「参ったな、こりゃ」
思わずそう呟いた。
暗黒の宇宙空間を映し出す眼前のパネルに数機のMSが横切る。
いずれもモノアイをコチラに向けているどころか、銃口も突きつけられている状態だ。
見る限りは博物館で見るような旧式のMSしか存在せず大したレベルではない……が、問題はこちらが何も武装すらついていない輸送船でしかない事だ。
一体のMSがコチラに通信用のワイヤーを飛ばす。
ザミザミとした耳障りな声がスピーカーから流れる。
『ーー聞こえるな?我々にその物資を明け渡すのだ』
あぁ、当然だろうな。
奴らも生きる為だ、その為に海賊行為を働いている。
そこだけは同情するが、生憎、これは奴らが直接望むものでも無い。
むしろ、奴らの手にも余るモノ……禁製品と言えば聞こえはまだマシだろうが、実態はそれ以上。
だからこそ、この航路を選んだのだが……。
『ーー答えを聞こうか』
さて、どうしたものか?
積荷を渡すか?
いや、渡したところで、だ。
どちらにせよ、ロクな結末にはならない。
クルーが不安そうにコチラを見る。
……。
その時だった。
一筋の閃光がヤツらのMSの一機を光球に変える。
ネゴシエーターのMSが慌てて振り返り閃光に向かって飛び立つ。
レーダーの識別信号は連邦のものを示している。
渡りに船?
いや、そんな単純な事はあるまい。
俺はクルーにこの宙域からの離脱をすかさず命じた、が、船内に響く振動がそれを許さなかった。
連邦のMSが放ったビーム光の流れ弾……いや、意図的にだろうーーが、船体のエンジン部に掠めたのだ。
いつでも破壊は出来る、そう言ったようだった。
くるりとまたヤツらのMSに単騎で立ち向かう連邦のMS。
ヤツらのMSが旧式であることもあるのだろうが、数的優位をものともしない、ああ言った奴は俺は以前見たことがある。
白いMS……、俺は思わず呟いていた。
時間にして2、3分だろうか。
最後のMSを宇宙の藻屑に変えたMSがゆっくりと此方へ向かって来た。
俺はその白い姿に悪寒が奔った。
「ーーガンダム……!」
ガンダムはブリッジに触れる。
そして、船内スピーカーを通して聞こえる声。
『ーーこの宙域は一般人の立ち入りは禁じられている』
あぁ、わかっている、だからこそ危ない橋を渡った。
『規則に則るならば、拘束……もしくはその命を頂くが……こちらとしてもどちらも面倒だ』
通信履歴が残らないように接触会話か……。
ハイエナが……、内心毒付く。
逡巡し、答える。
「了解した。ここからはビジネスだ」
おおおオフィシャルではございませぬぞ!
はい、今回はクロスボーンガンダムです。
この作品は最初のクロスボーンガンダムをコンビニ文庫で読んだのとスパロボ知識ぐらいしかありませぬ。
その後のストーリーのは機体とセリフぐらいしか知りませんけど。
このクロスボーンガンダムはいつかフリントを作る為に作って放置してたけど、何となく個人的に今UC120から130辺りが熱いのでクロスボーンガンダムをF97として制作しました。
コンセプトは「オレ式F97はコレだ!」です。
確かF97としてのデザインは出てなかったはずなので、ある意味好きにやりました。
出てたら知らない……。
まぁ、いろんな人が好き勝手作ってるから良いかなと。
とりあえず制作イメージとしてはカリブの海賊(というか黒ヒゲ……?)とかその辺。
名前の由来はバーソロミュー・ロバーツの異名からそのまま。
ブラック・バート(黒い準男爵)であって、ブラックバード(黒い鳥)ではない……!
まぁ、名前を持ってきただけなので高潔な要素はストーリー的に皆無ですが。
あとストーリーとしては小悪党しかいません。
結局積荷って何?→知らん。
武装はビームザンバーならぬビームモノホシザオとビームハンドガン。
ビームシールドが一般的になった時代、最早従来のビームライフルは一撃必殺の武器ではなくなった。
確実に敵機を撃墜するために注目されたのはハイパー・ビームサーベル等の高出力接近武器。
接近戦のアドバンテージを稼ぐため、従来のビームサーベルよりも有効距離を高めている。
ビームシールドで攻撃を防ぐF97。
突撃!
