ガンダム仮設試作6号機 “黄花亜麻”

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RX-178-GP06 ガンダム仮設試作6号機”黄花亜麻”。本機はティターンズ残党が保有していたガンダムタイプであり、U.C.0091に行われたティターンズ残党の掃討作戦に従事していたアムロ・レイ大尉が撃墜したとされる不明機と類似する特徴を持つものの、出所不明となっているものである。

後に本機のパイロットが本機を手土産にロンド・ベルへ投降した際に提供した知る限りの全ての情報によれば、開発コード名が「黄花亜麻」であることと、ニューディサイズが保有していたガンダムMk-Ⅴの志を継ぐものとして、験担ぎのようにガンダムMk-Ⅵと俗称で呼ばれていたことに加えて、出所不明のサイコ・マテリアルとでもいうべき革新的なサイコミュ素材の運用が開発目的であったとされている。

しかし、その目的とガンダムの名に反し、スポンサーから見限られたティターンズ残党の資本力では著しく損傷していた本機の原型機となる機体を復元する術を持たず、止む無く元は16基であった内、損傷して質量兵器として用をなさなくなっていた8基のサイコ・プレートから残っていたマテリアル部分を溶かし込んで一部装甲に置換し、ジム・クゥエルやグリプス2から退去する際に持ち出された、飛行実験中に空中分解したガンダムMk-Ⅱ4号機の一部予備パーツなどで応急修理を施した機体というのが実情である。

また、本機を扱える強化人間がいなくなってしまったことから苦肉の策としてペイルライダーD2の開発データや連邦軍の中で内々に破棄されたとされる一部資料からサルベージしたデータを元に、EXAMシステムの劣化コピーを搭載しているものの、その劣化具合は著しく、発動しても多少反応速度が向上する程度で、敵味方問わず目に映る全ての機体を破壊してきた”戦慄のブルー”の勇姿はそこに見る影もない。

