RX-104 AL ODYSSEUS GUNDAM +ALGOS UNIT
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12年という長い年月は、人も、組織も全く別物に変えてしまうのに十二分な長さだと実感していた。
あの時はMSパイロットとして第一線を張っていた男も、いまや新型試作機開発部署の責任者だ。
まったく、時の流れの残酷さ、とやらは、肌身で感じている。
なのに、あの日見たあの暖かな光の感触は、今でも夢にハッキリと見るのだから不思議なものだ。
国民の人気を取るための喧伝だったとしても、実際にも彼は紛れもなく英雄の資質であったが、シャアの叛乱にて行方不明となった後にも、地球連邦政府は新たなる神輿を担ぎ上げる事は無かった。
旧ジオン勢力の活動や、スペースノイド独立の機運も弱まり、ジオン共和国も自治権を返還したこの世界において、力を持った一個人の人身御供など不要となったのだ。
だがそれは、地球連邦設立の精神に則った、平等の名のもとの究極の共和政治の為などではない…
一部の特権階級のみが、民主主義を隠れ蓑に、恒久的に権益を享受し続けられる仕組みのために。。。
RX-104 オデュッセウスガンダムは、アナハイム・エレクトロニクスが開発し連邦軍に納入した新型試作機だ。
奇しくもアムロ・レイ大尉の最期の搭乗機と同じRXナンバーに連なる“ガンダム”である。
MSサイズにまで小型化されたミノフスキーフライトシステムを搭載する事により、大気圏内での空戦において、従来機とは一線を画す機動性を獲得する事を目的とした第五世代MS。
その第一号機として完成した「ペーネロペー」のコアユニットでもあった本機には、フィックスド・フライトユニット以外にも、空間戦用のビット兵器搭載オプションが計画されていた。
ミノフスキーフライトシステムの問題もあり、異形の翼竜のようなフォルムとなっていたペーネロペーとは異なり、本装備は本来MSが持つ人型機動兵器としての本質に立ち帰り、RX-93νガンダムをベンチマークとして設計。
第二次ネオジオン戦争が早期に終結した為に日の目を見なかったνガンダムの強化案・HWSや、発展機として計画されたHiνガンダムの思想を取り入れ完成した。
この時代においては、大規模な軍縮政策の影響を受けて、新兵器開発の部署においてもコストカットは徹底された為、設計段階からAIと設計者との対話によりシュミレーションされ、完成状態直前までデータのみというケースも少なく無かった。
本機の装備及びスペックも、「アクシズ落下阻止作戦における、アムロ大尉のνガンダムの戦果を実現させるには?」との問いに対して、AIが計算上導き出したデータが反映されている。
機体各所に追加された増加装甲は、これまでの過度な重装甲化に傾いていたフルアーマープランとは異なり、あくまで機体の運動性や、四肢の可動域を阻害せず、要所要所を防御するシンプルなものになっている。
併せて装備されたプロペラントタンク付きバックパックや脚部フレキシブルスラスターは、素体のオデュッセウスガンダムでは考慮されていなかった宇宙空間での機動性や航続距離の増加を向上させた。
頭部には、ベース機では未装備であったバルカン砲をオプションポッドとして装備。
携行する武装に関しても、HWS用に設計されたメガビームライフルや、シールド裏にマウントしたまま発射出来るバズーカ、外付けの90mmマシンキャノン、マニュピレータで保持せずに展開可能なボックス型ビームサーベルなど、アムロ大尉が多用した戦法を参考に配置されている。
増加装甲のハードポイントには、ミサイルポッドも多数配置された。ミノフスキー粒子散布下の戦場においては長らく無効化されていた誘導弾兵器であったが、ファンネルミサイルが開発された事により、本機でも無重力下でのその有効性を検証する目的で、通常弾と併せて多数が装備されている。
