HGUCジムⅡとオリジン系キットをミキシングして「要撃機(インターセプター)に現地改修されたジムⅡ」というコンセプトでオラジムを作ってみました。
HGUCジムⅡは肩でかくて胴短くて、肘関節が破綻している動き方をするところがイマイチです。
キットを修正しようとも思いましたが、家に転がっている余剰パーツ達を使ってミキシングした方が早いなと思い立ち制作に着手しました。
考えたオラ設定は下記です。
各部スラスター増設により、要撃任務に必要とされる機動力と運動性を確保しています。
胴体:ジム・ナイトシーカーに採用された胸部スラスターシステムを装着
肩部:高出力アポジモーターを搭載
脚部:ふくらはぎ部にスラスターを増設
バックパック:ネモの物に換装
艦隊直掩や施設防衛向けの機体の為、航続距離は重視されておらず、各種スラスターは効率よりも瞬発力重視のセッティング、各関節のフィールドモーターの出力設定はAMBACを最大限活かす為にリミッターを解除してあります。
運用の汎用性、安定性は失いますが、その代わりに量産型機体をベースにして、パーツさえあれば前線で任務中の艦艇内でも行えるレベルの改修作業で運用特化したMSを構築する事が可能です。
しかし本来の設計思想を完全に無視したピーキーなセッティングとなる為、必然的に乗り手を選ぶこととなりました。
輸送部隊が前線の艦隊にパーツを補給さえすれば、その場で即時改修実施でき、支給されたジムⅡでは能力を存分に活かしきれない上級パイロット達に喜ばれました。
といった感じの妄想をしながら制作に励みました。
設定はエゥーゴでも連邦でもどちらでも良かったのですが、いい感じのエゥーゴグリーンの塗料が見つからなかったので、連邦カラーに落ち着きました。
胸部スラスターは後付けなので、胴体とは色が異なります。
武装はジムⅡ標準ビームライフルに加え、クレイバズーカも運用します。
主に散弾を装填し、瞬発力を活かした近距離戦での命中率を重視しています。
艦隊や施設防衛という任務上、肉迫してくる敵機に致命傷を与えるよりも、推進器や武装を損傷させ確実に戦闘力を削ぐ戦術が有効と判断されている故です。
機動力が下がれば友軍の対空砲火網に捕まり易くなりますし、武装が満足に使えなくなれば艦艇等に有効打を与えられなくなり、後退を強いる事ができます。
バックパックはネモの物に換装し、標準装備のジムⅡバックパックよりも加速力が向上しています。
バックパックのビームサーベルラックが無くなるので、腰部背面にラックを新設しています。
ジムⅡ標準では1本しか携行できないので、地味に武装強化されました。
ふくらはぎはバーニアが増設されています。
元々装備されていたジムⅡバックパックの部品を流用するという設定です。
実際キットの部品を加工して取り付けました。
増槽は装着しておらず、推進剤は脚部内の限られたスペースにしか搭載できず駆動可能時間は極短いものですが、ここぞという時の機動性確保に一役買いました。
使いどころを見極めた熟練パイロットが乗るからこその有効な装備と言えます。
肩部はアーマーごと換装され、高推力のアポジモーターが搭載されています。
オリジンガンダムの肩を使いました。
HGUCジムⅡの肩は個人的には大き過ぎると感じたので、パーツをそっくり交換して手っ取り早くバランス改善しました。
肩は他の部位に比べてモールド過剰気味なので、少し埋めとけば良かったと反省です。
赤く塗った塗料がはみ出ていますね(汗)
写真に撮ると肉眼では気づかなかったアラが見えてきますね。
まあ逆もまた然りで、それで助かっている部分は多くありますが(笑)
左腕には固定型のマシンキャノンが装備されています。
口径は60mmで、頭部バルカンと同じ弾薬を使用します。
銃身は短く打撃力、命中精度共に高くないですが、頭部バルカン射角の死角をカバーしたり、敵の意表を突く「隠し武器」として活躍しました。
装弾数が少なく有効射程も短い為、使いどころをよく見極めないと有用な装備とはなり得ませんでした。
オリジンガンダムの物をそのまま流用しました。
ジムの高機動改修型といえばジム・ライトアーマーが代表的ですが、本機はそれよりもジム・インターセプトカスタムのコンセプトを色濃く継承しています。
ただしファクトリーメイドではなく現地改修プランなので正式型番は無く、「ジムⅡ インターセプター」はあくまで非公式な愛称として現地部隊の間で親しまれました。
個人的にはライトアーマーは強襲や遊撃任務向け、インターセプトカスタムは要撃任務向けのコンセプトだったと考えると、似たような感じの機体でも運用思想がしっかり分かれて存在価値を納得できます。
工作自体は大きな工事はしておらず、ほぼパーツを組み替えただけです。
頭部:HGUCジムⅡ(アンテナシャープに削り込み)
