ガンキャノン製作記&予告。

ジークアクスがイズマ・コロニーでアゴい彗星を退けた数日後の事である。タカはある人物とバーで会う約束をしていた。それはかつて一年戦争を共に戦い抜いたホワイトベースクルーの一人「カイ・シデン」である。

「やっぱりあんた達だったか、イズマ・コロニーの一件で派手に暴れたのは」

「やったのは俺じゃなくてユージの方。気が付いたら俺達またキラキラを通ってこの世界へ戻ってきたんだ」

「まっどんな形であれ鷹山さんにまた会えてうれしいね」

「カイ、フリージャーナリストになったお前に頼みたい事がある」

「なんなりと言ってくれ。俺は何でも屋だからサ」

カイはニャハッと笑いながらカクテルを飲んだ。

翌日、宇宙港には民間の大型輸送船がコロニー内部に到着した。積み荷の中には「K-Cannon」と書かれた大きなコンテナが内蔵されていた・・・。コンテナからトレーラーに乗せられた赤い機体と特徴的な両肩のキャノン砲が作業員に異様な印象を与えた。

「慎重に扱えよ、そいつはデリケートなシロモノなんだからな！！」

作業員の怒号が響く中、カイ・シデンはトレーラーに積んであるかつての愛機を眺めながらつぶやいた。

「助かったぜミハル。これでタカさんと大下さんに恩返しができるってもんだ」

ユージ「なんだなんだ、いつの間にガンキャノンなんか持ち込みやがって」

カイ「アンタ達のために俺が一肌脱いだんだ」

タカ「オーダー通りに動くのか、こいつは？」

カイ「もち。その辺は俺がとっくにテスト済みサ」

ユージ「とりあえずこれでクラバの補欠要員は確保できたってわけか」

タカ「恩に着るぜ、カイ」

てな感じでさびれたドックでの3人のやり取りを交えながらひっそりと佇むガンキャノンをイメージして撮ってみた。