「旧キット」サザビー “真紅の稲妻仕様”

シャア「この私が引き分けとはな。アムロ君め....。次はこうはいかん。
それで私のサザビーは何処に？」

ナナイ「GUNSTARDOMの工場で全面改修中です。」
シャア「そうか。」

ナナイ「それはそうと大佐、とりあえず演説台に行って下さい。
皆、大佐を待っています。」
シャア「総帥とは難儀なものだな。」

ナナイ「大佐、こちらへ。」

シャア 「....コレ音声入ってる？え？入ってるの？ゴホンっ！
えー、この度の５thルナ落としの作戦は、ネオジオン軍として初めての艦隊戦であった。この作戦で諸君らの働きを見せてもらい、感動した！
さらに追撃するロンド・ベルの艦隊の左舷の弾幕のなにやってんの感に怯みはしたが、私の知らない間に撃退出来たのは、見てないから多分、諸君らの活躍による事に他ならない、と思う！まあ知らんけど。
初戦は我々ネオジオン軍の勝利であった！まあ連邦が来る前に5thルナ落としちゃったからね！
これからも我がネオジオンの為にちょっとあんまり給与出せないけど、それはそれとして尽くして貰いたい。以上！」

カイザス 「結構です。」
シャア 「これでは道化だよ。」
ホルスト 「いや、ネオジオンの総帥としてイメージ作戦をしませんとな。」

ナナイ「....イメージ悪くなったんじゃないかしら？」

シャア「それでは私はGUNSTARDOMに出向く。サザビーの様子を見てこなくては。」

“GUNSTARDOM可変開発室”
oyz「コレは総帥閣下。よくぞおいで下さいました。」

シャア「大佐でいい。ひさしいな、室長。SDコンで百式の改造をして貰って以来か。」

oyz「そうですね。あの時は散々でしたね。興味のある方はここから。」

oyz「ええ。先ずはベースのサザビーの開発秘話からお話ししましょう。」

シャア「ほう。それは興味深いな。宜しく頼む。」

oyz「先ずサザビーには、今や様々なキットは販売されています。
MGにRG、HGもです。いずれも素晴らしい出来で、カッコいい良すぎなサザビーが出来ます。
ですが、大佐！
いちばん最初に発売されたサザビーを大佐はご存知ですか？」

シャア「いや、知らんな。」

oyz「もう、今から30年も前になります。
その昔、サザビーを購入した私は衝撃を受けました。
当時の箱絵のデザインは今見ても最高で、サザビーのカッコ良さをよく表現しています。
箱の横の完成写真もカッコよく、サザビーの良さが活きた良キットでした。」

シャア「ふむ。さすが私専用に開発された機体といったところか。」

oyz「で・す・が！！
作ってビックリ可動が絶望的で、
フロントアーマーが胴体と一体化っ！
それどころか胸部と一体化しているため全く動かないっ！！
更には、肘が横方向にしか動かないので
ガッチョンポーズしか出来ない代物だったのです！」

シャア「バカな....。」

oyz「あ、ちなみに下の素組はネットから拾った画像なのであしからず〜。」

oyz「それで今回、リ・ガズィが結構お値段お高めのキットで当時、資金難に陥ってしまった私は、
池袋のヤ○ダで無印サザビーを見つけて思いました。
そうだ！あの過去のトラウマを克服してやろうってね！！」

シャア「ほう。」

oyz「この無印のサザビーが750円！
そして関節素体のアスタロトは750円！
合わせても1500円っ！
ヨシ！HGサザビーの2250円を買うより
遥かに安い！
イケるっっ！！

そう判断した私はリベンジに挑んだのです！(※池袋ヤ○ダ価格調べ)」

シャア「ふむ....。私が思うに過去のトラウマでは無く、資金の問題だったのではないか？」

oyz「まあ、そうなんですけどね。」

　　↑ 箱絵カッコいいですよねっ！

シャア「やはりそうか。新生ネオジオンの象徴とも言える旗機のサザビーが、
そのようなリーズナブルな事で良いと思うか？」

oyz「リーズナブルではありませんよ、大佐。」
シャア「では何だと言うのだ？」

oyz「エコだよ、これは！」

シャア「ふむ....何故だか最近聞いた気がする台詞ではあるな....。よかろう。」

oyz「ではどんな感じで、改造していったか、なんとなく見ていきましょう。」

シャア「何故なんとなくなのか....。」

oyz「えーっと、胴体パーツとか頭パーツとかを各それぞれに切り離してー、関節部はアスタロトのGフレームに取り替えてったよ。」
シャア「ふむ、なるほど、なんとなくだな。」

oyz「写真撮らないで一気にやってしまいました。」

シャア「前回から気になっていたのだが、このカラーはどういう事か？」

oyz「大佐の全盛期のカラー、“真紅い稲妻のシャア”の通り名カラーですっ！濃いめの紅に黒を組み合わせて、あのカラーを蘇えらせましたっ！」

シャア「私の通り名は“赤い彗星”だが、室長？」

oyz「しかも今回！ジャイアントバズも用意したんです！真紅い稲妻のザクって言えばジャイアントバズですよねっ！よく似合ってますよ！」

シャア「確かに私もバズーカを使用はしていたがな、室長？」

oyz「更に！ジャイアントバズをバックパックに接続する事で、キャノン形態をとる事が出来ますっ！１年戦争後期で大佐が搭乗していたゲルググキャノンを彷彿させる形態となります。」

