久方ぶりの投稿です。
今回はファーストガンダムなどに登場するノーマルなジムを製作しました。
ちょっとした改造や塗装、ウェザリングにもそれなりにこだわった作品なので、どうか最後までご覧になっていってください。
正面素立ちです。
今回使用したキットはHGUCのジムです。
実はこのジム、以前投稿したジム・コマンドライトアーマーやジム・スナイパーカスタムを製作するベースにするため、大学生の頃にヨ〇バシカメラで4つほど購入しました。 しかし、実はノーマルのジムはこれまで1体も作ったことがなかったので、今回は原点回帰の意味も込めて、全くカスタマイズされていないノーマルなジムとして製作しました。
ただし、さすがにそのままでは面白みがない、そして何より個人的な好みもあり、旧キット「リアルタイプ・ジム」をイメージしたカラーリングとマーキングで仕上げてみました。
基本塗装はツヤ消し白、赤にツヤ有り黒を混ぜた暗い赤です(いずれも水性ホビーカラー)。
関節などはミッドナイトブルーと黒鉄色、黄色はキットの成形色そのままです。
赤と黄色の部分にツヤ消しスプレーでトップコートを吹き、黒鉄色でウェザリングを施してみました。
ちなみに、スミ入れはいつも通りシャープペンを使用しています。
リアビューその1です。
バックパックは、旧キット「リアルタイプ・ジム」やこのキット(HGUCジム)では本体と同じ白ですが、私の好みでミッドナイトブルーで塗装しました。
バックパックの下にはスス汚れを表現するために黒の、足元は砂埃での汚れを再現するために黄土色のパステルを削った粉を、それぞれ平筆ではたいてウェザリングをしました。
リアビューその2です。
先ほども少し述べましたが、このHGUCジムのキットはライトアーマーやスナイパーカスタムのベースにするために複数買いしたので、それらの作品に使わなかったバックパックがいくつか余っていました。 それらを再利用し、差し替えでアニメ版(あるいは旧キット「リアルタイプ・ジム」版)のバックパックも再現できるようになっています。
リアビューその3です。
もうひとつ余っていたバックパックを加工し、指揮官用のビームサーベルを2本装備したタイプのジムも再現できるよう改造しました。
武装一式です。
上から順番に
・ビーム・スプレーガン
・100mmマシンガン
・ブルパップ・マシンガン
・ハイパー・バズーカ
・ビームライフル
・ビームサーベル
ビームライフルとハイパー・バズーカはHGUCのガンダムから流用しました。
ちなみに、基本的にどの武装も塗装は銃鉄色(黒鉄色にツヤ有り黒を混ぜた色)です。
ブルパップ・マシンガン装備です。
各種ゲームのほか、映像作品だとMSイグルーでもこちらの武器を装備したジムが登場していましたね。
100mmマシンガン&予備弾倉装備です。
予備弾倉付のサイドアーマーは、旧HGの陸戦型ジムから流用しました。 ただしこちらのキット、予備マガジンにナナメ一本線のディテールが入っていなかったので、カッターか何かでスジボリを入れ、シャープペンでスミ入れをしました。
ハイパー・バズーカ装備です。
こちらの武装は、3、4年ほど前に投稿したジム・スナイパーカスタムに装備してあるものと同じニュートラルグレーとミッドナイトブルーで塗装したモノになります。
写真だと何とかごまかせていますが、意外と構えさせるのがきついです・・・。
ビームライフル装備です。
ジャブローでシャア専用ズゴックにハートを(物理的に)貫かれたジムが一瞬装備していたので、今回の投稿に合わせて塗装し、ジムに持たせてみました。
「貴重なビームライフルを装備していたジムなら、きっとエースパイロットか指揮官機だろう」と思ったので、バックパックも指揮官機のモノに換装してあります。
ビームサーベル装備です。
ちなみにこのキット、一応ビームサーベルは付属するのですが、なにしろ2001年に発売された古いキットなので、柄と一体になったペールグリーン一色のサーベルしか付属しません。
そのため、バックパックに装着する方のビームサーベルの柄にピンバイスで穴を開け、他のキットのピンクのサーベルを装備できるよう改造しました。
頭部カメラです。
キットの成形色は青緑色のクリアパーツなのですが、「リアルタイプ・ジムのカメラは青だろう!」というガンヲタ特有のめんどくさいこだわりのため(笑)、クリアーブルーで塗装し、裏側に銀色を塗ってあります。
リアカメラです。
こちらはそもそもパーツが存在しないので、先ほど紹介した正面の頭部カメラが付いていたランナーから切り出した部品をクリアーブルーで塗装し、銀色で塗装した後頭部のカメラに接着しました。
塗装はともかく、このサイズのパーツを、しかもムダに固いクリアパーツのランナーから切り出すのは、なかなかに骨が折れました・・・。
指揮官用バックパックの加工です。
ビームサーベルラックはEGガンダムのバックパックから切り取ってきました。
左側のサーベルラックはジムのままでもイケるかと思いましたが、デザインのバランスを考え、結局両側を移植することにしました。
マーキングです。
