オリジンHG高機動試験型ザクをベースに、陸戦用の現地改修機をオラ設定満載で制作しました。
ドムが実戦配備された当初まだ数が不足している時期に、部隊補強の為にドムの運用速度に追従できるよう現地改修されたザクです。
高機動試験型ザク(所謂アイナザク)はデザインは好きなのですが、公式設定上アイナの搭乗した1機しか存在せず、正史に矛盾しないオラ設定ができる余地が限りなく少ないのが個人的に辛いです。
なので同じようなデザインで自由に妄想ができ、かつがっつり地上汚れが施せる機体が欲しくてでっちあげた次第です。
グフやドム、水陸両用MS等、様々な機体の試験の舞台であったキャリフォルニアベースには各種試作品パーツの在庫が豊富で、それらを活用してこしらえたという設定にしました。
なので脚以外はベース機体の量産型ザクのカラーで、脚はプロトタイプドムをイメージした試作機カラーです。
量産カラーは好みの問題でオリジン系ではなく正史系イメージで塗りました。
アイナザクとの大きな違いは、腰部が通常のザクのままなのとバックパックです。
脚部は高機動試験型ザクから持ってきたので、オリジンのドム試作実験機とは微妙に形状が違いますが、試作品はいくつもパターンがあったと想像し自分の中でセーフとしました。自分の都合で自由に設定を付けられる「オラザク」という言葉は最高の免罪符ですね(笑)
公式設定では、ドムのホバリング動力は各脚に搭載されている熱核ジェットエンジンから生み出されます。
しかしザクよりも脚部重量が大幅に増加し、ザクのジェネレータでは交換後の脚部を制御しきれないと考えました。
また、機体の推進は主に背面と脚部のスラスター頼みの為、ザクそのままのバックパックでは十分な推力が得られず、しかも航続距離も非常に短くなってしまいます。
そこで、補助ジェネレータと強化推進機、及び大型推進剤タンクを搭載したバックパックに換装した、という設定にしました。
開戦当初、高機動型ザクのバックパックの地上転用を検証する為に持ってきていた試験品をベースに改修したという設定です(オリジン世界では、ルウム戦役で既に高機動型ザクが実戦配備されていましたのでアリかと)。
HGUCの高機動型ザクのバックパックが家に転がっていたので、利用する為に都合の良い設定を妄想した次第です(笑)
HGUCの高機動型ザクのバックパックを使い、両側の整流版をカットしたり宙間姿勢制御用っぽいサブスラスターを削り取ったり、天面の取っ手を削り取ったりと、宇宙用っぽいディテールを省いて陸戦用っぽくしました。
さらにヒートサーベルラックを増設しました。
動力パイプはHGUC高機動型ザクの物をカットし、折り曲げ部の切り欠きをパテで埋めました(かなりやっつけで雑なのは反省点です)。
バックパックの補助ジェネレータのおかげで出力に余裕が出たので、ヒートホークではなくドムと同型のヒートサーベルを装備しています。
しかしザクのアクチュエータではフルサイズのサーベルは取り回しが難しく、補助ジェネレータの余剰出力では発熱温度も不十分だったので、刀身を通常の3分の2程度に短縮し取り回し向上&省エネ化により実用に耐える発熱温度の確保を図っています。
主に高速移動での一撃離脱戦法で運用していたので、軽量化&右腕の武装取りまわし向上の為に右肩のシールドは外し、代わりに基地在庫の旧ザク用の肩アーマーを取り付けました。
右肩はオリジン高機動試験型ザクの物、左肩はHGUC高機動型ザクの物です。
急ごしらえでアンバランスな機体ゆえ非常にピーキーな操縦条件で、乗りこなすには高い技量が必要で腕の立つパイロットが搭乗している設定とし、指揮官機の印である頭部ブレードアンテナを装備、スパイクアーマーに記した階級章は大尉にしました。
ブレードアンテナはオリジン形状がイマイチに感じたので、HGUC高機動型ザクから持ってきました。
パイロットは戦前に士官学校でMS操縦とMS戦術を学び、開戦時の階級は中尉。
ルウム戦役ではMS小隊長をつとめ、その後第二次降下作戦に従軍、西海岸攻略戦の功績を以て大尉に昇格したベテラン士官、といったイメージです。
ドム中心に編成されたキャリフォルニアベース所属のMS中隊を指揮し、ドムの突撃の側面援護や陽動、本隊と分離して奇襲攻撃等、高いMS操縦技量と判断力が必要な任務をこなす実戦経験豊富な指揮官です。
人的資源の乏しいジオン軍にとっては何よりも貴重な存在ですね。
