残党軍が元グフ乗りの指揮官のために作ったギャンです。
<以下設定>
一年戦争中ユーラシア大陸北方で連邦軍と交戦した"ハインリヒ重MS大隊"の整備チームが敗走後、アクシズの造船工廠の片隅で秘密裏に造り上げたワンオフ・モビルスーツ。形式番号末尾につけられた「f.HVH」は「für Humbert Von Heinrich(フンベルト・フォン・ハインリヒのための)の意。」
元グフ・ライダーである大隊指揮官ハインリヒ大佐のことを最もよく知っている整備チームと、同じくアクシズ迄逃げ延びた旧サイド3の技術者の協力により完成し、かつて慕っていた部下達と共にハインリヒ大佐の帰還を待っていた。
フンベルト・フォン・ハインリヒ元地上攻撃群大佐は0084年に勾留帰還が終了し、サイド3に帰還。デラーズ少将の蜂起のことさえ、コロニー片が落着したニュースを聞き漸く知ることができたという(それまでジオン残党との繋がりは断たれていた)。
その後旧ジオン協力者の手助けによって民間人としてアクシズに密航し、元部下たちと再開を果たす。
量産を見送られたものの、極少数生産されていた白兵戦用MSギャンタイプのパーツを基盤とし、MS-14ゲルググやMS-09ドム等既存MSのフレームやコンポーネントなどで補って完成された。
フォルムはマ大佐が運用した「YMS-15ギャン」とおおよそ類似しているが、MS-15(YMS-15)本来のパーツは全体の約70%ほど。
頭部は外装の大半が喪失していたため、新造された装甲を装着。
アンテナマストやモノアイシールドのデザインは大きく変更されている。
重要パートにはかつてのハインリヒ大隊でよくみられた増加装甲が設けられ、肩部およびランドセル部には即応性の高い大径スラスターを装備。
ギャン本来の軽量性と相俟って驚異的な加速力を叩き出す。
『土星改』
MS-09Rリックドム用のエンジンをチューンナップした『土星改』を搭載。ベクタードノズルも大幅に追加している。
燃費こそ劣悪ではあるが、ハインリヒ大佐の技量をもってして、ギャン本来の軽量性と相俟って驚異的な加速力を叩き出す。
グフ・シールド
(Y)MS-15の特色であった専用ラウンドシールドは搭載されていない。部品が揃っていなかったこともあるが、ハインリヒ大佐の戦術からしてMS-07用シールドが最も扱いに慣れていたことからとされている。裏打ちをして90㎜徹甲弾に耐えるように補強されているが、耐ビームコーティング(融解半透体処理)はなされていない。
本来は、ここに35㎜バルカンポッドや75㎜ガトリング・シールドなどの副次射撃武装が用意される予定であったが、火器弾薬の禁輸や残党軍へ弾薬の供給を行っていた支援者がL2軌道艦隊に検挙されるなどしたことから、このMS-15/f.HVHは実弾固定火器を搭載することはなかった。
ビームサーベルは本来のジオン系規格ではないもので、
Iフィールド出力や発震周波数から恐らくアナハイム系のエミッターを転用しているものと思われる。旧ZIMMAD系技術者が戦争末期の混乱時に確保していたものであるとされるが、出自は不明。
ジェネレーターを流用している恩恵でMS-14用ビームライフルをドライブ可能であるが、基本的には戦闘指揮機であることと、ハインリヒ大佐が強力な射撃兵器を委ねるのは部下であるべきと考えているため、ほとんどの場合火器は携帯しない。
現状、連邦軍との正面衝突の機会もないため、そのような事態となれば火器も見直されるであろう。
ヒート・ジャベリン
帰還したハインリヒ大佐の指示により、ヒート剣やヒートホークの資材を応用して新規製造されたヒート・ジャベリンを装備した。
刃部分は折り畳み可能で背部サーベルラックにマウント可能。
ビーム・サーベルをドライブしているため、あくまで補助用の武装であるが、ヒート系武装の物理的打撃力と出力の安定性は熟練のMS格闘エキスパートをして信頼に耐えうるものであった。