バックパックに懸架されたサイコミュ兵装のフィンファンネルはνガンダムと同じ6基を装備する。Hiνガンダムなどに実装された再充填機能は無いが、装備時には百式のウイングバインダーと同様の機動力向上機能を持たせられる様、νガンダムなどからは配置が見直されている。
またソフトウェア面でも本機からの新たな取り組みとして、パイロット補助と、半自立行動を目的とした擬似人格型コンピュータの搭載が開始された。これは、個々の試作機から前線の配備機に至るまで、ネットワークに接続するありとあらゆる機体が実験やテストを繰り返すことで膨大な数のフィードバックを得た本体が自己成長。数年かけて、歴戦のNTパイロット並みの戦闘用AIを育成してゆく長期プロジェクトの足掛かりとなる。
「アルゴス。なるほど、百の眼を持つ死角のない巨人と言うわけか。」
「大佐、ホメロスはご存知ですか?」
「ん?あぁ、たしか古代の詩人だったか?」
「彼によれば、アルゴスとはオデュセウスの帰りを待ち続けた忠犬の名であったとされています。あのオデュセウスですら故郷への帰還には20年かかったのです。
もう12年。でも、まだ12年……我々がまだ英雄の帰りを待ち続ける忠犬をやっていても、いいじゃありませんか──」
その研究員は、英雄の帰還を待ち望む…というよりは、何処か戦友の帰りを待ち続けている…そんな表情をして、宙を見つめていた。
【あとがき】
お久しぶりですっ!
前回投稿からは、なんと3ヶ月!!ガンスタを始めてからは、どんなに少なくとも月イチ投稿、多い時には月3制作ペースなどもありましたので、本当に、本当のお久しぶりとなりました!
と言っても、同時制作で、何体も並行していたとか、大病をして入院していたとかでもありません。
大きな変化としては、この3か月の間に祖父の介護・看取りなどもあり忙しかったのですが、1番には「自分の模型熱が少し落ち着いた」というのがありました。
以前はSNSなどで様々なモデラーさんの進捗などを拝見するに「今月も完成しなかった」「なかなか机に向かう気になれず」などの投稿を見かけて、自分としては全く理解が出来ていませんでした。
何をしていても模型作りの事ばかり考えていて、気がつけば僅かな時間を見つけたり、寝食を削ってでも作業机に向かっていた。そんな熱量が当たり前だし、自分はずっとそうだと思っていたんですが、気が付けば何も手に付かない、無気力な日々が続いていました😅
それでも何とか仕上げなければの思いで、完成させたのが本作です。以前までとは、少し自分のガンプラに向き合う熱量や姿勢も変わりましたが、やはり完成品を実際に目にして撮影する時に得られる喜びに代わりはありません。
前回からの続きで、閃光のハサウェイシリーズの大物ペーネロペーを制作しました。一応、FFユニットも含めてのパチ組みは済ませてあるんですが、今回はコアMSという位置付けのオデュセウスガンダムとしてカッコ良く仕上げるをテーマに、幻の「アルゴスユニット」を自分流に設定し、シナンジュスタイン、フェイクνユニット、趙雲ダブルオーコマンドパッケージ、フィンファンネルオプション等とのミキシングで制作しました。
写真フォルダを遡っておおまかな経過を振り返ると、前作完成後、あまり日を置かずに制作に入り、6月9日の時点では、もう工作はほぼ完了しています。翌日には、塗装イメージも固まり、そのまま塗装に入ったんですが、今回、まず最初に手を付けた白色の塗装でつまづいてしまうんです。
白の塗装って、ガンダムタイプの塗装ならまず一番多く塗る基本中の基本の色ですよね?今回は白パーツに大判のデカールを貼っていくことを想定して、なるべく平滑な塗面に仕上げたいと考え、白い成形色のパーツはサフレスで、いきなりホワイトを塗り初めます。1/144とはいえ設定上かなり大柄な機体で、全身に吹くとサフの量もバカにはなりません。そういった節約思考もありました。ガンプラ塗装も数年続けて、油断というか慣れもありました…
「白ぐらい簡単に塗れる」「基本中の基本でつまづくポイントじゃない」──
でも、ここで盛大に失敗してしまうんですね〜😭
「白いパーツに綺麗に白を塗る」という事が、いかに難しいかを、改めて思い知らされ、「自分の理想の白塗装とは?」と、思い悩みます。←多分、今回はここで一番時間が停滞しました。
