或る者は「整備長」と呼び、或る者は「おやっさん」と呼ぶ。
この基地が出来た時から此処に居るらしいが、誰も彼の本名も年齢も知らない。
確かなのは、MS整備の腕と知識が超一流ということ。
第一線での戦闘運用が厳しくなった旧型ザクを整備用に転用(半ば私物化)し、本人曰く “あっちの谷で拾った” やら “そこら辺に転がってたヤツ” という謎のパーツや廃棄部品を使ってあれやこれやと改造している。
そのシルエットはもはやMSと呼んでいいのかすら怪しいが、1機で多様な作業に対応できるようによく考えられたもので、突飛な独創性と生真面目な職人哲学が同居している。
背面にも腕を備え、前面と別の作業を同時進行でき、
例のシールド橇を持てば広い作業足場としても使える。
頭上にも一対のサブアームと作業補助灯を備え、大型機等の高所作業にも対応。
およそMS整備に使いそうにない物騒な工具を持っているが、基地の修繕や “建築重機のバイト” で使えると、これまた整備長が趣味半分に作ったのだった。
メカニックが立てるよう右肩には足場が設置され、コクピット横に昇降ハシゴが打たれている。
本国の管理者に知れたら間違いなく「安全性に問題が!」「コンプライアンス!」「転落事故が起きたらどうする!」と騒ぎたてられるだろうが、そんな事はどこ吹く風である。
「あぁん?この方が便利だろうがぁ♪ 落ちるようなマヌケはウチには要らねぇわ、カカカ!」
ドムの左腕のオーバーホールが終わったようである。腕の挿し込み作業が行われている。
重力下でこのような重整備を行うのは本来多大な労力を伴うが、MSを整備に使う事で大幅な時間短縮、労力の低減を実現した。
…整備長は他の誰にも言っていないが…
バックパックの謎のパーツは独立して稼動できる…らしい…シランケド…
背中に背負っている時には埋もれている頭部の様な部分がリフトアップして、カメラアイの様なものが見えるが…どういうことなのだろうか…シランガナ…
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
…というわけで、前回のドム トローペンに引き続き、同じ登場人物&舞台設定でやっております。
ドムが引いていたソリも、元々はこっちの旧ザクで手持ちの足場として使えるなと思ったのが先。
背中がかなり重くなるので、ザクの小さなスリッパでは到底踏ん張れず、ヒールを追加。
レギンレイズ ジュリアの余剰パーツ。カクカクソリッドな形がラウンド形状のザクには似合わないとは思いながら、工作的な面で一番理想的な形をしていたので。
脚の裾が干渉するので半分カット。これでもまだ少し当たる。
エルフ・ブルックの手首は通常よりジョイントボールの径が小さいので他の手を差し換え出来ず、手の形も手刀型で雰囲気が合わないので、デミトレーナー拡張パックの3本指とニコイチ合体。
チョン切ってチョン切って真鍮線ブッ刺して瞬着してパテ詰めてイッチョアガリw
洗車(?)ブラシ。
子供用歯ブラシのヘッドをハイパーカットソーで斬って、余りのビームサーベル持ち手と端切れランナーで。一応接続部は0.5mm真鍮線で補強。
ウェザリングマスターで泥っぽい色に汚してから、ウェザリングペーストのウェットクリアにドボンして濡れ感をキープ。
最後の最後に思い付いて土壇場で追加した小道具ですが、持たせると思った以上にトレードマーク的に映えてて大成功。(。-∀-)
本当はもっと毛羽立って外に反り返ったヤレ感にしたかったけど、数日間仕事中に手でジョリジョリグニグニし続けたけど殆ど変わらなかったので投げたw
背中の異次元オーパーツw
「グリプス戦役の可変機開発祭りの時にボツになった試作機が、廃棄されるハズの所を例のニナの横流しルートに乗ってきた」という設定ならなんとかいけるんじゃないかとw (エルフ・ブルックは可変機)
サブアームはバウの太ももと、HGIBO ガンダムフレーム4。
前線を退いた旧ザクが整備機になり、更に年月が経ってから追加された装備と想定して、
ザク本体は塗装剥がし&ウェザマスの後に更にウォッシング(ブラウンとホワイトで2回)して念入りに汚したのに対し、“背負いモノ” は塗装剥げ無し。軽いウェザリングのみでヤレ加減に差をつけてみる。
初挑戦の電飾。
そもそも最初の着想段階では、背中からサブアーム1本だけ出して、頭の上に作業灯つけたら(見た目コミカルで)面白いんじゃね?とか思って始めたんですが…
電池ボックスがHGに対してかなりデカく、それをだいたい隠せるものとなると当然まぁまぁのサイズが必要になり。
エルフ・ブルックの薄いボディなら背負っても違和感無いかな、というところまでは良かったものの、気付いたら後ろにも上にも腕が生えてエライことにw
配線は最初から “敢えて剥き出し” で見せるつもりでしたが、ハンダ付けの接合部を見えないランドセルの中に入れたかった。
「くぉぉーら!モノアイ周りの汚れは生死に直結するっていつも言ってっだろうがぁぁ!」
「お、おやっさん…そのブラシが汚…」
「うるせぇ小僧!」
「整備ピットは土足禁止ぃぃぃ!!」
「(サッサと入れろって言ったのそっちじゃ…)」
「あ"ぁん? オメェも洗われてぇかコラ!」
尚、万が一、基地の直近まで敵に攻め込まれた場合は本機も戦闘出撃するが、
照準システムや火器管制システム等、戦闘に関する装置はほぼ外して(他の機体の修理にドナー提供して)いるので、銃器や誘導弾の類は本来の性能を引き出すことが出来ず、実質装備できないと言っていい。
鈍器として使用するなら別だがw
「地球◯舐めんじゃねぇ!!
倍返しだぁぁぁ!!」
「オヤッサン…チョット ナニイッテルカ ワカンネェッス…(´゚ω゚`)」
コメント
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コメント失礼します。
有りそうで無かった「整備用MS」(zaku-kao2)
整備と操作、両方の技術を極めた整備長はルウム戦役辺りでは戦場にも出ていたのでは?(zaku-kao1)
おやっさんの過去は謎に包まれていますw
六本腕を一人で動かしているので強化人間疑惑もあったようですが、同時には操作していないので「誰でも出来るぜぇー」だとか。(・∀・)
おやっさん!弟子にしてくだせぇ😆
まずはモノアイ磨き3年からだそうですが大丈夫ですか?(笑)
失礼しましったーー!
コメント失礼します
整備向けの旧ザク、いいですね!
僕も洗われたいです!
ありがとうございますっ┏◯
MSを洗うという発想はなかなか見掛けないですが、宇宙はともかく地上では必要なんじゃないかと思いましてw
2020に未経験からプラモ開始。
HGを缶スプレーで。
“リアリティ” “兵器感” に拘って、基本暗め配色で塗ります。
塗装剥がし大好き、合わせ目はキニシナイ。
“駆け抜ける悦び” に侵された、戦闘BGMはHR/HMなジオン軍人。
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