ご無沙汰しています。
6月頃に公私ともに生活環境が大きく変わり、ガンプラ制作環境も再構築が必要となり間が空いていました。
ようやくある程度環境が揃い、1キット仕上げる事ができました。
懐かしいポケ戦シリーズのジム・コマンドです。
今回、私にとって新しい塗装手法の練習として組んでみました。
家庭環境が変わりスプレー塗りが困難になった上、臭い、および人体に悪影響の大きい溶剤の取り扱いも極力減らしたいので、解決策として水性塗料筆塗りメインの手法に挑戦しました。
大面積の塗装は避ける&キットそのものの味わいを感じる為、工作は合わせ目消し、甘いスジをちょこっと彫り直したのみで仕上げました。
成形色活かしで、唇や耳、バーニアの内側等の足りない部分を筆塗りで補完しました。
筆塗り前提なので組み立て時に後ハメ化に頭を悩ませず、躊躇なくガシガシ挟み込んでバンバン接着できるのは爽快でした(笑)
使用した塗料はアクリジョンがメインで、一部エナメル塗料、あとはガンダムマーカーも部分使いしてみました。
アクリジョンは全く臭いがなく、水だけで洗浄できるので非常に便利ですね。
しかも安価でどこでも手に入るという点も個人的に非常に大事なポイントです。
今回はちょこちょこ部分塗りしかしませんでしたが、大面積を綺麗に塗るには練習が必要だと感じました。
まずは部分塗装で感触を掴みながら気長にステップアップしていきたいと思います。
スミ入れはタミヤのスミ入れ塗料を使いました。
スミ入れ、デカールを貼った後、アクリジョンのつや消しクリアを筆塗りしました。
このつや消しクリア筆塗りが今回最もチャレンジしたかった要素です。
つや消しクリアはあらゆる点で私のガンプラ制作手法では必須の工程ですが、スプレーかエアブラシを使うしかないと思っていました。
ですが、一般的にはエアブラシ使い前提ですが、アクリジョンで瓶詰めのつや消しクリアがある事に気づきました。
アクリジョンは一回乾燥させれば他の主要塗料溶剤に侵されづらいとどこかで読んだことがあったので、筆でムラが目立たず塗れさえすれば、手軽に無臭、しかも安価につや消しクリア処理が出来ると考えました。
結果としては「まあ予想通りかな」と言えるレベルで仕上がりました。
リターダーをつや消しクリアの瓶にスポイトで直にチューッと入れて乾燥を遅らせてみましたが、まあまあしっかり筆ムラは残りました。
ただ、ムラが出るのは想定内で、その後のウェザリング工程でどこまで誤魔化されるのかが今回の山場でした。
ウェザリングは使い慣れたクレオスのウェザリングカラーを使いました。
今までの制作同様、べったりキットに塗りつけて、薄め液を染み込ませた綿棒で擦り取っていきました。
ウェザリングカラーは塗膜を侵しづらいというのが売り文句ですが、
果たして生粋の水性塗料のアクリジョンが耐えられるのかが懸念要素でした。
結果としては問題無しでした。
1週間程度乾燥させたアクリジョンつや消しクリアの上に、何も考えずバシャバシャとウェザリングカラーを塗りたくり、薄め液を浸した綿棒でごしごし擦りまくりましたが全く問題なかったです。
ただ、一部パーツの隙間から薄め液が滲み出た状態で数時間放置した箇所があり、そこはツヤ消し塗膜が侵されて少し剥離していました。
薄め液をしっかり拭き取れば問題ないと思います。
ウェザリングカラーはグラウンドブラウンを塗布し完全乾燥→部分的にグレイッシュブラウンを重ね塗りして深み(ごまかし)を出しました。
グラウンドブラウンを塗った時点で、つや消しクリアの筆ムラはまった気にならなくなりました。
これが期待通りというか、経験上、スプレーでどんなに綺麗に塗っても、結局この工程で綿棒の拭き取りムラが出ていたので、想像通りクリアのムラは誤魔化せました。
全体を汚した後、エナメル塗料でドライブラシやチッピングを施しました。
チッピングは台所用スポンジチッピング、ドライブラシは今回初めてドライブラシ専用筆を使ってみましたが、快適過ぎて笑ってしまいました。
今まで安い筆の毛先を切って頑張っていた自分が馬鹿らしくなりました(苦笑)
完全筆塗りで、窓をちょっと開けるレベルの換気で問題ない手法でとりあえずここまでできました。
私はがっつりウェザリングするのが好きなので、今回の手法でも全く問題無く仕上げる事ができました。
アクリジョン特有の塗膜のザラザラ感のおかげで、各種ウェザリング塗料が乗りやすかったので相性はよさげです。
逆にウェザリング等無しで綺麗に仕上げようと思うと、つや消しクリア筆塗り手法はかなり厳しいと思います。
今回は完全手探りだったので色々と改善点は残りますが、少しずつフィードバックしながらブラッシュアップさせていきたいと思います。
まずは部分塗装で成り立つキット、工作内容で経験を積み、いずれは全塗装にもチャレンジしたいと思います。
最後に余談ですが、今回制作したポケ戦シリーズは個人的には最も親しみのあるガンプラです。
小学生の頃、近所のプラモ屋さんに行くと必ず数種類は置いてあり、スナップフィットで安価で子供でも手が出しやすいキットでした。
ベストメカコレクション、所謂初代シリーズは接着剤が必要で組み立てづらく、パチ組みでは色も可動範囲もプロポーションも、リアルタイム世代より1.5周り若い世代の少年の私には耐えられない仕様でした(苦笑)
一方ポケ戦シリーズは色分けもキットによってはパチ組みで十分カッコ良くよく動き、特にこのジムコマとザク改は何度も作ってはブンドドして壊しました(笑)
この度ジムコマG/GS、ハイゴッグ、ザクFZをまとめて入手しましたが、クリアパーツ一個の為にランナーを一個起こしたり(=成形金型の加工費や成形段取り費で生産コストが嵩む)、PCパーツが専用ランナーだったりと、今の目で改めて見ると非常に贅沢な仕様のキットだなと感じました。
これがバブルの力というやつだったんですかね(笑)
こんな贅沢なキットが、当時お店で確か400~700円代で買えたと思うので、凄いコスパですよね!
