アナハイム・エレクトロニクス───
『スプーンから宇宙戦艦まで』のキャッチコピーが示す通り、生活用品から艦船まで宇宙世紀におけるあらゆる工業製品を手掛ける巨大複合企業体である。
一年戦争後における地球連邦軍の軍備においても非常に大きな存在感を示していたアナハイム社であるが、発足したティターンズが独自の兵器開発・製造体系を開拓していったことから、両者の間にはある一定の溝が生まれていたのだが、、、
「アポリー中尉、リック・ディアスの調子はどうか?」
「申し訳ありません、クワトロ大尉、、ずっとザクに乗っていた身からすると何ともこのコクピットは慣れませんで、、、
自分の手足の様に操るには、1週間くらいは必要かもしれません。」
「自分たちはマニュアル通りの訓練なんかやってないつもりだったんですが、こうも進化すると。。また“マニュアルはちゃんと読んだんですか!?”ってアストナージにドヤされそうだ。」
「やむを得んか、、グリプスへの強行偵察はもうしばらく先送りにするしかないな。昔から“過信は自分の足元をすくう”と言うからな。」
UC0087年、ティターンズによる新たなるガンダム“マークⅡ”の開発は順調に進み完成した。
出資していた対立組織エゥーゴも表立った行動を起こせずにいた為に、今後の情勢を見てどちらにも恩を売っておく必要に迫られたアナハイム社は、マークⅡ用の強化装備プランを売り込む事を決定する。それにはティターンズが初めて開発に成功したというムーバブルフレームの技術を自社でも手に入れたいという目論見もあった。これは謂わゆる“政治的取引”というものである。
FF-X31 GオフェンサーはガンダムマークⅡ用に開発された無人支援戦闘機である。
第二世代MSとして完成したガンダムマークⅡであったが、すでにアナハイム社内においても次世代機として可変MSの研究開発は進んでおり、旧式化してしまう非可変機を追加装備により可変機としてアップデートする事をコンセプトに設計された。
元を辿ればその運用思想は一年戦争時にRX-78用に開発されたGファイターにまで遡ることになるが、複雑なコアブロックシステムを介した合体機構であったそれとは違い、本機はマークⅡのバックパックハードポイントに対応した接続方式がとられ、比較的簡易な合体・分離を可能とした。
また、マークⅡのバックパック自体がティターンズ開発の様々なMSに対応していたため、それを介して本機も多数の機種に合体可能であった様である。
旧世紀の竜騎兵になぞらえてGドラグーンと呼称される合体した形態での本機は、変形機構を有したMSとして扱われ、アナハイム社内では可変機を指すVMsAWrsとして分類される。
本体部分の基礎設計はアナハイム社で行われ、搭載兵装に関してはティターンズに引き渡された後にコンペイトウ技術本部が手掛けたとされ、T3部隊によって運用試験が実施された。
航空機としての本機はティターンズからの要求を受けて非常に挑戦的な設計思想を持つ。6枚の主翼を持ちうち二枚はMS形態での取り回しを考慮し折り畳み翼とした。また前進翼を採用し、優れた最高速度と機動性を誇る。
コアファイターを基にした機首にあたる部分は、制御用の人工知能が搭載され、モノアイや各種センサー、レドームが配置されている。この部分はMS変形後には分離可能であり、かつて公国軍の技術試験隊で運用された観測ポッドと同様に前線にて試験兵器のデータ収集を行うことが出来る様になっている。
機体下部にはアームで2基のウェポンベイが接続され、ここに搭載火器が集約された。
アナハイム社で設計されたロングビームライフルの他、T3部隊開発のロングブレードライフルや、ビームガトリングガン、マイクロミサイル、バルカン砲、大型対艦ミサイル等、本機は攻撃機としてのMSの武装強化の役割も担っている。
MSを搭載しない場合には接続ポイントを利用してT3部隊で運用されたシールドブースターを装備することも可能である。
本機は大気圏内・宇宙空間を問わずの運用が可能ではあったが、ティターンズが宇宙用支援戦闘機のフルドドを開発したことや、その後の可変MS開発競争が活発化した為に、地球での航空戦力として試作機数機が実戦配備されるにとどまった。
2月に入っても引き続きAOZシリーズをやっていこうと思っていたんですが、1月に予想以上に作業が捗ったので、ちょっと寄り道のつもりでGディフェンサーもちょっといじってみました。
MSではないし、ほんのちょっと寄り道のつもりで始めたんですが、古いキットでヘタレている部分も多かったり、翼は塗装後に接着になったりと、ちょっぴり大変でした😅
基キットは20年物のhgucスーパーガンダム付属のものです。
簡単な加工ですが、フライルーの余剰パーツであるギャプラン用追加ブースターのウイングを使って6枚羽根にしてみました。しかも前進翼ですw
これで結構シルエットの差別化になったかと思います。
元々のカラーリングはオモチャっぽくてあまり好きではなかったので、ティターンズカラーにもエゥーゴカラーにも合うカラーリングをあれこれ考えていたんですが、結果的にセンチネルのZプラスやfazzのようなロービジカラーにまとめてみました。
ヘイズル改のパーソナルマークもウサギの飛行士のノーズアートっぽく効いてます👍
もう一つの改造ポイントとしてコクピット部分はhアイズと透明プラ板でモノアイっぽく加工して、センサーとレドームも追加してみました。
モノアイを追加することで、一気にティターンズのMA感が強まりました👍
全体として航空機というよりも飛行するMAという雰囲気をイメージしてみました。
Gオフェンサーとしての武装は、ロングブレードライフルや、ガトリングガン、大型ミサイルを新たに追加して、Gディフェンサーよりも攻撃に特化したイメージを持たせてみました。
が、もとのロングライフルもロービジカラーで塗装しています。
AOZお馴染み、斜め上からの画角で。
こちらはケルデルク。
設定どおり、マークⅡのバックパックを介してヘイズル系のMSにも合体可能です。
“T3版スーパーガンダム”という感じ!
バックショット。TRロゴが入ると何でもあっという間にTRシリーズに見えてしまうから不思議!w
入れるかどうか迷いましたが、やっぱりこのデカールを貼るとかっこよさ3割り増しですな(zaku-kao2)
今回のショートストーリーは、ガンダム界隈で最近流行りの「もしもあのとき、、、」に乗っかってみました笑
「もしもあのときリックディアスの慣らし運転に時間がかかり、マークⅡが強奪されず、アナハイムがティターンズと組んでいたならば、、」というifの世界線の機体です。
これから制作していく機体とも併せられそうなので、今回は良い寄り道になったと思います!
ありがとうございました✨
「もしもあのとき、、、」の世界のGディフェンサー!
コメント
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いつもサムネ画像から人を惹きつける素晴らしい作品😆 めちゃかっこいいです👍 IFの世界は楽しいですよね😁
いつもありがとうございます✨
サムネ画像はアスペクト比が1:1なんで、それでどれだけ魅力的に見えるか考えながらいつも加工してます☺️
ifの世界、最高です❗️これからもどんどん広げてゆきたいです👍
UC.60生まれ
ジオン第四工科大卒
1年戦争時 工兵の不足により工業科学生でありながら学徒動員・徴用され第603技術試験隊においてオリヴァー・マイ技術中尉付きのメカニック見習いとして、様々な機体に携わり無事終戦まで生き残る。これは、彼の肉眼に映った兵器たちの記録である。
主に微改造・全塗装で仕上げている初心者モデラーです。
ガンプラの取説にある機体解説やショートストーリーが好きで、それに寄せた文章を考えてみました。
お目汚しですが、よろしくお願いします。
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