HGUC No.116 MSN-06S シナンジュです。
HGUC シナンジュを成形色仕上げ+αで作ってみました。今回はAVALANCHE .t.i様のツイッター上の企画であります「俺達のUC」に参加する為に赤色は成型色ながらも細かく塗り分けてフラッシュアップしています。最初にカトキハジメ氏がシナンジュのデザインをガンダムエース誌で掲載された時は「細いサザビーみたいでカッコいいけど・・・金の装飾がありプラモ化されるのか?」と思いました。それほど時を経たずにMGのVer.Kaが出たので買ったのですが・・・案の定、装飾部分は一体成型で当時の模型誌はマスキングの仕方や付属デカールの貼り方、エナメルによる拭き取りなど色々なやり方が記載されていて「シナンジュは自分には作れない」とずっと思っていました。AVALANCHE .t.i様に参加する事を伝えた時に自分は自称執行役員なので(笑)、ある程度は大物を作らないと・・・と思い、こういう機会が無いと大物を作る事が無いので重い腰を上げて、この「赤い彗星の再来」の機体と真っ向から勝負する事に決めました。
塗装箇所とカラーレシピ
バーニア、ビームライフル先端部等→(ガイア)フレームメタリック(2)
各部スラスターの金→(クレオス)新ガンダムカラー百式ゴールド
一部装甲裏、メカ部グレー→(クレオス)新ガンダムカラーMSグレージオン系
装飾部金→(ガイア)スターブライトゴールド
装飾部黒→(タミヤ)エナメル・ブラック
フレームメタリック(2)で塗装した以外の部分は最後に(クレオス)Mr.カラーGXスーパースムースクリアーを吹き付けております。
デカールはガンダムデカールのHGのシナンジュのをMGの説明書を見ながら、まずはほぼそのままの位置で貼り、その後に空いてる箇所にRGのデカールや余っているジャンクデカールを貼っています。今までHGのシナンジュのデカールを他のキットには良く貼りましたが本家に貼るのは初めてで(笑)、相当な枚数でしたが慣れたデザインなので無理なく貼る事が出来ました。
シナンジュも様々なサイズやグレードでプラモ化されていてますがHGも素晴らしい完成度で合わせ目も非常に少なく、消した箇所はビームライフル、プロペラント・タンク、膝の装飾部だけで膝関節と前腕の合わせ目、太腿はタガネでモールドとして処理しました。ただ、曲面主体の機体ですとどうしてもモールドが甘くなりがちなので、ほぼ全部分をタガネで彫っているので墨入れが楽になりました。曲面主体はメタリックや光沢の方が見栄えするのですが・・・シナンジュは袖付きのフラグシップ機ですがあくまでも兵器なのでいつも通りのつや消しにしました。
シナンジュと言えば金色のエングレーブでこれが最大の難関であり、今回はオーソドックスなエナメルのふき取りを採択しました。まずは装飾部分を400→600→1000番までのペーパーを掛けて傷が無いかを確認してから最初は(ガイア)スターブライトゴールド、次に(ガイア)EXクリアーを吹いてどちらも丸一日掛けて乾かし、最後にエナメルのブラックを吹きました。希釈の割合はスターブライトゴールドはシンナー3に塗料1、EXクリアーは1対1、エナメルのブラックはシンナー2に塗料1の割合です。ブラックを丸一日掛けて乾かした後に模型用の綿棒とハイキューのデカールスクイジーを使って金色の部分を拭き取るのですが・・・シナンジュは奥まったと所にまで装飾があるからふき取りが非常に大変で先が細いデカールスクイジーでも他の箇所まで塗料を落としてしまい、このやり方はリタッチ前提で考えた方がいいです。水性やエナメルでリタッチしますと筆ムラが消せないと思う方が多いと思うのですが・・・今回は秘密兵器としてハセガワのセラミックコンパウントを使って筆ムラを軽くこすり、段差を消しています。セラミックコンパウントは水溶性なのでエナメルやアクリルにも強くこすらない限りは奇麗に擦る事が出来て、上からつや消し吹きますと筆ムラはかなりわかりにくくなります
装飾の塗装が終わりますと今度はデカール貼りで、今回は数字の順番通りに貼りましたが貼る位置を確認すれば早く出来るので作業が進みました。HGシナンジュのデカールはジオン系のを作る度に使っていましたが本家に使うのは初めてで「なるほど」と思いながら貼っていきます。今回はカトキハジメ氏がどの位置にどういうデカールを貼るかが少しわかった気がします。自分は苦手だからラインデカールをあまり使わないのですが今回は全て貼りましたが・・・V字の形のは切れやすいから扱いが大変で位置決めにも苦労しましたが何とか上手く貼れました。
最後は説明書と。
HGUCのシナンジュは金色のエングレーブの塗装が最大の壁ですが・・・それさえ乗り越えればMGより進化したパーツ分割や艶めかしい曲面の再現、HGUCフォーマットの組み立てやすさとまさにイイ事尽く目で是非とも手に取って頂きたいです。ディテールは追加しなくても既存のモールドを彫り直し、墨入れするだけで引き締まりますからこの作業は完成度を高めますから彫り直しをお勧めします。後は所どころにありますバーニアやスラスターをゴージャスにメタリックにしますとフラグシップ機の特別な存在になると思います。今回は一番手間が掛かりましたΞガンダムよりも時間が掛かり、全塗装ではないのに「終わるのか?」と思ってしまう程にエングレーブの塗装に苦労したのですが何とか見れるシナンジュになり、ライバルのユニコーンガンダムと並べられそうです。
ご覧して頂きありがとうございました。
ビームライフルも塗り分けて、センサーにクリアーパーツを使っています。
シールドの裏側はグレーで塗り分けて兵器感を出しました。
後ろ部分の手を抜かず、きっちり作り込んでいます。
フレキシブル・スラスターは塗り分けていて高機動性を感じさせるようにしています。
装飾部分のクリアー吹く際にブラックはエナメルなので、最初に軽く砂吹き程度に吹いて、10分程乾燥させた後にクリアー吹けば塗膜を傷めずに綺麗に更けます。
ラインデカールは段差のある部分に貼るのは大変難しく、いつもは使わないマークソフターも使い、密着させました。
ライバルのユニコーンガンダムと。デカールのおかげで同じ世界観で戦っている事がわかります。
金色のエングレーブの塗装は本当に大変ですが一度は試してみて下さい。
HGUC No.116 MSN-06S シナンジュを作ってみました。
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ホビージャパンのらいだ~Joe先生やセイラマスオ先生の作例に憧れていつか同じステージ立ちたいと夢見ているブタウサギです(笑)。基本は成型色仕上げですが設定重視の姿勢や既存のモールドの丁寧な彫り直しや塗り分け、デカールによる精密感、つや消しによる仕上げに品質には自信があり、作り込みの質はプラ板やスジボリによるディテールアップ勢やスクラッチ勢にも自分は負けてないと思います。成型色仕上げでも無差別級に通用するというのポリシーにして信じており、それを証明したいのでオラザクに参加する事にしました・・・大人なのに見栄っ張りの承認欲求モンスターより慎ましくて謙虚が一番だと思っているので良かったら応援して下さいね。
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