C.E.71、長きに渡る地球・プラント間の全面戦争は、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦での戦闘停止をもって終了し、翌C.E.72にはユニウス停戦条約が締結されることとなる。その調印式の会場にはかつての大戦を終結へと導いた象徴として“自由なる翼”の姿があった。
第一次連合・プラント大戦と呼ばれる戦争の最終局面にて、両陣営を離脱した者、および壊滅したオーブ残存勢力により、終戦への道筋を模索する、いわゆる「三隻同盟」なる一団が活動したとする一説が広まっていた。
しかしながら平和の為とは言え、正規軍では無い彼らは、法律上、脱走、敵前逃亡、軍用機強奪、自己判断による戦闘行為などの罪状が疑われ、平和の立役者として公式に認められる立場には無かった。
そこで戦後処理を進める指導者たちは彼らについては、ムルタ・アズラエル、パトリック・ザラなどの戦争犯罪者を弾劾し、一部の権力者に踊らされて長引く大戦を終結すべく、秘密裏に各陣営の橋渡しを行い停戦の根回しを行った密命部隊という体裁を取ることとなる。
フリーダム・ジャスティスなども、任務遂行のため持ち寄られた各陣営の最新技術を元に建造された機体という情報が新たに捏造され、公に発表された。
実際のフリーダム・ジャスティスはヤキン・ドゥーエ戦で喪失し、三隻同盟に参加した艦やクルーたちの多くも戦後の混乱で行方不明という状況で、時の為政者たちは、新たなる象徴を欲したのである。
ZGMF-X10R フリーダムRは、喪失したフリーダムの再生産機として、連合・ザフトの技術供与を基礎に、オーブのモルゲンレーテ社が建造した機体である。フリーダムの原型機に非常に近い形で再現されており、ほぼ同等の外観を持つが、実戦を考慮していない為、フェイズシフト装甲の電圧は式典等で見栄えするカラーリングに調整されている。
反面、原型機の最大の特徴であったニュートロンジャマーキャンセラー搭載の核エンジンは、ユニウス条約の内容に抵触するため採用が見送られ、バッテリー動力機となっている。
背部バックパックは構造が見直され、連合のストライカーパックシステムにも対応出来るようになった為、ストライカーパック装備のテストも本機で行われている。
機体名のRはreproduction(再生産)のほかに、rebirth(戦後復興)、replica(模造品)等を意味している。
連合・ザフト両陣営の技術が一つの機体となって、戦争を終わらせるため戦場を駆けたという英雄譚は民衆の心を掴み、国民感情の歩み寄り、和平への大きな推進剤となったことは否定出来ない。
この時、各国の技術を融合し新型機の開発にあたるという取り組みが本プロジェクトにて一応の成功をみるが、本格的な国家の枠組みを超えた組織という意味では後の世界平和監視機構コンパスの誕生を待つ事となる。
前回に引き続き、SEEDコンに合わせた過去作供養です。
2023年正月に制作したHGCEフリーダム。その頃はもとのフリーダムのカラーリングがあまり好きになれないお年頃だったので、エールストライクやら、初代78、以降連綿と続いてきた定番のトリコロールを参考に色変え全塗装で仕上げていました。メインカラーにしたのは水性ホビーの青竹色ですが、綺麗なメタリックブルーです。
アンテナの内外の色は反対に(オリジナルは内が金、外が白)、スリッパは赤(オリジナルは青)、ライフルはガンメタ(オリジナルは白のカバーに青のライン)など、カラーリングで“フリーダムじゃない感”を目指していた頃でした。
一応デカールを貼ってありましたが、今回撮影前にさらにデカールワークを追加しています。
EG版エールストライカー武器セットの2軸互換パーツを使うことで、無改造でストライカーパックも背負わせられる様になったので、組み替えてみたら、まぁカラーリングもあってかよく似合うw
ストライクとインパルスの間に居そうなガンダムです(gandam1)
ウイングもエールストライカーをオマージュした配色で、展開した時に中からゴールドの羽が出てくるようにしました。塗り分けにはマスキングも使いましたが、一枚の羽の色分けをパーツ分割で再現したバンダイには狂気の技術を感じました(ライフリはどーしてこれから退化したのか?笑)
アニメでの展開の仕方もどう再現するのかと思っていましたが、構造が良く出来ているんですよね〜(gandam-hand2)
当時関西ローカルでSEEDの再放送があって、リマスター版は未視聴だったので一年通して見ましたが、エンディングのDistanceの最後に映るフリーダムの姿があまりにも神々しくて、作りたくなったのを覚えています。
フリーダムと言えば二刀流⚔️てことで、今回の没案となったカバー写真です。
当時、SEEDフリーダムの事など露も知らず、ただSEED系のデカール使いたくて陣営無視で貼り付けてましたが、その一年後にはコンパスなる組織が公式設定されるとは💡
ありがとうございました❗️
模倣された“自由”
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UC.60生まれ
ジオン第四工科大卒
1年戦争時 工兵の不足により工業科学生でありながら学徒動員・徴用され第603技術試験隊においてオリヴァー・マイ技術中尉付きのメカニック見習いとして、様々な機体に携わり無事終戦まで生き残る。これは、彼の肉眼に映った兵器たちの記録である。
主に微改造・全塗装で仕上げている初心者モデラーです。
ガンプラの取説にある機体解説やショートストーリーが好きで、それに寄せた文章を考えてみました。
お目汚しですが、よろしくお願いします。
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