機動戦士ガンダムAGEより「ガンダムAGE-2ノーマル」と「ガンダムAGE-2ダブルバレット」をミキシングして製作した『ガンダムAGE-零』です。モチーフは、見出しの画像の通り零式艦上戦闘機、通称零戦です。
「機動戦士ガンダム」に始まるガンダムシリーズは、“戦争をテーマ” に扱った物語です。しかし、それらの物語はあくまでもフィクションであり、架空の世紀の物語であり、ガンダムも架空の兵器です。
この度の私の作品は、実際に戦争で扱われた兵器をモチーフに作成しています。いつもの投稿よりも、よりセンシティブにならざるを得ません。
はじめに、私は過去に起こった戦争・いま世界で起こっている戦争・これから起こるかもしれない戦争の、いずれも肯定するつもりはありません。人が傷つくことは悲しいです。
私はガンダム作品が好きです。宇宙戦艦ヤマト2199のコスモ・ゼロも好きです。そして、それらと同じように零戦が好きです。
しかし、その“好き” というのは、人殺しの道具として好きだとか、優れた撃墜数を誇るから好きだとか、そうしたものではありません。
ガンダムを好きなように零戦も好きなのです。なので、ガンプラを組むように零戦のプラモデルも組み立てます。
しかしながら、プラモデル(いわゆる玩具)を使って零戦を表現することで、零戦そのものをおもちゃのように考えているだとか、過去の犠牲を侮辱しようだとか、戦争を肯定しようだとか、そうした意図は全くございません。
私は当時の戦争を知らない世代の人間です。しかし、毎年夏になると、かつての戦争のことがふと胸によぎります。戦争は二度と起こしてはならないと思います。機動戦士ガンダムのような、戦争をテーマとした物語や、プラモデルという玩具を楽しめる環境に、いま自分が居られることを幸せに思い、決して忘れることのないように生きていきたいと思います。
ここまでの長文を読んで下さった方、ありがとうございます。それでもなお、不快感や嫌悪感を感じられた方・気分が悪くなられた方は、無理せず・遠慮なくこのままブラウザバックをお願い致します。不快な思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした。
続きを見てみようかな、と思われた方もいらっしゃるでしょうか。一人でも居てくれたら良いな。それでは、作品紹介を始めたいと思います。
ガンダムAGE-零
ダブルバレットの白×赤のカラーリングを見て、この機体の構想は生まれました。形にするにあたり、ダブルバレットの高速巡航形態のみでは、”戦闘機”感が乏しいため、AGE-2ノーマルのライフルを移植することにしました。
また、AGEの機体は、AGE-1,2,3,(FX)のようにナンバリングされていくため、「逆に0は?」と思い至り、0→ゼロ→零 という具合にコンセプトが固まっていきました。
コンセプトが固まり始めると妄想も肥大化し、胸のAマークも日本の「日」の字に見えなくも…ない…かな? なんて思い始めて…。
これは少しこじつけが過ぎますかね?(笑)
塗装は基本的に成形色生かしで、(個人的に)気になる合わせ目だけ除去、本体のブルー部分を暗緑色で筆塗りしました。ツインアイは、全体との色味の統一のため、イエローにしました。
ドッズライフル零
変形後に機首になる部分のため、本機のコンセプトである「零」マーキングを、一番目立つ位置に配置しました。
ダブルバレットでおなじみのポーズ
ダブルバレットには、このポーズを再現するために“右手の握りこぶし” が付属します。握りこぶしが付いてくるのが、AGEキットの良いところですが、その多くは左手の握りこぶしです。なので、ダブルバレットに付属する右の握りこぶしは”非常にレア”なのです。
ダブルバレットの名前の由来である二丁拳銃スタイル。カッコいい。
ビームサーベル4本構え
MGのように大ぶりなビームエフェクトは付属しませんが、他キットからビーム刃を持ってくれば、4刀流も可能です。ただし、対応するのはAGEやOOシリーズの平たいビーム刃なので、注意が必要です。
高速飛行形態・ストライダー零
ダブルバレットのストライダー・フォームは、放送当時から“どう考えても飛べねぇだろ” とツッコミの嵐でした(笑) ノーマルのストライダー・フォームがまとまりすぎていただけに、その差が極めて目立っていました。なんせ翼がないですからね(笑)
AGE-2は本当に大好きで、プラモデルもたくさん作っているので、“ちゃんと飛べるw” AGE-2はこちらからご覧ください。 ttps://gumpla.jp/hg/2028946
本機もライフルをプラスしただけで、”飛べるか”と言われれば微妙でしょうけど、良いんですよ。自分的にカッコいいから。これがやりたかったんだから(笑)
というか、劇中は何でこの形態で出さなかったんでしょう。二丁拳銃の為に、両手が手ぶらになる必要は分かるんですが、ドッズライフルは背部にマウント出来るし。
大人の事情があったのかもしれません。
零戦との編隊飛行。カッコいい。
ここで書くにふさわしいか分かりませんが、私はスタジオジブリの作品が大好きです。中でも「風立ちぬ」は最高に好きな作品です。それは、堀辰雄先生の小説「風立ちぬ」を下敷きに、零戦の生みの親である堀越二郎氏の人生を書き綴っているからです。