防御面及び武装面で特筆した長所こそないが、抜群の機動性と軽量性をもって、優秀なエース専用白兵戦用機として完成している。
当時、ティターンズの結成とその台頭によって連邦軍内部はひどく混乱していたため、その「情報」の確度は甚だ定かではないが、
「ハインリヒ重MS師団」と思われる残党軍とそれを率いる不明MS「シベリアン・ヴォルフ」は、連邦軍機動艦隊と数度触接し、交戦していた記録があったとされる。
――連邦軍情報部所属プガチョワ少将麾下「魔女飛行隊」の一部メンバーには、その名前を知るものがいた。その一人が、同飛行隊後衛一番機「ガンキャノンAA」パイロット、ターリア・ナガディンスカヤ曹長であった。
雪原を恐ろしい速度で駆け上がり、彼女らの僚機を撃滅したジオン軍MS部隊。
その後、行動不能となり拿捕された「大佐」と呼ばれた男。
「大佐」は勾留期間の終了後、連邦軍情報部によって監視されているはずなのだが、担当官ロマノビッチ中佐は「それは死亡した」と回答した。
「魔女飛行隊」は通信傍受と調査を行ったが、「ハインリヒ重MS師団」の動静はわからず、
かつまた「シベリアン・ヴォルフ」が撃墜されたという明確な記録もなく、彼らは生存しネオ・ジオン抗争あるいはラプラス事変ごろまで残党軍として前線で刃を交えたとされているが、その真偽は不明である。
HGUCリバイブのギャン、誉めるとこしかないっすね!旧HGUCと比べると夢のようです。というわけで各部の空いてるとこにそれなりにスジボリを入れたり細切りプラ板を入れたりなどでディテールアップしつつ、ファクトリーメイド風にオリジナリティをすこしづつ追加していきました。KPSの足首が繊細なのでそこだけ気をつけたいところ (二度折りました)
ジャベリンはバエルソードの余りとMGザクのヒートホークの柄+ランナーです。
しかも旧MGのやつですね。HGにもたせても大きく見えないくらいちっさいんですよねあのヒートホーク。2.0からは悪くないんですが。せっかくのジャベリンの写真が少ないのは、サーベル用角度付き持ち手の親指が折れたので慌てて接着しちゃったからです。通常手だとなんか石器時代みたいなもちかたになるんすよね。
MS-15として少数生産してたという前提だとしても、敗残ジオン兵が即動かせるギャンをまるまる一体手に入れられるとは考えづらいので、部品の一部だけ入手して、そこに使えるパーツを詰め込んでったっていうイメージです。
本当はゲルググのパーツをそのままミキシングとかもやってみたかったんですが、そのタマになるゲルググの部品が手に入らなかったので(制作終わったころにシャゲ手に入りました。前回も言ったけどなんでこんなにUC不足なの??)ギャンからギャンっぽさをすこし減らすところをメインに据えてやっていきました。
顔はマ大佐のギャンに見えないようにしたくて、どうしても変えたかったポイントでして、何度か絵を描いてみてかっこよさそうなやつを模索しました。
トサカはグレイズリッターとプラ板と伸ばし棒。
あれですね、トサカをでかくしたおかげで永野先生っぽさが出たかも。横顔がいい感じです。
最初の武装案。本来のシールドのミサイルと機雷部分をパテで全部埋めて拡散ビームガンにして……ザクマシンガンに銃剣もつけてグリプスくらいの頃のRジャジャもどき……と最初は考えていたものの、同時期に入手したジム改と時代設定を併せたかったのですが、
R35付属のグフシールドが思いの外似合ったのと、グフシールドの方が残党的説得力増すと思ってこちらにしました(地上から撤退成功した部隊の資材でしょうな)。
ギャン側のグリップに穴をあけてポリキャップで通してるだけなのでいつでもギャン盾に戻せます。
カードビルダーでもグフシールドは全機につけてたくらい大好きです。(ヒートサーベル付きだから格闘複数回入るって理由からだろ……)
バーニアだらけ!
