10数年ぶりにMGキットに手を出しました。
出戻り後初挑戦のMGキットは21年前の中学生の時、発売日を待ちに待って買って作った思い出のジムVer.1.0に再挑戦です。
ちなみにランナーの成形年月を見たら、なんと1999年で発売当初の物でした!
特に改造はせず、いつも以上に基本工作を意識して丁寧な作業を心がけました。
腿のボールジョイント接続穴を拡張してガニ股可動範囲をちょっと拡げたのと、足首のシリンダー周りのディテールの余計な肉を抜いたくらいで、後は基本の合わせ目消しやゲートとパーティングライン処理をしたのみです。
塗装はスプレー塗装+エナメル部分塗装。
白い部分は白サフです。成形色のエメラルドグリーンが意外と発色強くて隠蔽に苦戦しました。
黒サフを最初に吹いておけばよかったです。いい勉強になりました。
塗装後デカール貼り→艶消しクリア→ウォッシング&スミ入れ→艶消しクリアで完了です。
MG初期のキットだけあり、構造はひと昔前のHGを大きくしただけのような感じです。
組立工程も最近のHGの方がよっぽど複雑で部品数が多いと思います。
ただ、組みあがった時のMGならではの迫力は健在です。
発売当初、巷では専ら「ジムのくせに(悪い意味で)カッコ良過ぎ」という評価だった記憶があります。
逆にVer.2.0は「良い意味で弱そう」という180度違うテイストなので、好みが分かれるところだと思いますが、素ジムで言えば個人的には絶対このVer.1.0です。
MGガンダムVer.1.0から部品流用しまくりなので自然と「ガンダムの量産型」という設定の説得力が出ていて好きです。
ジムキャノンやスナカス等、MSVとなるとVer.2.0ベースの方がテイストに合っている感じはします。
ジムVer.1.0は残念ながらバリエ機種展開無かったですが、ライトアーマーくらいは出してほしかったです。
今みたいにプレバン限定展開があったら出ていたんでしょうね。
スタンドに取り付ける穴が無いので、お尻にドリルで穴を空けました。
可動範囲も時代なりでポーズを取らせてもぎこちない感じです(苦笑)
個体差だと思いますが、膝関節はユルユルで自重で伸びてしまいます。
このジムは素立ちが一番映えるのかもしれません。
キット付属のマニピュレータはHG以上にディテールのアラが目立つので、ビルダーツパーツ等のハイディテール品に換えたいところです。
基本武装も一通り揃っていて、特に背面バズーカラックはこれでしかキット化されていない独特な設定の装備ですよね。
昔富士急ハイランドにあったガンダム・ザ・ライドのジムもこのVer.1.0準拠の造形で、ジャック機がバズーカラックを装備しています。
このバズーカで要塞内部に隠してあった巨大ビーム兵器(レーザ兵器だったかも?)を破壊するという、何気に超大戦果を挙げています(笑)
あのアトラクション、乗るまでの通路から何からファーストガンダムファン感涙の出来でしたのでまたどこかで復活して欲しいです。
いつかもう一体買って脱出用ランチもスクラッチして劇中を再現するのが夢です。
頭部は後ハメしようと思いましたが無理そうだったので早々に諦め、各部品をバラ状態で一度塗った後に頭部を組み立てトサカの部分を合わせ目消し、やすり掛けした部分のみ再度塗装しました。
レンズ部のマスキングは上手くいかないと思ったので、ちょっと嫌でしたがクリア部品にもツヤ消しクリアを吹きました。
まあ思ったよりは違和感なかったですが、やっぱりレンズパーツはツヤっと反射していた方が好みです。
レンズは無色透明だったので初めて筆塗りでクリアカラーを塗ってみましたが、艶消し吹かなくても思ったよりはムラにならずいい勉強になりました。
内部はスカスカなので電飾とか仕込んでみたいなと思いました。
いずれ電飾にもチャレンジしてみたいです。
後頭部のレンズもクリアパーツなんて気の利いた構成ではなく、エッジダレダレの窪みがあるだけでした。シールも付属していません。
とはいえ設定上塗らない訳にはいかないので、頑張って塗りました。
ちなみに前部のレンズはクリアパーツですが、艶消しクリアを塗っても分かるくらいグニャグニャにヒケてます(苦笑)
この辺りの成形具合に時代を感じますね。
ダレたエッジに苦戦しながらエナメル塗料のシルバーで下地+上からエナメルのクリヤーグリーンを塗りました(見事にはみ出してますね...)。
ガンプラ出戻りして1/144しか作ってなかったので、1/100でどの程度の緻密感がちょうど良いか終始いまいちバランスが掴めませんでした。
