一年戦争緒戦でジオン公国軍のMSの力を見せつけられた国連軍統合参謀本部は国連宇宙軍のレビル大将らが提案したMS開発運用計画”V作戦”を承認。ジオンの主力MSであるMS-06ザクⅡを完全に凌駕するMSを開発するべくV作戦の一環として”RX計画”も同時に始動した。この結果RX-75ガンタンク、RX-77ガンキャノン、RX-78ガンダムが開発されたが、実戦データ蓄積は戦局が劣勢な地球では危険と判断され、試験場があるサイド7へ3タイプの試作機は輸送。実戦データは地上戦闘用量産試作機として完成し実戦投入されていた地上軍のRGM-79(G)陸戦型ジム、そして宇宙軍のルナツーに配備されたばかりの空間戦闘用量産試作機RGM-79(E)で蓄積し、RXシリーズへ反映させる事となった。
ルナツーに配備されていたRGM-79(E)は国連宇宙軍が量産試作機とはいえ初めて戦力化したMSであり、30機がルナツーで生産され、順次実戦配備されていった。パイロットの殆どは制宙権をジオンに掌握され出番を失い半ば失業に近かった国連宇宙軍空間戦闘航空団から転籍してきた者だった。彼らはルナツー駐留の国連宇宙軍第7連合艦隊第1機械化混成大隊MS実験隊へ配属され、基地周辺宙域にて小規模のジオン艦隊やMS部隊相手に戦闘を行う事で実戦データを収集。データは随時サイド7の実験基地へ送られていた。
UC.0079.10月6日。実験隊第2小隊通称"コバイユ部隊"が戦闘哨戒中にジオン軍試作MSと交戦。これにより部隊はテリー・サンダースJr軍曹を除いて全滅するアクシデントが発生するもE型は確実に戦果を上げていた。しかし、ジャブローではE型はG型同様に量産に不向きとして本格量産は見送られた。その一方で得られたデータは正式量産型のRGM-79A/BやRXシリーズ各種へ反映され、実験機としての役割は果たした。
量産機になれなかったE型であったが、性能それ自体はジャブローも認めており、反攻作戦が始まると量産機のA/B型と共に各作戦に従事。一部機体はさらなる改造が行われ、後に"ジム改"と呼ばれる機体へと発展した。一年戦争後のE型は実験機としての任を解かれて第7連合艦隊の基地があるアフリカ大陸ナミビアのウォルビスベイに配備され、配備直後にジオン残党軍への攻勢作戦"クルセイダー作戦"へ投入された。
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ナカムラ工廠です。ガンプラは今年始めたばかりでキットが手に入りづらいので部分塗装でやってます。あと、ミリプラと合わせたデジラマで独自世界の一年戦争モノをやってますのでよろしくお願いします🙇
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