RX-79[G] GUNDAM GROUNDtype -EcoasZero9-

一年戦争中に極東方面軍に配備されたという陸戦型ガンダムの現地改修機のうちの一つのデータが、たまたま開発担当者の目に留まり、試作機の叩き台として再生産される運びとなった。中破した陸戦型ガンダムを鹵獲したザクなどから加工したパーツで改修したとされる設計は、戦後、旧ジオン軍から接収したMSなどから出た大量の部品を抱えていた連邦軍にとって丁度良い使い途であったのだ。

開発には戦時中はFSWS計画でFA-78フルアーマーガンダムの設計を担当していたチームがあたり、新たに亜熱帯地域に配備されていたRGM-79Sジムスパルタンなどを参考にした密林戦仕様の特殊戦装備も追加された。

潜入・特殊工作など特務機としての少数もしくは単機での運用を加味して、ジャングル内でのゲリラ戦を想定し、バックパック右肩部にスモークディスチャージャーを装備。有視界戦闘時の敵部隊撹乱、味方歩兵部隊の援護を行う。

また、夜間の作戦行動も想定し、左胸部に大型投光器を配置した。

近接兵装としてビームサーベルも装備するが、隠密任務時の使用による発光や、ジャングル内での森林火災の危険性を危惧して、取り回しの良い超硬ブレードナイフを左肩部に新たに装備する。

携行兵装やウェポンラックを陸戦型ガンダムと共通としたことで、多種多様のオプションが選択可能であり、特にパラシュートパックは、敵地潜入の際に行う空挺降下において非常に有用な装備と位置付けられた。

「本日着任のテストパイロットか。貴様、以前はどの部隊にいた？」

ブリーフィングルームにて、ダグザ・マックール中尉は陸軍上がりの、いかにも威圧感のある面持ちで尋ねてきた。

「はっ！自分は昨年の10月まで連邦陸軍極東方面第一機械化混成大隊におりました。コジマ中佐麾下の通称コジマ大隊であります。MS小隊の小隊長を任されておりましたが、エコーズを志願して、表向きはストレスによる統合失調症ということで一度後方送りになり隊を離れました。そこから向かった先はジャブローの陸軍特殊学校。数ヶ月の特殊訓練の後、本日着任となりました。」

「ほぅ、コジマのオヤジさんか！新任のときには演習でひつこくしごかれたもんだ。終戦時に退官されたと聞いたがな。」

「はい、東南アジア戦線に配置されたのに、エアコンは苦手だとかで、いつも冷たい水で暑さをしのがれておりました。」

「相変わらずだな！懐かしいが、まぁ思い出話はまたにしておこう、、、貴様の軍籍は病院送りになった時点で一旦抹消されている。陸軍特殊学校もいわゆるエージェント育成機関。参謀本部直轄でありながら、正規軍とは一線を画する。公には出来ない汚れ仕事も請け負う。親友にも家族にもその事は明かさず、生涯の秘密として墓場まで持って行く事になる。エコーズとはそうゆう部隊だ。改めて問う、貴様にその覚悟はあるか⁉︎」

「自分はシドニーの出です。コロニー落としで家族も故郷も失いました。もうあんな事は絶対に起こしちゃいけない、、ジオンでも、たとえ連邦であっても。その芽を事前に摘み取ることが出来るのは、此処しか無いという覚悟で参りました！」

「そうか。たとえ貴様の過去に何があったとしても同情や情けはかけん！ただ、お前が俺たちの背中を預けられる器かどうかはわかった。これからの戦場では特殊部隊の任務にもMSは欠かせん存在になるだろう。責任は重いぞ！」

「はっ！中尉殿！」

「ところで、貴様に預ける機体は現地改修された物の再生産機ゆえ、ペットネームがまだ付いてないらしい。原型機はExtraZero8(08小隊の特別機)と呼ばれていたらしいが、、何かあるか？」

