後に構造物がある」記号として、山田化学の100円ディスプレイベース×4個と同ミニチュアトラス×1個を切り刻んで形にしています。
山田化学ベースは少々SF味が強いので、上からエバーグリーンのプラ棒をじゃんじゃん貼り付けて本来の形を隠しています。

今回自作出力したデカール(リコーSP C250Lプリンター+ハイキューパーツの白トナー)はこの程度。肩の「F00」「EFSF」マークは付属シールよりも一回り大きく、シールだと余白がはみ出すのでできないギリギリのサイズで現物を再現しました。他はハイキューパーツのコーションデカール(精緻感を出すため1/144用)を使用。立像のクローズアップ写真と比べれば全然違うんですが……「遠目にこう見える」を基準に、貼る面の明るさに合わせてデカールも色を明るく/暗く変えています。

今回自作出力したデカール(リコーSP C250Lプリンター+ハイキューパーツの白トナー)はこの程度。肩の「F00」「EFSF」マークは付属シールよりも一回り大きく、シールだと余白がはみ出すのでできないギリギリのサイズで現物を再現しました。
他はハイキューパーツのコーションデカール(精緻感を出すため1/144用)を使用。立像のクローズアップ写真と比べれば全然違うんですが……「遠目にこう見える」を基準に、貼る面の明るさに合わせてデカールも色を明るく/暗く変えています。

観光で撮った写真は山ほどあったものの、実際に塗ってみるとイメージと違ったりで何度も塗り直すことになりました。まさか丸1年間かかるとは……(途中プラモに触れない期間も何度かあったとはいえ)。最終的にはやろうと思った通りのことが出来たので満足です。思い出というのはやっぱり大事ですね。クセの強いデザインのRX-78ですが、すっかり大好きになりました。

観光で撮った写真は山ほどあったものの、実際に塗ってみるとイメージと違ったりで何度も塗り直すことになりました。まさか丸1年間かかるとは……(途中プラモに触れない期間も何度かあったとはいえ)。
最終的にはやろうと思った通りのことが出来たので満足です。
思い出というのはやっぱり大事ですね。クセの強いデザインのRX-78ですが、すっかり大好きになりました。

《カラーレシピ》白:ガイアノーツ 031 アルティメットホワイト白のカゲ色(明):ガイアノーツ 071 ニュートラルグレーI白のカゲ色(暗):ガイアノーツ 072 ニュートラルグレーII白のカゲ色:タミヤエナメル XF-19 スカイグレイ赤:ガイアノーツ VO-13 コーラルピンク赤のカゲ色:ガイアノーツ AT-16 ブラッドレッド赤のカゲ色:タミヤエナメル XF-7 フラットレッドとXF-63 ジャーマングレイを適量黄色:クレオス C329 イエローFS13538黄色のカゲ色:クレオス C39 ダークイエローオレンジ:ガイアノーツ EV-05 エヴァオレンジイエローオレンジのカゲ色:ガイアノーツ 201 ダークイエロー1水色:クレオス C34 スカイブルー水色のカゲ色:クレオス C110 キャラクターブルー青:ガイアノーツ VO-40 風群青青のカゲ色:ガイアノーツ VO-09 マーズダークブルーメカ色(明):タミヤエナメル XF-19 スカイグレイメカ色(中):タミヤエナメル XF-53 ニュートラルグレイメカ色(暗):タミヤエナメル XF-63 ジャーマングレイ関節部:ガイアノーツ 075 ニュートラルグレーVツインアイ下塗り:ガイアノーツ GP-08 プレミアムミラークロームツインアイ上塗り:クレオス S48 クリアーイエロー頭頂部カメラ:ガイアノーツ CB-09 ライトブラウンDOCK黒:ガイアノーツ GS-03 サーフェイサーエヴォ ブラックDOCK灰:ガイアノーツ 072 ニュートラルグレーII

《カラーレシピ》
白:ガイアノーツ 031 アルティメットホワイト
白のカゲ色(明):ガイアノーツ 071 ニュートラルグレーI
白のカゲ色(暗):ガイアノーツ 072 ニュートラルグレーII
白のカゲ色:タミヤエナメル XF-19 スカイグレイ
赤:ガイアノーツ VO-13 コーラルピンク
赤のカゲ色:ガイアノーツ AT-16 ブラッドレッド
赤のカゲ色:タミヤエナメル XF-7 フラットレッドとXF-63 ジャーマングレイを適量
黄色:クレオス C329 イエローFS13538
黄色のカゲ色:クレオス C39 ダークイエロー
オレンジ:ガイアノーツ EV-05 エヴァオレンジイエロー
オレンジのカゲ色:ガイアノーツ 201 ダークイエロー1
水色:クレオス C34 スカイブルー
水色のカゲ色:クレオス C110 キャラクターブルー
青:ガイアノーツ VO-40 風群青
青のカゲ色:ガイアノーツ VO-09 マーズダークブルー
メカ色(明):タミヤエナメル XF-19 スカイグレイ
メカ色(中):タミヤエナメル XF-53 ニュートラルグレイ
メカ色(暗):タミヤエナメル XF-63 ジャーマングレイ
関節部:ガイアノーツ 075 ニュートラルグレーV
ツインアイ下塗り:ガイアノーツ GP-08 プレミアムミラークローム
ツインアイ上塗り:クレオス S48 クリアーイエロー
頭頂部カメラ:ガイアノーツ CB-09 ライトブラウン
DOCK黒:ガイアノーツ GS-03 サーフェイサーエヴォ ブラック
DOCK灰:ガイアノーツ 072 ニュートラルグレーII

コメント

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  1. つぐお 1時間前

    私も現地で体験しましたが、本作品を見てあの時の感動がよみがえりました。ご紹介いただきありがとうございました。

  2. たけ 10時間前

    素晴らしい作品ですね!細部まで精密に再現なさろうとする熱情と技術。その場にまさに在るような臨場感です。

    自分の作るものが楽しく思えなくなりゴミ屑に思えて公開するのが恥ずかしくなりました〜😅

    • 杉浦印字 8時間前

      とても嬉しいお言葉、ありがとうございます!
      &ゴミ屑なんて悲しいこと言わんでください! 大丈夫、作ってれば楽しくなるもんですって!(私も今回、何度かでかい失敗で「無理か……?」となったので……)

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