前回の「しゃがみザク」に引き続き、MG旧ザクを闇夜のフェンリル隊イメージで制作しました。
このCGの右の方です。
ドスタンダードな旧ザクですが、緑部分がザクⅡのそれと異なる色味なので、塗料探しに少し苦労しました。
とりあえず画角をざっくり合わせて撮ってみました。
ゲームCGのプロポーションやディテールが基本MGのまんまなので、何も考えずストレート組みすれば再現できてしまいます。
定番の後ハメ加工をして普通に組んだだけです。
普通だけに誤魔化しが効かないので、合わせ目消しやエッジ出し、スジ堀り直し等の基本工作を意識して丁寧に作業しました。
やすりは今回新兵器として「やすりの親父」を投入してみましたが、とてもコスパ高く使いやすく作業効率UPできて感動しました。
同じような形態のやすりは試したことが無いので比較できませんが、しばらくはコレを使いこなしていこうと思います。
緑と青、外観に出ている関節等のメカ部の塗装は缶スプレーで行っています。
青はタミヤとクレオスのスプレーを3色ほど買い、試し吹きして決めました(MSブルーZ系)。
緑はかなり悩んだ末、アサヒペンのラッカースプレー(74 モスグリーン)に行きつきました。
CGの緑とは方向性が違いますが、「一緒に並べるザクⅡとは違う緑」という点は達成できたので良しとします。
こういう時に缶スプレーモデラーの限界を感じますね。
塗ったままでは青と緑の明度が違い過ぎてちぐはぐな色合いでしたが、つや消し吹いてクレオスウェザリングカラーのグランドブラウンで強めにレベリングしたらいい感じに落ち着きました。
今後もスプレー色で悩む事が大いにあると思うので、今更ですが買ってきたスプレーは都度100均のスプーンに塗るようにしてカラーサンプルを作り始めました。
本格的にガンプラ出戻ってきて3年経ちますが、最初からやっとけばと超後悔してます(苦笑)
今回唯一改造(と言える程大仰ではないですが)をしたのは手首部です。
右手首はCGを再現するためにサムズアップさせました。
平手から親指を採取し、握り手の親指を削り取り、立てた状態で移植しました。
それにしてもMG初期の手首の出来は閉口ものですよね。
可動手は造形も構造もイマイチ、固定手はモールドダルダルでバリ吹きまくり、おまけに粘る材料なのでバリ処理が面倒と、ウンザリしてしまいます。
まあかなり昔のキットなので、今のキットと比べて不平を言うのはナンセンスなのは理解しているのですが、他の部分が今の目で見ても良く出来ているだけに悪目立ちしてしまいます。
ビルダーズパーツに置き換えてもディテール的に浮くことはなさそうですしそれでも良かったのですが、ここは敢えて「味」として、キットの部品を使いました。
手持ちシールドとMMP-80を持たせると一気に「ジオニックフロント感」が出ますね(笑)
両手足の白ラインはマスク塗装、ショルダーのフェンリル隊マーキングはガンダムデカールを買ってきて貼りました。
シールドを握っている左手は握り手に穴を空けて持たせています。
可動指だと保持力が絶望的なので(苦笑)
シールドは前回のザクに持っていかれたので、ジャンクのシャアザク1.0を手に入れて盾を分捕って作りました。
合わせてみて気づきましたが、MGザクⅡのショルダースパイクとMG旧ザクのスパイクシールドのスパイクって大きさが違うんですね。
スパイクもシャアザクのものを移植しようと思ったのですが、大きくて配置しきれなかったので諦めました。
取っ手は暫定的に前回のザクⅡのものを借りてきています。
この写真で気付きましたが、股下の肉抜き目立ちますね。。
もうMGザクは何体も作ってきましたが、まだまだ詰めが甘いですね。
あとは細かい仕様変更ですが、モノアイの可動手法を変えました。
デフォルトの後頭部のレバー方式はどうも動きが渋く信頼性に欠けるので、「ちょんまげ状態」で露出するメカ部脳天に穴を空け、モノアイと直結させた軸を通しました。
モノアイを動かしたい場合は、装甲を跳ね上げてこの軸を回せばOKです。
いつもはモノアイシールドを付けないので直接棒等で動かせるのですが、今回はCG再現の為にシールドを付けているので、このような仕様にしてみました。
なかなか具合が良いので、今後自分の中のMG1.0ザクの基本工作レシピに加えようと思います。
CGをよく見ると、何気にバズーカとヒートホークを腰に下げています。
バズーカは合わせ目消して組んで、ヒートホークはゲート処理して塗っただけです。
古いキットの武器はド直球のモナカ割りが基本で、MGともなると途方もない合わせ目の距離を前にして、つい遠くを見つめがちですよね(苦笑)
ぶつくさ言いながらも、何だかんだやすり始めると時間が経つのを忘れて没頭してしまうのが不思議ですが。
