ジム・ストライカー

　正面素立ちです。
　使用したキットはHGUCのジム・ストライカーです。
　基本塗装は、本体がツヤ消し白とくすんだオレンジ（オレンジにミドルストーンを混ぜた色）、ウェラブル・アーマー（追加装甲）がニュートラルグレーにツヤ消し黒を混ぜたいつもの暗いグレーです。
　塗装をした上から、黒鉄色でウェザリングを施しました。
　実はウェザリングにはちょっとしたこだわりがあるのですが、それは後ほど詳しく紹介したいと思います。
　ちなみにスミ入れは、いつも通り鉛筆とシャープペンです。

　リアビューです。
　バックパックやふくらはぎの追加スラスターなどはミッドナイトブルーで塗装しました。
　また、腰のリアアーマーには黒いパステルを削った粉でスス汚れを再現してあります。
　関節などは黒鉄色と銃鉄色（黒鉄色とツヤあり黒を混ぜた、私が良く使う色）、ミッドナイトブルーで塗り分け、機械らしいリアルさを強調してみました。
　ヒザ関節裏のパイプは、ニュートラルグレーで塗装してあります。
　バックパックとふくらはぎのスラスター周りは、胴体などの塗装に使ったくすんだオレンジ色にクリームイエローを混ぜた色で塗装しました。
　バックパックやふくらはぎのスラスターにはマーキングを施しましたが、実はそれ以外の部分には敢えてあまりマーキングを入れませんでした。
　理由は、先ほどのウェザリングの件と合わせて後ほどご説明したいと思います。

　サイドビューです。
　そういえば説明が遅れましたが、今回のジム・ストライカーの塗装、元ネタのひとつは「スピリッツ　オブ　ジオン」という、１０年以上前にゲームセンターにあったザクマシンガンのシューティングゲームのようなモノに登場するジム・ストライカーです。
　ただし微妙に塗装を変えてある部分もあるので、必ずしも元ネタ再現というワケではありません（ゲームに登場するジム・ストライカーは、両肩アーマーも胴体などと同じオレンジ色です）。
　そうそう、100mmマシンガンは銃鉄色、マシンガンのストックや関節のマルイチモールドなどはミッドナイトブルーで塗装してあります。

　武装一式です。
　上から順番に

・100mmマシンガン
・ハイパー・バズーカ後期型
・ツイン・ビーム・スピア
・スパイクシールド＆グラップルシールド

100mmマシンガン、ツイン・ビーム・スピア、スパイクシールドはキットに付属する武装、ハイパー・バズーカ後期型はジム改に付属する武装です。
　グラップルシールドは、システムウェポンのモノを塗装しました。

　グラップルシールド装備です。
　先ほど少し触れたアーケードゲーム「スピリッツ　オブ　ジオン」に登場した本機が装備していたほか、曽野由大さんのマンガ「アッガイ北米横断 2250マイル」に登場するジム・ストライカーも、こちらのシールドを使用していたと記憶しています。

　グラップルシールド展開です。
　クローが展開可能なギミックも無改造で最初からあり、非常に面白いです。
　ちなみにクローやシールド本体は、追加装甲と同じ暗いグレーとミッドナイトブルーで塗り分けてあります。

　100mmマシンガン＆スパイクシールド装備です。
　もともとキットに付属する武装の組み合わせだけあって、非常にまとまりが良いですね。

　ハイパー・バズーカ後期型装備です。
　近接格闘用モビルスーツであるジム・ストライカーに大口径のバズーカとは、一見アンバランスな組み合わせにも思えますが、グフがジャイアント・バズを装備していたりもするので、これはこれでアリではないか、と個人的には思えます。
　なにより、大型火器はカッコいいですしね(笑)。

　ジム・ストライカーの代名詞、ツイン・ビーム・スピア装備です。
　本機以外だと、ガンダムUCに登場するジムⅡセミ・ストライカーがトリントン基地で装備していましたね。
　暗いグレー一色だったので、それなりに塗装が大変でした。
　余談ですが塗装といえば、胸部ダクトはクリームイエロー、コクピットハッチの追加装甲は赤で塗装してあります。
　また、頭部の赤いカメラ部分は銀色で塗装した上からクリアレッドを塗って再現してみました。

　ジム改との比較です。
　今回のジム・ストライカーは、以前投稿したこのジム改（寒冷地仕様）にウェラブル・アーマーや専用バックパック、ふくらはぎのスラスターなどを追加装備して現地改修した機体、というイメージで製作しました。
　そのため、ウェザリングは元の機体であるジム改と全く同じ場所、同じようなダメージ具合で施してあります。
　また、新たに装備した新品のウェラブル・アーマーやバックパックなどには一切ウェザリングなどのダメージ表現は施さず、「使い古された機体と新品の追加装備」というギャップを狙ってみました。
　先ほど少し触れた「ウェザリングのこだわった部分」がここです。
　同じ理由で、マーキングもシールド以外はジム改と同じヶ所に同じモノを貼ってあります。
　そして、追加装備であるウェラブル・アーマーは攻撃を食らって使い捨てることが前提なので、あまり注意書きや部隊マークなどは描かれていないのではないか、と考え、これらの場所にはマーキングは施しませんでした。
　ただし、バックパックやふくらはぎのスラスターなど追加装備の部分は整備などの都合上注意が必要だと思い、マーキングを入れてあります。

　リアカメラの加工です。
　多くのジム系キットの例に漏れず、リアカメラは再現されていなかったので、正面メインカメラのランナータグを加工してリアカメラを製作していきます。

　リアカメラの切り出し完了です。
　爪の先にちょこんと乗っているのが、ランナータグから切り出したリアカメラのパーツですが、毎度のことながらこのサイズのパーツを、それもムダに固いクリアパーツのランナーから切り出すのは、非常に骨が折れました・・・。

　リアカメラ取り付け完了です。
　下地を銀色で塗装した上から接着剤で取り付けました。
　苦労した甲斐もあって、なかなか良く出来たと自分では思っています。

　最後までご覧いただき、ありがとうございました。
　今回の塗装パターンのジム・ストライカーはいつか製作したいと思っていた機体のひとつなのですが、今回ようやく完成させることができました。
　途中で紹介したジム改（寒冷地仕様）は、私の中でシリーズ化している「第04MS小隊シリーズ」で主人公たちのライバル的存在、連邦軍第02特殊MS小隊の隊長を務めるクロサワ中尉の愛機という設定です。
　近接戦を得意とする彼に合わせた改造を施した本機ジム・ストライカーが活躍する続編も、いつか投稿できればと思っていますので、その際にはまた是非見に来てください。
　最後になりますが、本作品をご覧になっての感想などいただけますと幸いです。

　ところで、皆様に質問があります。
　ガンスタのマイページのトップに「自分のお勧め作品」というモノを表示できると思うのですが、こちらを変更したい場合、どうすればいいのか手順などをご存知の方はいらっしゃいますでしょうか？
　長年固定していた自分のオススメ作品ですが、そろそろ変更したいと考えています。
　ところが、どこから変更すればいいのか分からなくて困っているので、ご存知の方がいましたらコメント欄あたりから教えていただきたく、お願いいたします。