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M1戦車発展型

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2000円企画、なんとか間に合いました!
前回投稿したドワッジからおよそ1ヶ月ぶりの投稿は、マゼラアタックの原型となった知る人ぞ知る、どころか、そもそも知っている人がガンスタ利用者の方の中にいるのかわからないようなドマイナー車輌「M1戦車発展型」です。
実は今回の作品、かなり長い時間手を付けずに放置してしまっていたキットの1つなのです。
そもそもネットで「M1戦車発展型」という車輌の存在を知り、作ってみたいと思い立ってマゼラアタックを購入したのは、2010年頃の話なので・・・。
しかし、なかなか改造のアイディアが浮かばなかったり、モチベーションが上がらなかったため、前回投稿したドワッジ同様、ずっと部屋の隅でほこりをかぶっていました。
今回「2000円企画」という、このキットの晴れ舞台にピッタリな企画を知り、なんとか間に合うようにと製作を進めて10年積んできたキットを成仏させてやることができました(ガンスタさん、素敵な企画をありがとうございます!)。
砲塔部分はほぼスクラッチのような有様ですが、おおよそイメージ通りの形に仕上がってくれたかなと思います。
マニアックな機体(そもそも「機体」か?)ですが、どうか最後までご覧になっていってください。

製作料紹介です。・1/144マゼラアタック(旧キット)・・・¥400・プラ板3枚セット・・・・・・・・・・・¥420・8mmプラパイプ・・・・・・・・・・・¥400・タミヤパテ・・・・・・・・・・・・・・¥250・カスタマーズキャンペーンのミサイル・・¥200・はしごに使った「あるモノ」・・・・・・¥90                計・・・¥1,760(税抜)今初めて計算しましたが、意外と掛かっていますね・・・。
製作料紹介です。

・1/144マゼラアタック(旧キット)・・・¥400
・プラ板3枚セット・・・・・・・・・・・¥420
・8mmプラパイプ・・・・・・・・・・・¥400
・タミヤパテ・・・・・・・・・・・・・・¥250
・カスタマーズキャンペーンのミサイル・・¥200
・はしごに使った「あるモノ」・・・・・・¥90

                計・・・¥1,760(税抜)