オリジンザク&ドム脚部の可動は抜群で、HGUCドムではとても出来ないポーズが出来て楽しいです。
いかにも滑走している重心配置にしても接地できて倒れなくて素晴らしいです。
モノアイはレールをくり抜き、ビルダーズパーツのMSサイトレンズを嵌め込み、裏側にキット付属のホイルシールの銀色部をあてがいました。
私の中でこの工作が1/144キットのモノアイ改造の基本になりました。
MSサイトレンズはモールドがあったり中央に窪みがあったりするので、いかにも「カメラ感」が出ていい感じだと個人的には思っています。
ちなみにシュツルムファウストと持ち手はHGUCの地上戦セットのザク手首を流用しています。
北米戦線で戦ったMSという設定にしたので、砂漠戦用とは少し違う色で汚してみました。
オリジンザクはモールドが細かくウェザリングし甲斐がありますね。
見違える程カッコよくなります。
具体的にはクレオスのグランドブラウンでスミ入れ→同グレイッシュブラウン+グランドブラウン少量で全体ウォッシング→タミヤエナメルのクロムシルバーでドライブラシ&チッピングを入れました。
キットの基本工作は前腕、胴体、肩アーマー、肩部の合わせ目消し、ゲート&パーティングライン処理したくらいです。
オリジンザクの前腕合わせ目は消さない方が多い印象ですが、個人的にはモールドと取るにはデザイン上どうも気持ち悪くてしかも結構目立つので、少し手間ですが肘関節を後ハメ加工して毎回消すようにしています。
以前作ったオリジン旧ザク(頭はHGUC)と並べてみました。
オリジンザクは脚太腕細ミニスカートの体型バランスに違和感を感じ、更にしばしば「オリジン時空」として正史とはパラレルワールド扱いされる印象があり、HGUCキット等と並べるのは個人的に気が引けてちょっと敬遠していましたが、今回の制作を通してカッコよさを見直しました。
こんなオラ設定の変化球ではなく、ちゃんとしたザクを丁寧にストレートで作ってみたくなりました。
最後に余談ですが、漫画0083 REBELLIONではジオン残党のキンバライト基地所属機の中にドムトローペンの脚を着けたF2ザクが登場します。
同じようなコンセプトですごくシンパシーを感じました(笑)ただビッター少将の乗機はちょっと悪趣味が過ぎ、OVA版そのままのロケットブースターF2ザクを出してくれればなと思いましたが(苦笑)
最後までお読みいただきありがとうございました。
キャリフォルニアベースでドム試作脚と強化型バックパックを搭載した現地改修ザク、というオラザクです。
コメント
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詳細な設定に基づいた的確でスキのない改修、相変わらずお見事です!
ザク本体と、追加装備されたであろう脚部や右肩の色が分かれているところもリアリティがあって良いですね!
ザクⅡ地上戦セットは自分も持っているのですが、シュツルムファウストの持ち手はこうやって使うのか、と非常に勉強になりました!!
ありがとうございます!
試作機ではなく、あくまで急造の現地改修機なので、カラーリングでそれっぽさを演出しようと思いました。
この持ち手だといい感じの角度でシュツルムを持たせられるので、ポーズつけるの楽しいですよ!
グフ飛行試験型、グフフライトタイプへと進化していきそうな機体ですね。地上版MS-06R/R-2な雰囲気であるのもかっこいいです!
ありがとうございます!
ふくらはぎが太いMSって、アンバランスなデザインのはずなのに不思議な魅力がありますよね。
コメント失礼します。考えこまれた設定が機体のリアルさを増してますね👍ホバー、滑走からの切り払いがしっかり決まってカッコイイです!
あとシュツルムファウストの持ち手がとても気に入りました😄
コメントありがとうございます。
オリジンキットの可動域はすごいですね!
グリグリ動いて楽しいです。
シュツルムの持ち手は現状HGUC地上戦セットにしか入っていないはずなので、他のキットにも入れて欲しいですよね。
2020年6月頃から、約20年振りに再びガンプラにハマり始めた30代です。
自身の制作備忘録も兼ねて、ここで記録していこうと思います。
0079~0083あたりまでのミリタリー色の強いMSや設定が好物です。
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