ハイゴッグを作成しました。
10月にアフリカ戦線のオフ会、12月にジムのオフ会とテーマの決まっているオフ会に参加するため、最近はそのテーマのものに沿って制作をしていたのですが、夏休みの工作的な感じで自由に作ろうと思ったのが一つ。
今後展示会等に積極的に参加しようと思っているのですが、ジオラマを絶対に作るマンの自分としては持ち運びが楽なジオラマを開発してみよう!と思い、今回のような箱庭的なイメージでの制作となりました。
それではよろしくお願いします!
今回は固定ジオラマのため、一周ぐるっと見られる写真はないので、作品全景です。
自分にとって夏といえばバス釣りでして、よく茨城県の霞ヶ浦に釣りに行っています。
その中でもかなり釣果が出ていて、しかも広さもあってハイゴッグが落ちていても不思議じゃないと思えた外浪逆浦(そとなさかうら)という場所をモチーフに作ってみました。
終戦し、廃棄された後、数年の月日が流れたようなイメージです。
全体のサビ感、削れたコーションマークなどの戦争の傷跡感と、ジオラマの日常感のギャップなどに注目していただけたら嬉しいです。
機体の方のお話ですね。まずは上半身
キットにもともとついてるディテールをなるべく全部やり直ししようと思い、頭部のマルイチモールドを変更。胸の丸いところはどうやら魚雷みたいなので航空機の武器セットみたいなものから魚雷っぽいものを見繕い、穴あけて裏張りした後に接着しました。
下半身です。
丸モールドとスラスターを削り落として、市販パーツに変更、一度全部削り落とすことでエッジ出しに効果があると思いました。
左膝には前回のアイナザクの時の追加装甲が一つ余っていたのでマグネットで接続しています。
肩です。大きくてかっこいいですよね。
もともとブチ穴があるところには裏にダボがあり、穴を開けようとすると汚くなっちゃうんで、位置を変更して綺麗に決まるところで勝負しています笑
元の穴もあるとくどいので現地改修的な鉄板で補強されているイメージの改造をしました。
バス釣りをテーマにしているのでBASSのマーキングと、自分が今まで釣ったことのある中での最大サイズを機体番号にしています。(49.5cm...あと5ミリで一般的にランカーサイズって言われるすごい魚だったのに…)
肩上部のスラスターも一度削り落とし、穴を開けて裏張り、四角のスラスターを接着し、パーツ内部からスラスターが生えているような感じをやってみました。
右足は横向かせて水にちょびっと沈んでいるイメージです。常に水に晒されているのでつま先らへんや足の裏は錆や汚しを強めに入れました。逆にすね横のクランクラインのところはカーブがかかっているので水は溜まりにくいだろうなぁと考え、サビは弱めにしています。
マーキングの「LKKR」はバス釣りのファッションブランドに「Lunker Killer」っていうブランドがあって、同級生がそこのスタッフなので勝手に使わせてもらいました。上記のブランド調べて出てくる金髪のモデルが自分のお友達です笑
ジオラマの方にもぜひぜひ注目していってください。
水草の周り、水門の中など(赤丸のところ)にきっとブラックバスがいるはずなので、そのあたりに釣り人を配置しています。
トミーテックのNゲージ用の釣り人たちに活躍してもらっています。
釣りってなんとなく、遠くに投げるイメージが多いと思いますが、ブラックバスは大体足元にいることが多いですね。
続いてバス釣りあるあるですが、この霞ヶ浦という場所、これで街の経済回してるまであり得るのか、全く駐禁の場所がないんです。大体は釣りたい場所の近くまで車で乗り付け、路肩に駐車、ちょっと釣りしたらすぐに場所変更というのが良い釣果となることが多いですね。
車は偶然トミーテックさんから愛車N-Boxが出ていたので購入。ウチの車は屋根だけ白いのでそこだけ塗りました。結構再現度えぐいです笑
2枚目の方の写真、個人の船を置いておくドックなんだと思うんですけど、大抵釣り禁止なんです。…がやってる人はいます笑
しまった、ここだけ全然プラモの話してない笑
今回のどうせ気づいてもらえないので自分で言っちゃう改造シリーズ!
