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幻獣の影武者たち

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キマイラ隊。
「深紅の稲妻」ことジョニー・ライデン少佐も所属していた、あまりにも有名なジオンのエース部隊である。しかしその実態は未だ多くの謎に包まれており、その戦果やメンバーについては、あまり知られていない。
ましてや、この「エース部隊」が万にひとつでも壊滅させられるようなことがあってはならないと考えた突撃機動軍上層部が、密かに彼らの「影武者」となる、おとり専門の部隊をいくつか創設していたことなど、知っている者はほとんどいないだろう。
本部隊は、そんな「キマイラのおとり部隊」のひとつである。
もともと地上で東南アジア戦線からオデッサに転戦し、アフリカから宇宙に脱出してきたモビルスーツ小隊のひとつに過ぎない彼らだったが、上記のような目的から、学徒兵を数名補充し、こういった特務部隊としてア・バオア・クーに参戦することとなった。
ザンジバル級戦艦「ヌエ」とムサイ級巡洋艦「トラツグミ」の2隻からなる小規模艦隊と、新型モビルスーツ「ゲルググ」、学徒兵用の機体として「リックドム」が数機、さらにはモビルアーマーまで配備されていたとする証言もあるが、いずれも資料や証拠に乏しく、真偽の程は定かではない。

・先行量産型ゲルググ(リリー・ハウプトマン大尉機)第1分隊隊長機兼、モビルスーツ中隊長機。本機のパイロットであるハウプトマン大尉は、第2次地球降下作戦の頃からモビルスーツに乗っている女性パイロットで、地上ではザクⅠを愛機としていた。モビルスーツでの格闘戦が得意で、射撃兵装は牽制や威嚇程度にしか使わないことが多かったようだ。本機に乗ってからもその戦闘スタイルは変わらず、もっぱらビームライフルで牽制射撃をしたあと、機動性を活かして敵に接近し、ビーム・ナギナタでとどめを刺すという戦い方をしていたらしい。また、このゲルググはア・バオア・クー戦において撃墜されたという記録が残っており、彼女も戦死したものと考えられていた。しかしUC0082の2月に、シベリア周辺で本機とよく似たカラーリングのゲルググがジオン残党と思われる集団によって使用されていた、という報告もあり、真相は未だ分かっていない。
・先行量産型ゲルググ(リリー・ハウプトマン大尉機)

第1分隊隊長機兼、モビルスーツ中隊長機。
本機のパイロットであるハウプトマン大尉は、第2次地球降下作戦の頃からモビルスーツに乗っている女性パイロットで、地上ではザクⅠを愛機としていた。
モビルスーツでの格闘戦が得意で、射撃兵装は牽制や威嚇程度にしか使わないことが多かったようだ。
本機に乗ってからもその戦闘スタイルは変わらず、もっぱらビームライフルで牽制射撃をしたあと、機動性を活かして敵に接近し、ビーム・ナギナタでとどめを刺すという戦い方をしていたらしい。
また、このゲルググはア・バオア・クー戦において撃墜されたという記録が残っており、彼女も戦死したものと考えられていた。しかしUC0082の2月に、シベリア周辺で本機とよく似たカラーリングのゲルググがジオン残党と思われる集団によって使用されていた、という報告もあり、真相は未だ分かっていない。
・ゲルググキャノン(ジョン・ブラック中尉機)第1分隊2番機。隊長であるハウプトマン大尉と同じく第2次地球降下作戦で地上に降り、以来ずっと彼女の部隊で副官として戦っていた。射撃の名手で、地上で戦っていた頃から接近戦を得意とするハウプトマン大尉の援護は、彼が行っていた。本機もそんな彼の要望に合わせて配備されたものである。主兵装であるビームキャノンのほか、3連装ミサイルランチャー、さらに試作大型ビームライフルを装備していた。ビームキャノンと大型ビームライフルという2つのビーム兵器を運用していたため、機動性は部隊に配備された他のゲルググタイプよりも劣っていたようだ。
・ゲルググキャノン(ジョン・ブラック中尉機)

第1分隊2番機。
隊長であるハウプトマン大尉と同じく第2次地球降下作戦で地上に降り、以来ずっと彼女の部隊で副官として戦っていた。
射撃の名手で、地上で戦っていた頃から接近戦を得意とするハウプトマン大尉の援護は、彼が行っていた。本機もそんな彼の要望に合わせて配備されたものである。
主兵装であるビームキャノンのほか、3連装ミサイルランチャー、さらに試作大型ビームライフルを装備していた。
ビームキャノンと大型ビームライフルという2つのビーム兵器を運用していたため、機動性は部隊に配備された他のゲルググタイプよりも劣っていたようだ。
・高機動型ゲルググ(サム・ハーバート少尉機)第2分隊隊長機。ルウム戦役が初陣だったハーバート少尉(当時は伍長)は、その戦いで負傷し、数ヶ月戦線を離れていた。その後地上へと転属になり、ハウプトマン少尉(当時)、ブラック曹長(当時)のいる、第04モビルスーツ小隊へと配属された。その後、地上での過酷な戦闘をくぐり抜けていくうちに腕を上げ、ア・バオア・クーに配属されたこの頃には平均以上の実力を身に付けていたようだ。本機は量産型ゲルググに高機動バックパックを装備したタイプだが、機動力の低下を防ぐため、主兵装にはロケットランチャーを、予備武装としてストックを切り詰めたタイプのビームライフルにグレネード・ランチャーを装備したものを携行していた。
・高機動型ゲルググ(サム・ハーバート少尉機)