今初めて計算しましたが、意外と掛かっていますね・・・。
今回、塗装の際に初めて「スポンジチッピング」というものを試してみました。今回の設定としては「一年戦争初期にマゼラアタックやザクの数が足りず地上に降ろされた、当時からすでに型落ち気味になっていたM1戦車発展型を、アフリカ戦線の部隊が砂漠用に塗装し直してずっと使用していた。長年の使用でデザートカラーの塗装がはげ、下から本来の色であったオリーブグリーンが所々顔をのぞかせている」というようなイメージで仕上げてみました。そのため砂色の上からチッピングに使用した色も、よくあるグレーや黒鉄色のような色ではなく、オリーブドラブを使用しています。初めてにしてはうまく出来たのではないかと、個人的には大満足です(笑)。
今回、塗装の際に初めて「スポンジチッピング」というものを試してみました。
今回の設定としては「一年戦争初期にマゼラアタックやザクの数が足りず地上に降ろされた、当時からすでに型落ち気味になっていたM1戦車発展型を、アフリカ戦線の部隊が砂漠用に塗装し直してずっと使用していた。長年の使用でデザートカラーの塗装がはげ、下から本来の色であったオリーブグリーンが所々顔をのぞかせている」というようなイメージで仕上げてみました。
そのため砂色の上からチッピングに使用した色も、よくあるグレーや黒鉄色のような色ではなく、オリーブドラブを使用しています。
初めてにしてはうまく出来たのではないかと、個人的には大満足です(笑)。
両側面からの画像です。左側面(上画像)には、元にした画像にも見られる搭乗用と思しきはしごを、右側面には、こちらも元画像で確認できるスモークディスチャージャーを取り付けてあります。ちなみにこちらのスモークディスチャージャーは、プラ板とランナーによるスクラッチです。また、左側面には部隊番号(15)、右側面にはジオンマークのデカールを貼り付け、さらにその上からスポンジチッピングによる「塗装はげ」を表現してみました。それから、砲身の白いラインはマスキングによる手書きです。マゼラアタックの旧キットの箱絵を真似してみたのですが、このライン、一体何のために描いてあるんでしょう(撃墜マーク?)・・・?ちなみに、今回はあえてデカール類は少なめにして仕上げました。モビルスーツや航空機ならともかく、戦車ってあまり注意書きがしてあるイメージがなかったので・・・。
両側面からの画像です。
左側面(上画像)には、元にした画像にも見られる搭乗用と思しきはしごを、右側面には、こちらも元画像で確認できるスモークディスチャージャーを取り付けてあります。ちなみにこちらのスモークディスチャージャーは、プラ板とランナーによるスクラッチです。
また、左側面には部隊番号(15)、右側面にはジオンマークのデカールを貼り付け、さらにその上からスポンジチッピングによる「塗装はげ」を表現してみました。
それから、砲身の白いラインはマスキングによる手書きです。マゼラアタックの旧キットの箱絵を真似してみたのですが、このライン、一体何のために描いてあるんでしょう(撃墜マーク?)・・・?
ちなみに、今回はあえてデカール類は少なめにして仕上げました。モビルスーツや航空機ならともかく、戦車ってあまり注意書きがしてあるイメージがなかったので・・・。
今回の製作にあたって、最初の頃に書いた設計図もどきです。なんとか2000円以内に収めるため、砲塔部分はほとんどプラ板によるスクラッチとなってしまいました・・・。
今回の製作にあたって、最初の頃に書いた設計図もどきです。
なんとか2000円以内に収めるため、砲塔部分はほとんどプラ板によるスクラッチとなってしまいました・・・。
砲塔部分です。ご覧の通り、ほぼほぼプラ板による箱組みです。砲塔の旋回機構には、カスタマーズキャンペーンのジョイントパーツを使いました。
砲塔部分です。ご覧の通り、ほぼほぼプラ板による箱組みです。
砲塔の旋回機構には、カスタマーズキャンペーンのジョイントパーツを使いました。
塗装前の状態です。後ろのタンクはプラパイプ、砲塔上面の排気口と思しきダクトはカスタマーズキャンペーンのパーツ、ペリスコープらしき部分はプラ板で製作、ハッチはプラ板とマゼラトップの後部ノズルの基部を使用しました。ちなみに主砲はマゼラアタックのものを改造して移植してあるので、ある程度上下に動きます。それでは、突然ですがここで問題です。先ほど材料の説明の所でも述べました「はしごに使ったあるモノ」とは、一体なんでしょう?正解は次の画像で!
塗装前の状態です。
後ろのタンクはプラパイプ、砲塔上面の排気口と思しきダクトはカスタマーズキャンペーンのパーツ、ペリスコープらしき部分はプラ板で製作、ハッチはプラ板とマゼラトップの後部ノズルの基部を使用しました。
ちなみに主砲はマゼラアタックのものを改造して移植してあるので、ある程度上下に動きます。