接近戦を試みるF97。
斜めに配置された連峰のマークは彼ら部隊のアウトローさを物語っているかもしれない。
ビームピストルを放つF97。
肩のナンバーは所属部隊での機体番号を示す。
制作工程です。
イタズラにディテールを増やすのではなくて、むしろ線を減らす方向性で。
まぁ、明言自体はあまりしてなかったはずですが、僕の基本的な制作スタンスは線は減らす方向性。
増やすと……やめ時が……。
基本的にクロスボーンガンダムにフリント要素を組み合わせ行く感じで。
まぁ、ここまでするならもうちょいでフリントになるんだから、フリントを作るのガンバレヨって感じですが……。
頭部。
一応、設定としては海賊といえど正規軍扱いなので特徴のドクロのレリーフを外し微妙に形状変更。
空いた穴はそのままメインのセンサーとします。
あとは、顔のへの字をパテで埋めたり、ヘルメットのX字の傷(?)を埋めました。
胴体。
胴体中央ブロックの両端にディテールがありますが、排除します。
あと微妙に形状変更……これしない方が良かったなぁ。
確かこれはABCマントの取り付けフックかだったはず、付けるつもりないので抹消。
あと、フリントを作ろうとしていた名残その1。
クロスボーンガンダムの特徴のデカいダクトを、塗装の手間を考えて中央部だけ切り離してディテールを埋めて通常装甲風に変えました。
腕部。
フリントにしようとしていた名残その2。
肩のスラスターダクトを削り取ってプレーンな感じにしました。
肩上部のパーツもABCマントの取り付けフックだったはずなのでやっぱりオミット。
その他はそのまま。
腰部。
何となくもっとプレーンにしたかったのでフンドシアーマーをガンダムAGE1のものに変更。
脚部。
基本そのまま。
くるぶしアーマーが主張強く感じたので、トゲ、いや飾り…?を排除して代わりにアップグレードパーツをいい感じに配置しました。
あとは地味に膝アーマーのディテールを削ったり、太もも横のディテールを埋めました。
ここも地味にフリント要素。
と言うかフリントを作るなら、太ももはF91から持ってきた方が形状的にソレっぽい?
あ、地味に太ももの継ぎ目を削って1ミリくらい短足になってます。
ついでにサフ吹いた後にかなり足長に感じた為、股関節を数ミリ上にあげています。
バックパック。
基本的に弄らずにディテールアップパーツで少しデコっただけ。
フリントにしなかったのはここのバックパックをどうするか思い付かなかったのが殆どの原因。
デコっただけ、と言いつつそこは写してない、ってね……。
まぁ、他の写真で保管してください。
武器。
やっぱりザンバスターは外せない、だけども海賊っぽすぎるので、色々と意匠を削ったりジャンクパーツに置き換えて若干プレーンな感じにしてます。
いやまぁうん、新しく作っても良いかなぁ、と思いましたが。
分離はビームザンバーならぬビームモノホシザオとしています。
1/100のビームサーベルだからなっがいのです。
原作で、相手が長い得物持つならこっちは更に長い得物、みたいなくだりがあったはずなのです。
問題は、入んねぇ……。
反対はビームハンドガンとしています。
カラーリング。
いつも通り黒立ち上げで。
いつものインシグニアホワイト。
ダルレッド、ライトサンド、インターミディエイトブルーでトリコロール。
関節等にはガンシップグレイ2、バーニアがライトガンメタル。
結構、ワザとヒロイックなカラーにしてみました。
あと、何となくマトモな連邦軍人の集まりじゃ無い事をわかりやすくするために、連邦マークを斜めに配置してみました。
むむむ、やはりフリントが欲しいところ……!
まぁ、これでバックパックとフロントアーマーと胴体のマシンキャノン以外は余裕でいけそうな気がするので、またクロスボーンガンダムが手に入ったらチャレンジしたい所存(UPするとは言ってない)
それでは長々と閲覧ありがとうございました♪
頑張る君のガムシャラが今 この世界を変えるぜ
コメント
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オリジナルデザイン凄いですね。私はこういうことでないので憧れますね。私にはできないですが、こう言うオリジナルストーリーや背景を楽しめるのもガンスタの楽しみですね
完成お疲れ様です👏
デザイン&オリジナルストーリー、良いですね👍
💀ドクロレリーフがないだけでヒーロー然としたガンダム感、フロントアーマーの変更も正解じゃないでしょうか、正規っぽい🥳
ディテールもシンプルな方向に、大型ビームサーベルも小型MSとのアンマッチが面白い😉
コメントありがとうございます♪
ヒーロー然とした→しかしパイロットは小悪党、そのギャップを楽しんで頂ければ幸いです。
大型ビームサーベルになったのは、実はザンバーのエフェクトパーツを紛失したから苦し紛れにした……なんて事は口が裂けても言えない……!
去年は密かに月一投稿を目標にしてました。
……成功したのかは何となく微妙なところ。
ですんで、今年は究極で完璧な月一投稿を目標に……!
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