【GBNW】３：HGBC ボールデンアームアームズ

第３改「黄金のパーツ」

「黄金」のパーツ。そんなものは、そうそうあるもんじゃない。

･･･いや、百式とかアカツキとかそんなんじゃなくてよ？あたしは、アルザス・リースリング。
フォース・「アルケミスト」のリーダーよ。
･･･何度も説明するとこっちが恥ずかしくなるけれど、フォースリーダーなんてあたしにつとまる腹じゃないのにゲーマス（GM、ゲームマスター）が「やれ」って･･･

さて。GBNには幾百のミッションがあってね。今度、「黄金のコーラサワー」ってミッションが追加されることになったの。
「幸せの金GN-X」とか、ミッション名には苦労したらしいけれど。ともかく、制限時間内に黄金のGN-Xを撃破すればミッションクリア。
ただし金GN-Xは素早いし生まれついての強運で直撃を避けたりするから注意してね･･･ってもの。
パーツデータ報酬はこの最新パーツ、ボールデンアームアームズとなっておりまーす。

･･･武器や装甲板としての機能はもとより、「接続端子」や「可動軸」として機能するパーツなんて。武器のデバッグが主任務のあたしには縁遠いものだって思ってたけれど･･･これもゲーマスが「やれ。ひたすらやれ」ってさ。
酒飲む暇もなしに数十戦。あんな付け方、こんな動き、デバッグしてやったわ。応用力がとにかく高いパーツだから、とにかくテストが肝心だって。
むしろ、テストしないと世に出せるものじゃない。「可動」っていう大事な部分を小さなパーツで成すんだから･･･って。
まだまだテストは続くわ。テストが終わったら晴れてミッションのオープン。
このパーツが皆の「黄金」となり得るか、GBNを盛り上げられると信じて、後美味しい酒が飲めると信じてやらないと。

※このミッションの所為で、パトリック・コーラサワー顔のダイバーが増えたことは密かな自慢です
（つづく）

（小説パートの補足）

・「ビルドダイバーズ」本編に毎回出てくるコーラサワーネタです。
・現在のGBNのミッションは幾千とあるのでしょう。Wiki管理をしていた「トライエイジ」でも弾ごとに何十とミッションが増えるのです
・金のGN-Xも「トライエイジ」からです。同ゲームには他に金のザクやビルドバーニング、Gーセルフやバルバトスなどもいます

【武装データ】

キット種別：ＨＧＢＣ（ハイグレードビルドカスタム）
発売：2015年5月
価格：800円（税抜き）

関連ガンプラ：HGBC　バインダーガン（ボールデンシステム付属）
HGBC　ノーネイムライフル（ボールデンシステム付属）

推奨ガンプラ：HGBF　百万式
HGBF　クロスボーンガンダム魔王
HGPG　プチッガイ　バーニングレッド　など

真夏のダイバーズコン応援シリーズ。GBNW、初の「汎用パーツ」です。

マイ・フェイバリット・ビルドカスタム。最高の「武装」、あなたにはありますでしょうか。
筆者にとっては間違いなくこちら。自称「魔法の箱」、ボールデンアームアームズ。
少なくとも２ダースは購入しているはずの、ガンプラでは最も買った商品です。

その「万能」っぷりはこちらのAランナーにあります。「ボールデン」･･･「黄金」の名の通り、そこにはKPS製１軸・２軸可動関節（凹・凸と基部凹・凸各×６および２軸接続パーツ×６）、およびKPS製ボールジョイント（大・中・小各×６）が。
ポケモンのスクラッチを生業とする筆者にとっては、「プラモ作りに最も革新をもたらした存在」と言っていいでしょう。
永きに渡って代替キットが存在しなかったのですが、「ビルドダイバーズ」放映とともに同ランナーが別キットに付くケースも増え選択肢としては増加しています。
本連載ではこちらのランナーを「ボールデンシステム」と呼ぶことにし、以降の連載では説明を省略させて頂きます。

※追記※
当時は下記の理由でミサイル全投入してこの改ではランナー写真撮れてなかったのか･･･
筆者ブログ、「ボールデンアームアームズ（ボールデンシステム）でスクラッチ！」はこちらです。
その１　その２　その３

選択肢の増える昨今となると、当然「ボールデンシステム以外のキット付属部分」で選択するのが肝要。
Bランナーは２枚付属。通常PSです。装甲板やミサイルなど、どちらかと言えば無骨なパーツ達が並びます。
各穴・軸はすべて３mm軸。ボールデンシステムの軸や穴に対応。