それでは、突然ですがここで問題です。
先ほど材料の説明の所でも述べました「はしごに使ったあるモノ」とは、一体なんでしょう?
正解は次の画像で!
正解はこちら!「ホッチキスの針」でした~!!ホッチキスを使ってコの字型のまま針を打ち出し、ラジオペンチで曲げてはしごにしました。細くて繊細な工作が出来る上、かなり丈夫で値段も安いという、この手の工作にはうってつけの材料です!
正解はこちら!
「ホッチキスの針」でした~!!
ホッチキスを使ってコの字型のまま針を打ち出し、ラジオペンチで曲げてはしごにしました。
細くて繊細な工作が出来る上、かなり丈夫で値段も安いという、この手の工作にはうってつけの材料です!
主砲です。マゼラアタックのものよりいくらか短いので、3ヶ所ほどで切断し、再接着しました。また、砲塔に取り付けるために砲身基部も幅詰めを行ってあります。
主砲です。
マゼラアタックのものよりいくらか短いので、3ヶ所ほどで切断し、再接着しました。
また、砲塔に取り付けるために砲身基部も幅詰めを行ってあります。
旋回機銃です。マゼラアタックだと三連装になっていますが、ご先祖にあたるこの車輌は1本のみ(砲塔のものも合わせれば2本ですが・・・)です。しかし、数が少ないことを逆手にとって、旋回できるようプラ板の積層でターレットを作ってみました。ちなみに、車体横の白い物体は製作途中の砲塔です。
旋回機銃です。
マゼラアタックだと三連装になっていますが、ご先祖にあたるこの車輌は1本のみ(砲塔のものも合わせれば2本ですが・・・)です。
しかし、数が少ないことを逆手にとって、旋回できるようプラ板の積層でターレットを作ってみました。
ちなみに、車体横の白い物体は製作途中の砲塔です。
搭乗ハッチです。先ほども述べましたが、ハッチ本体はプラ板を加工したもの、ハッチ周りのリング(?)は、マゼラトップの後部エンジンのパーツをくり抜いて加工したものを使用しています。
搭乗ハッチです。
先ほども述べましたが、ハッチ本体はプラ板を加工したもの、ハッチ周りのリング(?)は、マゼラトップの後部エンジンのパーツをくり抜いて加工したものを使用しています。
リアビューです。いつもだったら2,3枚目くらいに載せるのですが、すっかり忘れていました・・・。よ~く見ると、後部タンクの左側に1枚だけコーションデカールが貼ってあります。
リアビューです。
いつもだったら2,3枚目くらいに載せるのですが、すっかり忘れていました・・・。
よ~く見ると、後部タンクの左側に1枚だけコーションデカールが貼ってあります。
元ネタ画像です。マゼラアタックに比べればはるかに現実的なデザインだったのですっかり失念していましたが、よく考えたらなんつー大きさの戦車だこれは・・・。それからこの画像以外ですと、10年以上前にガンダムエースで夏元雅人さんが連載していたマンガ「GUNDAM LEGACY」のコミックス1巻にもチョイ役(?)で登場しています(その「チョイ役」というのも、反乱軍によって使用され、ガデム大尉の駆る旧ザクにヒートホークで真っ二つにたたき切られて1ページで退場という哀しいモノでしたが・・・)。
元ネタ画像です。
マゼラアタックに比べればはるかに現実的なデザインだったのですっかり失念していましたが、よく考えたらなんつー大きさの戦車だこれは・・・。
それからこの画像以外ですと、10年以上前にガンダムエースで夏元雅人さんが連載していたマンガ「GUNDAM LEGACY」のコミックス1巻にもチョイ役(?)で登場しています(その「チョイ役」というのも、反乱軍によって使用され、ガデム大尉の駆る旧ザクにヒートホークで真っ二つにたたき切られて1ページで退場という哀しいモノでしたが・・・)。
20年近く前、中学1年の時に作ったマゼラアタックとの比較です。こうして並べてみると、やはり全然違いますね。というか、旧式のはずのM1戦車発展型の方が現実の戦車に近い分、強そうにすら見えてきてしまいます(笑)。
20年近く前、中学1年の時に作ったマゼラアタックとの比較です。
こうして並べてみると、やはり全然違いますね。
というか、旧式のはずのM1戦車発展型の方が現実の戦車に近い分、強そうにすら見えてきてしまいます(笑)。
最後までご覧いただきありがとうございました。久々に戦車模型を作ったのですが、モビルスーツを製作するときとはかなり勝手が違い、戸惑うことも多かったです。しかしその分、普段とはまた違った新鮮な気持ちで楽しく作れました。よろしければ、本作品をご覧になっての感想などいただけますと幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
久々に戦車模型を作ったのですが、モビルスーツを製作するときとはかなり勝手が違い、戸惑うことも多かったです。しかしその分、普段とはまた違った新鮮な気持ちで楽しく作れました。
よろしければ、本作品をご覧になっての感想などいただけますと幸いです。

M1戦車と検索すると、アメリカ軍のエイブラムスのことしかヒットしません。悲しい・・・。

コメント

  1. やっぱりこれもこれで砲の配置とか物凄い見た目ですよね…

    • Zoo 1年前

      くぼさん少佐Mk-Ⅱさん、
      コメントありがとうございます。
      確かに、普通戦車の主砲は砲塔の中心にあると思いますが、これは右にズレていますからね・・・。

  2. いまさら見つけてしまいましたが、なんて素敵なタンクなんでしょう😍

    • Zoo 3年前

      tomさん、
      コメントありがとうございます。
      なんだかんだで長年手つかずだった作品ですが、何とか理想通りに仕上がってくれてよかったです。
      マイナーにも程があるタンクですが、素敵なコメントがいただけて嬉しいです!

  3. むすも 3年前

    コメント失礼致します。
    自分の「ザク追撃法装弾手」にコメントありがとうございました。
    そちらに記載されていた作品が気になったので見に来ました(´∀`*)
    こちらもマイナー中のマイナー機体ですね!初めてみました。
    設計図とか針のアイデアとかとても素晴らしいです。
    そして何よりかっこいいですね!

