屋外ジオラマ3連作の2つ目。ベースは30cm×30cm。
製作期間 1ヶ月強。
プラ板切ったり、プラ棒組んだり、Nストラクチャー作ったり、地面塗ったり、壁塗ったり、ミニカー分解したり、3Dプリントキット組んだり、今年入ってから “ガンプラ” を一切触っていませんw
メインの戦車格納庫。
- 屋根のトラスは、2mmプラ角棒で自作
- 壁はDAISOの折り畳み踏み台
- 後ろ半分の天井も同アルティメットコンテナ
元々は格納庫ジオラマの第二工区用に作っていたミニ格納庫。差し替えでどっちにも使えるように接着固定はせず、トラス屋根の部分も取り外し可能。
屋根全景。
板屋根の方は、赤サフから “テキトーに塗ればなんでも木目になる魔法の液体” こと、ウェザリングカラーのグランドブラウン。
せっかく自作で組んだトラスを全部塞ぐのは勿体無いとかいうスケベ心で、半分を巻き上げ式の布屋根ってことにw
真面目な理由としては、採光の面も有り。
後ろ半分を格子屋根にしているのもそれが理由。地面も建物も固定式ならLED入れて配線も電源もどーにでも隠せるんですが、どっちも差し替えするモジュール式にしたので現実的でなく、自然採光に。(やってできなくはないけどすこぶる面倒臭いw)
左の机、棚、木箱や、右に見切れている麻袋、後述するトラクター等は3Dプリント品を購入。
- わき役黒ちゃん(黒木製作所)
- Outland Models
- RS猿島
地面&格納庫の壁は、テクスチャーペイントの「ライトグレー」。これを塗るだけでリアルなコンクリート感。
コテ・ヘラ状の板(プラ板でOK)で平らに均して塗った時と、厚塗りして乾燥後にヤスった時とで表情が変わるのも小ネタ。
草はテクスチャーペイントの「草カーキ」。塗料の中に長さ2mm程の繊維が入っているので、塗るだけで草むらっぽくなります。(静電気ツールで立たせるとよりリアルらしい)
壁の汚しはウェザリングカラー各色、ウェザリングマスター各色。
ドラム缶も3Dプリント品。
トミックスの詰所と、ジオコレの電波塔。エアコン室外機もジオコレ。
建物は1回全バラして塗装&汚し。窓の透明パーツには裏からスモーク。
このジープ(?)も3Dプリント品。
建物入口には人の動線の汚れを。
建物基礎の隙間から生えてる雑草も表現。
もう1つのメイン、MSキャリア。
DAISOのミニカー6台を分解&破壊してタイヤ32輪を調達。本体はプラ板。階段は格納庫ジオラマで使ったグリーンマックスの洗浄台の余り。
これ、一応根拠ある計算に基づいておりますw
タイヤ1本の許容限界重量というのが、バスやダンプの物で約3t。
それよりは太いデカいタイヤに見えるので、1本辺り4tと仮定。
4t × 32本 = 128tMSの重量は(武器装備を除いた本体重量で)、RX-78やザクⅡで約50t。ドムで約65t。
サザビーは大型機ながら装甲材質が軽いらしく約30t。
更に時代が進んだギラズールも技術の進歩でか約20t。
まぁ、乱暴にザックリ言えばだいたい40~50tと思っておけばOK。
これにキャリアの自重がまぁ10tくらいと仮定して、MSを載せた状態でも許容限界重量の半分くらいに収まる計算。
実際、バスやトラックで計算しても定員や積載量Maxの総重量よりも、タイヤの許容限界はその2倍前後になっているので、このくらいがリアルな数値っぽい。
いつもはシリコンバリアを使っている塗装ハゲ表現を、今回初めて “描いてみる” 練習。とりあえず錆びには見えてるから良いかw
大きな腐食は描いた方が良い。細かい線傷や飛び石みたいなのはシリコン剥がしの方が楽。とわかりましたw
これも3Dプリント品。トラクターにしていますが、元は(空母の)艦上消防車なる物。サイズ的にはこれくらいで足りるハズなので。
事前フィッティングを雑にやったせいで、ちょっと牽引接続部の高さがズレてしもーた…
地面は3分割し、手前の広場は固定のブンドドステージ。奥の左右は差し替え式でスッピン状態のパネルも用意。違う建物を置いて別の場所として演出可能。
製作途中の画像ですが、一応こんな絵面もできます。
