HGUCのグフカスタムをザクカラーで作ってみました。
以前制作した熱帯戦用ドムにシンボルのガトリングシールドをあげてしまったので、普通に組んでもサマにならないと思い悩んだ末、今回の形になりました。
開戦時からずっとザクⅡに搭乗していたパイロットに支給されたはいい物の、後方で機種転換訓練を受ける暇もなく実戦に出撃しなくてはいけなくなったら…という想像をしました。
機体自体は同じジオニック社製なのでOSやUI等はほぼ共通で何とかなりますが、クセの強い武装は訓練無しではとても実戦で使いこなせないと判断し、急遽現場の前線基地で使い慣れたザクⅡの装備に換装した、という設定です。
ゲームでは新機体を手に入れたらすぐに乗り換えて実戦で獅子奮迅の活躍が出来ますが、実際のMSを考えるとそんな芸当が出来るのはごく一部のエースパイロットくらいだろうなと想像しながら作業を進めました。
グフカスタムを支給されるパイロットも相当腕が立つ部類だと思いますが、そのような芸当が出来るパイロットは決して多くなかったと思います。
しかしグフカスタムが登場した頃のジオン地球軍には、現場の優秀なパイロットを暫く後方に置いて訓練を受けさせるような余裕は無かったと想像しました。
そんなジオンの逼迫した戦況を透かして演出できればと思い、今回のセッティングを組んでみた次第です。
グフカスタム特有のトリッキーな戦術は展開できませんが、ザクⅡの純粋な上位互換機として運用できました。
ザクⅡでは重力下で運用できない(オラ設定)ジャイアントバズも軽々扱えます。
改修箇所は下記です。
・両肩アーマーをザクの物に変更
・射撃兵装もザクと同様の物を使用
・近接兵装も使い慣れたヒートホークを使用(ただしグフカスの出力に合わせて発熱効率、温度は向上)
・ヒートロッド射出機構は左腕に移設し、グレネードランチャーに改造
・カラーリングは一般的なザクの色とし、欺瞞性向上
両肩をザクの物に換える事で、防御行動やタックル時の姿勢等はザクのそれと同じ操縦感覚で対応できます。
基地の在庫品を換装したので、本体に比べて塗装の色味が若干違います(生産工場、ロット差、経時退色要因等による色バラつき)
同じスプレーで塗装した後、ウェザリングカラーのホワイトにほんの少し青を混ぜてフィルタリングしてみましたが、もうちょっと強くやってしっかり違いを出すべきでした。
射撃兵装はザク同様、任務によってフレキシブルに持ち替え可能です。
120mmマシンガンを携行する場合は予備弾倉を腰部に2個装着し、継戦能力を高めています。
後述しますが、ヒートロッド射出機構は射撃兵装と干渉しやすく、そのままではザク同様の取りまわしが出来ないので、前腕を左右入れ替えています。
120mmマシンガンはオリジンHGの高機動試験型ザクの物です。
現在このキットにしか付属していないデザインの物で、MGザクVer1.0のマシンガンによく似た造形です。
個人的にはこのデザインが一番好きなので、通常オリジンキットでも付属して欲しいです。
両腰サイドアーマーにはマウントラックを設け、予備弾倉やグレネード等の携行数を増やしています。
サイドアーマーにドリルで穴を空け、3mmジョイントパーツを差し込んでいます。
近接兵装も暫定的に使い慣れたヒートホークを腰に装備しています。
ただし、ヒートサーベルの方があらゆる面でヒートホークより優秀でしたので、パイロットは一刻も早く慣熟訓練を完了しグフシールド+ヒートサーベルに換装したい思いだったでしょう。
ヒートロッド射出機構は左腕に移動しています。
ヒートロッドはかなり癖のある兵装なので未訓練での実戦投入で活用は期待できず、扱いの簡単なグレネードランチャーに改造してあります。
MMP-78のグレネード弾を使用します。
以前制作したグフでも同じオラ設定をしましたが、お気に入りの設定です(笑)
弾頭はランナーの先端を丸く整形し色を塗っただけです。
全体のカラーリングは一般的なザク量産カラーに準拠しています。
両肩のアーマーも相まって欺瞞性は高かったと思われます。
敵対する連邦軍部隊がザクⅡとグフカスタムを見誤れば結構な戦力誤算を強いる事ができ、その後の戦闘を有利に運べます。
