モビルドールモノメ（モビルドールメイ改造）

■モビルドール:モノメ
女性型モビルドール素体をベースに、狙撃に特化して改造されたガンプラ。最大の特徴は人型の形状に似つかわしくない大型のモノアイ。その紫のモノアイは「アルス」が率いていたヒトツメを想起させる。

■設定
その正体は、アルスとの最終決戦後GBN内で辛うじて稼働状態で残存していたヒトツメ＝ガードアイそのもの。とあるダイバー達に保護されたが、アルスからの指令の無いガードアイに攻撃性は無く、研究対象としても価値があることから、運営に処分などはされず、黙認された。
この個体を保護したダイバー達は、このヒトツメのために「ガンプラの体」を用意した。ELバースセンターから非公式に提供された女性型のELダイバー用モビルドール素体である。
彼らはヒトツメをもじってモノアイ→モノメと名付け、友人のようにGBN内を連れ歩いた。現在では様々なダイバーとの交流を通して「皆と同じことをしたい」と緩やかな自我形成が進んでおり、運営からも準ELダイバー扱いとされ、他のダイバーと同じように活動している。

■機体解説
このガードアイはビルドダイバーズ達の戦闘の様子が印象に残っていたからか、素体の中でも「メイ」に近いパーツを選んだ。保護してくれたダイバーの手により、各部はジャンクパーツや自作パーツで改造されており、より特性に合った機体となっている。
ガードアイは元々偵察や斥候も行っており、索敵能力が高いためこのボディであっても隠密行動と狙撃を得意とする。その反面、多彩な武装を柔軟に切り替えるのは苦手で、結果として武装はシンプルな構成にまとめられている。

■武装
専用スナイパーライフル×１
アームビームガン×１
シースブースター×２（プラズマナイフ×２）

■頭部
頭部内部にはガードアイが収まっている。緊急時には離脱も可能と思われるが、ボディが気に入っているらしく基本的に出てくることは無い。大型のモノアイとブレードアンテナを用いて長距離からの狙撃のための観測を行う。
■胴体
背面は専用スナイパーライフルをマウントするためのジョイントが設置されている。胸部装甲の厚さは標準的であった。

■腕部
右腕は射撃時に邪魔になる装備類が撤去された。左腕は上腕に小型の装甲板、前腕部には近距離戦用のビームガンが設置されている。

■脚部
頭部スタビライザーが撤去されたが、機動性を補うための推進器を足裏やバックパックに設置できないため、大腿部にブースターが増設されている。後述のプラズマナイフの鞘を兼ねた装備。また、足パーツは安定性や運動性を重視した小型かつフラットな形状のものが採用された。

■専用スナイパーライフル
ミッション報酬のビームライフルをベースに、シンプルなマズルと大型のレドームユニットを装備したスナイパーライフル。ガードアイ本体と同期して精密射撃を行う。機体出力のほとんどをこのライフルに回している。

■プラズマナイフ/シースブースター
大腿部のブースターに格納された格闘戦用の武装。グリモアのプラズマナイフを流用したもので、原型機と同様の性能。
■アームビームガン
近距離牽制用に調整された固定武装。出力などの関係上ビームサーベルの発振機能は無い。

■工作
ヒトツメ用ボディにするという天啓をうけてしまったので、全てをそれに合わせて修正していきました。裏打ちや合わせ目消しなどの基本的な加工、メイとはちがう一般人感を出すための改造、一つ目からイメージした狙撃特化の設定に説得力を出す改造をしています。

１：まずはここがスタート地点。頭部内側をくりぬき、前髪パーツやマスクの要らない部分をカットして、ヒトツメ（この時点では1/100グレイズのセンサー）を埋め込みました。
２：その後、エポキシパテの盛り削りで形を出しています。髪型はショートカットにしました。胸も狙撃ポーズの邪魔になるため、パテで裏打ちした後削り込んで控えめに調整。
３：頭部側面。メイの後ろ髪を設置するための穴が開いていたので、削り落とした上でパテ埋めして成型しています。そのかわりに左後頭部にはアンテナ（多分GNアーチャー）を設置。
４：長い後ろ髪が無くなったので、生え際などもそれらしくディテールを追加。背中部分にはライフルを接続するためにネオジム磁石を埋め込み、ガイド兼ディテールとしてスリットを彫りこんでいます。