古いキットなので部品割りが少なくモールドで済ませてある部分が結構ありましたが、バランスを考えながらいつも以上に部分塗装頑張りました。
デカールもいつものHGより配置をよく考え、数も多めに貼りました。
モールドやエッジも今のキットに比べるとかなりダルい部分が多い印象でした。最近のキットを触っている分には特に必要性を感じませんが、旧いキットを触るとスジを掘り直したりエッジ出しや平面出しする技術はしっかり磨かないといけないなと痛感します。
足首のディテールはシリンダー等を一体成型のモールドで再現していますが、今の目で見ると逆にちゃっちく見えてしまいます。
ここでシリンダーを自作とかできれば良いのですがそんな技術は持ち合わせてないので、本来空間であるべき所は削り落とし各部塗り分けして今の自分の出来る範囲で密度を上げました。
地味に結構目立つ部分なので厄介ですね。
MGはHGよりキット自体の密度が高いので工作少なくて楽だと思っていたのですが、1/144では目をつぶれる所が大きいが故に気になってしまい逆に難しい部分もある事に気づきました。
まあ今回作ったジムが最初期のMGキット(ジム自体の発売時期はMG登場から数年経ってますが、大部分がMG第1号のガンダムの流用)なので、新しめのMGキットであれば細かい所まで作り込まれていて気にならないかもしれないですね。
ジムVer.2.0ベースのジムキャノンを先日手に入れたので、MGの進化を感じながらジムキャノンの方も作っていきたいと思います。
以前作ったオリジンノーマルジムと並べてみました。
並べてみるとMGは迫力が段違いです。
久々のMG挑戦でしたが、HGとはまた違った楽しさがありました。
ガンプラを離れていた時期にMGも気になるキットが沢山出ているので、今後はMGもちょこちょこ手を出していこうかなと思います。
今回のような昔作ったキットのリベンジもやりたいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
懐かしの「イケメン過ぎるジム」ことMGジムVer.1.0です。
コメント
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塗装が鮮やかでいて落ち着いた雰囲気もあり、非常に良いバランスですね。
相変わらずお見事です!
バズーカラックの付属するジムは、このキットの発売から20年以上たった今でもこのキットだけなんですよね・・・。
HGUCでもこのバージョンのジム、発売してくれないかなぁ・・・。
気が向いたらいっそ自作するか?
ありがとうございます!
GM/GMの頭部改造すればこのVer1.0っぽい1/144ジム作れるかもですね。
HGUCジムももう古いですし、オリジンとは違ったテイストでそろそろリバイブして欲しいですよね。
個人的には、ガンダムデータがジャブローに下ろされる前に全部のせ盛り盛りなガンダムから過剰なものを取り去っただけなのがver1.0ジムで、言わば“セミ・ガンダム”。データ吸収後に大量生産やコスト等を踏まえて改設計されたのがver2.0だと思ってます。だからこのジムはカッコよくていいのだ!
コメントありがとうございます。
セミ・ガンダム!いい響きですね!
ジムVer.1.0に相応しい称号だと思います。
ジム=弱いという図式は好きではありません。アニメのイメージからでしょうが、ガンダムと同スペックでガンダムの戦闘データがインプットされている(ジャブローの後?)という諸説はありますがそれらの情報からすると、、、
ジムつえーーー!!!なんですね
だから僕は1.0ジムが好きです
コメントありがとうございます。
ガンダムより簡素化されているとはいえ、先発のジオンMSに劣るようなスペックでは無かったと考えるのが自然ですよね。
ガンダムの残り香ありまくりのジム1.0、最高ですよね!
0083の冒頭に出てきた79Cジム改の生産に切り替わる直前の後期ロットのって感じのプロポーションですね。仮想型番で言えばRGM-79/Bみたいな。
たしかにジム改に繋がるようなデザインですね。
ノーマルジムとしては最もスタイリッシュなプロポーションのキットだと思います。
2020年6月頃から、約20年振りに再びガンプラにハマり始めた30代です。
自身の制作備忘録も兼ねて、ここで記録していこうと思います。
0079~0083あたりまでのミリタリー色の強いMSや設定が好物です。
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