ザク改”レッドショルダー”

３人は、砂漠で戦い、壊滅した部隊の生き残りだ。

前任部隊の遺志を継ぎ、彼らは、機体の肩を血濡れたように黒ずんだ赤に染め上げていた。

彼らは勇猛だった。

数多の戦いに命を捨てて臨み、それ故に数多の敵を屠り、生き延びてきた——。

アビゲイル・エイジャー少尉率いる彼らは"レッドショルダー小隊"と呼ばれた。

そしていつしか、戦いも佳境に差し掛かる頃——彼らは、"ザ・ラスト・レッドショルダー"と呼ばれていた——……。

彼らの所属する中隊は、ア・バオア・クー攻防戦には加わることはなかった。

外縁からの遊撃でア・バオア・クーを援護する任務に就いていたのだ。

連邦艦隊の虚を突く、突撃強襲作戦結構前夜——UC0079、12月31日、18時。

血気に逸る"レッドショルダー"の面々の思いも虚しく、ア・バオア・クーは陥落。

地球連邦軍とジオン公国軍との戦闘は、停戦状態となったのだった。

そして、彼らが拠点としていた衛星基地は、すぐさま連邦軍に包囲された。

かくして、"レッドショルダー"の若き戦士たちは、滾る命の使い道を知らぬまま、宇宙の片隅に燻るのであった——……。

紅白戦第２弾は、シャドウファントム第２部に登場し、中東から撤退した若いジオン兵たち、アビー、マイロ、イアンの後日談です。むせる色味にしたかったのですが、どうでしょうか？笑

その前に、ほぼモブキャラだったのですが……こういうキャラにも愛着があるんです、すみません(gundam-kao10)隊長のアビーもイラスト描きたいのですが、アンナと被ってしまったので、再考中です笑

マイロ・アンダーソン（#07で初登場）というキャラクターは、天才肌の若いパイロットという設定にしていますが、あまり活躍させられずに退場させてしまいました。もうすこし、暴れさせてやりたかったなと思っています。

ラスト・レッドショルダー小隊については、あとでもう少し詳しく書けるかな、と思います。

明日はシャドウファントム#60をお送りいたします。昨日の紅白戦参戦作品と、シャドウファントムシリーズも、よろしければご覧ください(gundam-kao6)

では、明日もよろしくお願いします。