HGUC No.173 AMX-014 ドーベン・ウルフです。
HGUC ドーベン・ウルフを成形色仕上げ+αで作ってみました。ドーベン・ウルフと言えばドライセン、シュツルム・ディアスと並び、レアキットの代名詞的な存在で特にZZ版のこのキットは中古ショップでは1万超えがざらのある意味凄いキットでした(汗)。自分は初版で買ってあったので作るのには困りませんでしたが・・・仮組みした時にあまりにも多い合わせ目と微妙に足らない塗分け、そしてアンテナを始めとした繊細なパーツが大変多く「自分にはとても綺麗には作れません」と思う程でした。しかし・・・来年の一月初旬に行われる展示会で自分の中のテーマが機動戦士ガンダムZZで、キュベレイMk-II(プルツー専用機)、ガルスJと作ってきたのでこのレアキットにも手を付ける事に決めたのです・・・プラモデルは作ってこそ価値があるのですから(笑)。
塗装箇所とカラーレシピ
赤部→(クレオス)ガンダムカラーMSレッド
オレンジ部→(ガイア)ビビットオレンジ
装甲裏、追加凸部ディテール、肩部ビーム・キャノンメカ部等→(クレオス)ホワイト90%+ブラック5%+パープル5%
動力パイプ、凹ディテール等→(クレオス)新ガンダムカラーMSグレージオン系
インコム砲塔、各部バーニア外部→(ガイア)フレームメタリック(2)
各部バーニア外内部→(タミヤ)エナメル・クリアーオレンジ
胸部メガ粒子砲内部等→(クレオス)GXメタルレッド
胸部紋章→(クレオス)新ガンダムカラー百式ゴールド
フレームメタリック(2)で塗装した以外の部分は最後に(クレオス)Mr.カラーGXスーパースムースクリアーを吹き付けております。
デカールはMG サザビーVer.KaをメインにMG シナンジュ・スタイン Ver.Ka、HGシナンジュ、ガンダムデカールDXガンダムユニコーン用、更にベルテクス、スジボリ堂のロボデカール等を使っています。
腕、メイン・ブースター・バインダー、太腿、そしてメガ・ランチャー兼ビーム・ライフル等の武器の合わせ目が処理するのが大変(このグリーンの成型色は接着したら、まず白化します)なのでインコム以外は全て3mmのダンモを使って段落ちモールドにしました。ただ、そのままだと合わせ目を段落ちにしたのがバレバレなので今回はセイラマスオ先生デザインによるHJモデラーズパーツ ディテールプレートや1mmのプラ棒をチップ状に切って、それを塗装して貼ってみました・・・おかげでいつもよりはモールドに説得力が出たと思います。特に腕はスラスターがあり、そこをメタリックに塗り分けるには合わせ目消した後ですとマスキングが相当な難易度になるので・・・段落ちモールドにしておきますと後ハメが出来てマスキングも容易なので無理に接着しなくて良かったです。メイン・ブースター・バインダーにもディテールプレート貼ったのですが簡単な筋彫り入れました。
塗分けは今回は頑張りました。腰の後ろと胸にある紋章と脚にある赤いラインは大変面倒でした・・・まずはディテール状をタガネを使って彫り直してからマスキングテープを貼り、刃を立てたデザインナイフでモールドをなぞる様に切りました。慎重に切ったおかげで漏れる事もなく、ムラなく綺麗に塗れてます。オレンジの箇所もマスキングし難い箇所ばかりで下地に白塗っても中々発色しませんでした・・・やはり黄色やオレンジみたいな明るい色は鬼門です。メガ・ランチャー兼ビーム・ライフルは設定ですと緑一色でかなり単調な感じなのでグレーを差し色にして精密感を出しました。インコムもマスキングしても塗分けました・・・本体共々、グレーを差し色にして凹モールドに塗るだけでかなり良くなると思います。
ドーベン・ウルフは比較的、曲面主体の機体なので甘いモールドが多く、殆どの箇所をタガネで彫り直しています(特に腰のサイドアーマー)。墨入れが終わるとデカール貼りですが・・・この機体も相当大きいですから貼る箇所が多く、その為にMG サザビーVer.Kaを部品請求で頼んでいたのは正解でした。同じジオン系のデザインなのでサイズが違ってもほぼ違和感は無く、今回は相当数貼ってますが機体が大きいから煩くなってません。自分のデカール貼りの位置は装甲の継ぎ目やスラスター周り等の重要上な所になるべく貼っています。今もカトキハジメ氏のイラストやKa signatureのフィギュアを参考にしますが昔に比べたら自分で位置を考え貼る事が断然に多くなりました・・・仕事もそうですが人真似しかしないと成長しないですし、他人をリスペクトしなくなりがちなので失敗しても自分で位置を考えて貼る事をお勧めします。自分も考えながら作ってきたから少しは成長したと思います(笑)。