正面。残った8基のサイコ・プレートは狭苦しい潜伏拠点でもなるべく邪魔にならないよう、折りたたみ可能なアームに4基ずつマントのように懸架している。
正面。残った8基のサイコ・プレートは狭苦しい潜伏拠点でもなるべく邪魔にならないよう、折りたたみ可能なアームに4基ずつマントのように懸架している。
背面。原型機やガンダムMk-Ⅱ4号機から転用できた予備パーツの数は極めて少なく、新造された部分を除けば中身のほとんどはジム・クゥエルに近いものとなっている……という設定。
背面。原型機やガンダムMk-Ⅱ4号機から転用できた予備パーツの数は極めて少なく、新造された部分を除けば中身のほとんどはジム・クゥエルに近いものとなっている……という設定。
ビームライフル。ガンダムTR-1ヘイズルやジム改が使用していたショートタイプのものであり、アナハイムがジムⅢタイプに向けて生産しているものをちょろまかして調達していることから足がつかないように製造番号やマーキング類を徹底的に潰している。お世辞にも威力が高いとはいえないが、アナハイムすら裏での支援を敬遠するティターンズ残党に満足な装備の調達などできるはずもなく、本機もたまたま所持していたのがこれだったというだけの話である。
ビームライフル。ガンダムTR-1ヘイズルやジム改が使用していたショートタイプのものであり、アナハイムがジムⅢタイプに向けて生産しているものをちょろまかして調達していることから足がつかないように製造番号やマーキング類を徹底的に潰している。お世辞にも威力が高いとはいえないが、アナハイムすら裏での支援を敬遠するティターンズ残党に満足な装備の調達などできるはずもなく、本機もたまたま所持していたのがこれだったというだけの話である。
ビームサーベル。宇宙世紀80年代の標準モデルであり、90年代に差し掛かった現在では満足な装備であるとはいえないが、紛争の主立った場所が宇宙に移行したことで連邦地上軍においては装備がジムⅡのまま更新されていないという事情から広く流通しているため、闇市場での調達が容易であったことから採用された。懸架する腰部装甲は新造品だが、装甲材質はジム・クゥエルに準じている。
ビームサーベル。宇宙世紀80年代の標準モデルであり、90年代に差し掛かった現在では満足な装備であるとはいえないが、紛争の主立った場所が宇宙に移行したことで連邦地上軍においては装備がジムⅡのまま更新されていないという事情から広く流通しているため、闇市場での調達が容易であったことから採用された。懸架する腰部装甲は新造品だが、装甲材質はジム・クゥエルに準じている。
ロング・ライフル。何度か宇宙海賊との小競り合いをしている内、どさくさに紛れて手に入れた出所不明品であり、パイロットは恐らくジオン系の装備だと類推しているが実情は不明。ユニバーサル企画に準じていること及び今の今まで一応誤作動の類も起こさなかったため、使えるものは使うの精神で運用されている。
ロング・ライフル。何度か宇宙海賊との小競り合いをしている内、どさくさに紛れて手に入れた出所不明品であり、パイロットは恐らくジオン系の装備だと類推しているが実情は不明。ユニバーサル企画に準じていること及び今の今まで一応誤作動の類も起こさなかったため、使えるものは使うの精神で運用されている。
ヴァイブレイション・サイコ・ネイル。パイロットの感応波を増幅する作用を持っていたEXAMシステムtype-F起動時に使用が解禁される装備であり、溶かし込んだサイコ・マテリアルを爪状に成形したものを高速で共振させることで振動兵器に転用したものである。そもそも何故サイコ・マテリアルが高周波ブレードのように作用するのか、一部機体の装甲を貫通しても傷一つ付かないほどの剛性を確保しているのかなどといったところは開発者にもわかっていない。
ヴァイブレイション・サイコ・ネイル。パイロットの感応波を増幅する作用を持っていたEXAMシステムtype-F起動時に使用が解禁される装備であり、溶かし込んだサイコ・マテリアルを爪状に成形したものを高速で共振させることで振動兵器に転用したものである。そもそも何故サイコ・マテリアルが高周波ブレードのように作用するのか、一部機体の装甲を貫通しても傷一つ付かないほどの剛性を確保しているのかなどといったところは開発者にもわかっていない。
サイコ・プレート。改修元の機体から引き継がれた装備であり、出所不明のサイコ・マテリアルをふんだんに使ったそれは主に質量兵器として運用されるが、機体周辺をオールレンジで防衛する盾としての運用も可能としている。しかし本機に組み込まれているサイコ・マテリアル複合装甲が何らかの理由で破損した場合、本装備から欠損分を取り出す他に修理の手段がなく、盾でありながら損傷を避けなければいけないという本末転倒の様相を呈している。
サイコ・プレート。改修元の機体から引き継がれた装備であり、出所不明のサイコ・マテリアルをふんだんに使ったそれは主に質量兵器として運用されるが、機体周辺をオールレンジで防衛する盾としての運用も可能としている。しかし本機に組み込まれているサイコ・マテリアル複合装甲が何らかの理由で破損した場合、本装備から欠損分を取り出す他に修理の手段がなく、盾でありながら損傷を避けなければいけないという本末転倒の様相を呈している。
本機のパイロットはロンド・ベルへの投降という道を選んだものの、ティターンズ残党の上層部は本機を切り札に火星ジオンからガンダムTR-6
本機のパイロットはロンド・ベルへの投降という道を選んだものの、ティターンズ残党の上層部は本機を切り札に火星ジオンからガンダムTR-6"インレ"を奪還し、核ミサイルを強奪した上で地球連邦本部を強襲、そのままクーデターを成立させるというギガントマキア計画なる構想を立てていたことが後々機体システムの深層に秘匿されていたファイルから明らかになった。しかしそれは机上の空論、いや、その域にすら達していないただの妄執であることは誰の目にも明らかであり、核の炎に燃える地球は幻のまま、その空想は本機の解体という結末を持って切除されたのであった。


長々と失礼しました。ムーンガンダムの冒頭に出てくるG-ドアーズなるガンダムっぽい何かを作ろうと思ってできたものです

出落ちガンダムっぽいもの

コメント

  1. 考え尽くされた大量の設定、綺麗な配色と塗装、綺麗にまとまっていてなんか感動しちゃいます。
    ちゃんと原型は残しつつちゃんとまとまっていて な、なんだろうなんか、改造の仕方がいいって言うか。口がポッカーンて空いちゃいますʬʬ(。・о・。)

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