HGUC No.235 NRX-055 バウンド・ドックです。
HGUC バウンド・ドックを成形色仕上げ+αで作ってみました。バウンド・ドック・・・この機体がキット化になるとは全く思いませんでした。SDやガーレジキット、モビルスーツ・イン・アクションなどで立体化しましたが大きさと変形がネックでインジェクションキット化には中々至らなかったと思います。ティターンズで変形する機体はガブスレイやハンブラビ、アッシマーなどがありますがそれらは1/144なら普通の大きさだから変形してもキット化は容易でバランス良いのになりましたが、バウンド・ドックは機体その物とそれによる足の大きさもネックで(設定画でMA形態は足が小さ目に見えます)出て欲しいとは思っていましたがCADやプラスチックの素材の進化によって無理ないプロポショーンで変形も可能なバウンド・ドックが出せたのはある意味凄いと思いました。機動戦士ガンダムΖΖの第1話「プレリュードΖΖ」におけるクワトロ・バジーナの解説によれば「マニアの中には本機が一番美しいMS」だと言う人もいるみたいなので(笑)、その美しいMSを成型色仕上げでも更に高められる様に作る事にしました。
塗装箇所とカラーレシピ
ビームライフル本体、メガ拡散粒子砲、バックパック等→(クレオス)ニュートラルグレー
スカート裏、右腕手首、凹部ディテール等→(クレオス)旧ガンダムカラーエクストラダークグレー
バーニア、ビームライフル先端部等→(ガイア)フレームメタリック(1)
黄色部→(ガイア)サーフェイサーエヴォ レモンイエロー
メタリック以外の部分は(クレオス)Mr.カラーGXスーパースムースクリアーを吹き付けております。
デカールはガンダムデカールのMGクロスボーンガンダムX0、武者頑駄無マークⅡ、RGガンダムマークⅡなどをメインにのデザインが古い大きめのデカールなども使い、今回もカトキ風を目指しました。異形の機体などでデカール位置が難しかったのでガンダムエースで連載されてますモビルスーツガールのイラストを参考にしています(このイラストはカトキハジメ氏も関わっています)。
細い上半身に大きな下半身という独特なプロポーションでしかも地球連邦軍によって開発されたニュータイプ専用試作可変MAという複雑な経緯の機体なので作っていて中々面白かったです。かなり複雑なデザインですから合わせ目も大変多いと思っていましたが・・・ほぼ段落ちモールドになっていて消したのは右腕の一部と武器だけで簡単に終わってしまいました。左腕や右腕のクロー、肩、脚、スカートなんかは分割は完璧で素晴らしいのですがその分、ディテールが甘くなりがちなので0.15~0.2のタガネで彫り直しています。おかげで墨入れする際はかなり楽に塗料が入ってくれまして細かく塗り分けた事もあり「ビシッ」と決まりました。
連れがバウンド・ドックを見て「かなりお尻でっかちね♪」と笑っていました(笑)。ですが、スカート裏はディテールが凄くカッコいいのでこの成型色に近いエクストラダークグレーで塗りましたおかげでメカ感は出たと思います。ただスカートの表面はそれほどディテールが多くないので白のデカールを貼り、間延びをさせない様にしました。バーニアはいつものウサ男流でありますメタリックで脛の裏にあるスラスターも設定のピンクではなくメタリックにして、黄色は頭の三角は塗らないといけないので全塗装にし、ピッタリな色のサーフェイサーエヴォ レモンイエローにしましたが・・・サフなので隠蔽力が抜群で楽が出来ました。メカ色がチラチラ見えると精密感が増し、カトキハジメ氏のイラスト風になりやすいです。