最後は説明書と。
完成品見て思ったのは「かなりMETAL ROBOT魂(Ka signature)に似ている」と思いました・・・ デカール自体はほぼMGのVer.Kaのですからカトキ風になるのは当然なのですが(笑)。機体が大きいのでサイズ違いのデカールでも違和感なく、昔はデザインが良いHGシナンジュのを使ってましたがもう在庫が少ないので大きめのジオン系の機体にはMG サザビーVer.Kaのを使うつもりです。ドーベン・ウルフのキットをキチンと仕上げるには相当な労力が掛かりますが・・・プロポーション、ディテールは素晴らしいの一言で成形色仕上げでもここまで良くなるとは思いませんでした。再販でも買う事自体が困難な機体ですがガンダムZZが好きな方にはたまらない物があるので機会があれば是非作ってみて下さい。
ご覧して頂きありがとうございました。
付属品もほぼ作ったのですが、繊細過ぎて動かすだけでも困難なので(笑)使いませんでした。
腕はモロにモナカ割りなので合わせ目を段落ちモールドにして、真ん中にディテールプレートやプラチップを貼っています。おかげでスラスターは軽いマスキングでメタリックに塗り分けられました。
スラスターやバインダーにもディテールプレートを貼ってます。
細かな塗分けは相当頑張りました。細かいデカールと組み合わせると相当精密感が出ると思います。
インコムは塗分け頑張り、尚且つデカールも貼ったのですが・・・全く見えなくなり残念です(笑)。
メガ・ランチャー兼ビーム・ライフルもほぼモナカ割りですが段落ちモールドにしてディテールプレート貼りましたら違和感は少なくなりました。
メガ・ランチャー兼ビーム・ライフルを持たせますと相当な重量感ありました。
ドーベン・ウルフが今年一番の出来の良い作品なりました・・・2025年の投稿はこれで最後になると思いますが見て頂いたり、コメント頂いたりし本当に感謝しています。来年も丁寧に作りますからまた宜しくお願い致します。
















HGUC No.173 AMX-014 ドーベン・ウルフを作ってみました。
コメント
コメントをして応援しよう
コメントにはログインが必要です
ウサ男さんさすがのデカールワークで美しい仕上がりですね(gundam-kao3)自分も夏に作りましたが、頭のアンテナが細くてヒヤヒヤしながらポージングしたのを思い出しました(zaku-kao2)
やはり塗装とディテールアップで見栄えが違う( ^ω^)・・・
めちくちゃシブカッコいいですね👍️✨️各箇所のディテールアップ、バーニアなどのメタリック塗装に加えデカールワークも素晴らしくてとても成型色仕上げとは思えない完成度だと思います😊👍️私も運よく再販品を手に入れられたので参考にさせて頂きたいと思います。モチベがめっちゃ上がりましたっ👍️
成形色+αのαのボリュームが凄くないですか⁉️
合わせ目処理、デカールワーク、プラバンチップ… なんとまぁ手の込んだお仕事‼️
素晴らしい作品をありがとうございます😊
ホビージャパンのらいだ~Joe先生やセイラマスオ先生の作例に憧れていつか同じステージ立ちたいと夢見ているブタウサギです(笑)。基本は成型色仕上げですが設定重視の姿勢や既存のモールドの丁寧な彫り直しや塗り分け、デカールによる精密感、つや消しによる仕上げに品質には自信があり、作り込みの質はプラ板やスジボリによるディテールアップ勢やスクラッチ勢にも自分は負けてないと思います。成型色仕上げでも無差別級に通用するというのポリシーにして信じており、それを証明したいのでオラザクに参加する事にしました・・・大人なのに見栄っ張りの承認欲求モンスターより慎ましくて謙虚が一番だと思っているので良かったら応援して下さいね。
ウサ男さんがお薦めする作品
HGUC No.262 AMX-101 ガルスJ
HGUC プレバン AMX-004-3 キュベレイMk-II…
HGUC No.53 RX-178 ガンダムMk-II+フラ…
1/144 RX-78F00 HMT ガンダム高機動型
HGCE No.224 ZGMF-X42S デスティニーガン…
HGCE No.224 ZGMF-X42S デスティニーガン…
HGUC No.262 AMX-101 ガルスJ
HGUC No.262 AMX-101 ガルスJです。
HGUC プレバン AMX-004-3 キュベレイMk-II…
HGUC プレバン AMX-004-3 キュベレイMk-II…
HGUC No.161 MSM-08 ゾゴック (ユニコーン…
HGUC No.161 MSM-08 ゾゴック (ユニコーン…