工作内容はキット自体が優秀なので少ないです。
合わせ目消しはふくらはぎ下のフレア部と肩部のみです。
後ハメ加工はヒザ関節のみでした。
シールドはHGUCザクⅡ、スパイクアーマーはF2ザクの物です。
特に拘りは無く、家に余っていた物を使用しました。
肩部はグフカス純正のままだとアーマー取り付け軸が下過ぎたので、HGUC高機動型ザクの物に換えています(構造が近いのでポン付けでした)。
腰部のマウントラックも、思いつきで10分で完成したお手軽加工です。
グリーンの塗装はクレオスのガンプラ用スプレーです。
塗装後ウェザリングカラーのブラックでスミ入れ兼ウォッシングし乾燥後、エナメル塗料でドライブラシ。
一旦クリアコートし再度ウェザリングカラーのブラウン系を複数色使いピンウォッシュを掛けてみました。
モノアイは今までの投稿作品同様、モノアイ部をドリルでくり抜きビルダーズパーツのサイトレンズ(ピンク)を嵌め込み、裏からキット付属のホイルシールの銀色部をあてがって反射を強めています。
以前制作した現地改修グフA型(HGUCリバイブ版)と並べてみました。
どちらも出来が良く、作っていて楽しいキットでした。
汎用性に振ったグフが大好きなので、また折を見てザクみたいなグフを作りたいと思います(笑)
最後までご覧いただきありがとうございました。
ザク乗りがグフカスを受領したは良い物の、機種転換訓練する間も無く実戦に出る事になったら...と妄想して作りました。
コメント
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いいね、ありがとうございました🙇上手い方に「 いいね」を頂けると励みになります!ザク味の強いグフ、格好良いです✨重力下ではザクにはジャイバスは扱えない論には一票です✋形の良いザクマシンガン、手軽に欲しいですねぇ😅
コメントありがとうございます!上手いだなんて恐縮です🙇🏻あのマシンガン、相変わらずプレバンの高機動試作型ザクにしか付属してないですかね💦まあ、手に入る部品でやりくりしながら制作するのもまた一興ですよね!
バックパックや脚を06R仕様にしたら、戦争末期に物資不足でツギハギされた非公式MS・宇宙用グフな感じにもなりそう。
コメントありがとうございます。
地球から撤退時に宇宙に上げて、宙間戦闘出来るように改修されたグフ、という設定も面白そうですね!
今後のヒントにさせていただきます!
面白いです!ザク系ならではの汎用性が活きていますね。
本来ならドム以外の重戦として高いポテンシャルを持つグフカスをザクのように使わざるを得ない状況が、当時のジオン地球侵攻軍のお家事情を物語っているようで話にリアルさを感じました。
太ももの傷錆び具合が好きです。
ありがとうございます!
どんな新兵器もパイロット次第、ということを意識しながら作ってみました。
太もものエッジは歩いたりしゃがんだりで腰アーマーと擦れまくるだろうと思い、強めに剥げさせました。
相変わらず説得力満載の設定と、それを形にしてしまう工作技術、惚れぼれします!!
確かに、グフは高性能ながらもかなり乗り手を選んだ機体だったようなので、こういった「ザクみたいなグフ」は意外と多かったのかも、と思えました。
そして、サイドアーマーの3mm穴のマウントラッチのアイディアが目から鱗でしたよ!!
今度、パクry参考にさせていただいてもよろしいでしょうか?
いつもコメントありがとうございます!
グフもドムも高性能ですがザクと変わり過ぎて、地上で戦ったジオンパイロットは乗りこなすのに苦労したと思います(笑)
マウントラッチはWAVEのPC-03プラサポ1を使ってます。ぜひ参考にしていただければ幸いです。
2020年6月頃から、約20年振りに再びガンプラにハマり始めた30代です。
自身の制作備忘録も兼ねて、ここで記録していこうと思います。
0079~0083あたりまでのミリタリー色の強いMSや設定が好物です。
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