AMX-011 ZAKUⅢ

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1986年製の旧キットをHGUC、さらにはMGを凌駕すべく心行くまで弄り倒しました。

 基本的にモナカ構造の旧キットをボリューム・ディテールアップさせて外部装甲とし、30MMなどのツギハギで新規作成したフレームに被せていってます。また、全身のバランスを考えて大胆なプロポーション変更も行いました。

 基本的にモナカ構造の旧キットをボリューム・ディテールアップさせて外部装甲とし、30MMなどのツギハギで新規作成したフレームに被せていってます。
また、全身のバランスを考えて大胆なプロポーション変更も行いました。

 往年の名機・06R型をリスペクトしつつ、オリジナルのザクⅢのデザインもあわせたバックパック。プロペラントタンクは大型化、回転機構を持たせてAMBAC機動も行えます。

 往年の名機・06R型をリスペクトしつつ、オリジナルのザクⅢのデザインもあわせたバックパック。
プロペラントタンクは大型化、回転機構を持たせてAMBAC機動も行えます。

 頭部はスタビ、アンテナを大型化。基部にレーザー測距儀を装備。動力パイプはジャバラの上からラバーを巻いて対弾性能をアップさせています。  左肩のスパイクアーマーは多重装甲化。中央から折り曲げることも可能です。二か所の爪で展開時もしっかりロック。

 頭部はスタビ、アンテナを大型化。基部にレーザー測距儀を装備。動力パイプはジャバラの上からラバーを巻いて対弾性能をアップさせています。 

 左肩のスパイクアーマーは多重装甲化。中央から折り曲げることも可能です。二か所の爪で展開時もしっかりロック。

 脚部から足まですべて巨大なジェネレーターと考え、足の甲部分には冷却用のラジエータを増設してあります。脚のラインがどう見てもザク系ではないので、足首のガードを取り払い足を露出させています。

 脚部から足まですべて巨大なジェネレーターと考え、足の甲部分には冷却用のラジエータを増設してあります。
脚のラインがどう見てもザク系ではないので、足首のガードを取り払い足を露出させています。

 右肩シールドは基部で回転し、上部をはね上げることが可能。バズーカ保持の際干渉しないようになっています。 勿論、オリジナル機は内側も装着されていますが、この個体は戦闘による喪失なのか、可動域の空冷確保か、腕のムーバブルフレームには外側しか装甲がありません。 リアスカートには4連大型グレネードを装備。トリガーに指を掛けていない細かい仕草にもご注目。

 右肩シールドは基部で回転し、上部をはね上げることが可能。バズーカ保持の際干渉しないようになっています。

 勿論、オリジナル機は内側も装着されていますが、この個体は戦闘による喪失なのか、可動域の空冷確保か、腕のムーバブルフレームには外側しか装甲がありません。
 リアスカートには4連大型グレネードを装備。
トリガーに指を掛けていない細かい仕草にもご注目。

 パンツァーファウストを二本持ちする、複雑な指の表情もこだわりポイントです。 膝の動力パイプ部分は薄い遮熱板でカバー。

 パンツァーファウストを二本持ちする、複雑な指の表情もこだわりポイントです。
 膝の動力パイプ部分は薄い遮熱板でカバー。

 暴力的な数のバーニアスラスター。その数、全15基。極小のハトメ、ワッシャーなどの金属部品をふんだんに使いディテールアップ。

 暴力的な数のバーニアスラスター。その数、全15基。
極小のハトメ、ワッシャーなどの金属部品をふんだんに使いディテールアップ。

 HJ誌第25回オラザク選手権出品作品ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー AMX-011 ZAKUⅢ

 HJ誌第25回オラザク選手権出品作品

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー AMX-011 ZAKUⅢ

 これまた知人から託されたキットの制作となります。今回のお題はザクⅢ。しかも旧キット…。真面目な旧キット改修制作なんてしたことないので、経験値積むぐらいの気持ちで徹底的にやってみます。 先ずは素組みし、あまりの出来に数日悩む。発売された1986年当時はこれで良かったんだろうけど、令和の時代にこれはちとキツイ。とりあえず出来る限り小さな塊単位にパーツを切り刻み、スクラッチパーツに置き換えていく感じにしました。 胴体はプラ板ハコ組で制作して全とっかえ。左右の胸パーツは独立させて、八の字になるよう外側を切り飛ばし。コクピットブロックを挟むようにします。 スカート部分は彫り込んで別体感を出しつつ、ジャンクパーツでサイドアーマーを大型化。 腰のパーツは前後のバーニアノズルを大型化するため、蓋をしてそれらしくディテールをいれてあります。全身至る所にスジ彫り&プラ板チップのディテールアップ工作を施してありますが、説明過多になるので省略。