キット説明書通りで使用する部分内訳。１枚ずつ裏返しています。
アンカー以外は解説上自分で付けた名称です。
実際の製作ではこれに大ボール×２、２軸関節×３を使用します。

・ボールデン装甲板（長方形・菱形）各×４
・ボールデンウイング×２
・ボールデン端子×４
・ボールデンミサイル（本体・ふた）各×２
・ボールデンクランク×６
・アンカーパーツ×５（余剰１）

発売から既に３年、どうしてもばらした姿やボールデンシステムに目が行きがちですが、キット通りに組み上げると小型の戦闘機になります。
コックピットやモノアイなどはないのでブースターシステムや無人機と考えましょう。

ボールデンアームアームズ：
複数の汎用パーツを組み合わせてできたウェポンシステム。
ガンプラに対し武装や装甲の強化を行い、小型のミーティアやデンドロビウムとしての効果を発揮する。

組み上げた状態から一度ばらして組み替え、ガンプラ装着形態へ。
キット通りなら接続は凸１軸です。
同時期にはプチッガイが単体発売、そちらへの武装強化プランとしても推奨されています。

GNネイキッドに接続。

GNネイキッドの背中は２軸。「HGBC　ギャラクシーブースター」などに付属するAGP２穴→１穴への変更軸で背負わせています。

アンカーパーツ：
アンカーやスパイク、小型の炸裂弾として見立てて使う。
ボールデンウイング：
翼や装甲として見立てられる汎用の翼パーツ。

説明書通りの製作を行うと、Aランナー（ボールデンシステム）のほとんどは余剰です。
無論、取り付け方法を変えれば取り付けを穴にすることもできますし、上記のように他キットに付属するジョイントパーツを介すればあらゆるキットを武装強化可能。
中央ユニットの上下が二軸、左右がボールジョイントで可動します。ミサイル上部の接続は少しゆるいので補強を。

ボールデンクランク：
３mm穴を両面に開けた四角棒。３mm軸は上下に互い違いに配置。
ボールデンミサイル：
10連のミサイルポッド。全て３ミリ穴を開けてあるが背面は空洞。前面か両面にミサイルカバーを付けて使う。

もちろん、各武装は3mmハードポイントを介して見立てて使用することもできます。無個性な武装類はどちらかというとミリタリー向けかもしれません。

ボールデン端子：
くの字型に広がった多目的接続パーツ。両端に３mm軸と穴、中央に穴が開いていて使いやすい。
ボールデン装甲板：
少しだけディティールの入った無骨な装甲板。３mm穴部分とその裏側のモールドを切り取ればボールデンシステムの受けに早変わり。

キット通りに組んだのは発売以来でしたが、意外にもそのままでも遊びやすいと感じる今日この頃でした。

ボールデンシステムについては･･･特に軸関節については自由に使ってみましょう。
写真はＧＮネイキッドのＧＮバーニアポッド。基部はボールデン１軸凸軸を切り取ったもの。先端部を切り取るだけでＫＰＳの３mm軸に早変わりです。
また、デュナメスのボールジョイント接続部は１軸の基部で塞いでいるのが解るでしょうか。
軸関節はそのままだと可動させた時に少し取れやすいので、筆者はよくこういったディティールアップにも多用します。

ボールジョイントはＳＤＣＳとも一部同径。肩に大ボール、足に中ボールをはめ込んだところ。
スクラッチ利用時は軸を切り飛ばして直接接着するほか、「受け」としては上記装甲板や３mmピンバイスで開けた穴などをメインに使用しています。

紙面が尽きたので、ボールデンシステムそのものの解説や応用例は[こちらのブログ記事を参考に](https://blogs.yahoo.co.jp/solphis2/14433468.html)。

余談。

「ミサイル余る」という方、多いと思います。自分もそうだったので、思い切ってボールデンミサイル１ダース分をフル活用してしまう始末（写真のウルトラビースト・ツンデツンデ）。
※その代わり、現在はウイングの方が余っているのですが･･･
そのおかげで家のミサイルは全て使い切り、キットやランナー状態を再現できないため今回は改めて購入してレビューすることとなりました（バインダーの発売で少しずつ店舗在庫にも余裕が？）。
やっぱり大好きボールデン。バインダーやノーネイムが現れても、武装パーツの汎用性で今後も買ってしまいそうです。

･･･ところで小説パートにもう一匹「ポケモン」がいたような。旧ＧＵＮＳＴＡから見てくださっている方は解るかな。