「では原型機に敬意を表して、さらに良い機体となるよう、Ecoas Zero9、ez9でいかがでしょうか？」

「敬意を表して、か。義理堅いな。なるほど、貴様がどの様な人間か少なからず掴めてきた気はする。早速でもテストに入ってくれ、宜しく頼むぞ！」

9月に入りましたが、まだまだ残暑が厳しいので、いっそこの蒸し暑さが似合うような陸戦機体を作ろうというところから始まりました。

本当はリバイブ陸ガンか、ビルド系のEZ-SRをベースにしたかったのですが運悪くどちらも手に入らなかったので、地元では棚の守護神と化しているez8を中古屋のさらにセールで購入。

一応主人公機にも関わらずあんまり人気が無いのはキットとしてもあまり出来が良く無いのでは？と若干の警戒感を抱いてましたが、素組してみて、その予感は半分は当たっているなと感じました😅

まず意外と合わせ目が多いキットだったので、自分的に気になるところは(下手くそな)合わせ目消しなり、段落ち処理なりをしてゆきます。

08小隊といえば、やはりそのミリタリー色が魅力の作品！という事で、自分の中でミリタリーっぽさの代名詞とも言えるジェリカン等に付いているプレスを機体各所の寂しかったスペースにマイナスモールドで彫っていきました。若干左右がズレてしまった部分もありましたが、気にせずガンガン彫り進めてゆきました❗️実際にも簡単な加工だけど、重量を増やさず鉄板の強度を補強出来るという機能的デザインのこの意匠が大好きです👍

他にも三つ星モールドを開けたり、非常に細かいモールドの筆塗りを頑張ったり🖌️

頭部アンテナは真っ直ぐ2本立ってたんですが、野暮ったく見えたんで、長い方を一旦切断して斜め接続に変えました。

今回ジム・スパルタンを参考にする事が多かったんですが、見ていたらスモークディスチャージャーとサーチライトがカッコよかったんで、塗装に入っていたにも関わらず、ランナーやらプラ棒、余りパーツでチャチャっとそれらしくスクラッチしてくっつけてしまいました❗️思い付きにも関わらず、とても良い雰囲気作りの小道具となったと思います。

先述のジム・スパルタンは勿論、フルアーマーガンダムがカラーリングの大きな参考になっています。部分的に施した森林迷彩が今回の塗装面でのポイントで、ややレトロな雰囲気もある大きめのクラウド迷彩を目指しました。マスキングテープも自身でカットし、下地のデザートサフ→チョコブラウン→メタリックカーキの3色で塗り分けました。

エコーズ仕様ジェガンも肩に付けたナイフがカッコよかったので付けてみました！これもミリタリーロマン溢れる装備❗️

陸ガン仕様のビームライフルはずっと手にいれたかった武器でもあります。

カメラアイ、メインカメラ、投光器、ターゲットスコープ等は蛍光塗料のビコーンシステム搭載。

PS2のガンダム戦記のパッケージの構え(勝手にマット・ヒィーリィ撃ちと呼ぶ)がめちゃ好み👍同志いますか❓🤔

ミサイルポッドで重火力支援するez9！

陸戦機体の魅力、膝立ちも何とか決まります。

フレーム部分のチラリズムも忘れておりません！

過去作の陸戦型ジムヘッドと！

タンカラーも、カーキもどっちも好き🥰

今回のショートストーリーは08小隊で少し触れられただけのシローの前任の小隊長、ノイローゼで病院送りになったと言われていた彼を主人公としてみました。もしも、彼の精神病というのが自作自演の仮病で、実はその後、経歴を抹消された上で連邦の闇の特殊部隊員となるべく訓練を受けていたら、、、という日曜劇場VIVANの様な壮大な妄想を繰り広げました笑

UCで出てきたエコーズは、調べてみたら一年戦争前から有る特殊部隊らしいので、当時も特務仕様の機体があったかも知れない。

若き日のダグザさんも登場させて、シローの乗った現地改修機が再び評価され、因縁ある名もなき前隊長がテストパイロットを務めたら、、、

そんな暑苦しい漢の浪漫を詰め込んだ作品です❗️