バズーカに関しては先端部で別パーツ化されている構造が多く、ここを合わせ目と捉えずモールドで残す向きもありますが、
個人的には構造的に砲身を分割する、ないし溝を付ける合理的な意味が全く想像できないので、面倒でも毎回頑張って消すようにしています。
私は所謂ガンマニアなので、MS用であっても銃砲火器に対しては一定の拘りを以て接しています(笑)
このバズーカを組んだ後にVer.2.0のバズーカを組むと、型割りの工夫に涙が出るほど感謝したくなります。
旧ザクは動力パイプが無いためか、体感的にはザクⅡよりかなり楽に作れます。
動力パイプは竹串に串刺して一気にゲート処理&塗装するので、時間や手間的にはそこまで大きな負荷は掛かってないはずなんですが、細々した部品を何十個も扱うのが精神的にやられるんですかね。
今回酒気帯びで作業した為か、調子に乗ってドライブラシとチッピングを派手にやり過ぎた感はありますが、まあギリ許容範囲かなと思います。
やっちゃったもんはしょうがないですし(苦笑)
ウェザリングカラーは2色使い、グランドブラウンで全身くまなくがっつり茶色く染めた後、サンディウォッシュを部分ごとに濃淡付けながら乗せてみましたが、個人的にはかなり理想に近い雰囲気で汚れてくれました。
ちょっと写真だと分かりづらいですが。
黒バックだともうちょい分かりやすく映るんですかね?
いずれにせよ、今後私の陸戦ウェザリング手法の定番になりそうです。
最後に前回のしゃがみザク君と並べてみました。
残るは左の「イエローショルダーザク」です。
スパイクをちょっと切ってあとは普通に組むだけなのでやることは単純なのですが、MG1.0ザクばっかり作って飽きてきたので、ちょっとお休みして違うキット触って気分転換しようと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ジオニックフロントオマージュでMG旧ザクを組みました。
コメント
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イージーペインターなどいかがでしょうかね。
調色した塗料をスプレー感覚で塗れますよ。
使うエア缶も家電量販店のエアダスターのを使えば経済的です。
缶スプレーになれてらっしゃるならば使いこなせると思います。
イージーペインター、実は半年くらい前に買ってはあるんですが箱に入ったままです笑
次に良い色のスプレー缶が無い時にチャレンジしてみます!
私が唯一作ったMGがランバ・ラル専用ザクⅠなのですが、確かにこの頃のMGは武器の保持力がお粗末でしたね・・・。
ジオニックフロントは高校生の時に友人の家で少しやったことがあるのですが、最初のステージで固定砲台に瞬殺されました・・・orz
ザクバスーカの砲口部分の合わせ目、私はディテールとして残してしまうことが多かったのですが、おっしゃる通りあんなところを分割しておく理由はありませんね。
今後の製作の際には、少し意識してみようと思います。
非常に参考になりました。
コメントありがとうございます!
唯一作ったMGがラルザクとは、流石のチョイスです。
ジオニックフロントはやり込むほど味が出るスルメゲーなので、友達の家でちょっとやるには最も向いてないゲームですね(笑)
ガンダム自体がファンタジー技術なので、基本何でもアリなわけですが、拘る所はしっかり拘らないと作品としての見応えは一気に萎んでしまうと思っています。
その拘りが十人十色なのが、ガンプラのとても面白いところだと思います。
ジオニックフロント2機目完成おめでとうございます!今回もポイントを押さえた工作でさすがです。拝見しているとジオニックフロントやりたくなります笑
ありがとうございます!
この3体再現はずっとやろうと思ってた事なので、最後まで丁寧にやり切ろうと思います。
私もやりたくなるんですが、PS2引っ張り出すのは面倒なのでyoutubeでサントラ聞いて溜飲を下げてます(笑)
素晴らしい、高校生の時にこの旧ザクと出会った思い出…。まだ後ハメなんて言葉知らなかったなーとしみじみ思いだしました。とてもカッコいいです。
ありがとうございます!
私もこの旧ザクと出会ったのは中学生で、ニッパー一本で素組みした思い出があります。
少年時代から同じ姿で売り続けてくれるガンプラにはただただ感謝ですね。
2020年6月頃から、約20年振りに再びガンプラにハマり始めた30代です。
自身の制作備忘録も兼ねて、ここで記録していこうと思います。
0079~0083あたりまでのミリタリー色の強いMSや設定が好物です。
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