シャア「私のゲルググにキャノンなど付いてはいなかったが。まさかとは思うが、大きな間違いをしていないか、室長？」

oyz「ちゃんとシールドに402つけておきました！コレで完璧です！」

シャア「やはりそうか....！完璧にジョニーライデン仕様になっているようだな。私、赤い彗星のシャア・アズナブルが真紅の稲妻カラーのサザビーに乗るとは。
これでは道化だよ。やってくれる！」

oyz「で、今回の可変ですが。」
シャア「バカな！可変と言ったか！？サザビーが可変など聞いた事もないが。」

oyz「大佐は、先のアムロとの戦いで、可変改造を受けた、リ・ガズィに翻弄され、サザビーを撃破されています。」
シャア「引き分けだが？」

oyz「そこでその対策です。目には目を！可変には可変を！やられたらやり返す！....倍返しだっ！！」
シャア「半沢直樹か。Σ(´Д｀ )」

oyz「可変しない筈のサザビーが可変したら、アムロはビックリしますよ。」

シャア「いいだろう。戦いとは、常に二手三手先を読んで行うものだからな。」

oyz「更には今回！サザビーには分離機構がありますっ！」
シャア「分離機構だと？」

oyz「前回、突撃してきたリ・ガズィに腹部をスイカバーアタックされて撃破されましたが、そこで上下分離したらどうです？」

シャア「ほお！それは面白い。突撃してきたら分離して避けるという事か！」

oyz「そうです！インパルス対フリーダムの戦いの再現ですよ！」

シャア「それは知らんが、なかなか期待出来そうだ！それでは見せて貰おうか！サザビーの可変とやらを！」

・サザビーフライヤー
サザビーの可変形態。各部スラスターが機体後部に集中する事で機体の推進速度は約3倍となる。バカな！
シールド内にビームガトリングを2門装備。

・サザビーアタッカー
サザビーの上半身が可変した形態。
スペースファイターとしてのみ運用が可能。
フライヤーと同じくビームガトリング2門が主要武装。
細かい事だがフライヤーとはシールドの取り付け位置が若干変わる。よく見ないとわからない。

・サザビーナッター
サザビーの下半身が可変した形態。
上部にジャイアントバズを装備した爆撃機として運用する。
かつてのネオジオンのバウから発想を得ている。

シャア「下半身のナッター、コレは大型ビットという事になるのかな？」

oyz「いえ、独自のA.I.で行動します。ルンバとかに搭載されてるヤツです。」
シャア「バカな！そんなものが役に立つというのか！」

oyz「大佐、今回は予算ギリギリでやってるんですよ。大丈夫です、大佐ならやれますよ。」
シャア「そう言っとけば私をごまかせると思っているのだろうが....」

oyz「大佐ならやれますよ！」

シャア「ええい、当然ではないか。やってみるさ。」

シャア「ところでファンネルな、私に使いこなせると思うか？」

oyz「ファンネル？ありませんよ、そんなもの。」

シャア「何？バックパックに６つも付いているではないか。」
oyz「コレはファンネルではありません。大体、大佐にはファンネルの適性はありませんよ。」

シャア「コレまたずいぶんとハッキリ言う。気に入らんな。ではコレは何だというのだ。」
oyz「コレですか？手榴弾です。」

シャア「バカな！手榴弾だと！？ネオジオンの旗機であるサザビーがそんなものを装備しているとは！」

oyz「ホラ、クラッカーですよ、クラッカー。ザクっぽくて良いですよね。」
シャア「バカな....！ありえんよ。」

oyz「さっきも言いましたが、予算ギリギリなんです。そんな事言うなら撃破されないでくださいよ。」

シャア「撃破ではない、相打ちだよ。しかしファンネルを手で持って投げるのか！？バカな....！」

oyz「まあ大丈夫です。大佐なら上手くやれますよ。」

シャア「私に気休めか、気にくわんな。」
oyz「大佐なら、上手くやれますよっ！」
シャア「ええい、やってみるさ。」

oyz「あ、あとよくノーマルスーツが赤い彗星なのに黄色だとか言われるので、金色にしときました。」
シャア「何！？」

oyz「百の文字もいれときましたよ。」
シャア「それは必要なのか？」

oyz「仕上げにノースリーブにしておきました。」
シャア「室長？それは何の気遣いなのか？」

シャア「室長、どうかな？」
oyz「お似合いですよ。」
シャア「しかし、これではまるで道化だな。」

ナナイ「大佐っ！いつまでココに居るつもりですか！？もうレビューも終わりです！行きますよっ！」

シャア「何！？では行くとしよう。世話になったな、室長。」
oyz「ご無事で、大佐。」

ナナイ「....大佐....。なんであんな格好してるのかしら....。」

ナナイ「大佐。大佐が可変開発室で遊んでいる間にアクシズの準備は整いました。」

シャア「よし....。これより我々ネオジオン軍は地球へアクシズ落としを実行する。
これで最後だ。各部隊の健闘を期待する。ギラドーガ隊、出るぞ！」

隊員「はっ！」

シャア「待っていろアムロ君。
次こそ決着をつける....！
そしてギッタギタの、けちょんけちょんにしてやるんだから。」

ナナイ「....ツンデレか。」

to be continued ←