HGUC No.29 MSA-0011[Ext] Ex-Sガンダムです。
HGUC Ex-Sガンダムを成形色仕上げ+αで作ってみました。この機体で第27回全日本オラザク選手権に参加しています。前回はクシャトリヤ・リペアードで参加したのですが案の定、切手サイズの掲載で(笑)今回も大型の機体をチョイスする事にします。サイコガンダム、フルアーマー・ユニコーンガンダム、シナンジュ・スタインなんかが最初の候補でしたが・・・ふとした時に目に入ったのが「ガンダム・センチネル」のムックでスクラッチで製作された数々の模型の画像に特殊効果を加えて作られたSFXフォト、現実の科学情報を織り交ぜた設定のノベル・ストーリーはガンダム世界の「リアル」をとことん突き詰めた物でセンチネルはやはり自分のバイブルと改めて思いました。ノーマルのSガンダムでも良かったのですが「やるならトコトンやらないと!」と思い、HGUCでは五本の指に入る難キットであるEx-Sガンダムを成型色仕上げの限界を目指して作り込む事にしました。
塗装箇所とカラーレシピ
手の甲、ビーム・スマートガンセンサー周り等→(クレオス)旧ガンダムカラーホワイト5
脚部スラスター黄色部→(クレオス)旧ガンダムカラーイエロー1
肩部合わせ目→(クレオス)旧ガンダムカラーブルー17
インコム本体、ウイング赤部等→(クレオス)旧ガンダムカラーレッド1
ビーム・スマートガン本体、一部ムーバブルフレーム部等→(クレオス)ミッドナイトブルー90%+ホワイト10%
テール・スタビライザーセンサー周り等→(クレオス)エアクラフトグレー
大腿部ビームカノン、ビーム・スマートガン動力パイプ等→(クレオス)エクストラダークシーグレー
バーニア、ビーム・スマートガン等→(ガイア)フレームメタリック(1)
メタリック以外の部分は(クレオス)Mr.カラーGXスーパースムースクリアーを吹き付けております。
デカールはガンダムデカールのHGユニコーンガンダム、閃光のハサウェイ汎用1、MGVガンダム、センチネル用をメインに余っていたMGV2ガンダムや市販のデカールを満遍なく貼ってカトキ風にしました。キット付属や雑誌の付録のシールも少々使っています。
自分の作っている物の基本は「もしガンダム・センチネルの世界観でセンチネルに登場した以外のMSが存在していたら?」と「全てのMSをVer.ka風に出来たら?」でカトキハジメ氏のデザイン画が全てある訳ではないので絶対に無理なのですが・・・今はデカールでVer.kaに近い物が出ているのでそれを貼れば近い物が出来るとは前々から思ってました。しかし、ガンダム・センチネルはその総本山みたいな物で(笑)、Ex-Sガンダムは本丸みたいな物ですから半端な物は作れないとも思ってました・・・しかも最近はセンチネル系の完成品フィギュアは大変デキの良いのばかりでしたから。しかし、HGUCのキットは20年以上前のキットですから分割も合わせ目を全く考えてない設計で合わせ目が30か所近くあり、それが先ず最初の難所でした・・・特に背部ビームカノンは狭い箇所の上に四つもあるので苦行以外の何物でもありません(笑)。他にもテール・スタビレーターやビーム・スマートガンみたいに長い合わせ目や肩のウイングや頭部のインコムみたいに後ハメを前提にした合わせ目も多く、地道に消してほぼ全部のモールドをタガネで彫り直しました・・・0.125から0.3ミリぐらいまで使い分けて墨入れをしやすくしています。
幾つか弄った所があり、首は2ミリ延長して頷きが出来る様に顔も気持ち小顔になる様に削りました。首の裏の襟が何も無いので市販のディテールアップパーツやプラ板を使ってモールドを作り、太腿の股関節にくっ付く部分と足首の内側はルーターで削り、カトキ立ちが出来る様にしましたが・・・バックパックが大変重いので台座が無いと立たせにくくなってしまいました。スマートガンのセンサーは全てピンパイスで開口し、市販のクリアーパーツを入れています。次に塗装なんですがエアブラシで塗ったのはビーム・スマートガン本体、脚のミッドナイトブルー、スマートガンのセンサーの白、ウイングの赤、メタリックの箇所だけで後の細かい箇所は全て筆塗りにしました・・・マスキングが非常に複雑になるのがわかっていたので。特に塗るのが大変だったのは顔の黄色の部分、背部ビームカノン×4や肩のダクト、膝裏のミッドナイトブルー、テール・スタビレーターやバックパックの細かな塗分けとこちらも苦行が多く、ペーネロペーよりも塗装は大変でした。
