RGM-79 GM Jack the Halloween Squad

「何！？　私の機体の専用装備が届いていないだとっ？」

コンペイトウのMSハンガーでメカニックから装備輸送遅延の報告を聞いた私ジャック・ベアード少尉は、予想外の事態に狼狽えていた。

宇宙世紀0079年12月31日、開戦より間もなく一年を迎えようとしている地球連邦とジオン公国を名乗るサイド3との全面戦争も、その最終局面に差し掛かっていた。

一週間前に行われたたチェンバロ作戦により陥落したここ、ジオン軍の旧宇宙要塞ソロモンも新たにコンペイトウと名付けられ、サイド3方面への侵攻作戦のための橋頭堡、また宇宙移民政策の為の中継基地として休む間もなく慌しく稼働している。

「何でも、星一号作戦に出撃した艦隊旗艦との連絡が取れず、本隊にも多数の被害が出た様で、、、

用意してた装備・弾薬は最優先で前線に回されちまってるんで、おかげでコンペイトウへの補給路は大混乱です。」

戦場にトラブルは付きものだ。自分より上の階級とはいえ、不足の事態に取り乱し冷静を欠くのは士官学校出の実践経験の浅い新兵には、まぁよくある事だと、アダム・スティングレイ曹長はなだめてくれたのだろう。

「まぁ、まぁ少尉殿。我が隊の機体自体は確保出来ているんですし、それにほら、今日の任務は前線からは離れた後方の移民船団の護衛です。敵MSとは恐らくやり合わなくていい。自分のGMの装備も同じく届いちゃいませんが、通常の装備で楽勝でしょう！」

「あ、あぁ、そうだったな！アダム曹長！

こ、こんな事は、まぁ、よくある事だ。我々よりも前線の兵たちの為に使える装備はじゃんじゃん回してやってくれ！ハハハハハ」

サラミス級を改装した、フジ級輸送艦スルガ。この艦を護衛し、地球からの宇宙移民を新天地まで無事送り届ける事が本日のジャック・ザ・ハロウィン隊の任務である。

RGM-79 GM 通称“ジム”

いつもとは違う装備のジムに搭乗し、私達を乗せたスルガはコンペイトウを出航した。

みなさま、はっぴぃハロウィン🎃

ということで、季節ネタでいつか作ろうと積んでいたhgucジムをジャックザハロウィン隊仕様で作りました。

hgガンプラも新作は3000円、5000円超えも珍しくないこのご時世、1000円でお釣りがくるガンプラ！

2001年発売のhguc20作目ということで、今目線からして出来はどうか？と疑いつつも、“モデラーの教科書的なガンプラ”との評価を聞いて一個買ってみていたジム。

実際に組んでみた感想は、その評価に間違い無し！👍

ポリ関節や合わせ目は出るものの、手を加える事を前提のプラモとして見れば、本当に25年近く前のプラモか？と思えるほどの親切設計でした。

ジャック・ベアード機としてではなく、あくまでハロウィン小隊としたのは、毎度お馴染みのコンパチ仕様でアダム・スティングレイ機も再現出来る様にした為。

まぁ、パーソナルマーク入りの肩アーマーの左右入れ替えと、バックパック右側の簡易的な仕様変更のみの簡易的な組み替えですが😅

バックパックは右側側面に3ミリ穴を開け、ジャック機のバズーカラック、アダム機のビームサーベルホルダーとつけ替える仕様としました。

ハイパーバズはorigin版ガンダムのものを使用、ラックは適当なジャンクパーツと3ミリ棒でスクラッチ。

ビームサーベルホルダーは、同じくorigin版ガンダムのものに、ジムの整形色ビーム刃が着いたものを切り飛ばして穴を開け、左側の柄と同等にしたものを装着。

情報量を上げる意味で、付いているメカニカルなディテールは見えなくなる部分でもなるべく塗り分け頑張りました。

今回の制作の肝となったのはデカール。やはりこの特徴的なエムブレム抜きにはなかなかジャックザハロウィン小隊機を作ろうとは思わないでしょう。。。がしかし、現状私の知る限り、このマークを含むのは、現在入手困難なMGジム2.0用デカールか、プレバン限定の2000円近くする大判デカールセットか、、、

