ディランザ（ムラクモ専用機）

お久しぶりです、叢雲です。
そして今回はジェターク寮のムラクモです。

前回のエクスバエルに続いて、今回も水星の魔女キットを趣味全開で作ってみました。

もしも自分がジェターク寮の生徒だったら、ということで他のディランザには無い「剣をメイン武装」と「集団戦にも強い」という二つのテーマで作ってみました。

重装甲かつホバー移動可能な機体ということで、僕がドムのバリエーションの中でも好きなグロウスバイルとリックドムⅡ(ギー・ヘルムート機)を少し参考にしています。

背中にプロペラントタンクがついているのはその名残です。

作中に登場した他のカスタムディランザと同じように
・メイン武装
・頭部
・両肩
・背中
この４か所に手を加えて特徴を出してみました。

カラーリングは「後に受領する」後継機に合わせて、とあるロボット作品の機体をモチーフにしています。

こんな感じで実際にジェターク寮に混ざっても違和感ない感じに作ってみました。

以下、いつもの機体とパイロット解説です。

【ディランザ（ムラクモ専用機）】

ムラクモ専用に調整されたディランザ。カラーリングは黒と橙。
両肩にマルチランチャー、背部に専用ヒートソード「トツカ」を装備する。
両肩のマルチランチャーにはディランザ・ソルに搭載されるクラスターミサイルの他、スモークやチャフ、対ビーム拡散弾などが装填可能であり、状況に応じて使い分けて敵機をかく乱させつつ接近し、トツカで仕留めるのを基本戦術とする。

彼の戦闘スタイルに合わせて、脚部ホバーと両腕部の出力が高めに調整されている他、稼働時間延長の為、背部にはプロペラントタンクが二基増設されている。
また、マルチランチャーやスモークの使用に伴い、肩部と頭部のセンサー類が強化されている。

コックピットブロックには意志拡張AI「SUSANO-O」が搭載されており、戦闘データの学習を行っている。
機体の制御は基本的にパイロットと通常のOSで行うが、任意でSUSANO-Oを使用することもできる。
一応はオートパイロットモードでの運用も可能だが、本機はあくまでもAIの学習を目的とした機体であるため、パイロットありきでの運用が前提となる。

その機体特性からジェターク寮の機体の中では珍しく集団戦での運用も得意とした機体となっており、集団戦の際にはムラクモと共に真っ先に僚機として駆り出される。
そういった意味でもムラクモを象徴する機体と言える。

プラント・クエタ事件後、SUSANO-Oの最前線でのデータ収集の為、機体はジェターク社に戻されることになる。
その後、トツカは専用武器を欲しがっていた同ジェターク寮のフェルシー・ロロへと譲渡される形で学園に残された。

「恩義を返すため・・かな
剣しかない僕を拾ってくれたジェターク社に
だから強くなりたい。いざってときに大事なものを守れるように」

【ムラクモ・M】

アスティカシア高等専門学園のパイロット科３年。学籍番号KP17。ジェターク寮所属。
意志拡張ＡＩ【SUSANO-O】開発のためにジェターク社からアスティカシアへと派遣された若きテストパイロットであり、決闘や模擬戦を通してデータの蓄積を行っている。
穏やかで面倒見が良く、普段から私生活・決闘共に喧嘩っ早い後輩たち（主にフェルシーなど）のフォローに駆り出される苦労人。

長刀を使った近接格闘戦を得意とし、状況把握能力も高い。
学園はアーシアンもスペーシアンも関係なく、平等に学ぶ機会を得て武を競い合える場だと考えており、誰であっても対等に言葉を交わし、剣を交えるようとする。
その為、学園の決闘の在り方については、双方が武を競い合うために対価を必要とするものとして、好んでいない。
いわゆる決闘嫌いであり、ランキングの順位は決して高くはない。

自分から決闘を行うことは無いが、主に他生徒に喧嘩を吹っ掛けた後輩の尻ぬぐいや、ジェターク寮の総力戦などで呼び出されるなどして集団戦に参加することは多い。
その実力は確かであり決闘嫌いさえなければ学園ランキング上位に食い込める逸材である噂されている。
その為、面倒見の良さも相まって彼の剣の実力を知っている人物（特にジェターク寮の後輩たち）からは慕われている。

彼はジェターク社に拾われたアーシアンであり、その剣の腕を買われテストパイロットとなり、現在に至る。
その為、ジェターク社には他ならぬ恩義があり、その恩義を果たすために剣の腕を磨き続けている。
グエルたちへのサポートに厚く、後輩たちへの面倒見が良いのはそういった経緯から。

戦闘技術を買われてジェターク社に身を置いている彼は、戦って結果を残すことで自分の居場所を得てきた。
その為「自分の居場所は戦って勝ち取らなければならない」という考えを持っており、彼の磨く剣の腕は恩義の証であると共に自らが生きる為の手段となっている。
そういった経緯から「アーシアンである自分は居場所を手に入れる為に戦い続けなければならない」という考え方が強く根付いており、分け隔てなく他人に接し続ける彼自身が最も自身の出自に縛られている。

卒業後はジェターク社直轄のアグレッサー部隊に配属される予定であったが、プラント・クエタ事件後はSUSANO-Oのデータ収集の為、最前線へと送り込まれる形で学園を離れた。

【SUSANO-O】

ジェターク社のAI研究部門が開発した意志拡張AI。
その中の一つであり、SUSANO-Oは駆動系や姿勢制御を得意とする傾向がある。
高度な自己学習プログラムが組み込まれており、SUSANO-Oと最も適合率の高かったムラクモに与えられ、彼のディランザに組み込まれる形で学習を行っている。
発展途上であるため、意志拡張AIとしての性能は平均的だが、ムラクモの剣術を特に重点的に学習している為、近接格闘戦においては非常に優れた性能を持つ。