 これまた知人から託されたキットの制作となります。今回のお題はザクⅢ。しかも旧キット…。真面目な旧キット改修制作なんてしたことないので、経験値積むぐらいの気持ちで徹底的にやってみます。

 先ずは素組みし、あまりの出来に数日悩む。発売された1986年当時はこれで良かったんだろうけど、令和の時代にこれはちとキツイ。
とりあえず出来る限り小さな塊単位にパーツを切り刻み、スクラッチパーツに置き換えていく感じにしました。
 胴体はプラ板ハコ組で制作して全とっかえ。左右の胸パーツは独立させて、八の字になるよう外側を切り飛ばし。コクピットブロックを挟むようにします。
 スカート部分は彫り込んで別体感を出しつつ、ジャンクパーツでサイドアーマーを大型化。
 腰のパーツは前後のバーニアノズルを大型化するため、蓋をしてそれらしくディテールをいれてあります。
全身至る所にスジ彫り&プラ板チップのディテールアップ工作を施してありますが、説明過多になるので省略。

 脚も分割し、長さ、幅ともにボリュームアップ。さらにつま先にはジェネレーター空冷のためのダクトフィンを箱組で新設。大出力化をイメージしました。太腿は何かのジャンクパーツがジャストフィットしたので接着し、追加装甲的なものとしてあります。 頭部、とにかくフェイスがへちゃむくれで男前じゃなかったので中身を全部くりぬいて口の部分もすべてスクラッチ。スタビ、スタビ基部センサー、アンテナも作り直し。モノアイレール部分もWAVEパンチで抜いた凹凸プラ板。縁取りを赤にしたけどほとんど見えない…。

 脚も分割し、長さ、幅ともにボリュームアップ。さらにつま先にはジェネレーター空冷のためのダクトフィンを箱組で新設。大出力化をイメージしました。
太腿は何かのジャンクパーツがジャストフィットしたので接着し、追加装甲的なものとしてあります。
 頭部、とにかくフェイスがへちゃむくれで男前じゃなかったので中身を全部くりぬいて口の部分もすべてスクラッチ。
スタビ、スタビ基部センサー、アンテナも作り直し。モノアイレール部分もWAVEパンチで抜いた凹凸プラ板。縁取りを赤にしたけどほとんど見えない…。

 とりあえずここまで出来たパーツを仮組み。もう全高、ボリューム的に1/100サイズにまで達する感じに。バーニアもビルダーズではなく旧キットの物を使っています。縁を薄く削り、内外に金属部品を使って細密化。

 とりあえずここまで出来たパーツを仮組み。
もう全高、ボリューム的に1/100サイズにまで達する感じに。
バーニアもビルダーズではなく旧キットの物を使っています。
縁を薄く削り、内外に金属部品を使って細密化。

 毎度のこだわりポイント、手指の工作。右手は例によって、ビームバズのトリガーに指を掛けずに添える状態に。重いトリガーを引くため人差し指と中指の二本で。さらに左手はパンツァーファウスト二本持ちがしたくて、全関節を切り離して再構成。自分の指を写真に撮ってモデルにするのは絵描きあるある。1/144のザクⅢですが、全体的にボリュームアップさせたためMSハンドは1/100サイズを使っています。手が大きいと力強さがマシマシになりますね。

 毎度のこだわりポイント、手指の工作。
右手は例によって、ビームバズのトリガーに指を掛けずに添える状態に。重いトリガーを引くため人差し指と中指の二本で。
さらに左手はパンツァーファウスト二本持ちがしたくて、全関節を切り離して再構成。自分の指を写真に撮ってモデルにするのは絵描きあるある。
1/144のザクⅢですが、全体的にボリュームアップさせたためMSハンドは1/100サイズを使っています。
手が大きいと力強さがマシマシになりますね。

 武装です。全身武器庫のイメージで、右肩シールド内には小型グレネード5発を収納。腰にはオリジナルのラックに大型グレネード4発。パンツァーファウストやグレネードなどの使い捨て投擲武器は、弾薬庫からまっさら下ろしたてのためウェザリングなどは無しで。 そして主兵装はジオン公国時代からの聖遺物(笑)ビームバズ。オラザク締め切りギリギリで、ビームバズのディテールアップまでこなせず、パイプを白いビニール配線に交換したぐらいになってしまいました。年代物なので、もっと傷だらけにしたほうが雰囲気出たかも。残念。 腕のフレームは30MMなどを切り刻んで制作。墨入れをあえて赤ですることによって、浮き出た血管をイメージする禍々しさに。これまた毎度の俺設定で、繊細なトルク設定が必要な人差し指は注意喚起のため赤色に。