５：基本構造はライトニングガンダムのビームライフル+ジムスナイパー2のライフルのストック。ジャンクパーツや30MMのパーツでセンサーを制作、ケーブルは「自遊自在」を使っています。背中にマウントするための金属パーツはホチキスの針。
６：ストックは特に腕とのバランスを見ながら調整しました。持ち手は自然に構えるために軸に角度をつけたものを制作。ナイフと兼用ですが、トリガーに指をかけた銃持ち手も用意すればよかったですね。
７：右腕はビームシールド、ビームサーベル共に撤去。空いた穴はパテやプラ板で塞ぎました。
８：左腕はビームシールドを小型の装甲（多分ガンダムウヴァルのサイドアーマー）に変更。前腕部は塗分けのために後ハメ加工、ついでに射撃武器らしく銃口を大きくしました。左右の腕共に肘関節は後ハメ加工せずに対応。
９：膝関節がはめ込み式なのですが、無理に後ハメはせず順番に合わせ目を消しました。足パーツは一般人らしくヒールを省略してぺたんこ靴に。裏側はエポパテで裏打ち、パーツの追加と削り込みでハイテクスニーカー的なシルエットを目指しています。接続の向きが変わったので、横方向の設置性も向上しました。ハンドガンを省略した結果太腿のピンが余ったので、ナイフの鞘兼ブースターを付けました。（ビギニング30のパーツかと思われます。途中写真がねえ。）股関節も少し付き位置を調整して、腰～足のラインを自然なシルエットにしています。

■塗装・仕上げ
サフを吹いた後、調色した塗料をエアブラシで吹き付け。塗装パターンは、白黒+ヒトツメカラーの紫で。メイとの差別化で塗分けパターンを一部変更しています。また、靴に関しては塗料を吹き付けたホイルシールを切り出して貼り付けたりしています。
デカールは差し色になるようオレンジを中心にチョイスしました。
センサー類はホイルシールやホログラムフィニッシュも使っています。
この時点ではまだ目がクリアパーツではありません。ジャンクパーツからちょうどいいクリアパーツを発掘、置き換えています。

最後はやはりクリアパーツに置き換えて良かった、という画像で。

2021年は、お仕事でそれらしいことはしていたものの、塗装までして仕上げたガンプラは無し……。
実は昨年、ビルドダイバーズ Re:RISE作品投稿コンテストに参加しようとするも欲しかったキットは品薄で店頭にない（コアガンダムで機甲警察メタルジャック作ろうと思ってた）。お店に辛うじて残っていたモビルドールメイで人生初のガールズプラモに手をつけたのでした。しかし、改造プランが中々まとまらず。
「最終回のヒトツメは可愛かったな、GBN側にも残ってるやついたりしないのかな……そうだ、単眼にしよう」
ふとそんなことを思いついて、結果こんなことに。最初は店頭にあるものを選んだだけだったのですが、加工を進めるうちに愛着が湧いてきまして。リライズコンの時に一旦完成はしたものの「中途半端な仕上げでコンペに出せるか！！！」とお蔵入りさせる始末。これがガールズプラモの魔力か。
その後、紆余曲折を経て年を越してしまいましたが無事完成しました。Twitterのフォロワーさんには一つ目女子はそこそこの特殊性癖だよとも言われましたが、完成後、新年早々カワイイカワイイ言いながら写真撮ってました。これがガールズプラモの魔力だな。
やっと投稿できて本当によかった。
今年も何かと忙しそうですが、もっとプラモ作る時間がとれるといいなあ。