中型MSでギリギリ収まるくらい。もう少し小ぶりのMSならあまり圧迫感無く収まるんでは。
トラス屋根にはクレーン的な物も作ってみました…が…
有り合わせの物でパパッと作った見た目だけのハッタリ装置なので物を吊るとチェーンがスッぽ抜けますw
ただのディティールw
トラスの工程。
“トラスを自作” ってめちゃくちゃハードル高いように思っていましたが、…やってみれば何とかなるもんですねw 橋を1本スクラッチするとかなると嫌ですが、このくらいの規模ならまぁ勢いでやってしまえる。…し、組み始めると結構楽しかったw
ポイントは、ポリプロピレン(PP)のまな板orクリアファイルとポリエチレン(PE)の手袋を使って、素材のプラ角棒にだけ瞬間接着剤が効く環境でやることでしょうか。
テクスチャーペイントのザラザラな表面に接着するのには、ゲル状のゴム系接着剤を使用。DAISOで売ってますw
素材問わず半ば無理矢理接着できるので、見えない部分に使うなら日常生活でも活躍の場がありそう。
おや…?w 余っていたデカールで小ネタw
整備の作業指示ボード的な物。
最初の仮置きの時。30cmあればまぁまぁ動きを出せる。
今回はやってませんが(今からでもやろうと思えば出来るけど)、地面にドリルで穴空けて裏からアクションベースの支柱出したりも表現の幅広がって良さそう。3mmの透明丸プラ棒でも保持出来るならその方が簡単。
小物をチマチマ塗ったり、塗料のレパートリーを増やして汚しの引き出しが増えたりして、益々ジオラマが楽しくなってきております。
今はガンプラ有りきでそれ用のジオラマを作っていますが、ミニカー用のジオラマとかも作りたくなってきた。
コメント
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此れは.....凄すぎて言葉が出ませんね(^_^;)
一つ一つ順番にやっていけば…です( ̄▽ ̄;)
模型用品以外もうまく転用されており素晴らしい発想力だとおもいます!
プラモはアイデアが以下に大切かよく分かる作品例です。
ありがとうございます(laugh)
100均や手芸屋、雑貨屋に行くと “そーゆー目” で見てますw
わざとデフォルメするのもテクの1つだとか…
コメント失礼します。
素晴らしい世界感に、すっかり目が奪われましたぁ!
私も下手なりにジオラマに手を出しておりましたので、凄く参考になりました。特に屋根のトラス部分の工作やディティールアップ等、画像大きくして拝見して、感服しております。
制作意欲を刺激させて頂きました♪
ありがとうございます。┏◯
私もまだやり始めたばかりですが、細かい地味な工程の積み重ねと集合力(?)の世界だなと思いました。
特に小物の配置で印象が全然変わります。
見せるポイント、抜くポイント。リアル一辺倒ではなく所々デフォルメして強調する匙加減など、なかなか難しいです。まだまだ精進です。( ̄▽ ̄;)
コメント失礼します。
随所に色々と手間を掛けられていて、見応えがスゴいですね!
それでいて、『パパッと』雰囲気重視の簡単工作も程よく織り込まれ、慣れてらっしゃるなぁ、と感嘆です✨
ジオラマは殆どやった事がないので、各工程の文章もスゴく勉強になります。
実は今年、ちょうどジオラマ挑戦中なので、ありがたいです🙇
ありがとうございます。┏◯
拘る所は手を抜かず、雰囲気で良いところはだいたいでw
全部全力でやってると疲れますので…( ̄▽ ̄;)
一つ一つのパーツで見るとまだまだ詰められる所は有るのですが、全体で見たらまぁこんなもんで良いかな、という感じです。
私もジオラマをやりだしたのは最近なので、色々調べながら挑戦しながらやっております。(`・ω・´)
2020に未経験からプラモ開始。
HGを缶スプレーで。
“リアリティ” “兵器感” に拘って、基本暗め配色で塗ります。
塗装剥がし大好き、合わせ目はキニシナイ。
“駆け抜ける悦び” に侵された、戦闘BGMはHR/HMなジオン軍人。
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