 武装です。
全身武器庫のイメージで、右肩シールド内には小型グレネード5発を収納。腰にはオリジナルのラックに大型グレネード4発。パンツァーファウストやグレネードなどの使い捨て投擲武器は、弾薬庫からまっさら下ろしたてのためウェザリングなどは無しで。
 そして主兵装はジオン公国時代からの聖遺物(笑)ビームバズ。
オラザク締め切りギリギリで、ビームバズのディテールアップまでこなせず、パイプを白いビニール配線に交換したぐらいになってしまいました。
年代物なので、もっと傷だらけにしたほうが雰囲気出たかも。残念。
 腕のフレームは30MMなどを切り刻んで制作。墨入れをあえて赤ですることによって、浮き出た血管をイメージする禍々しさに。
これまた毎度の俺設定で、繊細なトルク設定が必要な人差し指は注意喚起のため赤色に。

 バックパック。 最後まで構想がまとまらず苦労しました。機体の設定を何度も読み直し、「ザクへのリスペクト」とあるので往年の名機・06R型のバックパックをオマージュとすることに。キットのバックパックをベースにプラ板箱組で大幅に変更。各所にR型のディテールを入れ、元々のザクⅢのデザインとニコイチな雰囲気で。両側には大型化したプロペラントタンクと、基部から回転するフレキシブルスラスター兼AMBAC用スタビライザー。横方向のスラスターも追加してあります。

 バックパック。
 最後まで構想がまとまらず苦労しました。機体の設定を何度も読み直し、「ザクへのリスペクト」とあるので往年の名機・06R型のバックパックをオマージュとすることに。
キットのバックパックをベースにプラ板箱組で大幅に変更。
各所にR型のディテールを入れ、元々のザクⅢのデザインとニコイチな雰囲気で。
両側には大型化したプロペラントタンクと、基部から回転するフレキシブルスラスター兼AMBAC用スタビライザー。
横方向のスラスターも追加してあります。

 最後に、このザクⅢのビフォーアフター。旧キットの味を全て消し去りました。ならば最初っからHGUC組めよって話ですが。しかしここまで劇的に変化させられる旧キットって面白い。噛めば噛むほど味が出るスルメが如く。今これを見ると、よくやったな!と自分を褒めたくなります(笑)。逆に言えば、終わりの無い無間地獄に陥りそうではあります。

 最後に、このザクⅢのビフォーアフター。
旧キットの味を全て消し去りました。ならば最初っからHGUC組めよって話ですが。
しかしここまで劇的に変化させられる旧キットって面白い。噛めば噛むほど味が出るスルメが如く。今これを見ると、よくやったな!と自分を褒めたくなります(笑)。
逆に言えば、終わりの無い無間地獄に陥りそうではあります。

 オラザクに投稿した9月から約3カ月。結果発表を心待ちにして、「これはもしかするとイイ感じじゃね!?」と自画自賛してたのですが。少し前に「名古屋モノづくりフェスタ」という展示会を見に行き、そこにあった多数の有名モデラーの作品を見て天狗の鼻を根っこからへし折られる程の衝撃を受けました。プロの作品のクオリティと自作品とのギャップに凹みまくり。それでも、冷静になってくると明確な目標が見えて、今後の方向性がまとまった気がします。まだまだ全然遠い道のりですが。 今回のオラザクで高評価は得られませんでしたが、このザクⅢは現時点で自分の最高傑作ということは間違いないです。今後も精進してこれ以上の、もっと良いモノを作っていこうと思います。ここまでご覧いただきありがとうございました。

 オラザクに投稿した9月から約3カ月。結果発表を心待ちにして、「これはもしかするとイイ感じじゃね!?」と自画自賛してたのですが。
少し前に「名古屋モノづくりフェスタ」という展示会を見に行き、そこにあった多数の有名モデラーの作品を見て天狗の鼻を根っこからへし折られる程の衝撃を受けました。
プロの作品のクオリティと自作品とのギャップに凹みまくり。
それでも、冷静になってくると明確な目標が見えて、今後の方向性がまとまった気がします。まだまだ全然遠い道のりですが。
 今回のオラザクで高評価は得られませんでしたが、このザクⅢは現時点で自分の最高傑作ということは間違いないです。今後も精進してこれ以上の、もっと良いモノを作っていこうと思います。
ここまでご覧いただきありがとうございました。

