我が青春のアーケードゲーム「連邦VSジオンDX」(以下連ジ)に登場する連邦軍鹵獲カラーのアッガイ、通称「アガえもん」をオマージュしてHGUCアッガイを制作しました。
トップ画像は特殊格闘の昇竜拳を放っている雄姿を再現しました。
私は連ジリアルタイム世代(無印とDXの過渡期あたりからデビュー)で、高校生時代は毎日のようにゲーセンに通って対戦に明け暮れていました。
昔は今のようにネット対戦は皆無で、ゲーセンで知らない人同士、向かい合わせの筐体を挟んでの2対2の対戦でした。
稼働当初は連邦軍は連邦の機体のみ、ジオン軍はジオンの機体のみ選択可能でしたが、ある日突然「鹵獲モード」が解放され、両軍がどちらの機体も自由に使えるようになりました。
ドラえもんみたいなカラーリングのジオンMS達を初めて見た時の衝撃は今でも覚えています。
ちなみにジオン軍鹵獲カラーの連邦MSはミリタリーチックで普通にカッコイイです(笑)
ご存知ない方は是非「連ジ 鹵獲」でググってみてください。
制作にあたり、家にあるPS2とソフトを引っ張り出してきて細部を観察しました。
ゲームの方はキットより頭がデカくて胴が短くて、よりコミカルな印象ですね。
セーブデータは消えてしまっていたので、一回ストーリーモードを全クリして鹵獲モードを解放する必要があり、約20年振りにプレイして超懐かしかったです(笑)
ちなみに私はグフ、マゼラザク、ジムあたりがレパートリーでした。(ガンダム&シャゲルは必修科目なので乗れて当然)
アッガイも仲の良かった友人が好んで乗っていたので、付き合いでアッガイコンビを組んでよく出撃していた思い出の機体です。
マーキングはゲームグラフィックを見ながら可能な限り再現しました。
がっつりウェザリングが施してあってミリタリー感が漂っていますね。
胸と両腕の連邦マークや右膝のEFGFマーク等も、さりげなくリアル感を醸し出していて芸が細かいです。
ネタカラーリングのつもりで着手しましたが、出来上がってみるとわりと真面目な仕上がりになってしまいました(笑)
ちなみにこのゲームのアッガイは、何気に両手ツメ装備というZZ劇中のハマーン様搭乗機体仕様なので、わざわざこのためにもう一個アッガイを調達しました。
もう一機のアッガイはオラMSV的な感じで作ろうと思っています。
連ジでのアッガイの基本戦術は、頭部バルカンをばら撒き牽制しながら、隙を突いて空中から近距離で腕部キャノンを当て相手をダウンさせ、着地してすぐにステップ特殊格闘を繰り出し追い打ちを掛ける、だったと記憶しています。
写真はステップ特殊格闘(or通常格闘3段目)であるヘッドスライディングの再現です。
すっ転んでいる訳ではないです(笑)
雑な合成ですが、空中から腕部キャノンを当てにいっている瞬間をゲーム画面風に再現してみました。
写真撮ってから気づきましたが、連邦鹵獲アッガイなので敵がノーマルカラーのGMなのはおかしいですね(笑)
歩行スピードはそこそこ速く、結構な種類の射撃武器をステップせずに歩きで躱せたと記憶しています。
歩き方はキュートそのものです。
個人的にはこのゲームあたりからアッガイが昨今の癒し系キャラとしての立ち位置を確立してきた印象です。
射撃ボタンをチョン押しを連続すると、踏ん張って頭部バルカンを発射する直前に動作がキャンセル→ニュートラル姿勢→バルカン動作の繰り返しが踊っているように見え、「アッガイダンス」として親しまれていました。
倒れて動けない相手の目の前で繰り出して挑発したり、開始直後に2機並んで踊ったりして場を和ませるネタ的な使われ方をされていました。
シャアゲルググでレバーを素早く左右に振って、片足立ちで体を左右に振り振りする「シャゲダン(シャアゲルググダンス)」は煽りプレイの定番でした。
下手をすると筐体の向こうから怒り狂った対戦相手が胸ぐら掴みかかってくるくらい挑発的な行為でした(苦笑)
写真はアッガイダンス中のアッガイを再現してみましたが、脚の可動範囲の限界から踏ん張りがちょっと足りないですね。
バルカンによる地味にウザいヨロケ&ダメージ蓄積、命中させやすく即ダウンを奪える腕部キャノンの回転率、侮れない火力を発揮する格闘等、慣れこそ必要ですがポテンシャルを秘めた玄人向けの機体でした。
本ゲームはクセの強いMSが沢山出てきますが、どれも絶妙なバランスで、完全な「ロマン機体」がいなかった所が素晴らしいと思います。さすがカプコンと言ったところでしょうか(販売はバンダイですが開発はカプコン)。
かなり旧いゲームなので素直におススメはし難いですが、数多あるガンダムゲームの名作中の名作であることは疑いようがありませんので、ガンダムファンの方は一度プレイする価値はあると思います。
レトロゲームが置いてあるゲーセンならまだ稼働している所もあると思いますので、PS2を動かすより手っ取り早いかもですね。
キットの出来は素晴らしいの一言に尽きますね。
合わせ目はそれなりに有りますが後ハメは不要でとても組み立て易く塗装も楽、可動範囲も十分で一部内部メカまで再現、挙句に08小隊アッガイ用の二の腕蓋まで付属しています。
がっつりミリタリースタイルから、全身ピンクのようなコーディネートまで対応できる造形の懐の深さといい、決定版過ぎてこれ以上のアッガイキットは未来永劫出て来ないのではないかと思ってしまいます。
アッガイと言うキャラクター性も相まって、サクッと組んで自由気ままにいじれる、なんとも小気味良いキットだと思いました。
ガンプラ初心者の方にももってこいかもしれないですね。
爪を奪われたもう1個のアッガイも既に構想は固まっていますので、早い内に完成させたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
オマケ
参考に元ネタの連ジ鹵獲アッガイのグラフィックを載せておきます。
ステージ1出撃時のムービー抜粋。
ヘッドスライディングを決めた瞬間!