デカールって、そのたった一つのデザインが使いたいが為に、あまり使い所の無いマークまで入ったデカールを何枚も買ってしまって使いきれない、、ってことよくありませんか？(自分だけ？笑)

プチプラモデラーとして、なるだけお金をかけず必要な物だけをコスパよく手に入れたい、との思いから、今回、重い腰を上げ、自作デカールの錬成術に手を出してしまいましたw(デカールだいすきなのでいつかはやってみたかった😭)

最近は市販でも結構いろいろ自作デカールキットが出ているんですが、色々悩んだ結果エーワンのハガキサイズデカールシートにしました。エーワンは過去に自作名刺シートを使ったこともり、専用デザインソフト「ラベル屋さん」もパソコンに入っていたことから、データ作りにもそちらを使用。家庭用プリンタなので白インクは使えない、文字なども小さなすぎると潰れてしまうなどの問題と試行錯誤しながら、勿体ない根性からハガキ一枚分全面に、自分が欲しいデザインのみを集めた自分専用のデカールシートを制作し印刷。

貼り方もドライデカールと水転写を合わせたような貼り方だったので、大丈夫かなと不安になりながら転写。。

うん、なかなか薄いんじゃない👍

小さめのマークはやはり解像度に難があるものの、盾に貼ったサイズくらいなら問題ない使用感。

たかが、デカール、されどデカール。今回、デザインまでやってみて、メーカー品の1シート500円も、決して高い金額じゃないことはわかりました👌

普段は、ものぐさモデラーなんで、ぱち組みをバラして塗装に入ったら、塗装完了まで組み直さない派なんですが、今回はパーツも少ないし、日程に余裕もあるし、一回やってみたかった「サフ萌え〜🍀」てやつを体感☺️w

苦手だった合わせ目消し、スジボリも何とか自分で納得いくレベルくらいにまではなってきました。

にしてもこのジムはもともとカトキさん監修だけあって、そのままでもカトキ立ちがめっちゃカッコよくハマる〜。

機体自体は地味な量産機なのに、ジャックザハロウィン小隊のエムブレムってなんであんにカッコいいんだろう？って思ったことありませんか？

てことでオリジナル要素で、パーソナルマークをモチーフにした専用ビーム武装をそれぞれに持たせてみました！もとはシステムウェポンのシナンジュバズーカと一緒に入っていたツインビームスピアとビームアックス。

ビームアクスとビームサイズ持ちの手練れのジム。

「死ぬぜぇ、死んじまうぜぇ〜、俺たちの姿を見たヤツは皆んな死んじまうぜぇー！！」

そんな台詞も聴こえてきそうです。笑

大阪万博の会場にガンダムが建ったらしいですが、次にご当地ガンダム立像が立つのはどこなんでしょーか？笑

ジム、大地に立つ！

なら、富士急ハイランドかも知れませんね！

今回のショートストーリーは、ジャックザハロウィン小隊が活躍したガンダムザライドの前日譚ぽいものをイメージして書いてみました。

なぜ隊長であるベアード少尉がバズーカラック装備機で、アダム曹長の搭乗機が指揮官型ジムなのか？これ、バンダイ公式も間違えたことのある設定らしいですが、当時はソーラ・レイによって前線が崩れた中、ア・バオア・クー攻略作戦を強行していた状況。補給路も相当混乱していた中、後方の優先度の低い部隊なら、要求した装備が間に合わなかった事も恐らくあっただろうという妄想です。

実はここまで語っておきながら、ガンダムザライドが開催されていた当時は貧乏学生だったので、富士急まで乗りに行くことも叶わず、、、また、新たな体型型アトラクション、やって下さい！

ありがとうございました❗️

トリックオアトリート🎃