旧キットのズゴックEを制作しました。
パーツ数は比較的少なくシンプルめな構成ですが、構造的に後ハメ化が難しい箇所が複数あり、最近のキットとは違う味わいがありました。
主な工作は合わせ目消しが中心で、大々的に改造した部分はモノアイ部になります。
プロポーションは何もいじりませんでした。
蛇腹部分は簡素な構造で、後発のHGUCが出た今となっては物足りない感がありますが、これはこれで旧キット然とした味わいとして、手抜き・・・もとい無粋な加工は加えませんでした。
胴体はモノアイ窓が前二つを除いてモールド、モノアイは贅沢にクリアパーツではありますが簡素な構造なので、モノアイ可動化を図りました。
胴体は前後割りのモナカなので、接着剤で貼り合わせて合わせ目消し。
その後ドリルとナイフで全ての窓をくり抜き、支柱部をのこぎりでカットして頭頂部を分割しました。
のこぎりの切り代+整形で失われた肉をプラ板で補填し形状微調整し、支柱と胴体の隙間を極力なくしました。
胴体の内部底部にプラ板を貼り、穴を空けてプラ棒の柱を立て、その棒に刺さるように頭部内部にプラパイプの受けを作り、帽子を被るように胴体と頭部を着脱できるようにしました。
写真は頭頂部の裏側です。
接着してパテで隙間を埋めてしまった方が工作楽だしキレイに仕上がるのですが、完成後に万が一モノアイが脱落したりした時等のリスクを考慮して、着脱可能な構造にしました。
モノアイは内部に立てた柱に穴を空けボールジョイント基部を接着。
モノアイを貼ったボールジョイントを接続する事で上下左右160度くらいは動くモノアイができました。
モノアイの構成はWAVEのフラットバーニア5mmの底部にメタリックシールを貼り4mmのHアイズを被せています。
1/144のモノアイ径としては個人的には大きめですが、水泳部はザクやグフやドムと頭部のバランスがまるで違うので、径決めは結構迷いました。
頭部の魚雷はトロトロのモールドだったので、穴あけしてボールジョイントを裏から貼りました。
サクッと出来る工作ながら、グッと緻密感が出て印象がしまるのでオススメです。
背中、お尻にある四角いバーニア部は大味なので、サードパーティのバーニア部品を貼りました。
肩と両前腕のバーニアは筆塗りで対応しました。
足裏とジェットパックのバーニア部も非常に寂しい仕様なので、バーニア部品をはめ込んでディテールアップしました。
塗装はメインのグレー部はタミヤエアモデルスプレーのニュートラルグレー、白部はタミヤエアモデルスプレーのインシグニアホワイトです。
その他はエナメル等で筆塗り部分塗装しています。
白い部品をグレーの部品で合わせ目ありで挟み込む嵌め殺し箇所が多数あり、しかも後ハメはかなり厳しい構造ばかりだったので、
白部品を先に塗装まで仕上げ→グレー部品で挟み込んで合わせ目処理、マスキング塗装で対応しました。
スミ入れはほぼ全箇所シャーペンで行っています。
キットの年代的にやはりモールドがダルい箇所が非常に多く、まともに掘り直して塗料を流していたらかなりの作業量になると思います。
シャーペンであればモールドが浅かろうが溶けていようが描いてスミ入れ出来るので、時短かつカッチリ決まります。
デカール貼った後、つや消しトップコートにて完了です。
四肢の可動範囲はクセはありますが、時代を考えると広めだと思います。
モノアイはクリアパーツ、爪は専用のPCを使用し全爪独立可動、ダクトは別パーツと、気が利く仕様が随所にあり豪華です。
成形色はオレンジとはいきませんが、着脱式のジェットパックもしっかり付属しています。
体型についてはほんの少し短足感がありますが、後発のHGUCに引けを取らない、というか個人的にはHGUCより好きなバランスです。
蛇腹部のディテール等はHGUCに軍配が上がりますので、ミキシングすれば手軽に理想的なズゴEが作れるかもしれないですね。
箱絵と写真を並べてみました。
プロポーションや可動範囲に関してはノータッチですので、素組みで箱絵のポーズがほぼ再現できます。ステキですね。
旧0080シリーズはキットの完成度は無論の事、カッコいい箱絵と説明書の設定資料も付いてお得感満点ですよね。
昨今のキットとは少し違った趣があり、とても楽しみながら制作できました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
旧キットのズゴックEをモノアイ可動化して仕上げました
コメント
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昔作りました😊
ポケ戦のキットはほんとに出来よかったですね!
コメントありがとうございます。
しかも安かったですよね!
ジムコマなんてあの完成度で近所のプラモ屋で400円くらいで買えてた気がします。
小学生の頃何度も作ってはブンドドして壊してました(笑)
HGUCかと思ったら、旧キットのズゴックEだったんですね。
ポケ戦の旧キットは小、中学生のときにいくつか製作したことがありますが、色分けや可動範囲など、HGと並べても遜色ない出来のキットが多かったと記憶しています。
塗装やディテールアップはもちろん、マーキングがまた良いですね!
いつもコメントありがとうございます!
このシリーズは名作揃いですよね。
逆に0083シリーズはこれより後発のはずなのに「どうしてこうなった」と叫ばずにはいられない迷キットがそろい踏みですが(笑)
バブル崩壊前後の明暗って感じなんですかね…。
いつか0083シリーズにもチャレンジしてみたいと思ってます!
いやー雰囲気出てますね!
グレーにホワイト、差し色の赤、オレンジのバランスが最高です💜
ありがとうございます!
今回かなりイメージに近い色に塗装できたので、色を褒めていただけて嬉しいです。
今回も具体的な解説とても参考になります。自分もノーマルのズゴックは作りましたが、モノアイ稼働は断念してHアイズをポン付けしているので、また活用させていただきます🙏シャーペンでスミ入れ…その手があったか‼️それを昨夜知っておけば😆
コメントありがとうございます!
参考にしていただけて光栄です。
以前HGUCズゴックもモノアイ可動化しましたが、カニ系MSのモノアイ工作は結構骨が折れますね。
シャーペンスミ入れ、程よい主張でカッチリ仕上がる上、準備と片付けも瞬時にできて本当に便利ですよ!
私は0.2mmのBの芯を使ってます。
2020年6月頃から、約20年振りに再びガンプラにハマり始めた30代です。
自身の制作備忘録も兼ねて、ここで記録していこうと思います。
0079~0083あたりまでのミリタリー色の強いMSや設定が好物です。
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