一年戦争時に国連軍主力MSとして大量生産されたRGM-79ジムはその圧倒的な数でジオン軍を押し潰し、地球の勝利に貢献した。しかし、RX-78の量産型として特に初期生産機は配備を急ぐあまり現場から粗製乱造と言われるほどの低性能で、量産試験機だった陸戦型ジムのパイロットから前線で搭乗拒否される有様であった。後期生産機ではその反省から全体的に設計を見直して生産されたものの、その悪評を覆すほどではなかった。このため後継機として開発またはジムから改造されたジムIIはジム改の物を基にジェネレータ出力向上させた新型バックパックや増設されたセンサー、ジムよりも強固になった装甲などジム改どころかガンダムにも引けを取らない性能となった。しかし、本格配備されたグリプス戦役時にはより高性能なリックディアスやマラサイが配備されていたこともあって既に敵主力に敵う性能ではなかった。それでも数だけなら国連軍の主力であり、内部分裂を起こしていた国連軍内でエゥーゴ、ティターンズ双方で主力機として運用された。なお、ジムからの改造機はRGM-79R、新規生産機はRMS-179と呼称されている。
グリプス戦役終結後は直後に勃発した第一次ネオ・ジオン抗争にも投入されたが、ネオ・ジオン軍のMSに敵う性能ではなく、ジムⅢの本格配備が始まると次第に戦線から姿を消し、第一次ネオ・ジオン抗争終結後には二線級機として想定される敵が一年戦争時の機体を扱うジオン残党軍となる地球へ配備。また、一部機体は辺境宙域の軍施設警備や輸送船団護衛として空間護衛総隊に配備された。
第二次ネオ・ジオン抗争終結後のUC.0095.12月時点では地球でも主要防衛拠点ではジムⅢやジェガンの配備が始まっており、ジムIIは未だジム改やジムカスタムを使い続けていたアフリカや中東、南米、アジアの一部辺境基地に配備された。各基地ではそれぞれ独自の改修を行う事もあり、オーストラリア トリントン基地ではパイロットに合わせて調整され、装甲および武装強化がされたジムIIセミストライカーが現地改修機として配備されている。
ジムIIはUC.0095.12月時点でチベット ラサに駐屯している地上軍にも主力機として配備されているが、ジムⅢおよびジェガンへの装備更新が始まっており、ラサでは国連極東方面地上軍第2MS大隊第1中隊に配備され、主に一年戦争時のジオン軍ラサ基地跡があるラサ北部警備区域を守備範囲に同じラサを拠点とする国連極東方面海兵隊第5MS中隊や国連独立コマンドUNICFと共に警備任務に就いている。なお、この時期にこの部隊に偽装したG計画阻止派のジムII部隊が旧ジオン軍施設内にある機密データを狙って海兵隊およびUNICF部隊と交戦し、ヘクター・ハモンドが駆るグフカスタムを前に大損害を出すもG計画阻止派国連軍パイロットのリビル・エイケンのジムIIが追い詰めている。
UC.0095.12月4日。ラサ北部警備区域旧市街地。
リビル・エイケン[お前はここまで単機でよく戦った。だが、これも"未来"のためだ。恨むなよグフカスタムのパイロット]
コメント
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良いジムⅡですね😀
遠目には汚していないジムⅡ、アップにするとキチンと汚しが入っている🤩👍✨何方でも使える良き拵え🥰💕
ジムの変遷から運用までこういった辞典モノは昔から好きです💖今でも持っていたらなと思います🥹
ありがとうございます😊宇宙機と違って地上機はこれまでのスケールモデルの経験が活きるのでいい感じに使い込んだ機体になりました。
ナカムラ工廠です。ガンプラは始めたばかりでキットが手に入りづらいので部分塗装でやってます。あと、ミリプラと合わせたデジラマで独自世界の一年戦争モノをやってますのでよろしくお願いします🙇
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