このピンク色がメインのバウンド・ドックのカラーリングは明らかにロザミアが乗っていました2号機なので設定通りにティターンズの大型戦艦ドゴス・ギアのニュータイプ部隊の所属として、それに準じるアルファベットのデカールを貼っています。カトキハジメ氏のマーキングまであるイラストでグリプス戦争時のティターンズ機のはあんまり見ないのですが以前書かれたバーザムは地球連邦軍(EFF)表記なのでそれに準じました。MG用の大きくて古いデザインのはHGメインの自分には大変使い難く、大量に余っていたのですが・・・大きいバウンド・ドックに大きめのデカール貼っても全く違和感が無く、一気に在庫が減りました(武者頑駄無マークⅡ用も随分昔から余っていました)。ガンダムデカールで古いのはデザインも古く、使い難い場合は新しいデザインのと混ぜて貼るとスタイリッシュな感じになると思います(特にカトキデザインのデカールだと尚更良いです)。
最後は説明書と。
かなり複雑なデザインのバウンド・ドックなのですが最新キットに近いだけあり、合わせ目消しなんかはかなり楽が出来ました。ですが大きいキットはΞガンダム以来で仕上げのつや消しクリアーを吹く際に結構大きめな埃が付いてしまう事が多く、それを取る為に乾いてからペーパー掛けて、更にコンパウントを掛けて段差を消すので大変手間が掛かり、全て塗り終わるのに8時間以上も掛かってしまいました。ですが・・・マーキングも参考に出来るイラストがあり、そのおかげでかなりカトキ風のバウンド・ドックになったと思います。デカールをかなり貼ってますから変形させると必ず剝げるから今回も変形は無しですが(汗)、MS形態もMA形態も素晴らしいプロポーションなのでZガンダムが好きな方は買って損は無いと思います。
ご覧して頂きありがとうございました。
バウンド・ドックはドゴス・ギアのニュータイプ部隊に配属されているので設定通りのアルファベットのマーキングデカールを貼っています。
お尻の部分はバーニアもあるのでデカールをかなり貼り、精密感を出しています。
シールドは大きな埃が何度も付いてしまい、何度も修正したので綺麗に仕上がったと思います。
右腕は挟み込みで合わせ目が多いのでここだけは全塗装の方はかなり難関になるのでマスキングで対応した方が早いと思います。
肩の黄色の部分にギリギリでドゴス・ギア所属を示すDGを貼る事が出来ました。
膝にはティターンズのマーキングを貼ってカトキっぽくしています。
ランドセルは成型色だとブルーなのですがマスキングしてニュートラルグレーで塗りました。
異形な形ながらも大変組み易く、大きくて迫力あるのでアースノイドの方は作って損は無いと思います(笑)。
HGUC No.235 NRX-055 バウンド・ドックを作ってみました。
コメント
コメントをして応援しよう
コメントにはログインが必要です
ホビージャパンのらいだ~Joe先生やセイラマスオ先生の作例に憧れていつか同じステージ立ちたいと夢見ているブタウサギです(笑)。基本は成型色仕上げですが設定重視の姿勢や既存のモールドの丁寧な彫り直しや塗り分け、デカールによる精密感、つや消しによる仕上げに品質には自信があり、作り込みの質はプラ板やスジボリによるディテールアップ勢やスクラッチ勢にも自分は負けてないと思います。成型色仕上げでも無差別級に通用するというのポリシーにして信じており、それを証明したいのでオラザクに参加する事にしました・・・大人なのに見栄っ張りの承認欲求モンスターより慎ましくて謙虚が一番だと思っているので良かったら応援して下さいね。
ウサ男さんがお薦めする作品
1/144 RX-78F00 HMT ガンダム高機動型
HGUC No.36 PMX-003 ジ・オ
HGUC No.61 MSA-005 メタス
HGUC No.29 MSA-0011[Ext] Ex-Sガ…
HGUC プレバン RMS-179 ジムII(エゥーゴカラー…
HGUC プレバン RMS-179 ジムII(エゥーゴカラー…
HGUC No.61 MSA-005 メタス
HGUC No.61 MSA-005 メタスです。
HGUC No.29 MSA-0011[Ext] Ex-Sガ…
HGUC No.29 MSA-0011[Ext] Ex-Sガ…
HGUC プレバン AMX-102 ズサ
HGUC プレバン AMX-102 ズサです。