HGUCズゴックを制作しました。
数か月前の再販時にたまたま家電量販店で買えましたが、旧いキットなので元々安価+量販店価格+ポイントが付いて、久々に実店舗に何気なく寄って小銭レベルで気軽にガンプラが買えてうれしく思いましたが、20数年前はこれが当たり前だったよなと、ふと昔を懐かしみました。
中学生の頃、発売日に学校帰りにユザワヤに寄って買った思い出のキットです。
その時以来に入手しましたが、シンプルで組みやすくて小気味よいキットですね。
出来上がりも色分け、スタイル、ディテール、可動共に過不足無い印象です。
調べてみたらHGUCの6番目のキットなんですね!当初から本当に力が入ったシリーズだったんだなとうかがい知れます。
工作内容は各種合わせ目消し、モノアイ可動化改造くらいで、後はエッジ出しをそれなりにじっくり行い、ノーマルカラーでオーソドックスに仕上げました。
合わせ目は適度にあり、上半身以外は単純に挟み込めば対応できます。
上半身のダクト部が後ハメしないとハメ殺しになってしまう構造ですが、後ハメは面倒だったので、先に胴体とダクトをそれぞれ塗装→合わせ目接着して処理→合わせ目部周辺のみ再塗装で対応しました。
この手法、個人的にはそれなりの頻度で使うのですが、あまりネットで見ず、一般的ではないんですかね?
複雑で強度的に厳しい後ハメをしたり、細かいマスキングしたり、神経を使う筆塗りをするより、この手法の方がずっと楽な場合があると思っています。
無論ケースバイケースなので、その都度最適な手法を選択すべきですが、どの手法も把握して手札として持っておかないと選択股に入れられませんので、日々新工具や新テクニックに関するアンテナは張っておかないとですね。
このキットの最大の欠点にして最大の難関はモノアイ部だと思います。
キットのままだとさすがにおもちゃ感が強すぎ、しかも非可動なので遊びの幅も限られてきます。
なのでモノアイの質感UP+可動化はHGUCズゴックの必須工作だと感じました。
出来るだけ手間を掛けず、かといってちゃちくなり過ぎない手法を、
ネットで先人方の偉業を調べましたが、皆様苦労されている箇所のようで、様々な手法があり勉強になりました。
今回は費用、技術力、手間、仕上がりの総合的なバランスを考えてネットに上がっていたある手法を丸パク...もといインスパイアさせていただきました。
甲羅、もとい頭頂部のバラバラ状態です。
1.モノアイ部を形作る内部の黒いABSパーツを、魚雷部とPC基部のみ残し切除
2.さらにこのパーツの前部にモノアイ支柱嵌合用の穴を空ける
3.空けた穴にボールジョイント基部のある支柱を挿す
4.ボールジョイントに嵌合する軸の先にモノアイを着け、基部に装着
ボールジョイント基部のスイング&ボールジョイントの2重可動によって、V字型のズゴックのモノアイスリットに追従した可動が可能になります。
内部がスカスカなのでよく覗かれると厳しい出来ですが、中身を作りこむ程のモチベはありませんでした。
モノアイの可動範囲も360°とは程遠く、限られますが必要最低限は確保できたかなと思います。
モノアイはWAVEのフラットバーニアにハイキューパーツのVCドームを入れてあります。
安心安定の定番チョイスですね。
モノアイの大きさや位置は出来上がりの印象にかなり影響するので毎回慎重に工作しています。
今回の回転軸+ボールジョイントは可動範囲で位置を微調整でき、非常に合理的な構造だと思いました。
あとは工作としては爪を少し先鋭化、各部エッジ出し、スジを彫りなおしたくらいです。
特にスジは浅くて太くてそのままではキビしい箇所が何箇所もあったので、掘り直しは効果的だと思います。
ただ、パーツ数、形状、金型構成的に、この価格帯のキットでは仕方ない部分だと思いますので、ここは作る側の真心と手間でカバーですね。
カラーリングは色々悩みましたが、ノーマル色に倣って塗りました。
もう1個積んでいるので、そっちはUCカラーにしようかなと思っています。
胴体の水色部分はアサヒペンの パープルヘイズです。
先日制作したWDガンキャノン用に調達したのですが、イメージと違っていたのでボツとなり、そのまま放置は勿体ないので今回使用しました。
ちょっと明るすぎるかなと思いましたが、フィルタリングでレベリングしたらちょうど良い塩梅になってくれました。
腕足の青は成形色です。
ゲート痕が所々若干白化してしまいましたが、この後のウェザリング工程で誤魔化せると判断し、成形色でいくと決心しました。
ツメやその他細部はエナメル塗料等で筆塗りです。
ウェザリングは水陸両用MSを意識し砂や泥汚れは無し、水アカや赤錆等を意識して汚しました。
錆表現はもうちょっと大げさにやっても画になったかもと思います。
モノアイの改造だけ少し工夫が必要ですが、パーツ点数も少なく合わせ目処理も比較的楽、
可動範囲は必要十分で、ズゴックとしてクセの少ないデザイン(そもそもズゴック自体がクセつよデザインですが笑)
しかもHGUCの中では1、2を争う低価格と、総じて初心者から上級者まで楽しめる良作キットですね。
ただし関節が多い上に接続部が悉くABSパーツで、さらに個体によっては常にABSに応力が掛かっている状態になるので、長期間の耐久性には難がありそうです。
関節の延長等、構造的な改造をしたい場合も難儀しそうですね。
ズゴックは優秀な本キットに加え、まさかのRG化、そして次はSEED版という突然変異種も登場予定と、キット化には恵まれていますよね。
MGも旧いですがかなり良さそうな出来なので、いずれ手にしてみたいキットです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
HGUCズゴをモノアイ可動化して仕上げました
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2020年6月頃から、約20年振りに再びガンプラにハマり始めた30代です。
自身の制作備忘録も兼ねて、ここで記録していこうと思います。
0079~0083あたりまでのミリタリー色の強いMSや設定が好物です。
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