GNT-0000SDV/D GUNDAM 00 COMAND QAN[T] Desert Type PROTO 00 QAN[T] INSPECTION COLOR

コクピットに通信が入る。NPCアバターとして登場するイアン・ヴァスティからだ。

「この基地がアロウズ残党に発見された！防衛に回れる戦力はお前さんの小隊だけしかない。クアンタはまだ太陽炉直結機構の試験中だが、粒子貯蔵タンクを装備しての出撃は可能だ。GN粒子残量には常に気をつけるんだ。たのむ、クアンタを守ってくれよ！」

「あーあー、折角楽に優勝出来ると思ったのになぁ。」今大会では、まだ骨のあるファイターと当たっていない次男のフリオは少し飽きてきたような口ぶりである。

「有名人に会えるって言うから世界大会まで来たのに、メイジンカワグチも、ネメシスも、みーんな個人戦部門だ〜。新種目はまだ全然人気ないじゃないか〜。」かと思えば、『レジェンドたちに会えるぞ』とそそのかされて初めて世界大会に連れて来られた三男のセリオはガッカリしている様だ。

長男マリオは、そんな弟二人を上手く手懐けて今日も戦場に引っ張ってゆく。まさに兄貴分、隊長の器だろう。

「ぼやくな、フリオ、セリオ。委員会にぁ、俺たちを素直にチャンピオンにしたくないお偉いさんも居るみたいだが、おかげでまだ大好きな“俺たちの戦争”をしていられる。シン・レナート小隊、出るぞ！」

AIビルドファイターズを相手にしたシュミレーションバトルはチュートリアルやイベントバトル等すでに広く利用されているが、一般に公開されているものでは最高難易度はSSSまでだ。今回のミッションはそれを更に上回る究極難易度SSSS、前人未到の難関に挑戦したくないビルドファイターなど居ないだろう。

出撃したフィールドは砂漠地帯の中の秘密基地という設定がなされていた。クリア条件は目標となる試作型MSの防衛だが、このミッションに制限時間が設けられていない。となると敵部隊の殲滅がクリア条件か？と訝しげにマリオは推察した。

明示されていない達成条件を推理しながら戦うことも、このミッションの一環だろう。

 早速、稜線の向こうから早くも敵先鋒が姿を現したが、超高高度射撃銃type Kの餌食となった。

三男セリオ・レナートはケルディムガンダムtype BGFを操り小隊の後衛狙撃手を務める。かつてテストミッションで相対した憧れの3代目メイジン・カワグチから贈られたケルディムサーガを、メイジンへのリスペクトを込めつつリカスタマイズしたガンプラだ。サーガ譲りのピクセル迷彩が施された機体は精密射撃戦に特化しており、オプション装備として用意した大型スナイパーライフルとの組み合わせにより、超遠距離精密狙撃を得意としている。

その狙撃手を背後から潰そうと上空から降下してくる機体があれば、瞬く間にそれは潰されてしまった。次男フリオ・レナートが駆る機体はかつて兄が使ったストライカー・ジンクスを遊撃手仕様にカスタマイズしたACTVジンクス。原型機からは機動性に重点が置かれており、より取り回しの良い武装で、どんな敵にも素早く対応する。

やがて現れた敵の主力と思しき部隊に突撃するのは、長男マリオ・レナートの機体ダブルオーコマンドクアンタ　デザートタイプだ。フルアーマー仕様を思わせる重装甲に実弾系武装を中心に装備することで地上戦、特に砂漠地形での高い守備力と継戦能力を合わせ持ち、小隊長機にして前衛を務める。

マリオの考える『天地人』の戦術論を改めて見直し、これを体現するべくビルドされたこの3機をもって、かつて苦杯を舐めさせられていた新生レナート小隊は、シン・レナート小隊としてこの世界大会を勝ち上がってきた。

だが敵の数はかなり多い様だ、他勢に無勢とはよく言うものの、数の暴力で押し切ろうという考えはまさにAI的か。本来ならば無尽蔵のエネルギーを誇る太陽炉搭載機だが、粒子貯蔵タンク装備ではそのパワーにも限りがある。レナート小隊はジリ貧の終わりなき持久戦を強いられていた。

