強制査察

UC.0096に発生した”ラプラスの箱”を巡る騒乱はアナハイムの介入で国連軍のコロニーレーザー”グリプス2″を使用してミネバらが解放しようとしていた”ラプラスの箱”があるコロニービルダー”メガラニカ”を破壊しようとする事態となった。宇宙でそれぞれの勢力の思惑が交差する中、コロニーレーザー管制室”カフカスの森”がある北米シャイアン基地では大きな動きがあった。それはブライト・ノア大佐率いるロンド・ベル隊が旗艦[ラー・カイラム]と共に隊が持つ独立捜査権を行使して基地を強襲したのだ。ロンド・ベルの強襲を予知していなかった基地守備隊は完全に虚を突かれた。そしてラー・カイラムから次々と発進するMSの中に1機だけ真っ黒に塗装された異様な機体がいた。

[デルタ01タッチダウン!これより守備隊機を無力化する]

[ラー・カイラム ブライトよりアイケルバーガー少佐。わかっていると思うが無力化するだけだぞ]

[向こうの出方次第です!通信終わり!]

そして、この作戦のためロンド・ベル隊に臨時参加となった”デルタ01″ことシンディ・アイケルバーガー少佐が駆るFA-78-2ヘビーガンダムはかつての”ホームグラウンド”であるシャイアンの地に降り立った。後にシャイアン基地守備隊のとある兵士はこの時の事を取材に来たカイ・シデンにこう話した。

[黒い死神が降りてきた]