誰も旧キットとは思うまい。

コメント

  1. いいですね、かっこいい上指の表情がとても素敵です!
    ザクⅢはアクシズにミネバの護衛で渡った白狼シン・マツナガが開発に関わり、開発途中で亡くなったため、敬意を表して白にした。
    っていう設定をHGUCの説明書だかに書いてたの覚えてます。
    ジオンのエースを代表する1人シン・マツナガが駆るザクⅢだと思えば高機動改造も納得の出来だと思います。

    • TAK! 1年前

      コメントありがとうございます!
      ザクⅢにそんな開発秘話があったとは。なるほど、だから「改」じゃない方が白系の機体色なんですね!(設定厨だからそういうの大好物w)
      指もお褒めいただき光栄です!

  2. masatoshi 1年前

    お疲れ様です。個人的にパンツァーファウストの握り片が好きです。あと頭部がカッコいい❗

    • TAK! 1年前

      コメントありがとうございます!
      左手の表情は、いつかやってみたかったものです。大馬力のザクⅢなら、2本を軽々と片手で保持できるだろうなと思います。
      顔は、元キットがヒョットコみたいなカッコ悪さだったので作り直し、悪役っぽい凄味を出してみました。

  3. yasu-ngnl 1年前

    ビームバズーカが似合うだろうなぁと思ってたザクⅢ。それが、こんなに高い完成度で形になったものを見ることができて嬉しいです。歴戦のパイロットの姿まで想像できそうです😊

    • TAK! 1年前

      ありがとうございます!
      自分も当初からこの機体にはビームバズ一択だと考えていました。実際に形にしてみて、やはりコレしかあり得なかったなと改めて思います。
      この時代にビームバズを振り回すなんて、一年戦争からの超ベテランが乗ってますよね!

  4. コメント失礼します。
    旧キット…またまたwというぐらい別物ですね。
    熱が伝わってくるようなディテールアップ、圧巻です!😆
    眼福でした!

    • TAK! 1年前

      ありがとうございます!
      旧キットと信じて貰えないのはご褒美ですw
      今見返すと我ながらよくやったなぁと思いますw

  5. TOMSIM 1年前

    おお、これは凄まじいかっこよさ。旧キットには全く見えませんね。ビフォーアフターがエライことにw
    旧キット弄りはやっぱり魅力ありますね。私も久しぶりにやりたくなりました。素晴らしい作品を見せて頂きありがとうございました。

    • TAK! 1年前

      コメントありがとうございます!
      旧キットを弄るのは今回が初めてですが、手間暇かけるとここまで化けるのはすごく面白いですね。ベテランモデラーさんが回帰してるのもよくわかります。
      中身スカスカだから、TOMSIMさんのお嬢様たちも乗せやすいかもですよ?w

  6. えふ 1年前

    こんにちは。
    一目で熱量を感じました😄
    頭部のレーザー測距儀や足甲の冷却ラジエーター等の設定に萌えました♪リアル好きにはたまりません(笑)

    • TAK! 1年前

      コメントありがとうございます!
      今見ても、我ながらすごい手間掛かってるなーと思います。もう一回作れって言われたら絶対嫌だ(笑)
      元デザインを解析しながら、それを補完するかたちでディテールを作って行ってます。なので、そんな細部にまで目を向けてもらえて嬉しいです!

      • えふ 1年前

        あ、それからフロントスカートから出っぱったソーラーパネルみたいなユニットの設定が気になりました♪

        • TAK! 1年前

          左右にぶら下がってる物ですかね?
          格納式ビームガンのグリップです。手のサイズよりだいぶちっちゃくなってしまいましたけどw

          • えふ 1年前

            おおっ!なんとビームガン!😄
            良い感じで重装備ですねぇ(ニヤニヤ←重装備好きw)返信ありがとうございます!

  7. 74120’5 1年前

    オリジナルは06とは少し異なる三角形のドム的シルエットな印象でしたが、この作品は、下半身のボリュームを損なうことなく06R的なプロポーションに近づいていますね。
    個人的には、FZにもR仕様があって、それを発展させたバージョンのザクIII、みたいなものを感じました。

    • TAK! 1年前

      いつもコメントありがとうございます!
      どうしてもオリジナルザクⅢのデザインが「ザクⅡをリスペクト」してるように見えなくて。自分なりの解釈と進化過程を考えてこうなりました。時代的に見て、FZの拡大発展型と見るのは正しいのかもしれませんね。

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