全身の赤いラインは、当初デカールを買ってくる予定でしたが、赤いラインデカールというのが意外と売っておらず、仕方なくマスキングテープを使って面相筆で描き込むことにしました(写真の頭部と右腕は、まだマスキングテープをはがしていません)。
ご覧の通りマスキングしただけではラインがガタガタなので、この後面相筆で赤や白を塗装し、微調整しました。
脚部のラインマーキングです。
赤いラインをマスキングで描いたあと、「黒いラインデカールを貼るより、こっちの方がかえって手間が少ないのでは・・・?」と考え、スジボリ用のガイドテープ(薄い透明プラ板に両面テープが貼ってあるような道具)をキットに貼りつけ、スミ入れペンでマーキングしました。
無論この後、下地のツヤ消し白などでリタッチはしましたが、なかなかうまくいったと自分では思っています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
私は基本的にジオニストなのですが、ジオンの機体と戦闘しているジムの画が撮りたいと長年思っていたので、その相手役として、今回はノーマルなジムを製作することにしました。
連邦、ジオン問わず、やはり量産機は無骨なカッコよさがあって良いですね。
最後になりますが、本作品をご覧になっての感想などいただけますと幸いです。
さて「いや、ジムを『赤い機体』と呼ぶのは無理があるだろ!?」というツッコミが聞こえた気がするので、次回予告をさせていただきます。
まだ製作中なのですが、次回は誰がどう見ても「赤い機体」を投稿したいと思います。
私の好みや投稿作品の傾向から、候補は絞られてしまうかもしれませんが、そこは言わぬが花というもの。
いつも通り「ネタバレ、ネタつぶし、ダメ!絶対!!」
何とかイベント期間内に投稿できるよう頑張りますので、どうぞご期待ください。
「左ルート、タンク、援護する、行くぞ!」
コメント
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激シブ!!(*°∀°)=3
GORO55さん、
コメントありがとうございます。
最高の褒め言葉です!
ノーマルジムのリアルタイム版!
めちゃくちゃ好みです!
手書きのラインのある無しで印象が変わりますね。
バイザーやリアカメラ・バックパックの拘りも流石です!
な・か・け・んさん、
コメントありがとうございます。
ご指摘の通り、ラインマーキングがあるとないとでは印象が大きく変わると思うのでやって良かったです!
バイザーの色やバックパックはひそかにこだわった部分なので、お褒めいただき光栄です!!
コメント失礼致します!😚
ワクワクしました!
拘り制作大変お疲れ様です!
得に頭部…リアカメラの改造凄い!🤔
とても小さなパーツで、調整が難しそうです…🤣
拘り抜かれたジム🤩
とても素敵でカッコイイです!🤗
hidetanさん、
いつもコメントありがとうございます。
おっしゃる通り、頭部のリアカメラはパーツが小さいので整形には苦労しましたがその分あるとないとでは大きな違いがあると自負しているので、お褒めいただき光栄です。
こだわりが分かっていただけて、製作者として大変嬉しく思います。
ライン塗装や各所のマーキングとウェザリングに懐かしいあの頃へとタイムリープさせていただきました。
旧キットに見えたなら…とのことですが、旧キットと新キットの差異は可動くらいと思っているので、塗装でどちらにでも転べる素材としてジムはザクと並んで良いものなんだと再確認しました。
いやぁ、ラインの塗装はやりたくないなぁ(笑)
ロートルさん、
いつもコメントありがとうございます。
返信が遅くなり申し訳ありません・・・。
個人的には新キットの方がプロポーションが圧倒的に今風になっているモノが多いと感じますので、そこに旧キット風の塗装をしてあげると非常に私好みの作品に仕上がります。
私も、ライン塗装はもうしばらくはやりたくありませんね(苦笑)。
これHGUCのジムなのですね
旧キットのリアルタイプジムのような感じがとても素敵です😭
tamamaさん、
いつもコメントありがとうございます。
返信が遅くなってしまい、大変申し訳ありません・・・。
HGUCなどの新しいキットに旧キット風の塗装を施すと、非常にエモい感じになるので気に入っています。
さすがのこだわり。さすがの武装やディテールですね。私はその辺の知識が無くて。
ですがZooさんがGMとは意外ですね。やられ役、なるほど納得w
ラインデカールはそういえば挑戦したことが無いですね。ストックにありますけども。切れて自分がキレる未来しか想像できないw
TOMSIMさん、
いつもコメントありがとうございます。
このジムには、これからも第04小隊シリーズなどに相手役として出演してもらう予定です(笑)。
私も使っているデカールが経年劣化でちぎれてしまうことがよくあるので、お気持ち非常に良く分かります・・・。
完成おめでとうございます
まさに理想のジムのイメージの作品ですね
重量感と質感がリアルで良いですね〜♪
streifenさん、
いつもコメントありがとうございます。
リアルタイプの雰囲気を感じ取っていただけたようで、製作者として非常に嬉しく思います!