墨入れで割れると修復するのも大変なのでなるべくバラシて墨入れをしました・・・時間は掛かりますがおかげで割れていません。そしてデカールをチマチマ貼っていくのですが・・・足だけでもかなり大きいのでバランスを取りながら貼りましたら、両足で40枚以上になってしまいます(汗)。今回はなるべくバンダイ純正のデカールを使いたかったのでHGユニコーン用や閃光のハサウェイ用の新品を下したのですが、使いたいデカールが無い事があり市販のデカールも多少使いました。MGのセンチネル用はVMsAWrsやGUNDAM Systemといったロゴは大き過ぎて食み出してしまうのでキット付属のシールを余白をギリギリまで切って貼りました。開発当初のコードネームの「ι(イオタ)」やTASK FORCEα(α任務部隊)、Incomのデカールは1/100サイズでも使えそうでしたから要所に貼ったおかげでセンチネルっぽさが出たと思います(笑)。古いキットながらも意外と後ハメが出来てましたから、最後のつや消しクリアー吹くのは思ったよりは楽で一日で全部吹き終わる程でした。組み上げて最後にセンサーにラビーテープを貼れば完成で見た時は今年一番、感動した完成品になりました(笑)。
最後は説明書と。
Ex-Sガンダムは出た当時に一度作った事がありますが・・・その時も完成するまでに大変時間が掛かり、今回は全塗装でなくてもそれ以上に時間が掛かりました。兎に角、至る箇所に合わせ目があるのでそれを綺麗に消すだけでも相当大変なのですが色も至る箇所で、しかも大小関わらず色が足らないから塗装しないとならず、狭い箇所を塗るのは本当に大変でした・・・特に顔の脇の黄色の箇所や背部ビームカノンは特に狭かったです。ですが、造形はほぼ完ぺきなプロポーションでろくに弄らなくても重厚感あるカッコいいのが出来るのは20年以上前に出た物とは思えませんでした。この難キットを仕上げたのは大変自信になり、これからはセンチネルのキットも徐々に作っていくつもりです・・・やはり僚機のゼータプラスは一緒に並べたいですね。
ご覧して頂きありがとうございました。
合わせ目を消すのだけで精一杯で弄ったのは首の延長と襟のディテール、顔の削り込み、センサーを開口、太腿や足首周辺を削ってカトキ立ちが出来る様にしたぐらいでした。
スマートガンのセンサーは全てクリアーパーツです。
首を延長したから顔の可動範囲が増え、俯きが出来る様になりました。
塗装は指定されたガンダムカラーを使っています。
MGの2種類のEx-Sガンダムのキットを持っているので説明書を参考に、センチネル用のデカールやシールも使って密度を上げています。
ムックのある例のポーズ。実際のカラーリングはリファイン版ですが・・・。
オプション。ビーム・スマートガン用のムーバブル・フレームも手抜き無しで作ってます。
成型色仕上げでも合わせ目消しで本当に苦労したので思い入れのある作品になりました(笑)。
HGUC No.29 MSA-0011[Ext] Ex-Sガンダムを作って見ました。
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ホビージャパンのらいだ~Joe先生やセイラマスオ先生の作例に憧れていつか同じステージ立ちたいと夢見ているブタウサギです(笑)。基本は成型色仕上げですが設定重視の姿勢や既存のモールドの丁寧な彫り直しや塗り分け、デカールによる精密感、つや消しによる仕上げに品質には自信があり、作り込みの質はプラ板やスジボリによるディテールアップ勢やスクラッチ勢にも自分は負けてないと思います。成型色仕上げでも無差別級に通用するというのポリシーにして信じており、それを証明したいのでオラザクに参加する事にしました・・・大人なのに見栄っ張りの承認欲求モンスターより慎ましくて謙虚が一番だと思っているので良かったら応援して下さいね。
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