第2分隊隊長機。
ルウム戦役が初陣だったハーバート少尉(当時は伍長)は、その戦いで負傷し、数ヶ月戦線を離れていた。その後地上へと転属になり、ハウプトマン少尉(当時)、ブラック曹長(当時)のいる、第04モビルスーツ小隊へと配属された。
その後、地上での過酷な戦闘をくぐり抜けていくうちに腕を上げ、ア・バオア・クーに配属されたこの頃には平均以上の実力を身に付けていたようだ。
本機は量産型ゲルググに高機動バックパックを装備したタイプだが、機動力の低下を防ぐため、主兵装にはロケットランチャーを、予備武装としてストックを切り詰めたタイプのビームライフルにグレネード・ランチャーを装備したものを携行していた。
・リックドム(ローレン・リー曹長機)第2分隊3番機。本機のパイロットであるローレン・リー曹長は、連邦軍のソロモン攻略戦の際に招集された学徒兵である。多くの学徒兵はア・バオア・クーが初陣であり、そのため最新鋭機であるゲルググを乗機としていたが、彼女はゲルググが配備される前から戦場に立っていた。そのため、訓練期間の頃からリックドムがあてがわれ、ア・バオア・クーにおいてもこちらを使い続けていた。そのア・バオア・クー戦で彼女は、連邦軍の戦艦を撃沈しようとビームバズーカを構えたところを敵モビルスーツに狙撃され、戦死している。
・リックドム(ローレン・リー曹長機)

第2分隊3番機。
本機のパイロットであるローレン・リー曹長は、連邦軍のソロモン攻略戦の際に招集された学徒兵である。
多くの学徒兵はア・バオア・クーが初陣であり、そのため最新鋭機であるゲルググを乗機としていたが、彼女はゲルググが配備される前から戦場に立っていた。そのため、訓練期間の頃からリックドムがあてがわれ、ア・バオア・クーにおいてもこちらを使い続けていた。
そのア・バオア・クー戦で彼女は、連邦軍の戦艦を撃沈しようとビームバズーカを構えたところを敵モビルスーツに狙撃され、戦死している。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。今回、初めて「設定遊び」的な投稿に挑戦してみました。実は今回の部隊の設定は、10年以上昔、大学受験の頃に勉強の合間にノートにラクガキしていた小説もどきが元ネタとなっています(笑)。ちなみに、彼らの母艦の名前は「キマイラ」と同じような日本の幻獣(というか妖怪?)「鵺(ぬえ)」、その鳴き声の正体といわれている「トラツグミ」という鳥から付けました。以前投稿した「迫撃!トリプル・ドム」と同じように、ゲルググ3機につきましては時間を見て個別投稿をしていきたいと思いますので、また是非ご覧になってください。また、(ほぼ)同時投稿している「第02特殊MS小隊」も合わせてお楽しみください。最後になりますが、本作品をご覧になっての感想などいただけますと幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
今回、初めて「設定遊び」的な投稿に挑戦してみました。
実は今回の部隊の設定は、10年以上昔、大学受験の頃に勉強の合間にノートにラクガキしていた小説もどきが元ネタとなっています(笑)。
ちなみに、彼らの母艦の名前は「キマイラ」と同じような日本の幻獣(というか妖怪?)「鵺(ぬえ)」、その鳴き声の正体といわれている「トラツグミ」という鳥から付けました。
以前投稿した「迫撃!トリプル・ドム」と同じように、ゲルググ3機につきましては時間を見て個別投稿をしていきたいと思いますので、また是非ご覧になってください。
また、(ほぼ)同時投稿している「第02特殊MS小隊」も合わせてお楽しみください。
最後になりますが、本作品をご覧になっての感想などいただけますと幸いです。

※本作品の設定はオリジナルのものです。サンライズともバンダイとも一切関係ない私の妄想設定なので、真に受けないでください。

コメント

  1. ローレン曹長…!

    • Zoo 1年前

      くぼさん少佐Mk-Ⅱさん、
      コメントありがとうございます。
      ローレン曹長はサムにとっては初めて持つ直接の部下でしたが、残念ながら戦死してしまいました(ちなみに狙撃したのは「第02特殊MS小隊」のイエヴァ・ハルコネン少尉が駆るジム・スナイパーカスタムという設定です)・・・。

      • やっぱりイエヴァ少尉なんですね…

        • Zoo 1年前

          くぼさん少佐Mk-Ⅱさん、
          再びのコメントありがとうございます。
          はい。
          ちなみに彼女はローレン曹長のリックドムを墜とした後、ジム・スナイパーカスタムのあらゆる武装(スナイパーライフルだけでなく、バズーカやビーム・スプレーガンなど)も駆使してピーター・マシアスの駆るビグロ(第2分隊2番機)と激闘を繰り広げ、機体は相打ちとなるもピーターは戦死、彼女はかろうじて脱出する、という設定です。
          本当はこの辺もモーメントあたりで投稿してみたいのですが、かなりの長文になることが予想されるため、今のところは未定です・・・。

  2. GORO55 4年前

    if小隊編成のストーリー仕立ては良いですね(☆∀☆)

    大戦末期にかなり恵まれた編成もキマイラなら納得が行きます(//∇//)

    この隊ではリアルタイプゲルググがツボ(≧∇≦*)

    • Zoo 4年前

      GORO55さん、
      いつもコメントありがとうございます。
      この部隊は「キマイラのおとり部隊」ということで、キマイラ隊ほどではないにしろそこそこ腕の立つパイロットが集められた、という設定になっています。
      ゲルググやリックドムは、戦後もジオン残党が多数装備していたことを考えると、まぁそれなりに数はあったのではないかな、と思っています。
      リアルタイプゲルググはこの作品を小隊仕立てにするずっと前に製作したモノなのですが、気に入っていただけて嬉しいです!

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