こだわりを感じるジム機体ですね!
マーキングや塗装剥がれで武骨な強さを感じます✨
ジム4体とは凄いですね!自分も他の機体のパーツ移植やミキシング専用で2体購入することはありました^ ^
バーニアすす汚れやリアカメラ、バックパックの2本差し、パイロットの情景までもが浮かびます✨
こだわりのマニアックさを今回も感じさせて頂きました^ ^ノ
中光國男さん、
いつもコメントありがとうございます。
当時は量販店なら税込みで500円するかしないかといった値段だったので、複数買いしました(笑)。
こだわった部分を余すところなく褒めていただき、大変恐縮です。
こちらのジムは、これからも第04小隊シリーズなどの相手役として登場予定なので、どうぞお楽しみに!
お久しぶりと完成お疲れ様です。
おやっ、旧キット?
と思いきやHGをリアルタイプカラーとは思惑通りに騙されました。😄(良い意味ですよ)
細部のこだわりとラインでしっかりリアルタイプジムですね。👍
ape100さん、
いつもコメントありがとうございます。
旧キットに見えたのなら、製作者としては狙い通りです(笑)。
新しいキットに往年の旧キットっぽい塗装やマーキングをすると、一気に懐かしい感じになってくれるので気に入っています。
製作お疲れ様でした!
マーキングに見えるラインも塗装されていたり、全身に渡る「塗装剥げ」の表現が実に鉄臭くて、カッコいいです!!
カメラの配色変更や、EGガンダムを無駄なく素材として活用する発想、ウェザリングの工程なども大変勉強になりました!
夏乃さん、
いつもコメントありがとうございます。
塗装ハゲは、下地が白い分やりすぎるとくどくなってしまいそうだったのでバランスを考えて施しましたが、そこに注目していただけて嬉しいです。
カメラの配色などもこだわったので、お褒めの言葉をいただけて光栄です!
コメント失礼します。なかなか拘りを感じる作品ですね。ほどよいウェザリングで、特にリアスカートのすす汚れが使ってる感が出てとてもリアルです。
手書きのライン、とても大変だったのでは?リアルタイプを作ろうと思うと避けては通れないポイントですので、私も頑張らなくてはと思います。
ネ申やんさん、
いつもコメントありがとうございます。
ウェザリングはやり過ぎず、地味過ぎずのバランスにこだわったので、そこに注目していただけてモデラー冥利に尽きます!
手描きマーキングのラインも手間が掛かったので褒めていただけて嬉しいです。
腰のススや足下のドラマ性を感じさせるウェザリング素晴らしいですね!
いろいろコダワリの改修されてるところも流石です(≧∀≦)
hologramCOZさん、
いつもコメントありがとうございます。
ウェザリングはやり過ぎないように、しかし地味過ぎないようにバランスを考えてこだわった部分なので、そこに注目していただけて大変うれしく思います。
HGだからラインは手描きかなぁっと思ったら、やっぱり手描きでしたか〜
ふくらはぎのラインはデカールでさえ真っ直ぐにするの大変でしたからマスキングを使い手で描くのは大変でしたでしょうに
四角いマーキングもどうやって描くか考えちゃいますね〜\(//∇//)\
部隊番号の指示が無く自由な場合何番にするか悩んでしまいますよ
蒼き鷹さん、
いつもコメントありがとうございます。
おっしゃる通り、ふくらはぎのラインはマスキングテープを何度も張り直して調整しました。
部隊番号はいろいろ考えましたが、シンプルにジムの型式番号と同じ「79」としました(安直)wwww
5年ほど前に、スマホのネットアプリ(?)のオススメで発見して登録しました。
地味な作品が多いかもしれませんが、暇を見て投稿していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
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