「超難易度ミッションって言っても、こりゃいつまで敵さん湧き出てくるんだ⁉︎」

「防衛ミッションって言っても、時間も決められてないんじゃ、、、俺たちをワザと勝たせなようにする委員会の策略とか、、無いよね？兄さん⁉︎」

弱音を吐き出した弟たちを後ろに、マリオも最前線で踏ん張り続けるが、そのGN粒子残量は間もなく尽きようとしていた。

「勝つ事だけを考えてやってきた。

勝利こそすべて。

そのためには、機体も、ガンプラを楽しむ気持ちも、何もかもかなぐり捨ててな。

だけど、知らず知らずのうちに気付かされてきたのかも知れないな、

本当は俺だって、俺たちだって誰にも負けないくらい“ガンダム”が好きだって想いをな！！

GNドライブに火を入れる！この状況じゃ、もうコレしか勝ち目は無ぇ！

まさか、俺がこのセリフを言う時が来るとは思わなかったがな、、、

目覚めてくれダブルオー、此処にはセリオとフリオと、、、俺がいるっっっ！！！

」

沈黙したかに見えたコマンドクアンタのフレームからあまりにも眩しすぎる光の粒が溢れ出したかと思うと、それは無骨な鎧を脱ぎ捨てるかのように装甲をパージした。

プロトダブルオークアンタ　ーーー

それはダブルオーガンダムの意思を継ぐべく設計されたクアンタのテストのため建造されていた試作機であった。オリジナルの二基のGNドライブはイノベイターとの最終決戦で損失した為、それに替わる新型太陽炉を現在木星圏にて建造中であり、本機はそのツインドライブ直結機構開発のため擬似太陽炉二基を搭載し砂漠基地で密かに試験を繰り返していたのである。機体は点検用を意味するインスペクションカラーに染められ、また砂漠に紛れるようなサンドカラーも採用されている。

コマンドクアンタの外装は、それを保護・秘匿するための擬装であり、仮の姿であった。

擬似GUドライブとはいえ、ツインドライブを搭載した機体の粒子放出量は凄まじい。

右肩に装備された大剣プロトGNバスターライフルソードⅤを振り回して敵を薙ぎ払ってゆく。後のGNソードⅤに繋がる武装であり、重力下での運用を想定してGNソードビットとの合体機構は省略されており刀身も実体剣となっているが、その斬撃力は健在である。

ライフルモード時には高出力ビームにより一気に多数の敵を攻撃できる。

また左肩アームに懸架されたもう一つの大剣、GNコマンドソードは斬撃に特化した装備であり、二振りの大剣を自在に振り回す攻撃はまさにエクシアの発展型を思わせるような戦闘スタイルである。

トランザムを発動させ一気に敵部隊を殲滅させたレナート小隊は誰一人欠ける事なく見事ミッションをクリアした。

MISSION COMPLETED

WIN team Renato Unit．

Congratulation🏆

「素晴らしいバトルだった！優勝おめでとう！

僕の用意した決勝戦の舞台、楽しんでもらえたかい？」授賞式でトロフィーを授与したプレゼンター、今大会の組織委員を務める3代目メイジン・カワグチことユウキ・タツヤは、そう話しかけた。

「まぁ、俺たちのガラじゃないことは百も承知だが、主人公気分も楽しかったぜ。たまにはこうゆう戦いも悪くないかもな。」因縁浅からぬ好敵手に、マリオはニヒルな笑みを浮かべている。

こうしてガンプラチームバトル部門の初代世界王者となったレナート兄弟のこの一戦は、伝説的なミッションとして語り継がれ、以降、チームバトル人気を不動のものとするブームの火付け役となったことは言うまでもない。

こんにちは！先週、ワクワクして出かけたのに復讐の鎮魂歌とムラサメ改すべて抽選にハズレて手ぶらで帰ってきたモーリースです😭

何個か連続で当たってた人も居る中、来店して30分くらい抽選に並んでたのに一つも買えない人も相当数居る状況ってどうなんだろ🤔と、モヤりつつも、そのモヤモヤを制作への原動力として一気に塗装して仕上げました！笑