完成度も今の目で見ても(一部機種を除き)まだまだ現役のカッコよさがありますし、今日においても巷でバケモノシリーズと言い伝えられるだけはあります。
箱絵と説明書の表紙&解説ページは、HGUCのそれは足元にも及ばない味わい深さですしね。
個人的にはハイゴッグ、ズゴックE、ザクFZ、リックドムⅡあたりは後発のHGUCよりもデザイン良いとさえ思います。
成形色ではいい感じに色が足りなかったりするので、ちょうど良い筆塗り練習台としてシリーズコンプを目指したいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
オマケ
今回入手した個体の箱には、いつかどこかの値札が貼ってあり和みました(笑)
旧キットのジムコマンドを、つや消しクリア含め筆塗りのみで仕上げてみました。
コメント
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ご無沙汰しております。
SNS疲れなのか、ここ半年ほどガンスタにアクセスしていなかったため、コメントが遅くなり申し訳ありません。
私は基本的に筆塗り派なのですが、エアブラシやスプレーから筆塗りにシフトチェンジするといろいろと戸惑いそうですね。
個人的には、筆で塗装を行う際は、あまり溶剤や水で薄めたりせず、ビンから原液を直接筆にべったりと付けて塗っていく方が筆ムラが出にくいと感じています(あくまで私の経験則ですが)。
また、私はツヤ消しもスプレーではなく「ツヤ消しクリアー」という塗料を筆で塗ることが多いのですが(もっとも、最近はツヤ消しのみタミヤの缶スプレーを使うことも増えましたが)、ウェザリング前提ならばあえて筆ムラを残し、汚し塗装の一部としてしまうのもテだと思います。
それにしても、私も旧キットのポケ戦シリーズはいくつか製作したのですが、それぞれ専用のポリキャップが用意されていたり、モノアイやジムのバイザーがクリアパーツになっていたりと、かなり豪華なキットですよね。
造形に関しても、モノによってはHGUCよりもマッシブでカッコいいプロポーションのモノが多くて私も大好きです(特にザク改は断然旧キットの方がカッコいい)!!
お久しぶりです!
他作品含め、コメントありがとうございます!
SNS疲れ、よく分かります。
仕事って訳じゃないですし、自分のペースでゆっくりやるのが一番ですよね。
筆塗りのアドバイスありがとうございます!
色々と模索しながら、文字通り技術をブラッシュアップさせていこうと思います。
しばらくはポケ戦シリーズの出来を堪能しながら筆塗り練習を積んでいこうと思います。
環境の変化に伴う新たな作業の試み。大変でもあり楽しくもあり。(←実体験あり)
いい感じに効果でてますよ!
フラットクリアーの筆塗りは透明なのでつい厚塗りしてしまいます(←実体験その2)
ポケ戦シリーズは、いわゆる箱買いキットのひとつでもありますね。
コンプ楽しみですね。
ありがとうございます!
クリアーのつい厚塗り、まさに今回実体験しました(笑)
エナメルのフラットクリアは綺麗に塗れそうなんですが、後工程でエナメル系溶剤を多用するので剥がれが心配なので、アクリジョンと同じくエマルション系のフラットクリア塗料を模索する事が目下の活動になりそうです。
ジャケ買いならぬ箱買い、正にその通りですね!
相変わらずガンプラは入手困難な状況が続いていますが、気長に揃えていきたいと思います。
自分もCCAから0080の頃がちょうど小学校高学年期でプラモに興味を持ち始めた時期で、ファーストやMSVよりはスタイリッシュで、しかし近年のHGUCに比べると無骨な感じもある、このHG前夜期のキットには、懐かしさと共に、ガッチリとスタイリッシュの両立みたいなバランスの良さを感じます。
コメントありがとうございます。
たしかにその通りですね。
本文にも書きましたが、銃持ち手が3パーツ構成だったり足裏が別パーツだったり、値段を考えると破格の仕様なのも嬉しい傑作キットですね。
箱絵をかなり忠実に再現されていてかっこいいですね!
筆塗りでムラなく仕上げるのは私にはムリです😂
ありがとうございます!
私もムラを出さずに塗るのは無理だと思ったので、逆転の発想?でムラにムラを重ねて誤魔化しました笑
使い込まれた感があって実に良い作品です。
最近は日本でも良い模型用水性塗料が手に入り易くなりましたね。
ありがとうございます!
今回は手頃なアクリジョンでチャレンジしましたが、予想以上の性能で驚きました。
より高性能と言われる輸入モノもいくつか気になってきました。
2020年6月頃から、約20年振りに再びガンプラにハマり始めた30代です。
自身の制作備忘録も兼ねて、ここで記録していこうと思います。
0079~0083あたりまでのミリタリー色の強いMSや設定が好物です。
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