学園での学習を重ねた結果、A.S.121年頃には一対一であればパイロット無しでも一応の戦闘が可能な域までは成長を遂げている。
本AIの一部がダリルバルデにも活用されたが、作中の活躍を見てわかる通り、有人機にはまだ及ばない精度である。
特にSUSANO-Oの特性は得意分野にとがっている為、安定した戦闘を行うには依然としてパイロットのバックアップが必要である。

専用ヒートソード【トツカ】

長刀の扱いを得意とするムラクモに合わせて開発されたヒートソード。

決闘で使用するMSには学園規定で出力制限が設けられているが、実体剣の純粋な質量から来る打撃力は出力に左右されない為、使いこなすことができれば有効な攻撃手段である。

ただし出力制限によって駆動トルクにも制限がかかっている為、制限下で威力を発揮するには重心移動や姿勢制御と合わせて攻撃を行う必要があり、運用方法としては日本刀のそれに近い。
その為、威力を引き出せるのは剣術に長けたムラクモのような一部のパイロットに限られる。

本機を象徴する専用ヒートソードです。
そして、僕の水星世界でのパーソナルウェポンです。

名前の通り、日本神話の「十束ノ剣（トツカノツルギ）」をモチーフにディランザに合わせて武骨な感じの片刃剣にしてみました。

刀身には蛍光塗装をしているのでブラックライトを当てると発光します。

マルチランチャー

シールドに装備されたマルチランチャー。
ディランザ用のオプションとして開発された試作装備で通常弾はもちろん、チャフやスモーク、対ビーム各散弾やディランザ・ソルと同型のクラスターミサイル等、様々な弾頭を装填可能。

単機でもかく乱用に使用されるが特に集団戦で真価を発揮する。

グエル「俺が切り込む、援護しろ」

ムラクモ「了解」

フェルシー「あんなやつら、ボッコボコにしてやってください！」

ラウダ「墜ちろォォォッ！！」

・・なんて感じに、わりと脳筋仕様なジェターク寮の機体の中では僚機のサポートができる機体なので集団戦には真っ先に駆り出されます。

ラウダが若干、キャラ崩壊してる？え？そうでもない？（）

シールド裏のウェポンラックはディランザと共通なのでビームライフルとビームトーチはそのまま使用できます。

集団戦では前衛のグエルとラウダのサポート、突っ込みがちなフェルシーのフォローをすることになるので間違いなくビームライフルがメイン武装になります。

以下、おまけ

※第１０話あたりの裏側

ムラクモ「それで集団戦・・と。
グエルもラウダもいないのに、余計な喧嘩を買うのはよせとあれほど言ったのに・・」

フェルシー「だって！あいつらがジェターク寮のこと馬鹿にするから！
どいつもこいつも、グエル先輩がいなくなってから落ちぶれたって好き勝手言って！」

ムラクモ「気持ちはわかるよ。
でも喧嘩に勝つことだけじゃなくて、争いごとを避けることだって必要だよ。
勝つ為だけじゃなくて、守るための強さを。
来年の寮長を目指すのなら、なおさら」

フェルシー「でも」

ムラクモ「まあいい、今は目の前の決闘に集中しよう」

フェルシー「はいっす！
グエル先輩とラウダ先輩がいなくたって、ジェターク寮を好きにはさせないっす！」

ムラクモ「ああ、守ろう。ジェターク寮を」

フェルシー「うわぁっ！」

モブ生徒「ハッハー！グエルがいなけりゃ、天下のジェターク寮もこんなもんかぁ？」

フェルシー「くそ・・こんな奴らに。グエル先輩だったら・・グエル先輩だったら・・！」

モブ生徒「ジェターク寮も落ちるところまで落ちたなぁ！！」

フェルシー「・・！！・・うるさい！　うるさい！うるさいっ！！」

フェルシー「ジェターク寮を舐めんなぁーっ！！」

フェルシー「・・！・・」

ムラクモ「よく持ちこたえた、フェルシー」

フェルシー「ムラクモ・・先輩！」

モブ生徒「くそ・・！あいつら、足止めに失敗しやがって！」

ムラクモ「仲間に責任を押し付ける前に、まずは目の前の相手を見るんだ」

モブ生徒「な・・押され・・」

ムラクモ「剣を向ける相手を見なければ、そこに振るう剣も霞む」

モブ生徒「ぐぁぁ！なんだよ、この人！？決闘嫌いの人じゃなかったのか！？」

モブ生徒「ちっくしょー！フェルシー！！てめぇ！三年生呼ぶとかずりーぞ！！」

ムラクモ「ごめんね。
だけど、たとえ後輩の喧嘩でもジェターク寮に傷をつけさせるわけにはいかないんだ。

それに」

ムラクモ「　ジェターク寮を舐めるな　」

・・なんて感じで今までグエルやラウダの影に隠れて虎の威を借りていたフェルシーちゃんが、啖呵を切ってジェターク寮の為に立ち上がる展開を見たいなという妄想です。

ムラクモ先輩はたぶん、普段は面倒見のいい・・というかやんちゃな後輩（主にフェルシー）の面倒を見させられている苦労人ですが、典型的な「本気出したら強い先輩」枠だと思います（）

こんな感じで10話以降、ラウダに変わって後輩たちと一緒にジェターク寮を守っていたという設定でいろいろと遊んでみました。

以上！ディランザ（ムラクモ専用機）でした。

いかがだったでしょうか？

最初の方で少し話しましたが、この機体のカラーリングと一部造形の由来になっている後継機も存在しますので、次回はそちらを投稿する予定ですので、次回もまた身に来ていただけると幸いです。

それでは、最後まで閲覧ありがとうございました。