機体解説 RX-77-2 WB隊203号機

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一年戦争開戦直前の国連軍とジオン軍との武力衝突である[スミス海事件]で投入された国連宇宙軍初のMSであるRCX-76はジオン軍の最新鋭機MS-05ザクⅠ相手に倍以上の機体を投入したにも関わらず惨敗。これにより試験導入されていたRCX-76の導入計画は破棄され開発元のアナハイムエレクトロニクス社は量産ライン閉鎖など莫大な損失を被った。その一方で主任設計士だったテム・レイ国連軍技術大尉は全領域制圧型MS”ガンダム”を設計する傍ら、ガンダムを補佐する中距離支援型MSとしてRCX-76を流用する事を考えていた。

一年戦争が勃発し従来兵器がジオン軍のMSに歯が立たない中、レビル大将らが統合参謀本部に提出したMS開発運用計画

一年戦争が勃発し従来兵器がジオン軍のMSに歯が立たない中、レビル大将らが統合参謀本部に提出したMS開発運用計画"V作戦"の新型機開発計画"RX計画"が正式に発足した事を受けてテム・レイは中距離支援型MSとして再設計されたRCX-76をRX-77としてRX計画に組み込んだ。その性能は原型のRCX-76を完全に凌駕。シールドを必要としない重装甲とRCX-76の物を改良した240ミリキャノン砲を装備。更に前身機がザクに格闘戦でも惨敗した事からガンダムほど身軽では無いものの格闘戦も可能な機体へと仕上がり、前身機開発にも参加したパイロットからは"ぱっと見以外は完全に別物"と評された。

完成したRX-77の試作型はサイド7の機密実験基地へガンダム、ガンタンクと共に輸送され各種テストを実施していたが、実戦配備のため強襲揚陸艦ホワイトベースが寄港したタイミングでシャア・アズナブル率いるジオン軍部隊に捕捉され、コロニー内での戦闘で各種1機ずつ残して試験機が破壊されてしまうというアクシデントが発生。更に制宙権をジオン軍に握られている事からホワイトベースおよびその搭載機はほぼ独力で総司令部があるジャブローまで向かう事となった。しかし、皮肉な事に援護なしでジオン軍と戦いながらジャブローへ向かうWB隊でRX計画で開発された3機種はその性能を発揮した事から最も汎用性と量産性に優れたガンキャノンの量産および改良を総司令部は決定。WB隊からの実戦データを反映させた改良試験機を2機をジャブローに到着したホワイトベース隊へ配備した。

完成したRX-77の試作型はサイド7の機密実験基地へガンダム、ガンタンクと共に輸送され各種テストを実施していたが、実戦配備のため強襲揚陸艦ホワイトベースが寄港したタイミングでシャア・アズナブル率いるジオン軍部隊に捕捉され、コロニー内での戦闘で各種1機ずつ残して試験機が破壊されてしまうというアクシデントが発生。更に制宙権をジオン軍に握られている事からホワイトベースおよびその搭載機はほぼ独力で総司令部があるジャブローまで向かう事となった。しかし、皮肉な事に援護なしでジオン軍と戦いながらジャブローへ向かうWB隊でRX計画で開発された3機種はその性能を発揮した事から最も汎用性と量産性に優れたガンキャノンの量産および改良を総司令部は決定。WB隊からの実戦データを反映させた改良試験機を2機をジャブローに到着したホワイトベース隊へ配備した。

この2機を含めて3機体制となったWB隊のガンキャノンであったが、WB隊のパイロット不足からカイ・シデン、ハヤト・コバヤシの予備機として203号機はハンガーに格納されていた。その後、ホワイトベースがルナツー基地に寄港した際にルナツー所属の第7連合艦隊第1機械化混成大隊のパイロット数名がWB隊へ異動。その1人が一年戦争中の国連軍エースの1人で後にラプラス事変直前のサイド6イズマコロニーでRX-78-X00と死闘を繰り広げたシイコ・スガイだった。

この2機を含めて3機体制となったWB隊のガンキャノンであったが、WB隊のパイロット不足からカイ・シデン、ハヤト・コバヤシの予備機として203号機はハンガーに格納されていた。その後、ホワイトベースがルナツー基地に寄港した際にルナツー所属の第7連合艦隊第1機械化混成大隊のパイロット数名がWB隊へ異動。その1人が一年戦争中の国連軍エースの1人で後にラプラス事変直前のサイド6イズマコロニーでRX-78-X00と死闘を繰り広げたシイコ・スガイだった。

シイコ・スガイは元々空間戦闘航空団所属の戦闘機パイロットであったがルウム戦役で部隊が壊滅しルナツーの第1機械化混成大隊MS第3小隊に異動。当初はボールK型に搭乗していたが地球へ異動したテリー・サンダースJrの後任として再編された

シイコ・スガイは元々空間戦闘航空団所属の戦闘機パイロットであったがルウム戦役で部隊が壊滅しルナツーの第1機械化混成大隊MS第3小隊に異動。当初はボールK型に搭乗していたが地球へ異動したテリー・サンダースJrの後任として再編された"コバイユ部隊"に配属された事で初期型ジムに搭乗。WB隊合流後に異動となりガンキャノン203号機パイロットとなった。戦闘機パイロット時代から卓越した技術を持ち、セイバーフィッシュで7機、ボールK型で29機、初期型ジムで40機ものMSを撃墜していた彼女はジムよりも重いガンキャノンでもその技術を発揮。ア・バオア・クー攻略戦"星一号作戦"ではジオン軍最新鋭機MS-14Aゲルググを含む29機ものMSを撃墜した。彼女が搭乗していた203号機はWB隊所属のジム隊と行動していたため撃沈に巻き込まれず終戦を迎え、戦後は唯一現存するRX-77-2として北米シャイアンマウンテン基地群の試験場に保管されている。

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  1. cinnamon-1 4時間前

    良いストーリー、設定👍😆 さすがですね😁

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