9月から構想して続けて制作してきた00三部作の〆、ダブルオーコマンドクアンタデザートタイプです。他のビルド系キットと同様、今年発売のこのキットも元キット、00クアンタのパーツが大量に余るのですが、付属しないランナーもあるので、10月からの値上げ前の駆け込みで人生2度目のパーツ通販を利用して足りないパーツを購入。オリジナルのプロトタイプクアンタとのコンパチ仕様で制作しました。

元のカーキ主体のカラーもカッコいいですが、カラバリとして発売されたこのタンカラーはさらにカラーリングの調和がとれていてカッコ良かったので、コマンドのほうは特にカラー変更や大きな改造は加えず仕上げました。

と言ってもやはり目を惹くのは部分的に施したサンド迷彩でしょう。00三部作にはそれぞれ異なる迷彩を違った手法で施してきましたが、今回は砂漠迷彩をエアブラシの細吹きにて描いてみました。1/144スケールでは若干線が太いかなとも思いましたが、初めてだったのでいつも使っている0.5口径のノズルで挑戦してみました！

改修箇所はちょっと物足りないなと思った面に三つ星モールドとパンチングを追加。

あとはセブンソードを目指して、左肘部にビームサーベル収納穴を加工。

プロトクアンタのほうは、がらりと印象が変わる様に、インスペクションカラーとしました。サンドカラーとの相性を考えて真っ赤ではなく、オレンジ寄りのバーミリオンです(陸戦型ジムカラーのイメージ)。白のパーツを部分的に入れることで、赤部分とのコントラストと主人公機感も残しています。

改修ポイントです。

素組状態、青系のカラーリングも思ったより悪くは無かった。

ただ、昔雑誌で見たセブンソードのインスペクションカラーの作例がめちゃくちゃカッコよくて鮮明に覚えてるので、今回の仕上がりはコレで。

コマンドソードは背中に斜めがけするように背負わせてます。

今回一番の改修点はオリジナルのプロトGNバスターライフルソードを作ったこと。全て余りパーツで作ったにしてはいい造形してます。元々ナックルガードを付けていた部分にはスコープをスクラッチして付けました。蛍光パーツなのでビコーンします。

また、右肩部に専用マウントを取り付けてます。

エクシア系にはやはり剣が似合う！

劇中ではスローネツヴァイやアルケーの獲物として登場したけど、それをクアンタが駆るのもエモいです。

コマンドクアンタ自体の初出はガンダムブレイカーらしく、残念ながら自分はガンブレ未視聴でしたが、昨年のビルドメタバースでは見ました。(ガッツリ活躍してた訳ではなく、突っ立ってましたね笑)

それでも文句無しに惹かれるのはこの無骨デザインのカッコよさ❗️とくにフェイスなんか悪役顔かと思えるほどに目つきが鋭い！笑

ふと思い返せば、まだアニメのガンダムも、ガンプラのガの字も知らない幼稚園生くらいのとき、買ってもらってガシガシ遊んでたロボットおもちゃ、超合金のコマンドガンダムでしたわ、、😅

その時からもうこのデザインの虜！思い出のガンダム顔だったんですw

ストーリーは、前回までとうって変わって、ビルドファイターズのレナート兄弟を主人公に書いてみました。無骨なミリタリー系が好きな彼らなら、きっとこのキットも作っているに違いない、と。レナート兄弟って三兄弟、ならチームバトルにもそのまま出れる！00三部作の機体総出演でお送りしました。

シン・レナート小隊が00の世界観をモチーフにしたエクストラミッションに参戦したら？という妄想を描いてみました。量産機ばかりを使い、ガンプラバトルも戦争と割り切ってきた彼らも、きっと昔はガンダム好きな少年時代を過ごしていたはず。メイジンとの対戦を経て、忘れていた「ガンダムが好きだ」という純粋な気持ちを少し想い出したそんな瞬間を切り取りました。

「目覚めてくれ、ダブルオー､､､」の名台詞のオマージュは自分も絶対言いたい、勝ち確のテーマ！w

今回もご覧頂きありがとうございました(zaku-kao2)