    • Zoo 3年前

      むすもさん、
      コメントありがとうございます。
      ホッチキスの針をはしごに転用するというアイディアは、昔スケールモデルの戦車を作ったときに思い付いて試した方法だったのですが、ガンプラでも応用が利きました。
      かっこいいという感想がいただけて、製作者として非常に嬉しく思います!

  4. M1(ガンダム)はビルド系に出て欲しいゾ!

    • Zoo 4年前

      Betty一式さん、
      コメントありがとうございます。
      確かに、ビルドダイバーズとかに出演してほしいですね!
      そうすれば知名度ももっと上がるはず・・・。

  5. 4年前

    アタック・アインの両マゼラ以外にも案外色々あるジオン戦車ですが、こうして立体化しようと思われた着眼点もさることながらその出来栄えも素晴らしいです。
    「兵器としてのリアリティ」と「宇宙世紀っぽさ」の2つの要素は、モビルスーツ以外のプラモで両立させようとすると大変困難な上に僅か一枚のパース絵しか設定資料が無い所を、非常に巧いバランスの上で完成されています。加えて可動工作も抜かりなく行われているとの事、この大きさのキットでやろうとすると手強くなりがちな処理をきちんと成立させているのは御見事と言う他にありません。

    • Zoo 4年前

      木村森尾さん、
      最高に嬉しいコメントありがとうございます。
      設定資料は、今回載せた画像以外にもコミックス「ガンダムレガシー」の絵なども参考にしながら製作しました。
      可動部分の工作に関してはこだわったポイントのひとつなので、お褒めいただき光栄です!

  6. LーM 4年前

    これまたマニアックなものをw
    存在は知ってましたが立体化されたものは初めて見ましたw

    砲身のラインは多分キルマークだと思います。ドイツ軍のミハエルヴィットマンのティーガーもこのようなマーキングが施されてました。
    スポンジチッピングなかなか楽しいですよね!
    私も100均スポンジには度々お世話になっていますw
    ガンダムレガシー、手元に丁度あったので改めて見返したら確かにM1ですね。初めて気づきましたw
    ところでこのM1、名前からして重力戦線に登場するマゼラアインと親戚だと思うのは私だけでしょうか。

    • Zoo 4年前

      L-Mさん、
      いつもコメントありがとうございます。
      砲身のラインは、自分も最初はキルマークだと思っていたのですが、下でコメントをくださったGORO55さんの意見では「飛び出しているので注意してください」マークの可能性もあるそうです。どちらが正解であっても、なかなか説得力のある理由だと思います。
      今回初めて挑戦したスポンジチッピングでしたが「なぜ今までこんな便利なことをやらなかったんだろう・・・?」と思えるほど効果的でしたwwww
      マゼラアインとの関係は盲点でしたが、言われてみれば関係ありそうですね!

  7. GORO55 4年前

    オオォ!!こんなマゼラアタック全然知らなかったけどめっちゃカッコイイっスね(☆∀☆)

    渋めの塗装もナイスで僕もスポンジはよく使います(*゚▽゚)ノ

    砲身のラインは多分、先っちょ飛び出してるので気お付けて下さいのコーションかと思います☆「僕のフリッパーの黄色いアクセントも同じ意味」

    • Zoo 4年前

      GORO55さん、
      いつもコメントありがとうございます。
      スポンジは今回初挑戦でしたが、予想以上に良い感じに仕上がってくれて大満足です。
      砲身の白いラインの意味、初めて知りました・・・。そういう意味だったんですね!

      • GORO55 4年前

        パラパラ当時のムック「MSVモビルスーツバリエーション3」眺めてたらコレの記事イラスト見つけてしまった!
        これ正統なバリエーションだったんですね☆今更ながら感嘆しました☆

        • Zoo 4年前

          GORO55さん、
          2度目のコメントありがとうございます。
          そうなんです!
          これでも一応、公式に設定されている車輌なんですよb

  8. 蒼き鷹 4年前

    こんな機体があったんですね。
    1/144 だから砲身までで15cmあるかないかくらいですね。
    かわいい戦車です。

    • Zoo 4年前

      蒼き鷹さん、
      いつもコメントありがとうございます。
      今、定規で測ってみたところ、砲身先端から後部タンクまで11cmピッタリでしたwwww
      気に入っていただけたようで嬉しいです。これからもどうぞご贔屓に!!

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