今でこそ、宮崎駿先生は反戦主義の第一人者になっておられますが、かつては超が付くほどのミリタリーマニアだったことが知られています。零戦なんて、大好物でしょう。
しかし、劇中では零戦の戦闘シーンは一切描かれません。おそらく、零戦の戦闘シーンをアニメで描かせたら世界1の作品を描き上げられることでしょう。しかし、それをしなかった。戦争の破壊の部分だけではなく、生産の部分、さらに言えばその裏にある人々の営み・人生までもを描こうとしたのではないでしょうか。
映画「風立ちぬ」のテーマでもある「風立ちぬ。いざ生きめやも(風が吹いた。さぁ、生きなければならない)」は、戦争という過去を正しく知り、“現代”という時代を戦い生きなさい、というメッセージであるように思います。
宮崎駿監督は、おそらくガンダムおよび富野由悠季監督を好意的に見ていないであろうと思われます。両者の持つ戦争に対する価値観や、メカとはこうあるべきといった機械哲学が、両者の間で違い過ぎるからでしょう。
しかし、どちらも“戦いの中にある人々の人生・生き方”を描こうとしたことは、間違いなく同じです。戦争をタブーとして語らないのではなく、正しく理解して作品にし、後世に伝えようという想いが、二人の天才の中にはあり、筆を執らせたのではないでしょうか。
※私は岡田斗司夫先生も大好きなので、岡田先生の主張に影響を強く受けております。しかし、その考えを丸パクリするのではなく、自分の中で咀嚼し、解釈しなおして自分の考えを練り上げているつもりです。
なんか今回は言い訳がましい文章ばかり書きなぐってしまっていますね笑
今回は、現実の戦争という非常に重い・センシティブなテーマがモチーフにあったので、長々と私の思いを書きなぐってしまいました。きっと、そこでブラウザバックされた方も多くいらっしゃるのではないかと思います。
こんなところまでお付き合いくださった皆様には、感謝の気持ちしかございません。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
決して忘れてはいけない。世界が平和でありますように。黙祷。
コメント
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戦争はないにこした方が一番いいですよね。…ただ悲しいことに言葉の違い、民族の違い、思想の違い、宗教の違い、政治体制の違い等のように争いは失くなりません。しかし、私自身の考えでいうと戦争≠競争が失くなったら、人類は絶滅の危機に瀕してしまいます。何せ、進化・進歩しないなら生物としてドン詰まりするからです。…戦争を肯定しているわけではないので勘違いしない下さい。生きるための競争は認めるとしても、殺戮が殺戮を呼ぶ戦争は大嫌いです。私も暑苦しく語ってしまいました。何事も平和的に競争するくらいがいいですね。例えば私は猫が好きなので世界猫好き選手権とか?wガンダムもガンプラも大抵のSFは好きです。だから、私はここでコメントしているわけですから。確かにダブルバレットってどうやって飛ぶの?って感じですね。私も零戦好きです。後はトムキャットとか。零戦の雰囲気がAGE-2ダブルバレットに出ていて格好いいです。
丁寧なコメント、ありがとうございます。戦争に対する理想と現実を、私たちがいかに捉え、発信し、世界と向き合っていくかが大切ですよね。@LenaEclairさんの仰る通り、競争(過去の戦争も含め)があってこそ、私たち人類は発展してきました。正しく理解をして、その犠牲の上に私たちの生活が築かれていることを、思い出す日も必要なんだと思います。それが、私にとっての終戦記念日です。 平和な競争、とてもいいですね!世界猫好き選手権か、とっても良いなぁ♪ そうした競争なら、世界中で起こって欲しいです。”好き”を競い合う、素敵な世の中だと思います。ガンプラのコンテストも、その一つと言えそうですね。ダブルバレットも、お褒め頂けて嬉しいです。 今回の投稿は、やはり思いテーマを背負っていますし、いつも以上にとても緊張していました。しかし、@LenaEclairさんと私、会ったこともない人間同士が戦争・平和について語り合い、分かち合えたことは、とても素敵なことなんだと思います。たかが模型の、素人のちっぽけな投稿でも、そこに意味はあったように思えます。私も長話が過ぎますね(笑)心のこもったコメント、ありがとうございました。
キャンプとプラモデルを愛する筆モデラ―です!
基本は筆塗り+トップコートのお手軽仕上げ。作り貯めていた宝物(過去作)をアップしていますので、投稿順によって、技術レベルのムラがあるかもしれません。もちろん現在も、せっせと手と頭を動かして製作しています。
※「筆塗り全塗装」と銘打っておりますが、私は完成後もガシガシ動かして遊ぶので、関節やクリアパーツは未塗装の物もあります。ご了承下さい。
ガンプラだけでなく、食玩やガシャポンも大好きです。
たま~にオリジナル機体も製作しています。
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