ネットの記事を参考に、手の甲のパーツの分割線を変更しました。
プラモデルの都合での分割線ではなく、実際に機体を作るときのパーツ分割に見えるようにしています。
下の2枚は最近恒例のうすうす攻撃ですね。装甲の薄そうなところは積極的にリューターを当てるようにしています。
塗装です。
捨てサフ→黒サフ→ライトゴーストグレイで立ち上げ塗装を行いました。
関節はNATOブラックだったり、スターブライトアイアンだったりです。
立ち上げ塗装で陰影がついたり、ちょっと雰囲気が出たり…なんて言うんですかね、単なるベタ塗りだとジオラマに合わない気がしてやってみました。
その後に汚しです。
ジャーマングレーでスポンジチッピング、→艶消しで一旦セーブしてガイアのエナメル赤錆で大きく錆びそうなところに塗って、エナメル煤で中心部の腐食した感じを出してみました。
再度艶消しでセーブしてからシャバシャバにしたエナメル煤でストレーキングを行い、長いこと屋外で晒され続けているイメージをつくりました。
ジオラマです。ダイソーに売っている本の形をしたボックスをベースにしてジオラマと、ハイゴッグの下半身までは箱の中に収まり、蓋を閉じられるようにサイズを調整しました。
ジオラマにしたい部分を地図から測量し、1/144にして下書き。それを元にスチレンボードで土台を作りました。
石粉粘土で土手の手前のブロック帯と奥の芝生の斜面を作り、まだ半乾きくらいの時にカッターナイフの背でブロックの線を引きました。
また、この時に水門の部分の水路を作るため、ここも半乾きの時にぶった斬って作っています。
乾燥後、ブロック帯は多少盛り上がってしまっていたのでヤスってならしています。
コルクシートを黒強めのグレー絵の具で塗って、ガイアのアルティメットホワイトで白線一発勝負。どなたかこれ以外の方法で細くて曲がった線を綺麗に引く方法あったら教えてください…
ウェザリングペーストでコンクリート部分は下地を作り、質感を表現しました。その後ウェザリングカラーのマルチグレーて下地のサンドカラーが透けて見えるくらいのイメージで塗りました。
ボンドベタベタに塗ってからジオラマ用の草の粉をパラパラしたらこんな感じです。雰囲気出てきましたね。
あ、水門はプラ板積層とかでスクラッチしました。いろんな素材使うより結局プラ板が一番扱いやすい説、結構濃厚だと思います。
今回初挑戦のジェルメディウムを使用しての水の表現です。
ベースに直接ガイアの暗緑色を塗り、乾燥後に筆で叩くようにメディウムを盛り付けて乾燥すると波だった水面になるとのことでやってみましたが、これは確かにいい感じかも…
1回目だけだと水嵩がうすうすだったので、再度盛り付け、これくらいやると1日くらいで乾燥って感じでした。
それにしても乾燥前のこの白い状態、冬の日本海とか東映の映画くらい荒れてますね笑
というわけで以上となります。
今まではSNSで見やすいようにを意識してジオラマを作ることが多かったんです。今年に入り展示会を見に行ってわかったことは、実際に見にいくと、気になった作品は見る人がいろんな角度から見るんだなぁということ。
正面から見た時に全貌が見えなくても、ハイゴッグがはみ出ていたら興味持ってくれるかなぁなんてことを考えながら制作してみました。
また、初めて実際の風景をジオラマにしてみて、大まかな縮尺を守ってMSと風景がリアルにマッチしたことは良かったこと。
リアルな景色ゆえにその場所を知っている人からすると微妙に違っている点に気づいたりするのかもしれないと感じる部分は今後の課題ですかね。どこまでを再現してどこまでをディフォルメするのかは難しいですね。
いつもの作風だと、もっとスジ彫りしたりディテールアップをするんですが、ウェザリングでどこまで情報量が上がるか、ジオラマと合わせて一つの作品になるよう雰囲気を合わせる。などの考えで今回はあえてめちゃくちゃ我慢しました。その辺がどう写ったかが気になるところですね。
完成日で言うと7月中に3体完成と、とても良いペースで作れています。8月も頑張ります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
コメント
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完成おめでとうございます🎉
持ち運びありきのハコジオラマとは、発想に驚きました👏👏👏
また『ディフォルメ』とか『作風』とか、折り合いを付けるのは難しい(私なんか何か少し変わった事をする度に悩みます😅)と思いますが、意図をしっかり感じて見目麗しいので『やっぱり器用な方だなぁ』というのが感想です。
写真の赤マル部分は、釣り愛を感じて微笑ましかったです😊
模型も含めステキな夏休みを!