そして、「自分の今の腕では、やはりサフは必要」との結論に至り、グレーサフ→白塗装とやり直しました。
デカール貼りの前段階まで終わったのは8月8日の事でした。
そこからもお盆時期の仕事の繁忙期があり、なかなか以前と同じ様に毎日模活する気にはならない日々は続きましたが、こうしてようやく皆さんにお披露目出来ます。
バックショット。オデュセウス単体だと、やたらとデカいリアスカートが目を引く部分であり、上記の白塗装のこだわりが一番出た部分ですかね。
バックパックは、シナンジュスタインからそのままもらいましたが、Hiνガンダムの雰囲気にはかなり近づけたかと思います。
Hiνガンダムと言えば!で、フィンファンネルは紫のグラデ塗装をやってみました。
アーマー類は、3ミリ軸か、ネオジウム接続にして、取り外し可です。
ボックス型ビームサーベルは、元のオデュセウスでもコンポジットウェポンとしてまとめられてるので、違和感は無いはず。
ビームライフもスタインそのままですが、オデュセウスの大柄な手で持てる様、持ち手は少し削り込んでます。
武器類の大胆なモナカ割りは合わせ目消ししました。
各部のミサイルポッド、シールド下ガトリングガンなどは、大胆にもSDから持ってきてみました。
武装だけなら、合わせても意外と違和感無い?笑
コスト的にもお安く調達出来てます。
裏面の肉抜き穴などは、プラ板で丁寧に塞いでみました。
バルカンポッドシステムの銃口も地味に真鍮パイプでデティールアップしてます。
今回のストーリーは、ケネスがペーネロペーの開発に関わっていたという設定と、現時点で公式イラストなどが無く文章のみの設定のアルゴスユニットから、失踪したアムロとの記憶という視点で書いてみました。
見てみると、意外とオデュセウスガンダム自体に焦点を当ててる作品て少ない(まぁ、ペーネロペーというキットの売りからすると、勿論そうでしょう😅)ので、まぁ隙間はつけたかな笑
最初に書かせてもらった亡くなった祖父の話ですが、90歳の大往生で入院期間もそれほどは長くありませんでした。子供の頃は離れて暮らす母方のお爺ちゃんでしたので、会いに行く度にそれはもう可愛がって、オモチャなどを買い与えてくれました。その中にはもちろんガンプラもあり、元祖SDのアサルトバスターV2や、ウイングゼロなど、普段のお小遣いではなかなか買えなかった、ちょっと豪華なプラモも買って貰った記憶があります。そうゆう意味では、今のガンプラという趣味に繋がる根底に祖父も居てくれたんだと、色々と懐かしい思い出を振り返っています。ありがとう、じいちゃん🙏
さてさて、ペーネロペー本体という大きな仕事も残って居ますが、次に何を作るか。気負わずに、ゆっくり考えたいと思います。
p.s.今年の夏は恒例の水陸両用MS作りそびれちゃいました🏖️😅
久々の完成作品!なんとか形にしました❗️
コメント
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お久しぶりです😊新作拝見出来て嬉しいです👍️
なる程〜❗️ペーネロペーの中の人をこうしましたか‼️ モビルスーツらしい出で立ち、造形、装備… この発想力と形にする技量❗️凄いです😍
模活はあくまで趣味。楽しく上手く付き合っていければ…と思っています🙂↕️
UC.60生まれ
ジオン第四工科大卒
1年戦争時 工兵の不足により工業科学生でありながら学徒動員・徴用され第603技術試験隊においてオリヴァー・マイ技術中尉付きのメカニック見習いとして、様々な機体に携わり無事終戦まで生き残る。これは、彼の肉眼に映った兵器たちの記録である。
主に微改造・全塗装で仕上げている初心者モデラーです。
ガンプラの取説にある機体解説やショートストーリーが好きで、それに寄せた文章を考えてみました。
お目汚しですが、よろしくお願いします。
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