4投稿目です。とある経緯で、FG(ファーストグレード)ザクのリペアをさせていただきました。
結論からお伝えすると、股間接をオプションパーツで作ってみました!
リペアの代行なのですが、全体はこんな感じです。胴体と両足をお預かりいたしました。股間接は、ももの根本から折れて、股間接が破損、紛失。折れた軸は、ももパーツにハマったままの状態です。現物はメタリックグリーンで塗装されていますが、元キットは、シャーザクとのことです。
間接が緩むことへの対応は比較的容易ですが、パーツの一部が欠ける、破損すると、なかなか対応できないことがあると思います。接着するぐらいしかないのですが、そもそも、破損部分は負荷が掛かっているから破損したと思われるので、接着したとしても、おそらく再度破損することになります。それは、パーツを取り寄せても変わりません。
ですから、間接を新たに作ります。詳細は後述いたしますが、素材はオプションパーツで、これをベースに、軸の延長と増設をしました。
破損されている関係で、現物の股間接から寸法を取るのは難しかったのですが、残っている軸受側のパーツから、Φ3.0軸なのは分かったので、取説から逆算しました。
取説を見ましたが、これでは折れるだろうという設計ですね。FG(ファーストグレード)は買いやすい価格帯で、パーツ数も少なく、作りやすく、組立の入門だけでなく、塗装の入門キットだとも思います。ただ、この股間接は構造的に弱いので、破損されている方も多いと思いました。そういう意味では、リペアの入門キットでもあるかもしれませんね(破損しない設計が一番だとは思いますが)。
で、オプションパーツから作ります。オプションパーツだけでは再現できないので、軸の追加と、延長をしています。軸の追加も延長も、Φ3.0のランナーを切り出して、それを接着しています。ただ、これが、なかなか難しい。ランナーの中心軸に対して垂直に切断するのはシンプルな工程ですが、これは結構な名人芸だと思います(パイプカッターの必要性を感じたので、調査中であります)。
次に、取り付けるのですが、その前に、ももパーツに残っている折れた軸を除去します。Φ2.5→Φ2.9ドリルで、徐々に開口いたしました。ももパーツは接着がされていたので(多分、合わせ目処理の練習かなと)、なので、中に切子が入らないように留意しましたが、破片が入ってしまい、反省点でした。その後、胴体パーツとの嵌合を確認するのですが、干渉してしまい、新造間接の幅が少し大きいことが分かりました。ですから、ももパーツの干渉部分を削っています。
最終のフィッティング、軸の嵌合を調整し、問題ないことを確認、もちろん、ご本人様にも確認していただいて、納品です。
最後に、最近、マイフリの作成の中で、工具やパーツを入手しております。それで、今回破損された股間接を再構築できないかと思い、代行させていただきました。一人で全部しようとすると全部必要で、でも、全部を揃えるのは大変で、こういう形で資材や工具、技術を共有できたのは、私個人としても大変良い経験でした。
現在、装甲裏の裏打ちパーツを電子化していますし、まだできていませんが、デカールも自作しようとすると、デザインの電子データと、それを出力できる何か(シートであったり、テプラなどの印刷設備)が必要で、でも、一度揃えたら(材料費は必要ですが)量産し放題ですし、何より自分のスキルが向上しますし、今後とも色々共有させていただくとともに、色々勉強をさせていただけたらと考えています。
では、次回の投稿も見ていただけると、非常に嬉しいです!
コメント
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私もちょうどFGザクの制作に取り掛かってますが、これはすごく参考になります!!
やっぱり股関節部分がネックになりますよね(zaku-kao5)
ありがとうございます(初めてコメントをいただきました)!
ご参考になれば嬉しく思いますし、オプションパーツが関節としては完成度が高く、そのお陰で、この新造関節だけでいえば作業時間は20分程度で済みましたし、この方法だと、他のパーツは無加工で、関節の強化も達成できますので、オススメです!
好きなものを好きなだけ。
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