猩々さんいつもありがとうございます😋
ディフォルメとの折り合いは結局のところ自分の目や、見てくれる人の目で判断するしかないところなので、見目麗しいなんて言われると超嬉しいですね🫣
もし釣りをやられる機会がありましたらぜひ赤マルの部分を狙ってみてください笑
私もバス釣りするのでわかります。外浪逆浦、恐らく半分以上の方は読めないでしょう(笑)ジオラマとハイゴック?の出来は素晴らしいです。釣り人のなかに潮来釣具センターのあの日本一忙しい釣具屋の親父がいたら面白いかとおもいました。
コメントありがとうございます😊
霞水系わかる人が現れてくれて嬉しいですね🤤
あの黄色い車の親父は今やトラウトばっかりやってますからね🤣
きっとこの日もどこかでエリアトラウトやってますね笑
失礼します。「ご趣味をジオラマに」コレは憧れます😊 製作内容も毎回細かく解説を頂けるので大変勉強になります🤔いつかはこの様な作品を作ってみたい😍
コメントありがとうございます😊
ジオラマの素材はほとんど100均で出来るので手を出しやすいと思います🫠
やってみると案外簡単なんでいつかと言わずどんどんやりましょう😁
ジオラマ仲間増やしたいです🤤
ぼくのなつやすみ…タイトルが…(笑)
アニメのタイトルもポケットの中の戦争でしたし、なんとなくタイトルも共通してますね😳
ガンプラだけでなく、ジオラマ作りもいつも楽しく勉強させて頂いてます😭かっちょええ〜
tamamaさんいつもありがとうございます😊
タイトルは完全にプレステのアレですね笑
ジオラマに関して褒めてもらえるのめちゃくちゃ嬉しいです🤤
ごめんなさい…
パッと見、
お風呂に浸かってる図なのかと
勘違いしました😎👍
でも
よく見たら
めちゃくちゃ芸が細かい!
( ̄◇ ̄;)
素晴らしい出来映えです!
コメントありがとうございます😊
他の方からも言われましたが確かにお風呂ですね笑
そこをきっかけに見てくれる方が増えたら嬉しいなぁなんて前向きに捉えております🤤
人!クルマ!なんと芸の細かい!
コメントありがとうございます🫡
芸の細かさはジオラマの醍醐味ですね🤤
いかにボケるかというか…笑
細かくみてくれた方だけが気づくようなことを仕込んでいくのが好きです🤤
こういう実在する場所をモチーフにしてMSを配置したジオラマは、本当にリアリティがあって良いですね!現実の中の非現実と言うか、特撮怪獣映画みたいな雰囲気も感じます😄
いつもコメントありがとうございます😊
現実の中の非現実!!まさに表現したかったイメージです😳
sont@さんのコメントで、気付かされることが多い気がします。いつもありがとうございます🙇🏻
素晴らしい作品ですね☺️これなら絶対に先生から「よくできました」貰えますねw
実際の景色をジオラマにしたうえに、とてもリアルなハイゴッグの錆表現など最高です!いないと分かっていても現地に行ってみたくなりますねw
本のふた?の表側が夏休みの宿題のようになっていたら、なんだか懐かしさを感じる感動大作になりそうです😁
いつもコメントありがとうございます😊
本の蓋の表は展示会等でも見えないところですが、開いた時に見えている裏の部分には後日絵日記的なものを作って貼ってみようかなぁとは思っておりました笑
完成お疲れ様です。
枠から出るというのも面白いですね。
追加装甲やウェザリングによる表現がとても良いですね。
Lunker Killerってのも当時暴れまくったみたいでカッコイイ。😄
実在の場所と愛車の組み合わせも面白いです。
こんな作品の見せ方もあるんだなぁ。
コメントありがとうございます😊
Twitterの方でもフォローしていただいたようでありがとうございます🫡(同名の方からフォローありましたが、違う方だったらすいません🙇🏻)
腕のチラッと出しやウェザリング、見せ方など意識したところをお褒めいただき嬉しいです🤤
千住会所属、ジオラマ込みで世界観を表現できるようになりたいモデラーです。
【ジオンスキー】【量産機スキー】
「やらない言い訳を作らない」「思いついたらやる」をモットーに毎日模型生活継続中
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