上半身:オリジンHGナイトシーカー
腕部:オリジンHGガンダム
下半身:HGUCジムⅡ
バックパック:ジムスナイパーⅡ(ネモとほぼ同じ形で、家に余っていたので)
腰の接続はキットのままでは規格が違ったので、一旦軸を切除して新造しました。
両腕、両腰の接続穴は使わないので埋めました。
バックパックは接続が合わないので軸を切り飛ばし、接着しています。
あとは各部合わせ目消しや段落ちモールド化したのみのお手軽改造です。
オリジンガンダム、ジム系列の胴体は個人的にはベスト体型です。
HGUCジムⅡはちょっと寸詰まりな感じがしますね。
オリジン系の腕はちょっと細い気がしますが、ガンダムはジムより肩が大きく、前腕もごつめなデザインなのでそこまで気になりません。
腰のフロントアーマーは左右一体成型ですが、真ん中で両断すれば何も改造なしでボールジョイントの独立可動化できます。
定番中の定番の小ワザですね。
HGUCジムⅡはジムⅢのパーツ流用の都合?で体形がちょっとおかしかったり、肘の関節が破綻していたり、肩が異常にデカかったり、ユニコーンに登場した影響?でカトキスリッパだったりとイマイチな点がいくつかありますが、頭部等はかなり良い造形だと思いますし、いい意味で正々堂々と「ヤラレメカ」然としており、潜在能力を秘めたキットだと感じました。
これをベースに初代ジムをアップデートするのも楽しそうですし、ジムライトアーマーもこのジムⅡから作った方が早そうですので、また手に入れていじってみたくなりました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
要撃任務に特化したジムⅡ現地改修プラン、というオラジムを作りました。
コメント
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ありがとうございます!
たしかにジョニーの帰還に出てきそうですね。
意識はしてなかったですが、影響されているのかもしれません。
あの作品は中々ツウな機体にスポットを当てていて面白いですよね。
0090年なのに1年戦争期のMSばかり出てくるのはちょっと不自然?ですが、1年戦争好きな私にとっては好都合です(笑)
Zooさんの新作、楽しみにしています!
コメントが遅くなりました・・・。
機体そのものは大改修されたというワケではなく、必要最低限の改良を施された、それでも任務に欠かせないツボを押さえた的確なマイナーチェンジがなされていて説得力抜群ですね!
「ジョニー・ライデンの帰還」などの外伝マンガに本当に登場しそうな機体です。
私事ですが、自分も今週中(来週になるかも)になんとか新作を投稿できそうなので、よろしければまた覗きに来てください。
こういった ただカッコいいだけじゃない理詰めの明確なコンセプトがあっての工作、好きです。
それゆえの説得力とリアルさがいいですね。
艦隊や施設防衛が主任務という事は、この機の活躍を幾人かの軍高官が直接あるいは報告として確認したはずで、こういった現場カスタム機の存在が後に開発されるネモ等に繋がって息づいているかもしれませんね。
ありがとうございます!
MS自体がそもそも架空の産物なので、その上にいくら理屈を捏ねても元も子もないと言われてしまえばそれまでですが、科学技術やミリタリーが好きな身としては、出来る限り「リアルな」設定背景を想像するようにしています。
同じ1000円ちょっとのプラスチックの塊をいじるにしても、そうやった方が何倍も楽しいですしね(笑)
そうやって想像を連鎖させていく事で、さらに楽しい妄想の世界が拡がりますね!
つくづくガンプラは懐が深い趣味だと思います。
制作お疲れ様です!
元々ジムのベースがシンプルなので、僕自身中々手を出せず、気が付けばザクばっかり組んでいましたが、今回のジムを拝見して、シンプルながらもカッコいいジムの方向性を見た気がしました!
コメントありがとうございます!
私もジム大好きなんですが、なかなか納得のいく仕上がりにできません。
これからも色々と模索してカッコいいジムを目指して制作していきますので、よかったら是非またご覧いただければと思います。
胸のスラスターがワクワクしますね。全体的に凄く纏まっていていい感じですね😃
ありがとうございます!
思いつくままに適当に組み合わせてみたら、意外とバランス取れました(笑)
2020年6月頃から、約20年振りに再びガンプラにハマり始めた30代です。
自身の制作備忘録も兼ねて、ここで記録していこうと思います。
0079~0083あたりまでのミリタリー色の強いMSや設定が好物です。
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