今やっても十分楽しいゲームでした。
効果音とBGMもかなり拘っていて、ファーストファンには必ず響くと思います。
伝説のアーケードゲーム「連邦VSジオンDX」に出てくる「アガえもん」を、HGUCキットで再現してみました。
コメント
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皆さんもコメントされていますが、これは懐かしい・・・!
私は現在、ほぼ毎日仕事の帰りにゲーセンへ寄るのですが、そのきっかけが「連邦VSジオン(DXではなく初代の方)」でした。
中学生の頃、少ない小遣いをつぎ込んでプレーに明け暮れていましたよ(笑)。
こちらの作品、色味だけでなくマーキングやウェザリングまでゲームの雰囲気そのまま再現されていますね!
余談ですが、自分は鹵獲機なら旧ザクのカラーリングが好きでした。
さらに余談ですが、私の行きつけのゲーセンには「エゥーゴVSティターンズDX」がいまだに稼働しているので、時々プレーしています。
コメントありがとうございます!
中学生にとっての1プレー50円(高い所は100円!)は財布をかなり圧迫しましたよね(笑)
それも含めていい思い出ですね。
マーキングと汚し具合は、わざわざPS2を引っ張り出してきて確認しました(笑)
旧ザクとかザクは結構イケてますよね!MGをあの色に塗ったら見栄えしそうです。
なんと!まだ現役とは!
色褪せない魅力があるゲームなので、Zooさんのように常に一定数はプレーしてくれる人が結構いるのでしょうね。
非常に懐かしいです…!当時の記憶が蘇ります。再現のために2体調達されたのはさすがです!笑
自分はどちらかというとPS2でやっていた記憶が強いですが、曲も哀戦士やめぐりあいが歌付きで流れたりと楽しかったですね。
コメントありがとうございます!
ジャブローのステージは毎回アツくなりましたね。
モビルスーツの歩行音もそれぞれ違ったりして、音に関しては本当に素晴らしいですよね。
白い部分のウェザリングとか見所がいっぱいなのに、ふくよかなハイレグガールを連想してしまうのは私の邪な心ゆえなのでお許しください。
確かに、かなりキワドイ感じに見えなくもな…いやまったく見えないですね(笑)
鹵獲アッガイ!いいですね!
Twitter #ガンダムゲーム35周年 のMY BEST GUNDAM GAME には迷わず連ジDXを選びました!
各種鹵獲カラーの写真を初めて見た時は衝撃で絶対デマだと思いました (^_^;)
トリコロールカラーのシャゲ…
コメントありがとうございます!
私もベストダムゲー挙げるなら、これかセガサターンのブルー3部作か、ギレンの野望シリーズですね。
この頃は今のようにSNSも発達しておらず、自分の目で見るまでは信じられなかったですよね(笑)
鹵獲アッガイ懐かしいです😺
私はこのゲームがプレイしたいが為に学校をサボってps2を買いに行きました(gandam-hand1)
当時の学友達と夜通しプレイしましたが、ガンダムよく知らなくてもそれなりに楽しめる良ゲーでしたね☆
青春の1ページを思い起こしてくらるいい作品に出会えて嬉しいです✨
懐かしく思っていただけて幸いです。
ガンダムゲームはファンではないと楽しめないものが多いですが、このゲームは違いましたね。
私の周りもガンダムをあまり知らない友人が多くやっていて、良い布教活動になってました(笑)
素敵な作品ですね!写真や文章からも熱意を感じます。子どもの頃、父が持っていたPS2の連邦vsジオンDXを遊んでガンダムの世界に入ったことを思い出しました。塗装も綺麗で可愛いアッガイ、最高です!
ありがとうございます!
ガンダムの入りがこのゲームとは、英才教育ですね!笑
懐かしい…無印連ジの連邦軍のMSの少なさを補う苦肉の策で生まれたのが鹵獲カラーでしたね。
私はこれで初めて鹵獲という言葉を知りました。
無印は陸ガン陸ジムもいなくて、明らかに連邦寂しかったですからね(苦笑)
2020年6月頃から、約20年振りに再びガンプラにハマり始めた30代です。
自身の制作備忘録も兼ねて、ここで記録していこうと思います。
0079~0083あたりまでのミリタリー色の強いMSや設定が好物です。
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