肩部と足裏はバーニアを奥まった位置に置いておきたかったので開口してから埋めています。このへんのバーニア内部にいる金の丸は100均のメタリックビーズです。パイプの基部とかにも使えそう!
バックパックは既存のパーツからかさましした程度なので、もっと派手に大型化してもよかったかもなぁ、くらいです。
プロペラントタンクとかもつけてみたかった気もしますが、丁度いいヤツが手元になかったのと、本来はザクマシかビームライフルを持たせる予定だったので、そのためのサーベルラックをつける関係でやめました。
バーニアをデカくするとお尻に当たっちゃいそうだったので角度をつけてます。ヅダがああだったのでこういうレイアウトもありでしょ。
ZIMMADのロゴを付けました。ガンダムデカールはなんとか手に入るようになってよかったねェ……。
ビームサーベルはずっと使ってみたかったミライトに換装!
サイコー!!
サーベルの鍔がちょうどライト部分を隠す形になるのでぴったり。
ギャンサーベルの本来のエミッターは黄色ですが、これもこれでいい。フレーバーではなぜか手に入ったAE系ってことにしてみたが、妙に似合うのはネオジオンっぽいからか。
塗装と武装
基本はグフっぽい色にしたいと思ってグフカラーで攻めました。むしろB3似(グフカス)。
上腕や太腿は元々似ているゲルググ風味のカラーにすることで流用感を出し……たつもり!ゲルググのグレーってもっと濃いか?
特筆無き場合Mr.カラーです。
- 薄い青:323 ライトブルーにホワイト10%くらい
- 濃い青:UG17ティターンズブルー
- グレー部:ガイア ニュートラルグレーⅡ(大好き)
- 関節:32 軍艦色2+120 RLM80フィールドグリーン少し
- 銀:ガンダムマーカーEX シャインシルバー
- 金:9 ゴールド
- グフシールドの明るいところ:308 グレーFS36375
- ウェザリングとスミ入れ:シタデル アバドンブラックを水和したものとMr.ウェザリングカラーグレイッシュブラウン
リアルタッチマーカーグレー2
連邦系連作した時にバーニアをテカった銀にしたので、こっちはバーニア内はゴールドで攻めます。
かつてはバーニアといえば黒鉄色で中は赤!と思ってたのですが、実際の宇宙機器とかみてるとやっぱ摩擦とかを考慮して金を使ってたりするので、フレッシュなメタリック感のある塗りのほうがメリハリがつくんですよね。装甲部のつや消しとのバランス。モノアイにはいつものプラ棒にマニキュアをやっていますが、ホリが深すぎて今回ばかりは全く目立たないですね……。
最後にベストショットのスタンド消しただけのヤツ。
連邦側ばっか作ってきたのでそろそろ残党軍を揃えていきたい所存。
ゲルググはようやく一体手に入ったので、そろそろ手を着けたいと思っています。
元グフ乗りのための残党軍ギャンです。
コメント
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ギャンそのものもカッコいいですが、設定がとてもステキですね!
私事ですが、自分も現在ギャンをいじっているので(しかも旧HGUCの方)、非常に親近感を覚えます!
ありがとうございます!!
ギャンイイですよね……旧ギャンも新ギャンもいいなぁ…
あれは、いいギャンだ!
残党軍のギャンいいですね
ありがとうございます!
お気軽にしゃこーとお呼びください。
サイド3出身の宇宙ネズミです。
ミリタリー寄りのドライブラシ塗装が得意。
モデラーズギャラリ→
http://www.modelers-g.jp/modules/xsns/?p=mypage&uid=48878/
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